米大統領選はまだ続いている。

正確にいうと、まだオバマ・ヒラリーたち米国オリガーキーは諦めていない。「トランプの不正選挙」「ロシアによる米民主党全国委員会のデータベースに対するサイバー攻撃」「ウィキリークスを使ったヒラリー攻撃」など、あらゆる「フェイクニュース」(偽情報)を流している。

「フェイクニュース」は、“post-truth”(「ポスト真実」。「客観的な事実や 真実が重視されない時代」Brexitとアメリカ大統領選の顛末から、採択された概念)の時空を席巻している。

注意せねばならないのは、Brexitもアメリカ大統領選も、間違ったのは大手メディアであったということだ。

しかもその「間違い」の正体は、意図的自覚的な洗脳と誘導だった。だから、今でも米国の大手メディアはオバマ・ヒラリーの側に立って、トランプを叩き続けているのだ。真実や事実などどうでもいいのである。

すべてというわけではないが、大手メディアはヒラリー側に、ウェブはトランプの側に立っている。今もトランプはツイッターやユーチューブで政策を発信している。

オバマは、任期一か月を切った今でも、トランプ妨害をやり続けている。

『Sputnik日本』(2017年1月2日)には、「トランプ氏が対露制裁解除しても米議員らが阻止か?」が載っていて、その険悪な権力闘争の一端がわかる。

「トランプ氏が対露制裁の解除を決めても、米議会からの反対に遭遇する。民主党のアダム・シフ下院議員は米ABCテレビの番組「ディス・ウィーク・ウィズ・ジョージ・ステファノプロス」に出演した中でこう語った。

シフ下院議員は「今採られている策がロシアを押さえつけるために十分だとは考えていない」と語り、トランプ氏が制裁解除に乗り出しても、これには民主党員のみならず、ジョン・マケイン議員をはじめとする共和党員も制裁強化を主張するだろうとの見解を表した。

米国は29日、新たな制裁措置を取った。大統領選挙の結果に影響を及ぼそうと試みたとして情報機関、会社数社、数人の個人を非難し、35人の外交官の国外追放を発表した。オバマ大統領は外交官らを「ロシア情報機関員」だと呼んだが、非難の証拠を出すことは一切なかった。

ロシアのペスコフ大統領報道官は先に、米民主党全国委員会のデータベースに対するサイバー攻撃へのロシアの関与を否定した。

プーチン大統領は、ロシアは米国の行為への報復として米国人外交官らを国外追放することはないとする声明を表した。プーチン大統領は、ロシアは報復措置をとる権利を手元に残しつつも、「台所(の世間話)」のレベルの外交にまで自分をおとしめることはしないと明言した」(「トランプ氏が対露制裁解除しても米議員らが阻止か?」)

任期切れ間近の大統領が、かくも次期大統領に対して攻撃を続けるのも異様なら、次期大統領の、まだ正式に提案もされていない「政策」に対して、議員が反対表明するのも異様である。

「トランプ氏が対露制裁の解除を決めても、米議会からの反対に遭遇する」。まだトランプの就任式も終わっていない。しかし、すでにトランプ大統領との対決に一部の議員は走っている。

しかも米国は「ロシア情報機関員」だと証拠を示すことなく決めつけ、35人の外交官の国外追放を発表した。

プーチンは、オバマのこの子供じみた非難行動に報復措置をとらなかった。「台所(の世間話)」のレベルの外交にまで自分をおとしめることはしないと語った。

『Sputnik日本』(1月3日)に「アサンジ氏、オバマ政権のロシア攻撃の理由を明らかに」が載っていた。

オバマ政権は米選挙介入でロシアを非難することで、トランプ次期大統領の正当性をなくそうとしている。ウィキリークスの創始者、ジュリアン・アサンジ氏はそう述べた。米国のザ・ヒル紙が報じた。

アサンジ氏は、ウィキリークスの公開が米大統領選挙に影響したかとの質問に明確に答えられなかった。氏はまた、諸国政府や政治家の秘密情報の公開を活動基盤にしているウィキリークスは、ロシアや他国と連携していないとして、「私たちの情報源は、国家ではない」と強調した。

12月29日、オバマ大統領と米財務省は、いわく米国選挙システムに対してサイバー攻撃が行われたことを受けてロシアに対して制裁を発動した」(「アサンジ氏、オバマ政権のロシア攻撃の理由を明らかに」)

ジュリアン・アサンジが語るように、オバマ政権のロシア非難は、トランプ次期大統領の正当性をなくそうとする試みだろう。

米国での権力闘争の本質は、グローバリズム・ワン・ワールドとナショナリズムとの対決である。

ここではオバマ、ヒラリーらのグローバリズムが、逆にトランプ側のナショナリズムを利用して国民の義憤を煽っている。為にする、作られたトランプ批判だという不信感はぬぐえない。

