「特定秘密保護法案」の本質

日本の土曜、日曜は、テレビが気合いを入れる洗脳タイムである。

この国のテレビにとって、日曜日は仕入れどきであり、メディアスクラムを組んで、原発輸出・消費税増税・NSC法案・特定秘密保護法案・防衛大綱の見直し・自衛隊の海兵隊化・共謀罪法案・国家安全保障基本法案・TPP参加・解釈改憲で集団的自衛権の確立、といった軍国化の道筋を作ってゆく。それは密接に絡みながら新ガイドラインへ集約されてゆく。

この国のマスメディアで働くことは、人間の良心と誇りを投げ捨て、国民を不幸にする代償に破格の高給を受け取ることだ。

まだ、「ジャーナリズム」や「権力の監視」などといった段平を振り回している連中がいるが、一部の例外を除いて日本に「ジャーナリズム」などは存在しない。

かれらが監視しているのは国民である。ベクトルが逆になっているのだ。

日本のマスメディアがいかに異常であるかは、大手メディアの幹部が総理と頻繁に会食し、それが新聞の首相動静欄に堂々と載ることからもうかがえる。罪悪感も羞恥心も、疾うになくしてしまっているのだ。

こんなことをやっていて「権力の監視」などができるはずがない。

日本のマスメディアは、すでに政府の広報機関を通り越して、宗主国の御用メディアに転落している。

かれらがTPP参加に賛成するのは、おのれが非関税障壁の対象にならないことを知っているからだ。すなわち、TPP参加後の植民地化された日本でも、宗主国にとって便利な奴隷洗脳ツールとして、さらに管理ツールとして重用されることを知っているからである。

ご存知のように、残念ながらこの国では、憲法や安保条約よりも日米地位協定の方が重要な位置を占めている。大きな法律ほど空洞化している。憲法9条などは陵辱された条文である。今や日本は世界に冠たる軍事大国なのであり、それに見合う豊富な予算を軍事に割き、国際紛争を軍事で解決しようとしている。

それを一挙に拡大しようとしているのが日米の新ガイドラインである。

改憲や安保条約の改定をしなくても、これで日本の自衛隊は完全に米国の傭兵となる。米軍とともに、あるいは命令されて単独で世界の紛争地に出兵することになる。

その結果、何年か後には、東京で、侵略された国の自爆テロが起きるだろう。

ここで、「特定秘密保護法案」の問題点を箇条書きに指摘しておく。

1 「特定秘密保護法案」のルーツは、日米政府が締結したGSOMIA(ジーソミア)にある。

これは、親しい関係にある2国あるいは複数国間で、秘密軍事情報を提供し合う際に、第三国への漏洩を防ぐ協定である。

GSOMIAの締結の際に、米国から日本での法案化が要請されていた。

つまり、必然性のない日本での過剰なまでの情報統制や国民監視の法案提出には、背後に常に米国の要請や指示があるということだ。それが実に多いのである。

2 「特定秘密保護法案」は、政治は一部の世界的な既得権益支配層(グローバリスト)にまかせておけばよい、国民に政治情報など必要ない、という愚民観に基づいている。

3 権力が腐敗し堕落したときに、その情報を最も早く知り得る公務員が、国民にその情報を知らせるのは、中長期的に国家の利益になることである。評価され賞賛されるべき行為である。そういった哲学が、この法案には決定的に欠けている。

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4 安倍晋三の「経済特区」がTPPの先取りであるように、「特定秘密保護法案」は、自民党憲法草案の先取りである。

自民党憲法草案には、21条の2項(新設)に、「公益および公の秩序を害することを目的にした活動を行い、ならびにそれを目的として結社することは、認められない」とある。

それを先取りして、TPPや原発などで、重要な情報が国民に知られた場合、それを「公益および公の秩序を害する」として厳罰に処するものである。

5 この法案は、政府や行政機関の恣意的な運用の幅を認めている。時の政府や行政機関の胸三寸で、表現の弾圧法案になる可能性が高い。つまり憲法が保障する取材・報道の自由、表現の自由、国民の知る権利が制約される可能性が高い。

6 発表された法案概要では、次の4分野に分けて説明している。

( 1 )「防衛」

( 2 )「外交」

( 3 )「外国の利益を図る目的で行われる安全脅威活動の防止」

( 4 )「テロ活動防止」

この4分野のうち、国の安全保障に著しい支障を与える恐れがあり、秘匿の必要性が特に高いと考えた情報を、行政機関の長が「特定秘密」に恣意的に指定できる。

(1)(2)で、国民の同意を得ながら、官僚の狙いは、(3)(4)で公安・警察の利権を拡大することにある。

米国の愛国者法は9.11の混乱のあとにスピード施行された。その結果、警察国家と監視社会が急速に進み、ジャーナリストの逮捕が相次いだ。オバマ政権下で7万以上のブログが閉鎖されている。「特定秘密保護法」成立の後、日本もその道を辿ることになろう。

7 特定秘密保護法案の罰則を見てみよう。

(1) 故意・過失による漏洩した場合、10年以下の懲役に課せられる。

(2) 人をだましたり、暴行、脅迫、窃盗、施設への侵入、不正アクセス行為をしたりして特定秘密を取得する行為は、10年以下の懲役に課せられる。

(3) 故意の漏洩、(2)の行為の未遂、共謀、教唆、扇動も罰則の対象にする

この「7」で注意すべきことは以下の点である。

(A)これは、国家公務員法、地方公務員法の1年以下、自衛隊法の5年以下の懲役よりも遙かに重い。

その結果、公務員の情報公開に対する姿勢を過度に萎縮させるばかりか、社会全体を萎縮させる可能性が高い。

(B)(2)(3)は、これから政治的にも様々な謀略に利用される可能性が高い。たとえば小沢一郎に対する政治謀略裁判では検察審査会が利用された。今後は、有力な反体制政治家を謀略で葬るときに、「特定秘密保護法案」が利用されるだろう。

(C) (2) の「人をだま」すという行為は、極めて主観的な行為である。情報の提供者がだまされた、と裁判でいえば、取材側がそんなつもりはなかった、といっても、それが裁判では通じる可能性が高くなる。

(D) (3)の「2 の行為の未遂」も大変恐ろしい罰則である。「取材側」が、かりに情報を得ていなくても、「提供者」が後で「ダマされた」、「脅迫された」と裁判で証言すれば、それが通用する可能性が高いことだ。「未遂」でも罰則の対象になる。

8 「特定秘密保護法案」は、秘密の基準が明らかでない。法案が通れば、これから政府に都合の悪いことが、秘密として決められてゆく可能性が高い。その権力の腐敗を防ぐには、第三者による秘密の監査、チェック機関が是非とも必要であるが、それもない。

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思考停止に導くキーワード <テロ>と<中国>と<北朝鮮>

