Fibrodysplasia が4月19日に次のようにツイートしている。

「見殺し。棄民。QT>「福島の子どもは26万人、半分嚢胞ができてる、悪性腫瘍になるのは30%。4万人じゃないですか。

未曾有の大惨事が目の前で起ころうとしているんですよ。なんで見殺しにできるんですか。すぐに避難をさせないと一刻を争うんです。
http://bit.ly/Z3YTkt 」
(引用終わり)

原発事故で福島県民は棄民される。

米軍基地で沖縄県民は棄民される。

このふたつの棄民とも米国が大きな影を落としている。

これで棄民は終わったのだろうか。まだ続くのではないだろうか。

それを考えてみるのに、4月18日、テレ朝での、孫崎享と古賀茂明とのTPP論争をきっかけにしてみよう。

TPP参加に関する論争は、毎回、相場が決まっている。 TPP参加賛成論者は実に適当で、いい加減であり、 TPP参加反対論者が、圧倒的に論理的で現実的な論を展開する。

この番組も孫崎がよく準備してきており、この種のテレビ番組には不釣り合いなほど真面目で緻密な反対論を展開していた。

わたしは、古賀が目からウロコといった発想を見せるのかと、かすかな期待をしていたが、やはり無惨に裏切られた。

古賀が語ったことで目新しいものは何もなかった。要は、TPPは交渉でどうにでもなる、日本の官僚は米国にやられっぱなしではない、過去の自分の経験からも米国と頑張って交渉してきた、交渉には米国の方が正しいものもあり、そのように交渉の場で米国案に賛成して自分は叱られたことさえある、今回も交渉も大丈夫だ、といった楽観論を展開した。

面白かったのは、古賀が、自分が通産官僚のときの交渉の体験を語ったことである。それによると、交渉で米側の言い分が正しいと発言し、後で叱られたという。

古賀には哲学がない。国家観がない。想像力がない。これに百歩譲って我慢するとしても、困るのは古賀に状況観がないことだ。

古賀は、米国との交渉の場で米国の言い分の方に理があり、米国が正しいではないか、と発言したという。このエピソードほど古賀なる人物を物語るものはない。どうしてもいいたいことがあったとしても、相手国への賛同は会議の後で、身内の席でいうべきなのだ。

こういうのは偏差値とは全く関係がない。多分にセンスが関係している問題だ。わからない人間にはいくら説諭してもわからない類いの問題である。

いずれにしてもTPPのようなスケールの大きな問題では、古賀の、政治音痴の状況知らず、といった限界が露呈されてしまう。

現在、安倍晋三や甘利明などが行っている交渉とは、米国の機嫌を伺って国を売り、その見返りとして我が身の保身を図るものだ。

孫崎の反論で貴重だったのは、ISD条項について、これは国家間の訴えではなくて、投資家(企業)が企業利益を唯一の基準にして外国の政府を訴えるものである、と指摘したことである。

つまりこの訴えでは、その外国の国民の、健康や安全、命と暮らしが考慮されないのである。あくまでも投資家(企業)が儲からなかった、という視点のみでわが方は訴えられるわけだ。

古賀の論で気になったのは、現在米国がいっていることをそのまま信じきっていることだ。つまり米国はISD条項の対象として投資とサービスをあげている、他の分野は米国が議論しないといっている、と語ったのである。

つまり発想が状況的でないのだ。古賀は、米国の圧力に対しては世界の常識がある、と語ったが、こののんきさ、楽天家ぶりを見ると、既に米国に魂を売った人ではないかとわたしは思った。
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米国はそれほど甘い国であろうか。イラクには大量の破壊兵器が存在し、フセインはタリバンと内通していると宣伝して、世界と国連をだまし、ブッシュがイラクに戦争を仕掛けたのはまだ10年前のことだ。古賀はもう忘れたのだろうか。

現在、日本の馬鹿メディアは、連日、ボストンマラソン爆破事件を同情たっぷりに報道している。わたしの念頭によぎるのは、ブッシュの偽りの大義で祖国を破壊されたイラクの人々の怒りと悲しみであり、それの同情が日本の馬鹿メディアにはほとんどないということだ。

米国人もイラク人も同じ人間である。

単純に数で比較することはできないが、ブッシュのイラク侵攻で、450万人以上のイラク人が祖国から強制退去させられている。殺害された一般市民は100万人以上に及ぶ。

ブッシュがイラクを破壊することで火がついたスンニ派とシーア派との血みどろの戦いはいつ収束するともしれない。

夫を殺害された妻。妻を凌辱された夫。子供や老父母を殺害された男や女たち。両手両足を失った子供たち。劣化ウランによる奇形児。精神的疾患を負ったイラク人は、ほぼ全国民といっていいだろう。

世界で真っ先にブッシュのイラク侵略に賛成した小泉純一郎には、反省の意識は皆無であり、連日ブッシュの嘘のプロパガンダを繰り返した日本のマスメディアにも反省の意識は皆無である。

TPP参加交渉に臨むには、最低限度イラク侵攻に当たってブッシュが、世界と国連に向かって吐いた嘘の記憶があるべきだ。あの米国と交渉しているという認識があるべきなのである。

わたしはTPP参加に反対している。その反対の理由については、これまでも多く論じてきたが、ここではTPP参加によって有名無実化する国民皆保険について述べておく。

TPP参加後の日本の公的医療保険制度は破壊されると思われる。今までのように病気になっても医者には頼れなくなる。医療に経済格差が持ち込まれるためである。

古賀は交渉の中では米国の言い分に理があることもあると、のんきなことを語っていた。しかし、TPP参加交渉で米国資本が考えていることは、米国企業の利益である。そこでは日本国民の健康や安全、生活や暮らしの幸せは全く考えられていないのである。

TPP参加の後に日本の医療がどのように破壊されるかは、現在の米国の医療現場を見るのが最も良い。

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