メルマガでも紹介してきた瀬戸内寂聴と小保方晴子の対談を掲載した『婦人公論』(6月14日号)が、猛烈に売れて、売り切れが続出したため、増刷が決定した。6月初めにも書店に並ぶというから、入手できなかった皆さんには朗報である。

この対談の企画は、小保方の『あの日』(講談社)を読んだ瀬戸内寂聴が、婦人公論編集部を通じて対談をもちかけたことから実現した。瀬戸内が『婦人公論』を選んだ理由は、「100年続く『婦人公論』の真面目な女性読者たちに読んでもらうのが一番」と考えたためである。このあたりの瀬戸内の眼力はさすがである。

小保方晴子バッシングの中心になっているのは、対米隷属の男たちである。「男の嫉妬」や「米国の特許利権」が絡んでいる。

やはりいいことはすべきである。天網恢恢疎にして漏らさずという。瀬戸内も中央公論新社もいいことをした。

小保方晴子の近況として写真を何枚か載せていたが、あの企画もヒットした。

瀬戸内は、小保方の『あの日』を3回も読んだという。
奇しくも小保方も瀬戸内の『花芯』を3回読んだというから、お互いに表現を尊重した者同士の対談になった。

小保方晴子はまだ若く、将来小説家として作品を問えば、それもまた爆発的に売れるだろう。中央公論新社は宝物を探し当てたわけであり、今から次の作品の契約をとっていたほうがいい。講談社に決まっていたら、その次でもいいではないか。彼女の才能があって、瀬戸内の指南があれば、後になるほど作品は良くなっていく筈である。

さて、伊勢志摩サミットが終わった。

落ち目の自民党に勝てない野党。その最大の原因は、旧民主党壊滅のA級戦犯にある。民進党の政策がほぼ自民党と同じなのだから、鈍感力に優れたわれらの日本国民としては、民進党に票を入れようがない。

野田佳彦らA級戦犯の顔がちらついて、「政策は同じじゃないか。それならまだ自民党の方がうまくやる」。このレベルだ。

しかも選挙の直前にG7が開かれ、安倍晋三がおバカぶりを発揮したが、国民にはそんなことより、外国の首脳を伊勢神宮に案内する安倍晋三が強烈に映っている。オバマの演説の正体など、もともと見極めるのは無理である。

しかも左翼リベラルまで、オバマ絶賛であり、オバマ演説を評価することが安倍晋三を利する政治効用にすら気付かない。

言葉に距離を置けないのである。裏で何をやっているかも考えない。そのまますぐに信じる。そして感動して絶賛する。それを表白する。それが安倍の「謝罪なしの広島見物」の企画そのものへの評価につながる。

その結果、安倍内閣の支持率は急上昇した。そして選挙まで残り3週間あまり。よくやってくれる。

『エコノミスト』(2016年5月21日号)が「G7首脳が日本に集まるとき、宗教、政治、原爆すべてが安倍晋三を助けるだろう」という記事を載せていた。外国の方がよほど冷静に全体を見ている。

サミットはまた安倍氏に、他の政治的な利益をもたらすだろう――特にバラク・オバマがサミットの機会に、現職米大統領として初めて広島を訪問するのだから

サミットはまた、消費税を来年4月から引き上げる(8%から10%へ)という約束をたがえることの隠れみのを、安倍氏に与えるかもしれない。<世界経済はまだ脆弱なので、財政的刺激が当然である>という世界の指導者たちの発言は、引き上げを遅らせる口実を提供する可能性がある

などと書いている。

オバマが広島見物にくる1週間ほど前にこの記事は出ている。こんな見方が、日本国民はもちろん野党にもできない。ミーハーになって、一緒にはしゃいでいる。これで安倍晋三に勝てる筈がない。

オバマの演説については、こんなツイートが目についた。

「かばさわ洋平

日本のテレビは殆ど伝えませんが、核兵器のない社会へと唱えながら、アメリカが世界の5割近い7260発の核弾頭を保有し、しかも核抑止力維持のために今後10年間に38兆円を費やし老朽化した核戦力の近代化を進めようとしています。核兵器禁止条約の国際交渉にも反対。オバマ大統領の言葉虚しい。

asuka

どうして、こんなにも簡単に日本人は騙されるのでしょうか。
アメリカは核廃絶など少しも考えていませんよ!それどかころか新規の核爆弾を開発してるのに。
日本のマスコミは事実を伝えていないのです。

