トランプやプーチンを、安倍・ジャパンハンドラー政権の一部が「不良」と思っていることを初めて知った。仲間内の酔狂かと思ったが、そうではなく、シンポジウムでのしらふの発言だった。

萩生田光一官房副長官が、11月23日、シンポジウムで、安倍晋三を褒めて、トランプやプーチンらの名前を挙げて、「首相はおぼっちゃま育ちの割には不良と付き合うのが上手だ。荒っぽい政治家と堂々と話すことができる」と発言した。

これは、萩生田が、野党の国会対応を「強行採決というのは世の中にない。採決を強行的に邪魔する人たちがいるだけだ」「田舎のプロレス、茶番、こういう政治の在り方は変えるべきだ」と語った同じ会合で出た。

トランプにはTPPの離脱を表明され、プーチンには北方四島返還を断られる。腹いせで喋ったのだろうが、トランプもプーチンも不良ではない。少なくとも安倍晋三よりは数段優れた愛国者たちだ。売国奴に不良と呼ばれたことを知ったら、そっくりその言葉を投げ返されそうだ。

トランプの路線は、徹底した現実路線、合理主義に貫かれる。その結果、TPPさえ離脱するようだ。選挙中から、そして勝利後も声高にTPP離脱を表明して、なおかつ突然の翻意というのは考えにくい。このまま離脱するだろう。

現在の日本の国会審議を見ていても、日本政治の体たらく、劣化は目を覆うばかりだ。安倍・ジャパンハンドラー政権は、トランプ米政権の登場を迎えて、混乱の極みにある。TPPは、米国を除いて途中での離脱ができない。それで「米国抜きでは意味のなくなった」と自ら認識しながら、そのTPPを安倍晋三は進めている。戦後、もっとも愚かしい国会である。国民の税金を何とも思っていないのだ。

戦後、対米隷属を利権確保の戦略とするまでに堕落してきた日本の1%は、トランプ政権の登場で、もし国家独立の意志があれば絶好の機会に恵まれたといっていい。しかし、安倍政権にはその意志も気力も能力もない。

深刻な戦略の練り直しを迫られることなく、またしても対米隷属を利権確保の戦略として、トランプについていくだけと思っていたら間違いない。

トランプの戦略では「米国軍産複合体・イスラエル・米議会・国際金融資本(米金融ユダヤ)・メディア」との関係は変わらない。したがって、日本・韓国の実質的な植民地状態は変わらないだろう。

トランプは、TPPを離脱するのみならず、AIIB(アジアインフラ投資銀行)にも「一帯一路」計画にも参加する可能性がある。その場合、安倍晋三は、米国に遅れてまたぞろ対米隷属で米国と同じ行動をとるだろう。

悲惨なのは、安倍・ジャパンハンドラー政権が介入を始めた南スーダンである。

ケニス・M・ポラックは「踏み込むべきか、後退すべきか ―― 中東におけるアメリカの選択」のなかで書いている。

(ケニス・M・ポラックは、ブルッキングス研究所中東政策センター・シニアフェロー。専門は中東の軍事と政治)

中東におけるアメリカのプレゼンスを縮小することの最大のメリットは、対米テロのリスクを低下させられることだ。中東のテロリストがアメリカを標的にするのは、ワシントンの政策に苦しめられていると感じているからだ。

彼らがフランスやイギリスを攻撃するのも、これらの国が植民地時代の宗主国であるだけでなく、アメリカの堅固な同盟国だからだ(テロリストがロシアをターゲットに据え始めたのは、モスクワがシリア紛争へ介入したからに他ならない)。

アメリカが中東への関与を弱めれば、米市民がテロ攻撃の対象にされる危険は低下する。スイスがいかなる中東テロ組織のターゲットにもされていないのは偶然ではない」(『Foreign Affairs Report』2016 NO.4)

世界中への血税のバラマキがそうだが、安倍晋三は大国日本を気取りすぎる。日本国民は重税に喘いでいる。もっと日本国民の生活を豊かにすることに税金を使うべきだ。

ケニス・M・ポラックのいうように、「中東におけるアメリカのプレゼンスを縮小することの最大のメリットは、対米テロのリスクを低下させられること」である。これは中東に限ったことではない。アフリカでもアジアでも同じことだ。

世界中のテロリストが米国を標的にするのは、「ワシントンの政策に苦しめられていると感じているからだ」。それを具体的に米軍の攻撃によって感じるのである。

オフショアバランシング戦略で、これからトランプは、海外の米軍を徐々に撤退させていくと思われる。その空隙を日本に埋めさせる。そのための戦争法(安保法制)であり、集団的自衛権の行使である。

ただ、安倍晋三が知らないのは、「アメリカの堅固な同盟国」というだけで憎悪と反撃の対象になる世界の現実だ。

自国民を守る、もっとも優れた方法は外国への軍事的介入をやめることである。「他国へのアメリカが中東への関与を弱めれば、米市民がテロ攻撃の対象にされる危険は低下する。スイスがいかなる中東テロ組織のターゲットにもされていないのは偶然ではない」という言葉は、千鈞の重みをもつ真理である。

自衛隊を派兵した南スーダンのグンボ地区では、診療所の受診者の数が激増し、今は300人ほどになっている。

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マラリア、下痢、チフスなどが蔓延しており、いずれ医薬品の無償援助も要求されることになろう。

