悪の凡庸さ ~ ノーベル平和賞受賞サーロー節子のスピーチ ~

1 ノーベル平和賞と犬HK

安倍晋三が現在やっていることは、戦時中の日本がやったことと限りなく似ている。
無謀で急速な戦線の拡大。
そしてそれがすべて失敗しての、日本の歴史上、最大の敗戦の受け入れ。

原発はすでに低く見積もっても40兆円もの国税を福島第1原発に投入している。
これは、税金と電気代に転嫁されている。
国民ひとり当たり32万円にも上る。

見てくれの景気を装うための官製相場は、すでに引き返せぬ地獄の様相を呈している。

東京シロアリンピックとシロアリニア新幹線は愚者のレガシーだと語ってきたが、リニア問題もまずは不正という形でその問題点が明らかにされつつある。
だが、地検が政治家にまで手を伸ばすことはあるまい。
せいぜい、女性票を失う疫病神になりはじめた官邸お抱えレイピスト山口敬之を、捕まえて幕引きにするのではないか。

安倍晋三や麻生太郎にまで司直の手が伸びることはあるまい。

そんななか、今年のノーベル平和賞にICAN運動が選ばれ、広島の被爆者であるサーロー節子が授賞式でスピーチを行った。
このスピーチに対して、犬HKは7時のニュース、9時のニュースと黙殺で応えた。

米国人の南部陽一郎や中村修二、それに英国人のカズオ・イシグロを、日本人受賞者扱いにして、「日本スゲー系」に躍起になっていた犬HKが、平和賞のサーロー節子は冷ややかに無視した。

いかにも受信料を取る、安倍さまの犬HKらしいやり方だ。

国民が、平和に覚醒し、核兵器廃絶などに目覚めてはならないのだ。
愚民化の達成のためには、ノーベル平和賞受賞など国民に知らせないこと、考えさせないことが重要なのである。

ネット上には、たとえばアルゴスのような「これからNHKに対して訴訟を起こす時には、それなりに細かなデータを集めるべきですね。
あのサーロー節子氏の演説は歴史に残る演説でしょう。
それをあえて無視したことは、国民の知る権利を大きく阻害した暴挙ですね。
こうした事実を一つ一つ記録して、受信料強制は違憲だと訴えましょう」といった犬HK批判が溢れた。

それを気にしたのか、あわてて、しかしガス抜き程度に、クロ現やBSの国際報道では放送したらしいが、本気で取り上げる姿勢ではなかったようだ。

「橋の上のルル」の「NHK7時9時と完全無視後、報ステでサーロー節子さんの授賞式報道にふれられ、やっと少し息がつけた。
でなければ何も伝えぬ暗愚のメディアに相撲村に押し込まれ窒息寸前だった。
長い習慣でつい夜ニュースで一日終えた感を得ようとしてしまうけど、今は観るほどに世界から切り離される恐怖が募る」というツイートが、共感とともに重いトゲとなって突き刺さる。

わたしのなかでは「地上波の情報」というジャンルができつつある。
地上波のテレビ・新聞は何をいっているのか。
実は新聞はとっていないし、テレビも見ていない。
関心があるのはどうなっているのか、ぐらいだ。
それをネットで知る。

日本における地上波は、正確にいうと政権が国民をどうしようとしているかを知るためのツールである。
一部の地方紙を除いて、けっして事実や真実を知るためのツールではない。

サーロー節子の2017年ノーベル平和賞記念講演を読んで見よう。

2 サーロー節子のスピーチ

私たちは、被害者であることに甘んじていられません。
私たちは、世界が大爆発して終わることも、緩慢に毒に侵されていくことも受け入れません。
私たちは、大国と呼ばれる国々が私たちを核の夕暮れからさらに核の深夜へと無謀にも導いていこうとする中で、恐れの中でただ無為に座していることを拒みます。
私たちは立ち上がったのです。
私たちは、私たちが生きる物語を語り始めました。
核兵器と人類は共存できない、と。

今日、私は皆さんに、この会場において、広島と長崎で非業の死を遂げた全ての人々の存在を感じていただきたいと思います。
皆さんに、私たちの上に、そして私たちのまわりに、25万人の魂の大きな固まりを感じ取っていただきたいと思います。
その一人ひとりには名前がありました。
一人ひとりが、誰かに愛されていました。
彼らの死を無駄にしてはなりません。

米国が最初の核兵器を私の暮らす広島の街に落としたとき、私は13歳でした。
私はその朝のことを覚えています。
8時15分、私は目をくらます青白い閃光(せんこう)を見ました。
私は、宙に浮く感じがしたのを覚えています。
静寂と暗闇の中で意識が戻ったとき、私は、自分が壊れた建物の下で身動きがとれなくなっていることに気がつきました。
私は死に直面していることがわかりました。
私の同級生たちが「お母さん、助けて。
神様、助けてください」と、かすれる声で叫んでいるのが聞こえ始めました。

