Windows 10が不評のようだ。「最強のスパイウェア」という向きさえある。確かにインストールの段階で注意しないと、ユーザーの表現した情報は、マイクロソフトに筒抜けになってしまう。

Windows 10では、他社製のソフト、一太郎やATOKへの排除意識が強い。標準の辞書をATOKにするにはマイクロソフトの辞書IMEを削除しなければならない。結構これが面倒くさい。これまでは標準の辞書を選択するだけでよかったのだが。

もう多くの皆さんがご覧になっていると思うが、『カレイドスコープ』に「最強のスパイウェア「Windows 10」をインストールするな!」が載っている。今後のためにも読んでおくべき重要な記事である。

シィーン・P・ラーキンは「情報収集技術の進化が外交と政治を変える―秘密なき外交の時代」で、次のように書いている。

(シィーン・P・ラーキンは、米外交問題評議会ミリタリーフェロー(米空軍大佐))

「一方、ソーシャルメディアで飛び交う大量のコンテンツは、データ分析の新しい市場を生み出している。この分野でもっとも有名な企業の1つであるデータマイナー社は、アレゴリズムでツイッターのコンテンツを監視し、重要な経済ニュースや危機の速報を流している。

データマイナー・フォー・ニュースは、世界中のツイートから重大事件をいち早く特定して、速報を流すジャーナリスト向けのサービスを提供している。実際、2015年にパリで同時多発テロ事件が起きたとき、データマイナーは最初の爆発の5分後、つまり、AP通信が速報を流す45分も前に速報を流している。

他にも多くの企業が、独自のアルゴリズムでソーシャルメディアをモニタリングし、投資家のセンチメントを把握したり、市場の動きを予測したり、特定の人・場所・出来事をモニタリングするサービスを提供している。

安価で迅速にインターネットデータを活用できるようになったことで、これまでは立場が弱かったアクターが、国の活動を監視したり、スパイを発見したりできる可能性も生まれている。

サイバースペースでの活動は必ず痕跡が残るため、いまや匿名性を維持するのは難しくなっている。2010年にドバイの高級ホテルで、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの幹部が殺害された事件をめぐって、ドバイの捜査当局は、監視カメラの映像とクレジットカード使用記録を利用して、犯人がイスラエルの情報機関モサドの工作員だったことを短時間で特定している」(『Foreign Affairs Report』2016 NO.6)

現在、犬HKを初め、いくつかの報道番組が関連したツイートを紹介している。その場合、事前に局側で選択されたツイートが紹介されているようだ。間違っても安倍晋三批判とか犬HK会長の籾井勝人批判などは紹介されない。そういう意味では、局に都合のいいツイートで、洗脳強化に利用しているのである。

表面的にはツイッターは出てこなくても、今やメディア関係者で、ツイッターから情報をとらない人間などないと思った方がいい。とくに自社と担当番組へのコメントは、非常に気にしているようだ。

データマイナー社の仕事は、「アレゴリズムでツイッターのコンテンツを監視し、重要な経済ニュースや危機の速報を流している」ということだが、これは個別にメディアがやっていた手工業を、システム化したものである。着眼の仕方はたいへん優れている。

データマイナー社が「ジャーナリスト向けのサービスを提供している」というのも、そのことを物語っている。まずツイッターがあって、データマイナー社のサービスがある。しかる後にテレビ・新聞といった地上波メディアの仕事がある。この関係は今後はさらに強くなり、もはやテレビ・新聞離れを止めることはできないだろう。

「これまでは立場が弱かったアクターが、国の活動を監視したり、スパイを発見したりできる可能性も生まれている」というが、これは確かにあるものの、それには、国民のメディアリテラシーが高く、新聞・テレビを鵜呑みにしない文化が存在することが必要だ。

日本のように新聞・テレビの鵜呑み度70%もある国で、しかも電通に支配された東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアが御用メディアであるような国では、なかなか難しいだろう。

「いまや匿名性を維持するのは難しくなっている」というのはそうだろう。ハマスの幹部殺害事件を、ドバイの捜査当局が、(1)監視カメラの映像と(2)クレジットカード使用記録を利用して、犯人がモサドの工作員だったことを短時間で特定したというのは、スパイも安閑としてはいられない時代になったということだろう。