きむらゆい

NEWS23
LIVE韓国ソウル
オバマ広島訪問韓国で注目のワケ日本に出稼ぎや強制連行の韓国人の内7万人(10万人とも)広島で被ばく4万人死亡韓国の被ばく者はオバマ大統領に広島にある韓国人の慰霊碑にも参拝し、謝罪もして欲しいと

happymire

弾劾!
韓国人被爆者、二世たちからなる広島訪問団 大阪入管で不当に足止め!! 19:00過ぎ解放。
日本政府は嫌がらせを止めろ!」

きっこ

原爆の犠牲者に対する哀悼より先に、アメリカへの感謝と日米同盟の重要さを述べた安倍晋三。オバマは一言も謝罪していないのに、原爆を落とされた国の首相の口から真っ先に出たのが「アメリカへの感謝」、いくら参院選に向けて辺野古の基地問題を緩和したいからって、あまりにも恥ずかしい。

在任中はセッセと原発を推進してたくせに、引退後に急に「脱原発」とか言い出した小泉純一郎というご都合主義のクズがいるけど、在任中にセッセと核兵器の開発予算を増やし続けて来たオバマが、引退直前に広島を訪問して「核のない世界」とか寝言を言ってるのを聞いて「お前も小泉か!」って思った

ここに挙げたのは、例外的に優れたツイートである。日本中がオバマの演説に酔いしれている。広島は凌辱され、日本はバカにされているのだが、まったくそれがわからない。これほどだまされやすい民族であるから、米軍がこのおいしい国から出てゆく筈がない。

『マスコミに載らない海外記事』が「無意味な宣伝行為に意味を与えるオバマの広島訪問」(『Huffington Post』2016年5月24日)を載せていた。

「信頼されているアメリカの政治評論家全員、バラク・オバマ広島訪問に熱くなって、気になっている。ノーベル平和賞受賞で幻惑した大統領は、本当の軍事的価値がない都市に原子爆弾を投下するというアメリカの“現実的”判断を謝罪するのだろうか? (否。)

結局、ナショナル・レビューが素早く指摘した通り、第二次世界大戦中、我々は遥かに多くの日本人を“旧来の方法で”殺害した。二つの都市を溶かして、推計200,000人を殺害し、戦争後もずっと続く長期的な環境・健康問題を引き起こしたことに対してアメリカが詫びるのは、とんでもないことだろう。

広島訪問時に、バラク・オバマが謝罪しないもう一つの理由は、自慢好きなバラク・オバマ発言を引用した書物によれば、バラク・オバマが“殺人が本当に得意なためだ”。これは、無名な兵役年齢の茶色い肌の人々を狩るべく、重武装した空飛ぶロボットを、遥か遠い国々に送り込む大統領の発言だ。いささか不愉快ではあるが、それも全て、ずっと昔、日本に投下した原子爆弾同様、より大きな善のためなのだ。

だから、広島の人々への(そして、核兵器競争を始めたかどで、全世界に対しての)謝罪は明らかに有りえない。オバマはその代わりに一体何をすのるだろう? 単純だ。

1月の最後の任期満了が近づく中、オバマは“核兵器無き世界での平和と安全保障の追求に献身し続けることに彼は焦点をあてる”とホワイト・ハウスは声明で述べた。

“彼が第二次世界大戦末の原子爆弾使用決定の判断を再考することはない。そのかわり、彼は我々の共通の未来に関する前向きな構想を提案するだろう”と、オバマのベン・ローズ国家安全保障担当副補佐官はブログに書いている。

gospel広島で、不拡散条約を読み上げながら、オバマは、1兆ドルをかけで、アメリカの核備蓄の更新を続けるだろう。何と言おうと、この人物は、同時に複数のことをこなす上で、実に経験豊かだ。

障壁を打破したわけでもない彼のキューバ訪問(ラウル・カストロとの彼の“握手”が全てを物語っている)同様、オバマの“歴史的”広島訪問は、無意味な写真撮影のチャンスに新たな意味を与える、もう一つの無意味な写真撮影のチャンスに過ぎない。(「無意味な宣伝行為に意味を与えるオバマの広島訪問」)

もちろん、電通に支配された東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアは、こんなことは決して書かない。なぜならこれを書けば政府の広報・広告機関ではなくなり、ジャーナリズムになるからだ。

広島に原発を投下するとき、日本に制空権はなく、日本の都市はすでに焼け野原になっていた。日本の支配層は降伏を模索していた。軍事的な必要性はなかったのである。

ドローンで米国は殺人を繰り返し実行してきた。「広島訪問時に、バラク・オバマが謝罪しないもう一つの理由は、自慢好きなバラク・オバマ発言を引用した書物によれば、バラク・オバマが“殺人が本当に得意なためだ”」。オバマは「同時に複数のことをこなす」ことができるのである。だから一方で核兵器を増やしながら、他方で広島では戦争の悪を道徳的に語るのだ。

要は、TPPと「謝罪なき広島見物」という植民地の犠牲によって、オバマの引退の花道が作られるのである。しかも選挙での自公の勝利に結びつけば一石二鳥になる。野党の一部がオバマ演説に感動するのは、愚かである以上に日本の病巣の深さを示すものである。

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