そのとき突然、私の左肩を触る手があることに気がつきました。
その人は「あきらめるな! (がれきを)押し続けろ! 蹴り続けろ! あなたを助けてあげるから。
あの隙間から光が入ってくるのが見えるだろう? そこに向かって、なるべく早く、はって行きなさい」と言うのです。
私がそこからはい出てみると、崩壊した建物は燃えていました。
その建物の中にいた私の同級生のほとんどは、生きたまま焼き殺されていきました。
私の周囲全体にはひどい、想像を超えた廃虚がありました。

幽霊のような姿の人たちが、足を引きずりながら行列をなして歩いていきました。
恐ろしいまでに傷ついた人々は、血を流し、やけどを負い、黒こげになり、膨れあがっていました。
体の一部を失った人たち。
肉や皮が体から垂れ下がっている人たち。
飛び出た眼球を手に持っている人たち。
おなかが裂けて開き、腸が飛び出て垂れ下がっている人たち。
人体の焼ける悪臭が、そこら中に蔓延(まんえん)していました。

このように、一発の爆弾で私が愛した街は完全に破壊されました。
住民のほとんどは一般市民でしたが、彼らは燃えて灰と化し、蒸発し、黒こげの炭となりました。
その中には、私の家族や、351人の同級生もいました。
その後、数週間、数カ月、数年にわたり、何千人もの人たちが、放射線の遅発的な影響によって、次々と不可解な形で亡くなっていきました。
今日なお、放射線は被爆者たちの命を奪っています。

広島について思い出すとき、私の頭に最初に浮かぶのは4歳のおい、英治です。
彼の小さな体は、何者か判別もできない溶けた肉の塊に変わってしまいました。
彼はかすれた声で水を求め続けていましたが、息を引き取り、苦しみから解放されました。
私にとって彼は、世界で今まさに核兵器によって脅されているすべての罪のない子どもたちを代表しています。(サーロー節子の2017年ノーベル平和賞記念講演

「私たちは立ち上がったのです。
私たちは、私たちが生きる物語を語り始めました。
核兵器と人類は共存できない、と」。
核兵器は、通常兵器と違って、思考を奪ってしまう。
この戦争は間違っていた、やめようという思考を。
それは数百発、数千発のミサイルが同時に発射される。数発発射して、様子を見ることはない。相手方から数千発のミサイルが向かってきているのだから。それは、後悔もやり直しもきかず、地球が破滅する戦争だ。

「その一人ひとりには名前がありました。
一人ひとりが、誰かに愛されていました。
彼らの死を無駄にしてはなりません」。
これが、現在、忘れ去られているのだ。
ひとりの人間を銃殺できない人間が、何十万の人間をスイッチを押すことで殺してしまうのが、核戦争の恐ろしさである。

原爆が広島に落とされ、サーロー節子は壊れた建物の下で「突然、私の左肩を触る手があることに気がつきました。
その人は「あきらめるな! (がれきを)押し続けろ! 蹴り続けろ! あなたを助けてあげるから。
あの隙間から光が入ってくるのが見えるだろう? そこに向かって、なるべく早く、はって行きなさい」という。
この声は幻覚だったのだろうか。
それとも神の声だったのだろうか。

その声にしたがって地上に出ると、「幽霊のような姿の人たちが、足を引きずりながら行列をなして歩いていきました。
恐ろしいまでに傷ついた人々は、血を流し、やけどを負い、黒こげになり、膨れあがっていました。
体の一部を失った人たち。
肉や皮が体から垂れ下がっている人たち。
飛び出た眼球を手に持っている人たち。
おなかが裂けて開き、腸が飛び出て垂れ下がっている人たち。
人体の焼ける悪臭が、そこら中に蔓延(まんえん)していました」。

ここまでは想像力が及ぶ。
大切なのは、その後の彼女のことばだ。
「その後、数週間、数カ月、数年にわたり、何千人もの人たちが、放射線の遅発的な影響によって、次々と不可解な形で亡くなっていきました。
今日なお、放射線は被爆者たちの命を奪っています」。
広島、長崎で、まだ戦争は続いているのだ。
原爆は投下されて70年経っても、なお被爆者の命を奪い続けているのである。

これが厳然たる事実であり、肉体への汚染であることが恐ろしいのだ。
精神の痛手だけだったら、いつか傷も癒えるかもしれない。
しかし、核兵器は生き残った者の肉体を死ぬまで冒し続けるのである。
だから心の傷も癒えないのだ。

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北朝鮮に勝る安倍晋三の脅威

『兵頭に訊こう』は、現在の国内外の重要問題について、最新の情報と考え方(批評)を、見やすく、わかりやすいことに注力して発信しています。

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[char no=”1″ char=”漱石”]政治の究極の腐敗は、戦争ですね。腐敗した政治家は、大抵、戦争で一儲け企みます。次に、腐敗した政治家にとって戦争が重要なのは、自分の無能をごまかせるからです。しかし、いくらごまかしても、外交の失敗の延長に戦争はあるのです。[/char]