『Sputnik日本』(2016年6月5日)が「スノーデン氏 日本での暮らしや日本人に対する監視について語る」を載せている。

( 田口朝光のツイート。「スノーデン氏は、シンポジウムにインターネット回線を通じて参加し、日本の住民一人ひとりが米国の潜在的な監視対象だと述べた。 http://bit.ly/1TXyemB …権力者、特にアメリカのそれは、われわれが思うような善人ではない!!」)
( 田口朝光のツイート。「スノーデン氏は、シンポジウムにインターネット回線を通じて参加し、日本の住民一人ひとりが米国の潜在的な監視対象だと述べた。 …権力者、特にアメリカのそれは、われわれが思うような善人ではない!!」)

「米中央情報局の元職員エドワード・スノーデン氏は、東京で開かれた現代社会における監視についてのシンポジウムにインターネット回線を通じて参加し、日本の住民一人ひとりが米国の潜在的な監視対象だと述べた。ジャパンタイムズが報じた。

スノーデン氏は、「彼らは、皆さんの信仰、皆さんが誰を愛しているのか、誰に気を配っているのかを知っています。私の仕事は、あらゆる人間の人生の状況を描き出すことでした」と語った。

スノーデン氏は、2009年から2011年まで米軍横田基地で暮らし、大手コンピューター会社デルの職員として米国家安全保障局(NSA)のための仕事を行っていた。

米国による情報収集活動などを暴露したスノーデン氏によると、NSAは、あらゆるユーザーの電話やコンピューターから合法的に情報収集を行っている。

またスノーデン氏は、プライバシーの問題への市民の関心度が薄いことや、政府に対する市民のコントロールが弱いことが、いま日本の前に立ちはだかる深刻な問題だと述べた」(「スノーデン氏 日本での暮らしや日本人に対する監視について語る」)

エドワード・スノーデンが、「日本の住民一人ひとりが米国の潜在的な監視対象だ」と述べたというが、これはすでに一部では知られていたことだ。この問題の難しさは、宗主国が植民地の危険分子を監視していることで、植民地の総督府には国民を守る気などさらさらないということだろう。

だいたい政権の中枢部が盗聴されても宗主国に文句ひとついえないのだから、国民を守るはずがない。

できないではなくて、その気がないということだろう。

スノーデンは、「彼らは、皆さんの信仰、皆さんが誰を愛しているのか、誰に気を配っているのかを知っています。私の仕事は、あらゆる人間の人生の状況を描き出すことでした」と語っているが、米国は、日本国民の固定電話、スマホの盗聴はもちろん、ソーシャルメディア上の表現はすべて監視している。

スノーデンが、日本については、「プライバシーの問題への市民の関心度が薄いことや、政府に対する市民のコントロールが弱いことが、いま日本の前に立ちはだかる深刻な問題だ」と述べているのは、まったく同感である。結局、最後は人の問題に行き着く。日本のように新聞・テレビを鵜呑みにする国では、「洗脳」や「監視」といった概念自体が成立しにくくなっている。

また、『サンデー毎日』に小笠原みどりが「衝撃インタビュー「日本での諜報活動と驚くべき世論操作」」を書いている。

紙幅の都合でスノーデンの発言のみを引用するが、最後にリンクを張っておくので、皆さんは、ぜひとも全文を読んでいただきたい。

「米政府が日本政府を盗聴していたというのは、だれにとってもショックな話でした。なぜなら日本は米国の言うことはほとんどなんでも聞いてくれる、信じられないほど協力的な国だから。今では平和主義の憲法を書き換えてまで、世界で広がる戦闘に加わろうとしているでしょう? そこまでしてくれる、信頼できる相手を、どうして入念にスパイするのか? まったくバカげています」

どうして日本政府は公に抗議しないのか?」とスノーデンは疑問をぶつける。「もし抗議しないのなら、それは自ら進んで不適切な扱いを受け入れているのと同じことです。自分で自分に敬意を払わないで、どうしてだれかに敬意を払ってくれるよう頼めますか?

「三沢には僕も行きました。巨大なゴルフボールのような、たくさんの衛星受信機が設置されていますね。あれらで他国を諜報する建前ですが、日本も盗聴できる」

「通信が暗号化されていなければそのまま会話が聞けるし、暗号化されていれば解読キーを扱う機関に金を払ってキーを盗む。電話番号を打ち込むだけで、会話を楽に盗聴できる仕組みがあるのです

プリズムは、政府がグーグルやフェイスブックなどの各社に利用者のアカウントを特定して情報提供を求め、各社が情報を抜き出して政府にコピーを送ります。が、ケーブルに侵入する場合はいったん情報転送の仕組みができれば、通信会社はそれ以上なにもする必要はない。その回線を流れるすべての情報の完璧なコピーが、常時NSAに流れ込んでくるのです」(「衝撃インタビュー「日本での諜報活動と驚くべき世論操作」」)

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