この国の政治民度の低さは、現在、福島の高濃度放射能汚染地域に、県民を被曝させ続けている姿に端的に表れている。

それを国内にとどまらず、世界に拡大したのが東京オリンピックである。

以前にもメルマガでご紹介したが、東京オリンピックの候補会場には、空間放射線量が環境省の除染基準を上回る場所がある。

ここで、チェルノブイリ放射線管理基準(μSv/h)を確認しておこう。

5.4以上 強制避難

2.0~5.4 強制移住

0.67~2.0 希望すれば移住可

0.134~0.67 放射能管理が必要

オリンピック競技場(予定地)を計測した市民グループ報告によると、各競技場候補地の空間線量が軒並み「毎時0.15μSv」を超えている。

馬術競技場(夢の島競技場)は「毎時0.48μSv」(※地上5センチでの測定値)という高い線量が計測されている。その土壌にいたっては、「3,042ベクレル/kg」という、福島県に匹敵する土壌汚染が確認されている。もし2020年に本当にオリンピックが開催されても、飲料水や食材の持ち込みオリンピックになるであろう。

つまり国威発揚どころか、侮辱のオリンピックになる可能性が高い。しかし、そういうことに対する想像力は、この国の官僚・政治家には皆無である。

安倍晋三を選んだのも国民であり、猪瀬直樹を選んだのも国民である。要は日本民族の政治的民度が非常に低いのである。次の写真(下の方にある、福島の海開きの写真)はそのことを証明するものだ。

http://bit.ly/1adOz9O

子供に罪はない。親が、海に入れ、といったので入っただけのことだ。おそらく家でも学校でも福島産の食材を食べさせられていることだろう。子供たちがかわいそうで仕方がない。

以前、米国を中心に日本異質論が流行った時期があった。これからは、この民族は、もはやどうしようもないという意味で、オリンピックが近づくに連れて、日本異質論がふたたび流行るのかもしれない。

わたしはこのメルマガで何度も、福島第1原発事故解決のために、国際支援を要請すべきだ、と述べてきた。ようやく日本政府も福島第1原発事故発生から2年半もたって国際支援を呼びかけた。

この国際支援チームを、原発の専門家に絞ると、米国、ロシア、イギリス、フランスということになろう。しかし、かれらをもってしても、放射能汚染を止めたり、汚染水漏れを止めたりすることは出来ない可能性が高い。このチームにはぜひとも哲学者、政治家、医者、宗教家、芸術家、脱原発の市民活動家、芸術家、ジャーナリスト等を入れるべきである。なぜなら、国際原子力マフィア関連の専門家を呼んで来ても、かれらは原子力村と同じ原発推進のお友達なので、重要な変更は何も提案しない可能性が高いからである。

わたしがこの国際支援チームに期待するのは、専門的技術的な貢献と同時に、次の事柄である。

1福島第1原発収束のための、具体的な作業日程、土木建設関連の業者選定に至るまで、大幅な議決権を持たせて関与させること。

これは原子力村の原発利権を阻止するためである。

2 この国際支援チームには、福島第1原発の収束ばかりでなく、福島県民の健康被害、西日本への避難、外国への避難を含めて検討し、実施する権限を持たせること。

3 東京オリンピックを返上させること。

4 世界最大の地震大国での、原子力発電を、日本にやめさせること。

それはいくら何でも内政干渉で無理だろう、といわないで欲しい。

もともと植民地で推進される政策や法は、宗主国のための政策であり、法である。

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消費税増税、原発維持推進、TPP参加、ACTA、これから決まる特定秘密保護法案、NSC設置法、解釈改憲、新ガイドラインなどは、植民地の国会から生まれたものではない。「対日改革要望書」、「日米経済調和対話」、「日本経団連政党評価表」 、「ジャパン・ハンドラーズ」やヘリテージ財団などの宗主国のシンクタンクの指南と指示に基づいて、わが国の官僚が作成し、生まれたものである。

福島第1原発事故のあとに、首相官邸に米国が乗り込んできて陣取ったというのは広く知られていることだ。いざというときには、日本の政治家などあてにならない、役に立たない、というのは宗主国が最もよく知っていることだ。

状況的にも、日本は、TPP参加によって、国家主権を自ら放棄する道を選びつつある。それも一外国企業の金儲けのためにである。だから外国人の支援チームが、全くの善意で、わが国民のために国策を決めてくれてもいいではないか。

しかも、TPP参加後には、ISD条項の存在によって、国家主権という概念自体が、後退もしくは消えるのである。日本は、そのなかに宗主国に命じられるままに保守政権が入ってゆく、そんな国なのである。

もちろんそれでいい、とわたしはいっているのではない。しかし、せっかく外国の支援を仰ぐのなら、強大な権限を与えるべきだ。そうしても現在の政府や原子力村より悪くなることは、何もないように思われるのである。

もしこのような決定的な権限を与えねば、安倍晋三のパフォーマンスに終わる可能性がきわめて高い。

嘘と無能と無責任。これは日本政治の専売特許である。近い例では、自民党の、先の選挙でのTPPに関する公約がある。

自民党のホームページには、今でも次の選挙公約が堂々と掲載されている。

「TPP交渉参加の判断基準

1.政府が、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。

2.自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。

3.国民皆保険制度を守る。

4.食の安全安心の基準を守る。

5.国の主権を損なうようなISD条項(注)は合意しない。

6.政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる。

(注)ISD条項…外国政府の差別的な政策により何らかの不利益が生じた場合、投資家(Investor)である当該企業が相手国政府(State)に対し、差別によって受けた損害について賠償を求める(Dispute)権利を与えるための条項。これが濫用されて、政府・地方自治体が定める社会保障・食品安全・環境保護などの法令に対し、訴訟が起こされる懸念があります」

大笑いするのは、「わが党は、政府(民主党野田政権 注:兵頭)が11月と同様に二枚舌を使いながら、国民の知らないところで、交渉参加の条件に関する安易な妥協を繰り返さないよう、政府に対して、上記の判断基準に沿うことを強く求めていきます」とぬけぬけと書いていることだ。

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小泉純一郎の、いつか見た手法

この国が激しく壊れ始めたのは、自民党長期政権の末期からである。亡国の先陣を切ったのが小泉純一郎だった。

市場経済原理主義の本質は弱肉強食である。これをそのままわが国で実施したのが小泉純一郎である。

かれは、年収200万以下の人が、1000万人余を占める、超格差社会の基礎を作った。

国民の貧富には偶然も運も左右する。したがって富の配分に人間の崇高が反映される。その哲学が小泉純一郎にはない。

かつて「口先男」の異名をとった小泉純一郎が、またぞろ「口先脱原発」を繰り返している。それを御用メディアがさかんに採り上げている。

そのときに際立つ特徴は、小泉純一郎の「脱原発」が本物であって、信じていい、と強調していることだ。

しきりに小泉が財界とぶつかっていることを強調する。いかにも本物らしさを御用メディアが強調する。

小泉は日本を壊し、米国に売った元凶である。すぐ忘れ、次々にワンフレーズにだまされるのを、わたしたちは卒業しないといけない。

支配層は、原発推進と脱原発の両方にいるから気をつけねばならない。

原発推進の本隊は、財界・「自・公・民」の政治勢力、学界・メディアの原子力村だ。その村から脱原発の陣営にトロイの馬が入ってきた。それが小泉純一郎である。ターゲットは、郵政民営化と同じB層であり、御用メディアがしきりに小泉を応援し始めた。