このページの要旨

広島への原爆投下は、政治的軍事的な意味合いが強い。
長崎への原爆投下は、思想的宗教的な意味合いが強い。
共通しているのは、すでに戦争継続能力も意思もなくしていた日本に対して、広島と長崎とで違う原爆を投下し、米国が人体実験をやったということだ。
トルーマン政権内にはフリーメイソンが多く、かれらが狙ったのは、当時から東洋のバチカンとして隆盛を極めていた長崎であった。
そこで長崎のカトリックの大聖堂・浦上天主堂を象徴として、その近くのキリスト教徒の殲滅が謀られたのである。

7月28日に、北朝鮮はついにロサンゼルスを射程内に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った。
いずれこのICBMには核弾頭が搭載されるだろう。
「誤算による開戦」も警戒すべきだが、現在の北朝鮮発の脅威で、もっとも警戒すべきは、安倍晋三の、トランプに対する煽りである。
日本で起きている北朝鮮脅威論は、タメにするものが多い。
中心になっているのは、北朝鮮の脅威を煽ることで、米国製の高額兵器購入を正当化するものだ。
また 朝鮮半島の危機を煽ることで、森友・加計の両学園事件を隠す意図も見え隠れする。
さらに北朝鮮に対する先制攻撃に向けて、米国の背中を押す、安倍晋三の無謀な下心も見える。

[char no=”2″ char=”芥川”]日本民族には戦争のDNAがあります。それに敗戦後70年余も蓋をしてきました。体験者が少なくなるとともに、それが打ち破られようとしているのは、情けないことです。考えることの少ない民族の、いまが正念場ですね。[/char]

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1 フリーメイソンに狙われた長崎のキリスト教徒

8月9日は長崎に原爆が投下された日である。

広島への原爆投下は、政治的軍事的な意味合いが強い。
長崎への原爆投下は、思想的宗教的な意味合いが強い。

共通しているのは、すでに戦争継続能力も意思もなくしていた日本に対して、広島と長崎とで違う原爆を投下し、米国が人体実験をやったということだ。

米国の大統領にはフリーメイソン(その中核がイルミナティ)が多い。
トルーマンもまたフリーメイソンであった。
その意味は、悪魔教の信仰者で、世界の宗教を、とりわけキリスト教の壊滅を企図していたということだ。

このあたりの心情は八百万(やおよろず)の神が共存するの日本にいると理解しにくい。
しかし、世界は一神教同士の敵対と闘争で満ちあふれている。
フリーメイソンの悪魔教がキリスト教を敵視したのは必然であった。

トルーマン政権内にはフリーメイソンが多く、かれらが狙ったのは、当時から東洋のバチカンとして隆盛を極めていた長崎であった。
そこで長崎のカトリックの大聖堂・浦上天主堂を象徴として、その近くのキリスト教徒の殲滅が謀られたのである。

トルーマンらには戦争の帰結はすでに明らかだった。
問題は勝利後にいかに日本を永遠に統治し、植民地化するかということだった。

その場合に神道はどうでもいい存在だった。
米国が恐れたのは、世界的な宗教であるキリスト教徒の連帯が起きることである。
そこから、米国による国際法違反の市街地への大空襲、広島・長崎の市街地への原爆投下に対する、宗教的・人道的な批判が起きてくることは間違いなかった。
そこで、長崎のキリスト教殲滅を企図して、原爆は投下されたのである。

ここでイルミナティの思想を思い起こしてほしい。
第三次世界大戦の後に、国際銀行家たちは最後の社会変革(破壊)を実施する。
その社会変革(破壊)のなかには、イルミナティを実質的に創設したアダム・ヴァイスハウプトによって、「既存宗教すべての廃止」が入っている。
つまり、サタンのイデオロギーを人類に課すためには、キリスト教など既存の宗教は邪魔なのだ。

(アダム・ヴァイスハウプトは南ドイツのインゴルシュタット大学法学部教授。
1776年5月1日、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの財政支援のもとに、「イルミナティ」という秘密結社を創設した。
「イルミナティ」とは、サタン(ルシファー)に由来し、「光を掲げる者」という意味である)

デイビット・J・ディオニシは、『原爆と秘密結社』のなかで、「死の血盟団」の目的として、次の4点を挙げる。
これは「イルミナティ」を実質的に創設したアダム・ヴァイスハウプトの構想と一致する。