そればかりか、内戦で石油採掘が止まり、かといって財政も破綻して輸入もできない。石油の高騰は給水車で運ぶ水の値段の高騰につながり、水の値段が半年で5倍になっている。

経済が完全に破綻した国の建て直しもやらされるかもしれない。

現在、アフリカに強い影響力をもっているのは中国である。日本は、アフリカの中国利権確保に仕えることになるかもしれない。

(欧米の先進国は一国もいない。中国はアフリカ利権絡み。税金をむしりとられそうな国は日本だけ)
(欧米の先進国は一国もいない。中国はアフリカ利権絡み。税金をむしりとられそうな国は日本だけ)

もともとオバマのTTPとTTIPは、

1 反国民性

2 米国覇権の維持(参加国の植民地化)

3 中・露を中心としたユーラシア経済連合(EEU)と、シルク・ロード経済圏への攻撃と排除

を特徴としていた。

トランプはナショナリストである。したがって、TPPの「1 反国民性」は、トランプの「米国第一主義」と相入れない。

反対に、トランプの「米国第一主義」「偉大なアメリカ」は、「2 米国覇権の維持(参加国の植民地化)」を手放さないだろう。そのためには「米国軍産複合体・イスラエル・米議会・国際金融資本(米金融ユダヤ)・メディア」は必要であり、今後は露骨に敵対したメディアへの統制が強まる可能性が高い。

『business newsline』に「トランプ次期大統領、大手マスコミ各社の代表者を集めた会合で激怒」が載っていた。(日本語としておかしい箇所を、部分的に兵頭の方で修正している)

「トランプ次期大統領は21日、ニューヨークにあるトランプタワーに大手マスコミの代表者を集め、大統領選期間中の「偏向報道」に対して激しい口調で叱責したことがNew York Postの記事により明らかとなった。

トランプタワーに集合を命じられたのは、CNN、 NBC、 CBS、 Foxの4大ネットワークの代表者で、記事によると、会合が始まるや否や「ここに居る連中は全員、欺瞞に満ち、不公正で、不正を行っている嘘つきどもだ」と述べた上で、CNN代表として出席したCNN Worldwideのプレジデントを務めているJeff Zucker(ジェフ・ザッカー)を名指し「私はCNNが大嫌いだ、CNNは全員が嘘つきでありCNNは嘘つきの寄合だ」と述べて、特にCNNのこれまでの報道姿勢を糾弾した模様だ。

一部報道では、トランプ次期大統領は激怒の余り、会合がまだ途中の段階で、マスコミ代表者を全員、ミーティングルームから追い出してしまった模様である。

トランプ次期大統領は選挙期間中から、マスコミ各社の報道姿勢に批判を加えていた。また、実際に今回の大統領選では、マスコミの民主党寄りの報道姿勢が際立つ形ともなっていた。

トランプタワーで行われた大手マスコミ各社との今回の会合は、非公開のものとなるが、会合後、トランプ次期大統領は自身のTwitterの中でマスコミ各社のことを「偏向したメディア(crooked media)」とコメントするなど、トランプ次期大統領の怒りが改めて噴出する形ともなっている。

当初、トランプ次期大統領から呼ばれた大手マスコミの代表者は、この会合の目的は、選挙期間中に生じた関係状態をリセットし、良好な関係に戻すための第一歩になるものと考えていたが、そう甘いものとはならなかったようだ。

トランプ政権に関しては、既に最高顧問的位置づけとなるチーフストラテジストに、オルト右翼(Alt-Right)系大手メディアのBreitbart Newsの代表者を務めていたSteve Bannon(スティーブ・バノン)が就任することが決まっており、これにより米国内のマスコミ業界は、リベラル派と新興保守派の立場関係が、完全に逆転するものともなっている」(「トランプ次期大統領、大手マスコミ各社の代表者を集めた会合で激怒」)

確かに米大統領選中のメディアは徹底したヒラリー支援の、偏向報道を展開した。米国内のみならず、タヴィストック人間関係研究所支配下の世界の大手メディアが、トランプ批判を執拗に展開した。

政権のメディア介入は、原則的には好ましくない。しかし、現在の、世界の大手メディアは1%側に立って99%を洗脳・管理する政治勢力である。このことを見失ってはならない。今回の米大統領選のように、明確に1%の候補者ヒラリー支援に走った場合は、やり過ごすと国のためにならない、とトランプは判断したのだろう。

トランプは、まだ大統領に就任しない前に、メディアの幹部を集めて叱り飛ばしたのである。こそこそと料亭で酒を酌み交わし、懐柔するよりはよほど健全である。

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わたしのようにどの組織にも属さず、辛口の政治評論が中心で、どの政党も遠慮せずに批判し、既得権益支配層を批判するばかりか、だらしのない国民をも叱咤し続けて、3千部達成というのは、珍しいのです。

たまにお便りで読者を知ることがあるのですが、わたしの読者は粒よりで、一騎当千のつわものばかりです。これが何よりのわたしの誇りです。

なにぶん歳なので、いつまで書けるかわかりません。それ以上に、狙われているので、ネットから追放される可能性もあります。皆さんのなかにもわたしのツイートをリツイートして、妨害された方がおられるでしょう。共産党からネトウヨまで、幅広い妨害に遭っております。つまり公認左翼と右翼とに怖がられております。

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