小泉純一郎は、一国の政治指導者としては不適格な、国民としては最大限の警戒を払わなくてはならない虚無的で冷酷な政治家のひとりである。

今回の小泉の「脱原発」には、過去の郵政民営化と同じ手法がとられている。小泉は自民党内に「守旧派」という悪役をでっち上げ、おのれの売国政治に利用した。

「改革をやらないというなら自民党をぶっ潰す」と大声でパフォーマンスを繰り返した。

その「守旧派」が、今回の場合、「原発推進派」なのである。

急に小泉純一郎の「脱原発」を御用メディアが採り上げるのもおかしい。小沢一郎の脱原発などは真面目なものだが、御用メディアがまともに採り上げたのを見たことがない。

小泉が、中曽根康弘とともに「脱原発依存」を主張し始めたのは、福島第1原発事故が起きた数か月後である。

つまり原発事故に慌てて、2011年の秋には「脱原発依存」に豹変している。

「原発推進」の加害者の、この変わり身の早さは、その「脱原発」が保身のためのものであることを暗示している。

民主党の原口元総務相は、福島第1原発の重要な安全装置(これがあれば原発事故は起こらなかった)を、小泉政権が撤去していた、と証言している。

原口によると、原発は安全であり、事故は絶対に起きないという小泉政権の方針により、すべて撤去・廃棄されていたことが、今回の福島惨事の決定的な要因になったというのである。

小泉純一郎の売国政治のひどさは、かれが政権を去った後、米国の要人が「日本は壊れてしまった」とつぶやいたほどのものだった。

小泉純一郎はイラク戦争に加担しても何の総括もしなければ、責任もとらなかった。小泉「改革」で、国民に塗炭の苦しみを与えながら、小泉は何の責任をとらなかったのである。

小泉政治のそのあまりのひどさが、民主党への政権交代をもたらしたのである。しかし、小泉純一郎は、失政を福島第1原発事故という形で、政権交代後にまで負の影響を与え続けたというのが、わたしの見方である。

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日本民族のダメなところは、すぐに忘れることだ。忘れてはならない小泉政権の負の遺産は他にもある。

小泉が、米国と弁護士業界のために、離婚しやすい独居老人社会を作った。その後、係争社会の繁栄のために離婚させられ、別れさせられた両親の面倒を、子供たちはみていない。

寂しい晩年を迎える孤老の現実には、以前なら最後まで寄り添ったであろう夫婦が、法によって離婚させられたという事例が多い。

まだある。

小泉政権の2004年に「100年安心年金プラン」と称して、(1)100年後も現役の平均手取り収入の50%の年金給付、(2)負担に歯止め、のアメをちらつかせて、年金を65歳支給に延ばしたのもこの男である。

今では「100年安心」どころか、厚生年金の支給開始年齢を68~70歳に延ばす案が現実味を帯びている。「年金なんて何歳になってももらえない!」、「もらう前に死ぬ人も出てくる!」、「小泉のときに65歳に引き上げたばかりじゃないか!」というのが国民の偽らざる気持ちだ。

まだある。

米国の年次改革要望書にそった小泉司法「改革」の失敗も露わになっている。小泉「改革」以前は、努力すれば貧乏でも法曹人になれた。今では、そもそも入り口の段階で金持ちしか法曹人を目指せず、試験に合格したところで職もない。

福島第1原発事故が起きた2011年には、司法試験に合格して、司法研修所を卒業したのに弁護士会に登録しなかった人が、過去最多のおよそ400人に上った。全体の20%である。

ACTAも、米国の要請にそって、小泉政権時代に日本で考えられたものである。ACTAは、人権や表現の自由を、ISPに監視させる悪質さを持っている。これもあっさりと法律となり、ネットに監視の目を光らせている。

日本人はすぐ忘れる。小泉改革で、どれほど痛めつけられたか。橋下徹の「維新八策」は、その小泉新自由主義の完全な復活である。

橋下徹の「維新八策」は、(1)対米隷属と、(2)官僚隷属、それに(3)小泉・竹中政策の復活、を本質としていた。

橋下が考えたものは、米国と財務省を喜ばせる政策のオンパレードだった。小泉よりも、さらに荒っぽく、さらに無慈悲に、弱肉強食が実践されることになる。しかし、小沢一郎潰しの御用メディア戦略のために、少なからぬ国民がかれを支持して、国会に足がかりを与えてしまった。

ところで、次の『読売新聞』 (10月8日付)の社説「小泉元首相発言 「原発ゼロ」掲げる見識を疑う」も、小泉提灯記事の変種である。小泉を批判しているかのように見せかけて、話題を盛り上げているのにすぎない。

小泉純一郎の記事には、共通性がある。財界とぶつかっているし、安倍晋三は困っているし、と小泉の脱原発が本物であることを強調する記事が多い。

しかし、自民党からも財界からも批判の声がまったく出てこない。脱原発の活動家との接点もない。それなのに、騒がれ方は尋常ではない。

さらに小泉純一郎の本気度を信じさせるために、御用メディアからの小泉批判が出てきた。

とりあえず『読売新聞』を見てみよう。

「首相経験者として、見識を欠く発言である。原子力政策をこれ以上混乱させてはならない。

小泉元首相が講演で、「原子力発電に依存しない、自然を資源にした循環型社会」の実現を唱え、政府に対し、「原発ゼロ」の方針を掲げるよう求めた。東日本大震災を機に自らの考えを変えたという。

小泉氏の発言は、政府・自民党の方針と異なる。政界を引退したとはいえ、看過できない。

安倍首相は、安全性が確認された原発は再稼働させ、民主党政権の「原発ゼロ」路線を見直す意向だ。自民党も原発再稼働の推進を選挙公約に盛り込んだ。

小泉氏は原発の代替策について「知恵ある人が必ず出してくれる」と語るが、あまりに楽観的であり、無責任に過ぎよう。

現在、火力発電で原発を代替している結果、燃料の輸入費が増え、電気料金は上昇を続けている。このままでは、家計や経済活動に与える影響が大きい。

火力発電は、二酸化炭素(CO2)を多く排出し、地球温暖化が進む大きな要因である。

太陽光や風力を利用した再生可能エネルギーは、天候に左右されるなど弱点があり、主要電源になる展望は見えていない。原子力、火力を主力にバランスの取れた電源構成を目指す必要がある。

「原発ゼロ」が政策になれば、福島第一原発の廃炉などに必要な技術者も確保できまい。

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ドイツの反原発活動家からの呼びかけ

ドイツの反原発活動家が、フェイスブックやツイッターで精力的に活動している Emi Kiyomizu に、次の記事を送ってきた。

そして、世界で15万人の市民が、嘆願書の企画に参加して、福島第1原発事故で今も危険な状態が継続していることに、世界的な行動を呼びかけた。

嘆願書は、福島第1原発の原子炉を、世界の16人の原子力専門家達と国際エンジニアグループにコントロール(収支)してもらうことを、国連事務総長の潘基文宛てに要請している。

http://bit.ly/1iYZlWf

すでに嘆願書は、世界中から15万人の署名を集めた。

今週の木曜日に、小委員会のメンバーから、ニューヨークの国連に嘆願書と手紙を届ける。

この組織は、 Emi Kiyomizu によると、以下のような組織である。

「私の所属しているAHIMの町の反原発組織です。

30年以上反原発と戦った素晴らしい仲間です。

昨年は、津波で被災孤児になった日本の子供達に、クリスマスプレゼントを送るのに協力してくれました。

彼等は毎年3月11日にはNO.MOREFUKUSHIMAのビラ撒きをしてくれます。

バリバリの活動家達です」

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(和訳開始)

世界で15万人の市民が、嘆願書を集めることに参加して、福島第1原発事故で今も危険な状態が継続していることに対して、世界的な行動を呼びかけた!