(1)諸国の独立主権を廃止して、世界統一政府の下に支配する。

(2)通貨発行権を独占して、購入に通貨を必要とする物品のすべてを統制・管理する。

(3)婚姻制度と家族生活を廃止して、子供の養育には親の影響を排除する。

(4)キリスト教を消滅させ、光明主義(Illuminism イルミニズム)として知られる悪魔ルシファーを信仰する世界宗教に人類を改宗させる。

「既存宗教すべての廃止」が、「(4)キリスト教を消滅させ、光明主義(Illuminism イルミニズム)として知られる悪魔ルシファーを信仰する世界宗教に人類を改宗させる」と、より具体化されている。

要は、すべての既存宗教を廃止するとはいっても、ルシファーへの信仰は残るのである。

こうして長崎のキリスト教徒の殲滅が謀られた。

イルミナティの反宗教の宗教、ルシファーへの信仰が成就するのは、第三次世界大戦のあとである。
それが、現在、もっとも起こりやすいのは、東アジアであり、その中心に北朝鮮と日本がいる。

今日は、米国と北朝鮮が引き起こす核戦争、第三次世界大戦の可能性について考えてみる。
叩き台として『英国エコノミスト』(2017年8月5日)の「「核戦争」は起こりえる 北朝鮮との武力衝突をどう回避するか」を採り上げる。

2 北朝鮮よりも安倍晋三の脅威が勝る

金正恩を抑える妥当な選択肢はない 最悪の選択肢は誤算による開戦である

北朝鮮がこれほどまでの騒動を巻き起こすのは奇妙なことだ。
超大国というわけでもなく、その経済規模は、同じ朝鮮民族で民主制資本主義国である韓国の50分の1に過ぎない。
米国民がペットにかける費用は、北朝鮮の国内総生産(GDP)の2倍に相当する。

だが、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が独裁体制を敷くこの小さな後進国は、核による瀬戸際外交を続け、これまで全世界の注目を集めてきた。
米国大統領さえもがその動きに傾注する。

北朝鮮は7月28日、米国のロサンゼルスを射程内に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った。
韓国と日本を目標にしている短距離・中距離弾道ミサイルの核弾頭搭載技術がすでに可能となっていることから、同国はまもなく、このICBMにも核弾頭を搭載することが可能となるだろう。

この恐るべき兵器の指揮権を掌握しているのは、神として育てられた一人の男である。
北朝鮮の巨大な強制収容所で罪のない人たちがこん棒で撲殺される状況は、人の命を何とも思わないこの男の非情さを物語っている。

北朝鮮外務省報道官は先週、北朝鮮では「最高尊厳(金委員長)」が脅威にさらされた場合、「核を含むすべての手段」で、これを脅かす国々を「先制攻撃により全滅させる」と宣言した。
この警告に脅威を感じないのは、浅はかな楽観主義者だけだろう。
(英字原文)

北朝鮮の国際的な注目度と、その経済力との乖離は、おそらく長く歴史に採り上げ続けられるのではないか。
それを『英国エコノミスト』はおもしろい比較をしている。

その経済規模が、韓国の50分の1であり、米国民がペットにかける費用は、北朝鮮の国内総生産(GDP)の2倍に相当する、と。

政治力と、経済力との間に相関関係はないことを、わたしたちは北朝鮮によって思い知らされる。
日本など、C級政治力によって、A級だった経済力は年ごとに落ち込み、国民の暮らしも貧困になってきている。

7月28日に、北朝鮮はついにロサンゼルスを射程内に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った。

いずれこのICBMには核弾頭が搭載されるだろう。

「誤算による開戦」も警戒すべきだが、現在の北朝鮮発の脅威で、もっとも警戒すべきは、安倍晋三の、トランプに対する煽りである。

北朝鮮が「最高尊厳(金委員長)」が脅威にさらされた場合、「核を含むすべての手段」で、これを脅かす国々を「先制攻撃により全滅させる」と宣言したことに対して、「この警告に脅威を感じないのは、浅はかな楽観主義者だけだろう」と『英国エコノミスト』は語る。
この危機感が不思議と日本にはない。

日本で起きている北朝鮮脅威論は、タメにするものが多い。
中心になっているのは、北朝鮮の脅威を煽ることで、米国製の高額兵器購入を正当化するものだ。
つまり、北朝鮮の脅威は米国の軍事産業を潤しているのである。

また 、朝鮮半島の危機を煽ることで、森友・加計の両学園事件を隠す意図も見え隠れする。

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わたしの強みは、商業ジャーナリズム、「記者クラブ」メディアから自立していることから、政権にも企業にも遠慮なく真実を語る位置を確保していることです。

わたしは若い頃に吉本隆明の『試行』に作品を発表していました。
この『試行』自体が、そのような問題意識に貫かれた同人誌でした。
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[char no=”10″ char=”与謝野晶子”]そうです。
何を書くか、よりも、誰が書くか、ですね。
どんな位置にいる、誰が書くか、が大切なのです。
それは、ほんとうのことを言えるかどうかの違いになってきます。
この位置は、競合する表現者には同じステージで真似できない強みになるのですね。
「こんにちは! 有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信している兵頭と申します」って、それだけ? あいかわらずぶっきらぼうですね。
若い人たちは、あなたのことを何も知らないのだから、もっときちんと自己紹介しなくちゃ。
せっかく「プロフィール」を書いているのだから、リンクを張っておきますね。[/char]