『マスコミに載らない海外記事』(2016年12月31日)にPaul Craig Roberts の「ヘンリー・キッシンジャーは一体何をたくらんでいるのか?」が載っていた。

「ロシアの通信社スプートニクの英語版は、元アメリカ国務長官ヘンリー・キッシンジャーが、アメリカ次期大統領ドナルド・トランプに、いかにして“アメリカ合衆国とロシアを親密にして、中国の軍事力増強を相殺するか”助言をしていると報じた。
このレポートを額面通りに受け取れば、ベテラン冷戦戦士キッシンジャーは、ロシアとの関係を良くするというトランプの誓約を、ロシアを中国との戦略的提携から引き離すために利用しようとして動いているということになる。

中国の軍事力増強は、中国に対するアメリカの挑発と、南シナ海が、アメリカ国益の地域だというアメリカの主張に対応するものだ。中国は、アメリカを攻撃する意図はなく、ロシアを攻撃する意図は、確実にない。

キッシンジャーは、戦略国際問題研究所CSISで何十年も私の同僚だったが、彼はロシア国内の親米エリートを知っており、彼は連中のために、ロシアを欧米に身をゆだねさせるという連中の取り組みに利用できる“中国の脅威”を作り出そうと動いているのだ。もしこの取り組みが成功すれば、ロシアの主権は、アメリカと同盟する全ての国々の主権がそうなったと全く同様、浸食されるだろう。

(中略)

全てのロシアストは欧米の一部になるということは、アメリカ政府の規則によって生きることであるのを理解する必要がある。欧米同盟の中で、自立した外交、経済政策を持っている唯一の国はアメリカだ。

トランプが大統領に選ばれたとは言え、アメリカ外交政策の点で、ネオコンがいまだに優勢で、一極大国としてのアメリカ覇権に対する彼らの肩入れは、従来通り強力なままであることを我々全員が理解する必要があるのだ。

ネオコン・イデオロギーは、CIA、国務省や、ペンタゴンの一部で制度化されているのだ。ネオコンは、マスコミ、シンクタンク、大学の各学部、財団や外交問題評議会における彼らの影響力を維持している」(「ヘンリー・キッシンジャーは一体何をたくらんでいるのか?」)

イルミナティの宮廷詩人キッシンジャーが動いている。ケネディ暗殺のときに動いたように。

動機は、トランプの米国とプーチンのロシアとの信頼感を利用して、露中を分断し、中国の軍事力増強を相殺する、というものだ。

イルミナティの戦略は、いかにして世界の秩序を破壊し、混沌のもとにおき、ワン・ワールド政府を樹立するかということである。

そのためには多極化の米露中が団結してもらっては困る。この三国関係で、もっとも排除しやすいのは中国だ、とキッシンジャーは考えたのだろう。この戦略には、もうひとつのメリットがある。アジアの分割統治、日中を敵対関係においておく戦略とマッチすることだ。

ただ、何度もメルマガで申し述べたように、ロシア国内の親米エリートを使って露中を分裂させることは、まして米国の働きかけで分裂させることは無理である。おそらくキッシンジャーにはマルクス、レーニン、毛沢東といった哲学思想への認識がないか、浅いのであろう。

この論文の優れたところは、CIA、国務省、ペンタゴンの一部、マスコミ、シンクタンク、大学の各学部、財団や外交問題評議会と米国の権力関係が、まだネオコンが勝っているとした点であろう。一度の大統領選で覆されるほど、脆弱な権力ではないのである。

グローバリズム、ワン・ワールドの観点から挙げると、遙かに深く、広がりを持って、米国はすでにワン・ワールドの破壊の蜘蛛の糸に絡め取られている。

トランプが拠るのは、貧困層の米国市民であり、組織ではない。そのためトランプに暗殺の魔手は伸びやすいのである。

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わたしのようにどの組織にも属さず、辛口の政治評論が中心で、どの政党も遠慮せずに批判し、既得権益支配層を批判するばかりか、だらしのない国民をも叱咤し続けて、3千部達成というのは、珍しいのです。

たまにお便りで読者を知ることがあるのですが、わたしの読者は粒よりで、一騎当千のつわものばかりです。これが何よりのわたしの誇りです。

なにぶん歳なので、いつまで書けるかわかりません。それ以上に、狙われているので、ネットから追放される可能性もあります。皆さんのなかにもわたしのツイートをリツイートして、妨害された方がおられるでしょう。共産党からネトウヨまで、幅広い妨害に遭っております。つまり公認左翼と右翼とに怖がられております。

毒にも薬にもならない言葉ではないわけで、妨害はわたしの栄光だと思っております。

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