福島第1原発事故が、今も継続していることに対応するために、世界中の組織が集めた嘆願書とサインした手紙は、木曜日に国連に渡される。

嘆願書の文書は、福島第1原発の原子炉を世界の16人の原子力専門家達と国際エンジニアグループがコントロール(収支)することを、国連事務総長、潘基文宛てに、要請している。

手紙や嘆願書は、世界組織Green Shadow 小委員会が、その他の市民団体にも呼びかけて、世界の数百以上の組織や個人によって署名された。

嘆願書は、世界中から15万人の署名を集めた。

今週の木曜日に、小委員会のメンバーの、Harvey Wassermanさん、Jill Stein さん、Margeret Flowers さんが、ニューヨークの国連に嘆願書と手紙を届ける。

この嘆願書に署名してください。

http://bit.ly/HIWSDv

活動家小説家Harvey Wasserman氏から。

“我々は、キューバ危機以来、今、2ヶ月以内に人類の最も危険な状態にさらされる。

東電が処理するための方法を持っていない核燃料棒1300本が、空気中100フィートにある、ひどく損傷したプール内に保管されている。

広島の原爆降下で放出された放射線量の、15,000倍以上の放射線量が、放出される可能性がある。

福島第1原発から、1,000トンの放射線汚染水が海に流出された。

オバマ政権は、約30年間に米国で新しい原子力発電所を建設するために、83億ドルの融資を提供しようとしているが、国連は、オバマ大統領が、福島第1原発の収支の為に 83億ドルを融資するように緊急にオバマ大統領に話さなければならない、国連はその努力をして、リードしなければならない。

福島第1原発事故についての嘆願書です。

http://bit.ly/18WBCCf

その後、11月7日の木曜日午後5時に、活動家達はニューヨークとアトランタのCNN事務所前でデモを行い、プロパガンダ映画 「原子力産業のための勝利」に対して抗議を行う。

(和訳終わり)

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特定秘密保護法案の国民敵視

10月7日に、またぞろ福島第1原発で、作業員の初歩的な操作ミスで、1号機原子炉の冷却注水が一時停止した。

作業員が間違って電源を止めたというものである。この連中が、北半球人類の存亡を担って、いよいよ福島第一原発4号機共用プールの、1535体の燃料集合体の取り出しに関わる。

わたしの悪夢は、取り出し作業中に電源を止めるバカが出ることだ。このような決定的に重要なことは、えてして基本事項の遵守で正否が決まる。

往々にして信じられないような初歩的なミスでカタストロフィを迎えるものだ。現場の作業にまで政府が関わるべきなのだが、一向にその姿勢を見せない。ご丁寧に今度は米国の技術的援助といいだした。

今や明確になってきたのだが、安倍晋三が、福島第1原発で政治が前面に出ると語ったのは、これまで以上に金を出す、といった程度の意味だったのである。

ところで、この世には、読んだときに気になり、日を置いて読み直し、その度に読後感が深刻になる、といった文章があるものだ。

堤未果の9月29日のツイートがまさしくそれである。それは次のツイートだ。

「米国上院司法委員会では「メディアシールド法」改正案が審議中。「ジャーナリスト」を政府が定義しそれ以外の者による情報発信が違法に。

日本の「特定秘密保護法案」では政府の指定した機密に関する情報の発信が不可になる。世界でもネットジャーナリストの投獄件数は最大。それだけ体制側を脅かしてる」

この「メディアシールド法」改正案によると、政府が国民を、あなたは情報を発信してもいい人、あなたはいけない人、と区分けするわけである。こうなるとジャーナリズムの「権力の監視」も、へったくれもない。表現の自由そのものが奪われてしまうわけだ。

すでに特定秘密保護法案の「第二十一条」で、権力によって、報道や取材の自由への定義がなされている。それによると、

1 専ら公益を図る目的を有すること

2 法令違反又は著しく不当な方法によるものと認められないこと

「公益を図る目的」の「公益」とは、もちろん、時の権力、政府の施策に沿ったものになる。それでなければ「正当な業務による行為」とはみなされないわけだ。

植民地のポチ政権が、宗主国の指示通りにこの法案を日本で通すことは十分に考えられることだ。

そのときに日本のマスメディアは反対しないだろう。なぜなら、かれらはその対象に自分がなるとは思わないからだ。

なにしろ大手メディアの幹部が総理と頻繁に会食し、それが首相の動静として新聞に堂々と載る国である。そこで内密に大手新聞・テレビは対象範囲から外す密約ができてしまえば、狙われるのは堤未果のツイートした通り、ネットである。

ネットによる真実の発信は、政府ばかりかマスメディアも困る。なぜなら御用メディアとして国民の愚民化に務め、洗脳と誘導を繰り返す実態がネットによって、日々、暴かれているからだ。

ネット規制で、政府とマスメディアの利害は一致している。いずれ真実を発信しているネットメディアがネットから放逐され、ネットが、進出してきた地上波メディアだらけになる日がくるのかもしれない。つまりネットは死ぬのだ。

9.11から米国は激変し、植民地の日本もそのあおりを食っている。今のところ日本には車を燃やし、商店を壊すような暴動もなければ、自爆テロもない。

国会は自民党を中心とした保守反動政権が盤石の体制を整えている。世相も中国との一戦を辞さぬほど右傾化している。

つまり米国とは違って、わが国には、かくまでネットメディアを弾圧しなければならない必然性がないのである。

要は猿真似なのだ。何も考えず、宗主国からの指示で動いているだけのことなのである。

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ところで、この秋にも採決されようとしている「特定秘密保護法案」のルーツは、日米政府が締結したGSOMIA(ジーソミア)にある。

これは、2007年5月1日に、日本と米国が「2プラス2」(日米安全保障協議委員会)で協定締結に合意し、2007年8月10日に、GSOMIA(General Security of Military Information Agreement、ジーソミア)として締結されたものである。

同盟など親しい関係にある2国あるいは複数国間で、秘密軍事情報を提供し合う際に、第三国への漏洩を防ぐ協定である。日本は米国やNATO、フランスと、この協定を締結している。