また、教師をやっていたことから、わかりやすく表現することには通じており、多くの読者の方からわかりやすいという声を聞いています。

[char no=”9″ char=”太宰”]わかりやすいというのは、論理的ということね。
その論理も、説得する論理ではなく、納得させる論理でなければいけないのだろう。
それでどうしてもある程度の長さが必要になる。
ぼくが長編を書いたのも、そのためさ。
[/char]

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ポピュリズムとファシズム

日本はすでに終わっているのだが、その姿が最近はあちこちに露出してきた。

安倍晋三は、売国に一心に励んだ挙げ句、トランプにTPPを離脱されてしまった。「米国抜きのTPPは意味がない」と口走りながら、その意味のなくなったTPPの批准を、それでも米国のためにやる。12月の26、27両日、ハワイでオバマに会うが、それにあわせて「カジノ法案」を強行採決する。宗主国でのカジノが斜陽になった現在、自国にうじゃうじゃといるギャンブル依存症には目をつぶり、わずか6時間の審議で衆議院可決させる。

オバマにはさんざんコケにされたが、そのひとつがまた顕在化してきた。

安倍晋三が真珠湾を訪れる。保守の反発を恐れて、首相周辺は、首相は訪問に際して謝罪は予定していない、と必死だ。「犠牲者の慰霊のための訪問だ。二度と戦争の惨禍を繰り返してはならないという未来に向けた決意を示したい」。バカである。戦争のできる国へと日本を堕落させ、軍拡に努め、南スーダンにも派兵している。矛盾したその場しのぎを平気で口にする

安倍晋三が、ハワイの米国記者たちに「謝罪はしない」といえるかといえば、とてもおぼつかない。しかし、こういうことは明確にいわねば、米国では一方的に謝罪にきた、と喧伝され、その見方が定着するだろう。

太平洋戦争は、米国に開戦へと追い込まれた、強いられた戦争であった。真珠湾攻撃も、事前に米国は知っており、参戦の大義を得るために、あえて日本に奇襲させたのである。このことは米国ばかりか、すでに世界の共通理解になっている。日本国民だけが米日1%に都合の悪い歴史を知らされていないのだ。

この真珠湾を安倍晋三が訪問させられる意味については、わたしはすでにメルマガ「安倍晋三のパールハーバー訪問」(2016年6月12日)で予測し、書いていた。購読者の皆さんには読み返していただきたいが、あとから購読者となられた読者のために一部を紹介する。

「太平洋戦争における、軍事的には不必要だった広島・長崎への原爆投下は、インディアンや黒人への原罪意識と同様に、時間とともに米国の贖罪意識に深化しつつある。また、米国の若い世代では、原爆投下は不必要だったという認識が増えてきている。それを解消するために、米国の1%はオバマを広島に遣わしたのである。

その意味は、太平洋戦争は、日本の宣戦布告なしのパールハーバー急襲から始まり、広島・長崎への原爆投下によって終わった。原爆投下は、戦争を終わらせるためにやむを得ないものであった。オバマの広島見物はこのストーリー強化の第一幕なのである。

(中略)

このストーリーを完成させるためには、第二幕として日本の首相にパールハーバーを訪問させ、謝罪させなければならない。そこで初めて米国は太平洋戦争の贖罪意識を払拭できるのだ。

米国にとってはパールハーバーがあくまでも中心であり、パールハーバーによって広島・長崎を相対化したいのである。

(中略)

広島とパールハーバーを両国の首脳が相互訪問する戦略は、

1 米国の広島・長崎への贖罪意識の払拭

2 米日軍事同盟の強化

の2点から成っている。

(中略)

行き着く果ては米日軍事同盟の強化なのだ。

第一幕はすでに上がった。オバマの広島見物で日本が失ったものは大きい。いずれオバマによって拡大強化された小型核兵器を、米軍支配下の自衛隊が使う時代がくるかもしれない

わたしが予測したとおりに現実が動き始めた。安倍の真珠湾訪問に、日本の低能メディアが安倍マンセーを繰り返しているが、喜ぶようなことではまるでない。

ところで、ポピュリズムとファシズムの問題は、これから政治と思想の大きなテーマになってくるだろう。したがってわたしたちもこのテーマを折に触れて考えていくことにする。

シェリ・バーマンは「民主主義の危機にどう対処するか ―― ポピュリズムからファシズムへの道」のなかで書いている。

(シェリ・バーマンはコロンビア大学・バーナードカレッジ教授(政治学)。専門はヨーロッパの政治と歴史、左派の歴史など)

