9月26日に、安倍晋三が、国連で、日本の常任理事国入りを表明した。とても、まともな神経の持ち主から出た考えとは思われない。

安倍晋三はロシア制裁を継続している。制裁している相手の、常任理事国入りをロシアが賛成するとでも思っているのだろうか。

安倍晋三は、その歴史修正主義、軍国主義が問題にされて、中国・韓国とも、まともな首脳会談さえもてていない。また外遊するたびに中国批判を繰り返している。この2国が、日本の常任理事国入りに賛成するとでも思っているのだろうか。

さらにこんな貧寒な外交力の国に、世界が常任理事国など託すと思ったのだろうか。

この中・露・韓3か国とも、国際社会で重要な位置を占めている。安倍の立場に立って、かりに常任理事国入りを狙うとしたら(わたしは入る必要はないと考えている。その理由は後で述べる)、まず隣国のこの3か国の考えを変えてもらい、賛成してもらわねばならない。そのためには安倍自身がまず変わらねばならない。

それが、このお坊ちゃん宰相には、まるでわからないのである。自分は変わらずに相手にだけ変わることを要求する。

古い発想のお坊ちゃん宰相とは違って、国連改革は、政治力や経済力、軍事力といった観点からではなく、地政学や共同体から代表を選出するといった方向に進むのがよいだろう。

たとえばBRICSからインドとか、EUからドイツ、あるいはアフリカから南アフリカ、南米からブラジルとかを選出して、その代表で常任理事国を構成するのである。

在日ロシア連邦大使館が、安倍のこの戦略なき外交、論理なき発想、人間的欠点を鋭く衝いたツイートを投稿していた。冷静であるだけに、日本人として恥ずかしくなる。

9月25日

ロ外務省:(1)9月24日の日本側によるロシアに対する新たな制裁措置の発表に幻滅しています。9月5日と19日にミンスクの連絡グループがウクライナ南東地域の停戦について具体的な合意に至っていることを踏まえると、日本政府の決定は非論理的なものに映ります。

ロ外務省:(2)今回の非友好的措置(対ロ制裁)によって日本側に独自の外交路線を展開する能力が欠けていることが改めて証明されたと考えています。

ロ外務省:(3)私たちの姿勢は一貫しています。一方的制裁は不当であり、これによって目的を達成することは不可能であり、国際関係の緊張を高めることにしかなりません。

ロ外務省:(4)こうした中、当然の疑問が生まれます。日本の指導部は今後ロシアとの対話を進展させていくつもりだと伝えられていますが、日本側はこれをどのようにして実現するつもりなのでしょうか。

ロ外務省:(5)先日のNHKへのインタビューで安倍首相は二国間関係に横たわる問題の解決が日本の国益にかなうと述べていましたが、このような状況(日本の度重なる対ロシア制裁)の中、いったいどのようにして二国間関係の問題を議論するというのでしょうか。

ロ外務省:(6)これらの疑問に対する答えは私たちには明白です。日本側は外的圧力に負けて対ロ制裁を発動することで、まず何よりも自国の地政学的地位を傷つけ、自国のビジネス界に対して誤ったシグナルを送っているのです」

読者の皆さんは、お読みになって、常任理事国入りどころではないと思われただろう。安倍は甘すぎるのだ。中国に対してもそうであるが、安倍の外交は、左手で殴っておいて、右手で握手を求めるといったものである。このような外交が世界に通じる筈がない。

ブログランキング・にほんブログ村へ

現在の国際情勢はめまぐるしく動いている。

ガザ、ウクライナ、ISIS攻撃。これらのすべてに「米国軍産複合体・イスラエル」が絡んでいる。より正確な言い方をすれば、「米国軍産複合体・イスラエル・国際金融資本(米金融ユダヤ)」が絡んでいる。

オバマ政権内部では、ISISを巡って対立がある。これは公然化しており、オバマが地上軍の投入はないと明言したにもかかわらず、統合参謀本部のデンプシー議長は、公然と地上軍投入の必要不可欠性を述べている。

オバマは、国防費の削減政策を打ち出しており、ISIS攻撃は矛盾する政策だ。したがって、ワシントンでISIS攻撃を巡って暗闘があり、オバマは強大な国防省、CIAといった軍産複合体に妥協したのだと思われる。

それが中途半端な空爆という形になって表れた。しかし、米国内の綱引きは続く。このままでは終わらないだろう。

オバマは、ウクライナに余計な手出しをせず、さっさと中東から本国へ引き揚げていれば、よかったのである。そうなっていれば、もっとも恩恵に浴したのはEUだった。

もはや中東に米軍はいない。欧州も平和である。おそらく、NATOの解体が議題に上っていただろう。それはどれほどEU諸国を経済的に救うことになったか。

逆に米国軍産複合体は、ロシアを新たな敵としてでっち上げ、NATOの必要性を創出したのである。

ISISを「イスラム国」と欧・米・日のマスメディアが盛んに喧伝している。このネーミングもイスラムの悪イメージのために作られたものだ。

『イラン日本語ラジオ』は、「イスラム国」の名称を「イスラム教とイスラム教徒への侮辱」と断じている。

ISISは、もともとバース党を支えたスンニ派のイラク人から構成されている。米国からフセインを「合法的」に殺害され、イラクの実権がシーア派とクルド人(背後にイスラエルの支援がある)に移されていくなかで、イスラム原理主義に純化していった。

ただし、ISISの指導層は、まったく違う。エドワード・スノーデンは「ISISの(指導者の 注 : 兵頭)バグダディは、モサドとCIAとMI6が育てたエージェントだ」と暴露している。

ちなみにモサドは、CIAを凌ぐといわれる世界最強のイスラエル諜報機関である。また、MI6は、英国の諜報機関である。

つまりISISの指導者バグダディは、米・英・イスラエル・国際金融資本(米金融ユダヤ)の利権を担って動いているとみて間違いない。

ISISは、米・英・イスラエル・国際金融資本(米金融ユダヤ)が、中東に居座って戦争利権を確保するために作った、自作自演の物語であり、ツールである。

今後の米国の中東戦略は以下のように展開するだろう。『兵頭正俊の優しさ出前』の購読者には、すでにご案内した内容であるが、今回さらに考えを深めたのでお付き合い願いたい。

1 ISIS への空爆と称して、シリアへの意図的な誤爆を拡大していく。

2 米国の狙いは、終戦の阻止である。ISISでも対抗できるほどシリアを十分に弱らせる。その段階で、シリアを混沌状態に放置する。

3 「イスラエル・米国軍産複合体」とその背後の国際金融資本(米金融ユダヤ)の最終目標は、ISISとイランとの戦争である。

それでイランを対ISIS戦争に巻き込む。ただし、この場合も、ISISとイランの両方を、戦費と武器で支援する。そしてイランを弱体化させる。中東にもうひとつの混沌を作る。

4 オバマは、イラン、中国、ロシアにこの戦争に介入させ、ISISとの戦争を解決する道に進むかもしれない。しかし、それは米軍の中東からの撤退に結びつきかねないので、「イスラエル・米国軍産複合体」とその背後の国際金融資本(米金融ユダヤ)は反対するだろう。

その結果、この混沌は、相当に長く続く可能性が高い。それはISISが強いということだけではない。ほかでもない、米国自身が短期の勝利を望んでいない戦争だからだ。

以上の4点に沿って米国の自作自演の戦争は展開していくだろう。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:840円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