この締結の際に、米国から日本での法案化が要請されており、それが「特定秘密保護法案」として現在の臨時国会に提出されようとしている。

つまり日本での過剰なまでの情報統制や国民監視の法案提出には、背後に常に米国の要請や指示があるというたて付けになっている。

さて、ここで「特定秘密保護法案」問題の本質を箇条書きに挙げておこう。

1 上にも述べたように、「特定秘密保護法案」はGSOMIAをルーツとして、米国の要請を元に官僚主導で法案化が進んでいる。

2 法案概要では、次の4分野に分けている。

( 1 )「防衛」

( 2 )「外交」

( 3 )「外国の利益を図る目的で行われる安全脅威活動の防止」

( 4 )「テロ活動防止」

この4分野のうち、国の安全保障に著しい支障を与える恐れがあり、秘匿の必要性が特に高いと考えた情報を、行政機関の長が「特定秘密」に恣意的に指定できる。

3 状況的にいえば、政治は一部の世界的な既得権益支配層(グローバリスト)にまかせておけばよい、国民は政治情報など必要ない、という愚民観が「特定秘密保護法案」の背景にある。

4 絶対的権力は絶対的に腐敗する。権力が腐敗し堕落したときに、その情報を最も早く知り得る公務員が、国民にその情報を知らせるのは、中長期的に国家の利益になることである。評価され賞賛されるべき行為である。そういった哲学が、この法案には決定的に欠けている。

考え方が後ろ向きであり、米国に顔を向けた法案である。

5 安倍晋三の「経済特区」がTPPの先取りであるように、「特定秘密保護法案」は、自民党憲法草案の先取りである。

自民党改憲草案には、21条の2項(新設)に、「公益および公の秩序を害することを目的にした活動を行い、ならびにそれを目的として結社することは、認められない」とある。

それを先取りして、 TPPや原発などで、重要な情報が国民に知られた場合、それを「公益および公の秩序を害する」として厳罰に処するものである。

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山本太郎氏、参議員内閣委員会にて初質疑 13/11/05

周りは米国スパイやエージェントがとぐろを巻く国会で、数少ない日本人残党として、山本太郎が昨日(11月5日)、初めて国会で質問した。

最初の質問としては立派である。質問の内容はすでにAクラスだ。

園遊会での天皇への手紙事件を気にして、だいぶ遠慮がちであるが、これもこれから場数をこなして行けば、ひな壇の大臣たちを立ち往生させる質問者に成長するだろう。

山本の現在の立場は大変なものである。

周りはほとんど既得権益支配層の代弁者である。

かれらはすでに「国家」「民族」「国益」「民主主義」といった価値を棄てている。売国といった究極の姿でグローバルエリートの利権と栄達を図るのを、目的としている者たちがほとんどである。

そのなかに数少ない日本人残党として乗り込み、天皇に手紙を渡したものだから、グローバリストたちは動転したのだ。

国会で、福島第1原発現場作業員や被曝にさらされている子供たちのことを、本気で、持続的に訴えることは至難の業である。

これからはさまざまなアメとムチが山本に加えられるだろう。

恐ろしいのはアメの方だ。

それに打ち勝っていくには、絶えず外で訴え続けること、市民との交流を絶やさないことだ。

「清濁併せ呑む」、「是々非々」といった馬鹿なことをいい出したとき、山本太郎は終わるのである。

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日本の惨状打開は、責任をとる政治の復権から

山本太郎の天皇への手紙。老舗の政党政治がのんびり国会生活をエンジョイしているところに、飛び込んできた超弩級の事件。当選したばかりの山本太郎が、孤立無援の必死の闘いを演じてみせてくれた。

老舗の自民党をこれほど引っかき回したのは立派である。

自民党があわてたのは、これまで自家薬籠中のものとしてきた天皇の政治利用に、ストップをかけるような事件だったからである。

つまり山本太郎の手紙に、もし天皇が応えでもして、天皇の福島へかける優しい思いと、自民党の冷酷な棄民政策との乖離が、国民に知られでもしたら、自民党の偽装の保守が満天下に暴かれることになる。

自民党は、常に天皇と一体化した保守として偽装し続け、天皇を政治的に利用し続けなければならないのだ。

まだ、一波乱あるかもしれないが、自民党としても、これ以上騒ぎを大きくしたくないだろう。

ここまで体当たりで福島第1原発の現場作業員と福島の被曝に放置された子供に、寄り添った政治家は出なかった。

行儀を良くしていても、何も変わらない。ただ時間が過ぎてゆくだけだ。

既成の野党は、例によって守旧派の砦から冷ややかに見下ろしているだけだった。

これは労働の現場でもそうで、真に改革を志す者は、管理職と組合の、既得権益連合に取り囲まれることになる。

山本太郎も体験から学び、さらに大きな政治家に成長していってもらいたい。

さて、今から振り返ると、民主党のなかには新自由主義者がたくさんいた。その中核部分は菅直人、野田佳彦らで、明確な対米隷属主義者であった。

菅直人が、2010年7月参院選で、唐突に消費税増税を提示したときから、内部からの民主党破壊工作は始まった。

国民は、マニフェスト裏切りの、消費税増税賛成の民主党に反対意志を表明した。民主党は大敗したが、菅直人は責任をとって首相を辞めなかった。

野田佳彦は、2012年12月の衆議院選挙に消費税増税を掲げて、惨敗した。自爆解散といわれたように、惨敗がわかっているなかでの解散だった。このときも野田佳彦は責任をとらなかった。

2013年7月の参院選では、さらに民主党は惨敗し、民主党A級戦犯らによる民主党潰しはほぼ達成された。

民主党は、責任をとるという党文化がなく、非常にだらしのない、アナーキーな作風の政党である。この3つの国政選挙の惨敗にも、党のトップは責任をとって辞めていない。

昨年暮れの衆議院選挙の後に野田佳彦がやめてはいる。しかし、これは選挙の大惨敗の後に、党内から責任追及される前に辞める、という既定路線に従っただけのことで、通常の政党代表の、責任をとるための辞め方ではない。

選挙に惨敗しても誰も責任を取らない。党の代表を初めとして誰も自分が悪いとは思っていないからだ。

政治家が責任をとらない、というのが、実はこの国の惨状の最大の原因なのである。というのは、政治家が責任をとらないので、企業や官僚の責任を問えなくなっている。東電の責任も問えなくなっている。

「食べて応援」、「絆」、「風評被害」、「決められない政治」、これらは、敗戦後の「一億総懺悔」と同じ、日本の為政者が失政の責任から逃げるときの情報操作に仕える言葉である。

福島第一原発事故で、国民の全てに責任があるのではない。すべての国民に責任があるというのは、真の責任者を逃がすための情報操作である。

真に責任を負うべきは、東電であり、わが国に原発を導入した自民党である。そして原発安全神話を振りまいてきた財界と学界、それにマスメディアである。

みんなに責任があるというのは、誰にも責任がないというのと同じである。そのことによって真の責任者が問われないのだ。

実際、人類史に例を見ない世界的な環境破壊を起こしながら、東電には強制捜査が入らず、現場検証もされず、誰も逮捕もされていない。

誰も責任を取らないことは、これだけの厄災をこの国にもたらしながら、責任を取るべき悪い人がひとりもいなかったということだ。だから原発再稼働も原発輸出もできるのである。