「こうしたファシズムの歴史からみて、ルペン、トランプその他の右派ポピュリストについてどのようなことが言えるだろうか。右派ポピュリストと戦間期(「両大戦間期」、「大戦間期」ともいう。1918年の第一次大戦の終結から、1939年の第二次大戦勃発までの約20年の期間 注 : 兵頭)のファシストに一部で重なり合う部分があるのは事実だ。かつての右派の急進派同様に、現在のポピュリストたちも民主的指導者たちを、効率に欠け、民衆の声に耳を貸さず、腰砕けだと批判している。

ポピュリストは「国家を敵から守り、管理できない力によって翻弄されていると感じている人々に目的意識を与えることで、国を育んでいく」と約束し、民衆を宗教や人種で定義しつつも、「人々」のために毅然と立ち上がると表明している。

だが、見事に重なり合う部分があるとしても、ファシストとポピュリストの場合、その違いの方が際立っている。ファシストとの明らかな違いは、ポピュリストが民主主義を葬りさるのではなく、改革していくと主張していることだ。

民主主義の現状には批判的だが、民主主義に代替する制度を示すことはなく、政府を強くし、より効率的にもっと市民の声に耳を傾けるように改革すると主張している。

したがって、現在の右派の急進派は、ファシストではなくポピュリストと描写するのが適切だ。彼らは、普通の人々の立場から、腐敗し、堕落し、現実に向き合おうとしないエリートやその制度を批判している。

別の言い方をすれば、ポピュリストは反自由主義的だが、反民主主義的ではない。右派ナショナリストを含む現代のポピュリストが、権力を握っても、民主体制は続く。逆に言えば、有権者がいずれ投票を通じてポピュリストを締め出し、自分たちの選択を示すこともできる。

実際、これが民主主義の最大の力だ。間違いから立ち直ることができる」(『Foreign Affairs Report』2016 NO.12)

現在、ポピュリズムをファシズムの前段階とみる見方は少なくない。この見方を、あながち間違いだと決めつけることはできない。そうである場合と、そうではない場合とを明確に分け、そうでない場合も、ファシズムに発展する要素を押さえる慎重さが必要だろう。

シェリ・バーマンは、けっしてトランプに好意的ではない。しかし、この論文が見事なのは、「重なり合う部分があるとしても、ファシストとポピュリストの場合、その違いの方が際立っている」ことを指摘したことだ。それは「ポピュリストが民主主義を葬りさるのではなく、改革していくと主張している」点である。

多くは貧困白人層の票で当選したトランプは、もしかれらの生活を具体的に改善できなければ、4年後には落選させられるだろう。つまり民主主義の手続きを踏んだ勝利なのであり、これをファシズムの到来と呼ぶのは、いささか無理である。

トランプが選挙中に盛んに口にしたのは、忘れられた白人貧困層の声を聞く、ということだった。これは民主主義そのものであり、むしろ既成政治家がやらなかったことだった。そしてヒラリーに政権を託しても実現されないことだった。

「ポピュリストは反自由主義的だが、反民主主義的ではない。右派ナショナリストを含む現代のポピュリストが、権力を握っても、民主体制は続く」。実際、米大統領選に勝利した今も、米国のメディアを中心に、グローバリスト支配下の世界の大手メディアがトランプを叩き続けている。

さらにトランプへの攻撃は、最終的な12月19日の代議員投票が不安視されるありさまだ。ヒラリー陣営の強烈な切り崩しに遭って、代議員のひとりはすでにトランプ支持から寝返った。皮肉な見方をすれば民主主義は健全である。

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皆さんの判断の材料に供すべく、次の資料を添付しておきます。 2016年11月13日のメルマガの冒頭に書いたものです。

「初めにご報告と感謝を。

無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用と携帯用とを2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信してきました。

PC用と携帯用をあわせて3千を越える読者に支持されてきました。読者の皆さまには深く感謝しております。

2016年11月6日、PC用だけでついに3千超えを達成し、「まぐまぐ」の「殿堂入り」を果たしました。

5年ほどかかりました。テレビにでも出ていたら、桁が違っていたでしょうが、出なかったおかげでほんとうのことを書き続けてこれました。

わたしのようにどの組織にも属さず、辛口の政治評論が中心で、どの政党も遠慮せずに批判し、既得権益支配層を批判するばかりか、だらしのない国民をも叱咤し続けて、3千部達成というのは、珍しいのです。

たまにお便りで読者を知ることがあるのですが、わたしの読者は粒よりで、一騎当千のつわものばかりです。これが何よりのわたしの誇りです。

なにぶん歳なので、いつまで書けるかわかりません。それ以上に、狙われているので、ネットから追放される可能性もあります。皆さんのなかにもわたしのツイートをリツイートして、妨害された方がおられるでしょう。共産党からネトウヨまで、幅広い妨害に遭っております。つまり公認左翼と右翼とに怖がられております。

