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このページの要旨

麻生太郎の「(政治は)結果が大事だ。
何百万人殺したヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくても駄目だ」という本音が世界中を駆け巡っている。
『Sputnik日本』でも「麻生副総理、その発言で日本の軍国主義の「過去の亡霊」をよみがえらせる」と採り上げた。
「一部の国は、日本が同国の軍国主義時代の犯罪を完全に悔恨したとは考えていない。
麻生氏の発言は、誰かの感情を傷つけたというだけでなく、日本の外交政策や世界における日本の外交政策のポジショニングにとっても非常に大きな打撃だ」

共産党が麻生太郎の罷免を求めている。
しかし、他の野党は死んだように静かだ。
むしろ『Sputnik日本』は、議員、メディア、国民の無関心にこそ焦点を当てた方が、優れた記事になったであろう。
この無関心、楽観主義、あいまいさこそが、日本では軍国主義の育つ土壌なのだ。
麻生太郎のような政治家がいるから、日本に対しては、ドイツと違って、果たしてほんとうに第二次世界大戦の軍国主義を、そして外国侵略を反省しているのか、という声が消えないのである。

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1 麻生太郎のヒトラー礼賛が世界を駆け巡る

日本の恥、麻生太郎の「(政治は)結果が大事だ。何百万人殺したヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくても駄目だ」という本音が世界中を駆け巡っている。

欧米ではまた採り上げていない国、メディアを探す方が簡単かもしれない。
ヒトラーの動機とは思想のことであり、それが正しかったと麻生発言を受け取るのは、誤解ではなく、正しい解釈である。

ネット上では、同じナチス礼賛の高須クリニック高須克弥が批判されたばかりだが、それが燃えさかっているところに、副総理の麻生太郎まで加わってきた。
それほど日本の野党も含めて軍国主義者が増加しているということだろう。

とうとうロシアの『Sputnik日本』(2017年8月31日)まで乗りだしてきた。

日本の麻生副総理兼財務大臣は29日、「何百万人を殺したヒトラーは、いくら動機が正しくても駄目だ」「確たる結果を残して初めて、名政治家だったと(言われる)。人が良いだけでできる仕事ではないと、皆さんもよく分かっている」と言った発言をした。
共同通信社は「ナチス・ドイツの独裁者を例示して政治家の心得を指南した発言で、国内外で問題視される可能性がある」と報じた。

スプートニク日本ロシア政府付属財政大学准教授で、政治学者のゲボルク・ミルザヤン氏は次のように懸念を示した。
「麻生太郎氏は、日本の元総理大臣であり、2008年から2009年に日本政府を率いた人物だ。
すなわち自国の歴史のとても繊細な部分を考慮する必要のある非常に高いレベルの政治家だ。
日本は第二次世界大戦やナチズムと何らかの形で関係しているすべての犯罪と常に限りなく距離をとるべきだ。
なぜなら一部の国は、日本が同国の軍国主義時代の犯罪を完全に悔恨したとは考えていないからだ。

これは日中関係や日韓関係、またフィリピンを含む東南アジアの複数の国々との関係において未だ難しい問題となっている。

日本の元首相で現在は副首相兼財務相が、たとえそれが遠回しだったとしてもヒトラーの活動に肯定的な見方を示したならば、中国や韓国メディアが反日宣伝のためにいつかそれを取り上げることは間違いなく、日本は軍国主義を悔い改めなかったと再び証明するだろう。

そして日本のあらゆる強化は、必然的に軍国主義の復活を意味することになる。
したがって麻生氏の発言は、誰かの感情を傷つけたというだけでなく、日本の外交政策や世界における日本の外交政策のポジショニングにとっても非常に大きな打撃だ

麻生氏の不用意な発言はこれが初めてではなく、日本には麻生氏の失言をまとめたサイトなども登場しているほどだ。
そこでは「さっさと死ねるようにしてもらうとか、考えないといけない」「アルツハイマーの人でもわかる」「金正日に感謝しないといけないのかもしれない」などなど、数々の失言が紹介されている。

他の政治家ならば議員辞職に追い込まれそうなものだが、麻生氏の破天荒なキャラクターは国民の間で有名なので、「またいつもの失言か」と日本人は冷静に受け止めている。
しかし諸外国はこの失言を真剣に捉えたり、あるいは日本批判の材料にする可能性がある。