それにしても福島第一原発を訪問したときの、安倍晋三の重装備には世界中が驚いたようだ。

あの重装備を見て、「ブロック」も「コントロール」も嘘だと思った外国人は多かった筈だが、わたしは、これでよく「収束」だの「風評被害」などいえるなと思った。一方で国民を被曝させ続けながら、安倍晋三は自分の健康と生命には格段の注意を払うようだ。

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さて、『Russia Today』(2013年9月13日付け)が、「終わりのない福島大惨事: 放射能汚染の脅威にさらされている2020年オリンピック」と題して次のように報道している。

「福島原発での放射能流出は、事実上、止めようがないと思われるが、最悪の結果を防ぐ為、世界中の政府が取るべき様々な措置がある。その一つは、2020年東京オリンピックをキャンセルすることだろう。

科学的な予想では、太平洋を横断し東へと向かっている放射性プルームは、来年早々、オレゴン州、ワシントン州とカナダの海岸に襲来する可能性が高い。カリフォルニア州は、おそらく来年後半に影響を受けるだろう。

継続している原子炉サイトからの水の流れは事実上止めようがないだろうから、放射性プルームは、太平洋を越えて移動し続け、ハワイ州、北米、南米、そして最後には、オーストラリアに、何十年も影響を与えるだろう。海流についてだけ話をしているが、魚は何千マイルも泳ぎ、必ずしも海流の通りというわけではない。第1部で述べた様に、大型の魚は放射能を最も効率的に濃縮し、カリフォルニア沖でとれたマグロは、既に福島から放出されたセシウムを持っていた。海藻も効率的に放射性元素を濃縮する。

(中略)

1、2・3号建屋

もし、こうした建屋の一つが崩壊すれば、プールや炉心を標的とする冷却水の流れはとまり、炉心は赤熱し、多分発火して、膨大な量の放射能を、大気と水に放出し、冷却プール中の燃料も発火しかねない。

特にアメリカ政府、あるいは国際社会のいずれも、こうした差し迫った可能性を懸念しているようには見えず、惨事を避けようとする熱意も示していないのは奇妙なことだ。

同様に世界中のマスコミも、奇妙にも進行中の危機的状況に触れずにいる。最も重要なのは、日本政府が、ごく最近まで、外国の原子力企業、あるいは、政府の専門家達を招いて協力するのを頑固に拒否してきたことだ。

(中略)

ところが、日本のある当局者はこう述べている。“もしあれ(福島第一原発1~3号機 注: 兵頭)を埋めてしまえば(石棺で覆うこと 注: 兵頭)、次の原発に、長年誰も目を向けようとしなくなってしまう。”興味深い反応だが、惨事にもかかわらず、彼等がいまだに原子力発電という選択肢を進めたがっているのは実に明白だ。

(中略)

もし、オリンピック前に、次の放射能大規模放出があったら、どうなるのだろう? 何年も厳しいトレーニングをしてきた若く健康な人々は、いかなる事情があろうとも、放射能を帯びた空気や食品や水に曝されてはならない。

自国民、160,000人もの福島の難民の方々が仮設住宅に住み、何百万人もの人々がいまだに高放射能の地域で暮らし、福島原発施設がコントロールできない状況にある時に、安倍首相は、一体なぜ、高価な宿舎に住ませ、競技場等を建設するのに、それだけの巨額を投入しようなどと考えることができるのだろう?」

http://bit.ly/15kMvvf

いわれていることは、真っ当であり、わたしがこれまでメルマガ上で指摘してきたことと重なっている。

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日本政府は、被曝した被災者たちを助けないで放置している状態である

以下に紹介するのは、IPPNWドイツ支部 Angelika Claußen 博士が、福島で被災者を訪問した報告である。

いつものように和訳してくれたのは、 Emi Kiyomizu である。

この報告のなかで、 Angelika Claußen 博士は、日本政府が被曝した被災者たちを助けないで放置している状態を厳しく批判している。

「国連の科学委員会( UNSECAR )は、福島では、環境においても福島の住民においても、目に見える健康影響がない、と報告している。しかし、科学者と市民の国際会議で、福島の様々な動物、鳥や蝶の深刻な遺伝子変化が明らかに起きていると証明されている。UNSCEARの福島原発事故で起こる健康影響の報告書は真実でない」

このような批判を、東大や東工大の教授がしているだろうか。

日本の知識人、とりわけ大学教師を死の静謐が囲繞している。

大学知は、全共闘運動で、知と生活との乖離を批判されて以来、ますます退廃を深めている。

学問が現実に対象化されずに、死んでいるのである。

現在の日本は、福島第1原発に関しては戦時下にあり、対中国的には戦前にある。

ここで声を挙げずに、いったい何のための学問なのだろうか。

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(和訳開始)

独立した科学者による調査を要請する

http://bit.ly/Hpxran

IPPNWドイツ支部、Angelika Claußen博士が、福島で被災者を訪問した。

日本政府は、被曝した被災者たちを助けないで放置している状態にある。

低線量放射線は、コンピュータ断層撮影検査で被曝する線量であるが、癌を発生するリスクを高め、また遺伝的変化を引き起こす原因になる。

われわれは、現在、新らしい科学的医学研究で、低線量放射線が健康影響を引き起こす危険を知っている。

福島県の住民たちは、この低線量放射腺の危険が何を意味しているのか、理解しているのだろうか?

日本政府と日本の最高裁判所と放射線専門家山下教授は、低線量放射線の危険を無視し、福島県の住民と東京の住民、それに東京に隣接する地域の人たちを被曝の危険にさらしている。

汚染地域に住む子供たちは免疫不全になり、すでに18人の子供たちが甲状腺癌になっており、続いて25人の子供たちが甲状腺癌になる疑いがある。

わたしは、福島原発事故の影響を受けた福島市、いわき市、郡山市の医師や避難者、助けあいグループの人たちと話し合った。

日本政府は、自分の国民の正当な権利や被曝の心配などを無視している状態である。

放射腺による被曝を心配する両親たちが、学校で子供たちにたいして放射線(放射腺の影響でおこる健康の危険性や原発の危険性など)に対する授業を希望しているが、学校の校長は断固拒否している状態である。

医者たちは、福島の住民(成人と子供)に対して、血液や超音波検査を行い、徹底した健康診断を行い、福島県当局や健康保険会社も福島の住民にこれらの健康検査を再三行なわなければならない。

福島の住民たちの、政府や福島当局、東電に対する批判発言が多いので、これが原因で、福島当局による弾圧が起こっている状態である。

日本政府の元アドバイザー放射線防護専門家山下教授は、100ミリシーベルト未満では健康被害は起こらないと、断固として主張している。

東電の医師がおこなわなければならない、原発労働者に対する急性被曝症状、放射腺疾病、癌、白内障などの予防検査が、不足している状態にある。

わたしと話した医師たちは、福島第1原発で働くボランティアの労働者たちが急性被曝症状としての疑問を持っても、自由に治療が受けられない状態で、東電の企業保険会も責任を持たない状態だ、と説明してくれた。