毒にも薬にもならない言葉ではないわけで、妨害はわたしの栄光だと思っております。

いくら妨害に遭っても、明察の支持者がいて、11月8日にはツイッターのフォロワーが3万人を超えました。感謝しております。

PC用だけで「まぐまぐ」の殿堂入りという、ひとつの区切りを迎えました。ご報告と感謝を述べておきます」

以上です。

ご検討のほどよろしくお願いいたします。

踏みとどまる長崎と「天皇の生前退位」

『世界の裏側ニュース』が、「絶対に必要のないワクチン(予防接種)9種をあげます。これはあなたを何からも守ることはなく、予防すると言っている病気には特に効果がないものばかりです」として、次の9種のワクチンを挙げている。

『兵頭正俊の優しさ出前』の購読者には、お子さんをお持ちの方も少なくないだろう。いまや、「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい」(ジョン・F・ケネディ)の時代ではない。「国に何をされるか」を警戒すべき時代に入っている。

その警戒心がないと、福島第1原発事件後の、福島エートス・プロジェクトを見てもわかるように、国民はモルモットにされる。それを平気でやる日本の政治である。

愚かで冷酷な政治家たちに引っ張られる日本は、米日医薬品複合産業の廃品ゴミ処理場にされている。良心的な医師・看護師は、状態によっては、医者にかからない方がいい、とアドバイスする時代だ。次のワクチン(予防接種)は、必要ないと拒否した方がいいだろう。

親が、安易に国を信じたり情報弱者であったりすると、自分の人生も子供の人生もぶちこわしにしてしまう。

「*はしかワクチン(あるいはMMR三種混合ワクチン)

*ジカウィルス

*インフルエンザ

*豚インフルエンザ(H1N1)

*鳥インフルエンザ(H5N1亜型)

*ポリオ

*HPV(ヒト・パピローマ、子宮頸がん)

*炭そ菌」

「絶対に不要なワクチン9種・恐怖心を煽り大きな利益を出す医薬品産業のトリック」2016年8月9日)

さて、夏になり、広島・長崎の季節がやってきた。

広島は変わった。オバマの広島見物はそれを象徴的に現した。その点、まだ長崎は耐えている。戦争に向かう政権に取り込まれずに踏みとどまっている。

nagasaki (3)

原爆投下の8月9日に松山町平和公園の平和祈念像前において、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が挙行された。安倍晋三の挨拶は、いかにも官僚が書いた風の、広島での挨拶とほぼ同じ文章を読み上げた、心のこもらない挨拶だった。

nagasaki (2)

それとは反対に、安倍晋三らの前で挨拶した長崎県被爆者手帳友の会会長・井原東洋一(とよかず 80)の「平和への誓い」は深い状況認識に支えられていた。

nagasaki (6)

nagasaki (7)
 

「幼い頃「神の国日本、ほしがりません勝つまでは」などと教えられて過ごした私は、相次ぐ空襲に逃げまわり、防空壕(ごう)で息をひそめ、日本の敗戦は近いと思っていました。

1945年8月9日、午前11時2分、アメリカが投下した一発の原子爆弾は、ここ浦上の上空およそ500メートルで爆裂し、長崎の町は、一瞬にして廃墟となりました。

原子雲の下は、想像を絶する修羅場となり、日本人だけでなく、強制連行された中国人や動員された朝鮮人、戦時捕虜のアメリカ人や諸国の人々を含むおよそ7万4000人が無差別に殺され、虫や鳥や植物などすべての生き物も死滅しました。

私は当時9歳、爆心地から6.5キロメートルの地で大木に登り枝落としの最中に、巨大な火の玉に目が眩(くら)み、耳をつんざく大音響と猛烈な爆風で吹き飛ばされ気を失いました。

翌日から、救護活動に参加した母や姉、兄などの体験で、惨劇の大きさを知りました。その母も姉も兄も歯ぐきから血を出し、髪が抜けるなど、長い間の苦しみに耐えながらも、次々に原爆症で亡くなりました。

広島で歓迎されたオバマ大統領は、「空から死が降ってきた」と叙情的に表現されましたが、広島のウラン型原爆に対して長崎にはプルトニウム型原爆が投下された事から、私には2種類の原爆による実験ではなかったのかとの思いがあります。

被爆した町は、国際的な支援のもとに復興しましたが、私たち被爆者は71年もの間、毎日が苦悩の中にあり、2世、3世もその憂いを引き継いでいます。政府には「原爆症」や「被爆体験者」の救済について、司法判断に委ねず、政治による解決を望みます。

しかし、私たちは絶対悪の核兵器による被害を訴える時にも、日中戦争やアジア太平洋戦争などで日本が引き起こした過去の加害の歴史を忘れてはいません。

わが国は、過去を深く反省し、世界平和の規範たる「日本国憲法」を作りこれを守って来ました。今後さらに「非核三原則を法制化」し、近隣諸国との友好交流を発展させ、「北東アジアの非核兵器地帯」を創設することによりはじめて、平和への未来が開けるでしょう。