ミルザヤン氏は「特に日本は今、トランプ大統領や米国への不信を含む様々な理由で、より独立した自主的な外交政策を目指している。中国あるいは韓国のマスコミが麻生氏の発言を取り上げ、メディアで大きく報道されるのは時間の問題でしかない」と話す。
もちろん日本政府はなんとかしてこの事態の収束を図るだろう。

麻生氏は2013年、戦前ドイツのナチス政権時代について「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。
あの手口を学んだらどうか」と述べた。
このときも激しい批判を受け、謝罪を余儀なくされた。
ミルザヤン氏は言う。

「ワイマールに関する発言は、当時の憲法改正をめぐる議論の中で言及された。これもデリケートで難しいものだった。だが今回麻生氏は、ヒトラーの目的は大まかには正しく、その手段が間違っていたと事実上述べたことになる。

しかしヒトラーの目的がドイツ民族に優越感を抱かせて民族主義国家を形成することだったのは周知の事実だ。
これは日本のナショナリズムと非常によく似ている。
なぜなら日本の軍国主義時代、朝鮮文化は事実上禁止されたからだ。
朝鮮人には日本の名前が与えられ、ハングルも事実上禁止された。

日本は、他の民族の文化を差別する政策を行ったということになる。
もちろん日本は今、全く別の政策を行っているが、そういったことが日本の歴史の一ページにあったのは確かだ。
そして麻生氏はヒトラーに関する発言によって、軍国主義という過去の亡霊を事実上蘇らせようとしている」(「麻生副総理、その発言で日本の軍国主義の「過去の亡霊」をよみがえらせる」

2 麻生太郎への甘さが軍国主義の土壌

いまのところ、共産党が麻生太郎の罷免を求めている。
しかし、他の野党は死んだように静かだ。

日本の政治から野党も含めて、「真摯」「誠実」「正直」「勇気」「思いやり」「戦略」といった、小泉純一郎以前にはあった好ましい資質がなくなってしまった。
多くの議員は関心もないのである。

むしろ『Sputnik日本』は、議員、メディア、国民の無関心にこそ焦点を当てた方が、優れた記事になったであろう。
この無関心、楽観主義、あいまいさこそが、日本では軍国主義の育つ土壌なのだ。

「確たる結果を残して初めて、名政治家だったと(言われる)。
人が良いだけでできる仕事ではないと、皆さんもよく分かっている」。
「人が良いだけでできる仕事ではない」などと、これは悪政の正当化である。
全体の文脈はヒトラーの動機を肯定している。

ゲボルク・ミルザヤンが「日本は第二次世界大戦やナチズムと何らかの形で関係しているすべての犯罪と常に限りなく距離をとるべきだ。なぜなら一部の国は、日本が同国の軍国主義時代の犯罪を完全に悔恨したとは考えていないからだ」と懸念を示すのも当然だ。

麻生太郎のような政治家がいるから、日本に対しては、ドイツと違って、果たしてほんとうに第二次世界大戦の軍国主義を、そして外国侵略を反省しているのか、という声が消えないのである。
それも戦後70年経って、今回の麻生の発言は超特大級の爆弾だ。

これをすぐに麻生が撤回し、安倍晋三が麻生を罷免しない。
これで一層外国は不信を募らせるのだ。

これからの「日本のあらゆる強化は、必然的に軍国主義の復活を意味することになる。したがって麻生氏の発言は、誰かの感情を傷つけたというだけでなく、日本の外交政策や世界における日本の外交政策のポジショニングにとっても非常に大きな打撃だ」。麻生の発言は国益に反している。こういう厳しい分析と見通しが日本にはできない。

日本は、軍国主義者が政権のトップに立つほど政治の劣化した国だ。
その現実に世界の厳しい目が注がれることになる。

日本は奇妙な国、特異な民族、という見方は、これまで以上に世界に広がり定着していくことになろう。

なぜなら安倍晋三が麻生を罷免しないのみならず、日本には麻生の発言を許容する空気があるからだ。
ネットの批判など、一部だと思った方がいい。

先ほども都知事の小池百合子が、関東大震災時の朝鮮人虐殺に対して、例年都知事が送っていた追悼文を、今年からやめたばかりだ。

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