そして東電の原発労働者たち(日本の原発労働者たち)は、放射腺による健康影響についての情報も与えられなく、放射腺の影響で起こる疾病の保障もなく、労働条件は非常に過酷な状態にある。

東京電力の下請け会社に雇用された労働者たちは、必要なとき短期間だけ雇用されるので、賃金も20%低い状態である。

福島で、わたしと話しあった人たち(医者、被災者、助け合いグループ人たち)のほとんどの意見は、日本政府が原発事故の責任を持たなければならないというものだ。

そして、事故を起した責任者東電は、自分たちだけで、福島第1原発事故を解決することはできないので、緊急に国際的な核専門家たちの援助が必要であるという意見であった。

東京で、2013年10月10から13日まで東京で開催された科学者と市民の国際会議で、福島原発事故による放射腺の影響で、福島の様々な動物、鳥や蝶の深刻な遺伝子変化が明らかに起こっている、と報告された。

国連の科学委員会( UNSECAR )は、福島では環境においても、福島の住民においてもに、目に見える健康影響がないと報告しているが、科学者と市民の国際会議で、福島の様々な動物、鳥や蝶の深刻な遺伝子変化が明らかに起こっていることが証明されている。

UNSCEARの福島原発事故で起こる健康影響の報告書は真実でない。

独立した科学者による調査を要請する。

Angelika Claußen博士

(和訳終わり)

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東電の作業員蔑視が招き寄せるカタストロフィ

高崎市が、福島第一原発事故などに伴う昨年度分の、上下水道の放射性物質測定費などとして、東電に約1億6000万円を賠償請求した。

もちろん東電の「無主物」の神は、水道水の汚染など、うちの責任ではないと、歯牙にもかけないだろう。

東電には「無主物」に関して前歴がある。

2011年、福島原発から45 kmの「サンフィールド二本松ゴルフクラブ」が、東電に放射性物質の除染を求めて、仮処分を申し立てたのがそれである。

原発事故後、ゴルフコースからは毎時2~3マイクロシーベルトの高い放射線量が検出された。その結果、「営業に支障が出ている」、「責任者の東電が除染すべき」という、まっとうな訴えであった。

しかし、こんな訴えに、たじろぐ東電ではない。

「東電としては、飛び散った放射性物質を所有しているとは考えていない。したがって検出された放射性物質は責任者がいない」

「所有権を観念し得るとしても、すでに放射性物質はゴルフ場の土地に附合しているはずである。つまり債務者(東電)が放射性物質を保有しているわけではない」

「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。もともと無主物であったと考えるのが実態に即している」

例によって既得権益支配層の権益を守り続けるわが国の裁判所は、東電に除染を求めたゴルフ場の訴えを退けた。つまり、日本は三権分立の国ではないのである。行政(官僚)が巨大に膨らみ、他の2権を支配している。

日本の最高権力者は、官僚機構の最高裁判所事務総局であり、財務省である。つまり官僚(行政)が最大の権力者である。そのため、官僚利権を守る小沢政治謀略裁判が可能だったし、天下り先を守るための東電の強制捜査阻止も可能だった。

日本のエリートは、多くの場合、東大を出て、一人前のバカに成長する。この見方を変える必要があるのだ。

最初から道徳観念の極端に欠落した高校生が東大へ行く。そして最初から官僚を目指す。その武器になっているのは暗記能力であり、それだけである。

道徳と正義と弱者への思いやりの極端に欠落した青春。それなのに自分を特別な存在だと信じ込んでいる青春が東大を出て、日本の実質的支配者になる。

自らがまき散らした放射性物質を、自分の所有物でない、と主張する責任のかけらもないバカに、その通り、と自己保身だけを考えて判決を下すバカ。わたしたちはもっと絶望する必要があるだろう。そして絶望の底から闘いを構築する必要がある。

無主物とは、ただよう霧や、海で泳ぐ魚のように、誰のものでもないという意味である。この冷酷な目線は人間のものではないが、東電は一貫して無責任で非人間的な経済合理主義で動いている。

ただ、だからといって諦めることはない。泣き寝入りをする必要はない。高崎市のような賠償請求の声は、これから他の自治体からも挙がってくるだろう。

いずれ東京を含めて避難せねばならなくなる。土地も家も奪われて、黙っている手はない。高崎市の賠償請求は、もっと膨大な賠償請求の第一歩にすぎない。

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さて、福島第一原発の廃炉作業に関わっている作業員たちが、過酷な状況に晒されたままである。

『アメリカNBCニュース』(3月5日)が、「傷つき続ける戦士たち」と題して、次のように報じた。

「福島第一原発は東北地方の太平洋岸、東京の北東から240 kmの場所にできたガン細胞です。

事故直後は破壊された原子炉から1時間あたり800兆ベクレルの放射性セシウムが漏出、現在はよほど減ったとはいえ、それでも一時間あたり1000万ベクレルの放射性セシウムの漏出が続いています。

放射性同位元素は崩壊の過程で、一定のエネルギー量を持つ放射性物質を放出しますが、これは人間の各器官を透過する能力があり、細胞を傷つけ、ガンの発生原因を作り出します。

(中略)

そんな環境の中に、福島第一原発の事故収束・廃炉作業の拠点となっているJ-ビレッジがあります。

毎日、立ち入り禁止区域のすぐ外側からおよそ3,000人の労働者が、このJ-ビレッジに集まってきます。

(中略)

第一線で働く作業員の一人が匿名を条件に、ロイター通信社に作業の様子を語りました。

重い防護スーツを着たままの作業は息苦しく、そして孤独であり、精神的ストレスも相当のものであるにも関わらず、その報酬は不当に安い、彼はそう不満を述べました。

この辺りの日払いの建設作業員などは時給1,500円支払われているにもかかわらず、昨年末東京電力が調査したところでは、福島第一原発の緊急作業員の7割が、時給837円をかろうじて上回る賃金で働かされていました。

昨年、東京電力の財政上問題を扱う委員会で議長を務めた中央大学の安念潤司(あんねんじゅんじ)教授は、同じような条件の下、福島第一原発からは離れた場所にある市町村で除染作業を行ったり、復旧建設工事などに携わる労働者よりも、その賃金は低いものだと語りました。

(中略)

精神衛生学の専門家は、彼らが受けているストレスを、前線で戦う兵士たちと同様のものだと指摘しました。

一般の人々の東京電力に対する憤りが、ともすれば前線で働いている作業員に向けられる傾向があるのです。

「福島第一原発で働いた緊急作業員には、ベトナム戦争の帰還兵士を苦しめた戦場後遺症に襲われる危険性があります。彼らの帰還を喜ばない社会によって追いつめられ、ホームレスの境涯に落ち、自殺を図ったり、アルコール中毒、薬物中毒になったりといった危険があるのです」

福島第一原発の1,500人の作業員たちに対する無償奉仕の医療活動を行った、防衛大学医学部病院、精神医学科講師の重村淳医師がこう語りました。

経産省と東京電力がまとめた廃炉計画書は、充分な数の作業員の確保はこれから先の数十年間、保証されていると主張しています。

しかし。潜在的な不足は徐々に明白な事実となりつつあります。

その原因のひとつに、被爆線量の限界に達してしまった『燃え尽きてしまった』作業員の存在があります。

2012年12月末現在、146人の東京電力職員と21人の緊急作業員が、5年間で100ミリシーベルトと決められている被ばく限度の上限を超えて被ばくしてしまったことを、東京電力の資料が明らかにしました。

これまで8名の職員、あるいは作業員が福島第一原発の現場で死亡しました。

このうち2名は津波が襲った当日に死亡しましたが、放射線被ばくによる死亡は正式に報告されてはいません」

この報道で着目すべき点は、福島第一原発で収束作業に関わっている作業員たちを、ベトナム帰還兵の現実と重ねていることである。しかもそれを指摘したのが防衛大学医学部病院、精神医学科講師の重村淳医師だというから、日本のマスメディアは本当に劣悪であると思わざるを得ない。

真実を語り、警鐘を鳴らす人はまだ日本国内にいる。しかしその声を取り上げるのは外国のメディアで、日本の新聞・テレビは取り上げないのだ。もちろん原子力村の広告費のためである。

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UNSCEAR(国連科学委員会)の報告は、福島第1原発事故による健康への実際の影響を、体系的に過小評価した

ここに紹介するのは、ALEX ROSEN博士による、UNSCEARの報告書に対する批判文である。

和訳してくれたのは Emi Kiyomizu である。

この記事は、ROSEN博士が、直接に Emi Kiyomizu にメールで送ってくれた貴重なものだ。

読者は、外国の良心的な学者の、日本を愛し、心配する気持ちを、国連科学委員会(UNSCEAR)への怒りに見るだろう。

同時に、あまりに自国民に冷酷な日本政府との対照を感じるにちがいない。

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(和訳開始)

「国連科学委員会UNSCEARの報告は、福島第1原発事故による健康への実際の影響を体系的に過小評価をした。

http://bit.ly/1hmEgad

ドイツ、アメリカ、スイス、フランス、イタリア、ナイジェリア、マレーシア、エジプト、オランダのIPPNW(核戦争反対国際医師団体)の医師達は、国連科学委員会の福島第1原発事故による健康への影響ついての報告を分析して、国連科学委員会(UNSCEAR)の報告は、福島第1原発事故での放射線の真の影響を軽視しており、公に間違った報告をしている、と批判した。

福島第1原発事故の放射線被曝によって起こる癌は、被災者たちには明らかに増加しないというUNSCEARの報告を、医師達は批判した。

UNSCEARのメンバーにより作られた報告は、国際原子力機関(IAEA)と、東京電力と日本の原子力当局からの情報を使い、彼等をサポートしている。

東電からの放射線量の検査報告や他の多数のレポートや、他の様々な放射線測定結果など考慮に入れないで無視し、UNSCEARは、盲目の状態にある。

UNSCEARは、日本で中立で独立した機関や研究機関が、福島の健康へ影響についての結果を批判していることや、高放射線量の測定報告について、無視している。

UNSCEARはWHOの計算した被曝量を基礎としているため、日本国民の体全体の真の放射線被ばく量を少なめに計算している。

胎児は放射線の感受性が高く、最近の新しい放射線生物学なども考慮されていない。

そして低線量放射線による健康影響や、遺伝の影響(低線量被害による遺伝の調査結果)などが考慮されていない。

UNSCEARは、日本において癌が増加することを認めているが、統計では増えないとしている。

また、癌になるのが、福島原発事故による放射性降下物が原因であることも明らかにしていない。

彼らは、タバコ業界やアスベスト産業が何十年も行なった戦略方法を使っている。

医師は、われわれの患者が健康であることを心から望んでいる。

人間は健康で生きる権利を持っており、健全な環境のなかで生活することを望んでいる。

日本で汚染された地域の住民は、現在、この人間の基本的権利をもつことも否定されたままだ。

福島県では、放射線による影響で、数万人の癌が発生すると推定される。

住民が健康リスクについて心配するのを、統計的に示すのは非人間的である。

今では、科学的に低線量でも、癌を引き起こす可能性があることが認められている。

放射線は、ここまでは無害であるという放射線線量値はない。

放射腺による慢性被曝は、白血病、リンパ腫、腫瘍、心臓血管疾患、白内障、免疫疾患などを発生する。

何十年もの間、特に子供、胎児は放射腺に敏感であることが知られている。

この理由で医師は、可能な限り、放射線被曝から子どもと妊婦を守ろうとしている。

福島第1原発の複数の原子炉のメルトダウンにより、膨大な放射線が放出され、放射性雲により広大な地域に拡大された。

幸運に、東京は風向によって、福島第1原発からの膨大な放射線から免れたのである。

福島県の周辺の住民達は、2年半以上、高い放射腺にさらされている。

福島当局は、放射腺を予防するためのヨウ素錠剤も住民に配布しないで、人々を防護することもしなかった。

そして、子どもたちの年間被ばく許容量を、20ミリシーベルトに増加させたのである。

福島では、通学道路や公園の遊び場や校庭などは、ホットスポットとしてしるしがされている。

福島産の食品は、政策的なキャンペーンで支援され 、学校の食堂でも使用されている。

福島第1原発の原発災害は。まだ進行中であり、破損された原発は防護もされていなく、まだ危険な状態である。

そして、原子炉は、集中的に冷却され続けなければならない状態にある。

福島第1原発では、汚染水が漏れ、毎日、太平洋に数百トンの放射腺汚染水が流出している。

1~2年のデータを、今後数十年も引き継ぐので、今、決定的な科学的結論を出すのは疑問である、と警告したい。

UNSCEAR報告書では、福島の18人の子供達が、すでに甲状腺癌の手術を受け、続いて25人の子供が癌になる疑いを報告している。

福島の住民のただ一つの甲状線癌のケースだけを取り上げ、もっともらしく報告している。

続いてしなければならないことは(甲状腺癌だけではなく)次の十年間に放射線被曝による他の疾病も観察されなければならない。

人間は、自分の医療診断記録を見てセカンドオピニオンを得る権利を持っているが、福島の人達は 現在、どちらも、拒否されている状態である(セカンドオピニオンを得ることや放射線被曝による他の疾病も観察されなければならないが拒否されている)。

また、特に若い家族を持つ人達や、妊娠中の女性は、健康への心配があるので、汚染された地域から避難するための支援も必要であるが、代わりに、彼ら(福島当局と日本政府)は、巧みなキャンペーンを行い、効果のない除染を行ない、福島県に被災者達がとどまることを奨励している。

各個人(各市民)が福島(現在も進行中の福島第1原発の危険な状態や福島原発事故で被災した被災者たちのことや放射腺による健康影響など)について考えるなら、強力な原発推進派組織の影響を受けない、独立した研究者たちが、福島の健康影響を研究しなければならないこと、健康で生きること、健全な環境で生きることも、全ての人間の権利であるということを考えなければならない。

全ての人間の生きる権利を守るために、われわれIPPNWの医師達は、原発ロビー(UNSCEAR)の報告書に対して批判するのである。

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