国会及び政府に対しては、日本国憲法に反する「安全保障関連法制」を廃止し、アメリカの「核の傘」に頼らず、アメリカとロシア及びその他の核保有国に「核兵器の先制不使用宣言」を働きかけるなど、核兵器禁止のために名誉ある地位を確立される事を願っています。

(中略)

私たち被爆者は、「武力で平和は守れない」と確信し、核兵器の最後の一発が廃棄されるまで、核物質の生産、加工、実験、不測の事故、廃棄物処理などで生ずる全世界の核被害者や、広島、福島、沖縄の皆さんと強く連帯します。長崎で育つ若い人々とともに「人間による安全保障」の思想を継承し、「核も戦争もない平和な地球を子供たちへ!」という歴史的使命の達成に向かって、決してあきらめず前進することを誓います。(後略)」(「平和への誓い」

長崎平和祈念式典「平和への誓い」(ビデオ 2016年8月9日)

広島でのオバマの演説を「「空から死が降ってきた」と叙情的に表現」と対象化できたのは、広島の「感謝」一辺倒の評価とはたいへんな違いである。

また、広島と長崎の原爆が、ウラン型とプルトニウム型とちがっていたことから、「2種類の原爆による実験」と見抜き、それを発信したのも立派であった。こういうことは、もうわかっているだろう、と発信をやめたらダメなのだ。何も知らない安倍晋三のような世代が中心になってきたので、何度でも繰り返さねばならないのである。

さらに、日本は広島・長崎を基点に被害者としてのみ振る舞うのではなく、「日中戦争やアジア太平洋戦争などで日本が引き起こした過去の加害の歴史」を忘れてはいけないのだ、と井原は語った。この自覚が、状況的には、もっとも大切なことである。

わたしたちは、侵略の過去を忘れてはならない。現在の安倍政権は、侵略した中国を仮想敵国として戦争に突き進んでいる。この具体的な状況を抜きにして、広島・長崎が核無き世界をいくら訴えても空虚である。その点、長崎の式典には優れた状況論があった。

「「非核三原則を法制化」し、近隣諸国との友好交流を発展させ、「北東アジアの非核兵器地帯」を創設することによりはじめて、平和への未来が開ける」のである。

「核兵器の先制不使用宣言」に反対する日本ほど政治の劣化を物語るものはない。これは政権みずから、広島・長崎を否定しているのに等しい。井原がこの問題に触れたのは秀逸であった。

井原東洋一(とよかず)は、広島ばかりでなく、福島、沖縄とも連帯することを表明した。

nagasaki (8)

長崎・広島・福島・沖縄を通底するもの、それは日本政治の悪政の犠牲・棄民だと思われる。4つの点は、今後、全国へと拡大し、日本中が第二の長崎・広島・福島・沖縄になる。

のほほんとしていると、日本国民の明日は、確実に福島であり、沖縄であり、広島・長崎になる。

『FNNニュース』が「「生前退位」可能となるよう改憲「よいと思う」8割超 FNN世論調査」(8月8日)を載せている。わたしがこれまで書いてきたとおりの状況が現出してきた。

「天皇の生前退位」とは「改憲への天皇利用」である。改憲後の、戦争への元首利用に向かって動きが始まった、といってよい。

「今後、「生前退位」が可能となるように、憲法を改正してもよいと思うかどうかを聞いたところ、8割を超える人(84.7%が改正してもよいと「思う」と答え、「思わない」は1割(11.0%)だった」とするが、日本の「世論調査」は「世論形成」「世論誘導」なので、政権の意図が奈辺にあるかを知っておけばいいのである。

「天皇の生前退位」とは「改憲への天皇利用」である。改憲後の、戦争への元首利用に向かって政府が動き始めた。
 

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<広島・長崎>時代と護憲天皇の終焉

時代が変わってくる。

hiroshima

inada tomomi (2)

今年の広島・長崎の原爆式典にケネディ駐日大使が出席しない。一応、公務のためという理由付けはされている。しかし、これは象徴的行為だと見るべきだ。広島・長崎の時代は、オバマの広島見物によって確実に終わったのである。

この広島見物のスピーチで、オバマは「核の先制不使用」を語るつもりだった。しかし、日本側の抗議で取りやめになっていたのである。

広島被団協の「感謝」の愚かさは、今や世界の覚醒した人々の笑いものになっている。日本政府が米国に対して、広島での米国核先制不使用宣言に反対して潰していたのである。灯台下暗しで、米国にしたら、自分の国をきちんとしてから米国にものをいえ、となっただろう。それを大人ぶって「感謝」などというから、なんとのんきな連中なのだろう、ということになる。

米国核先制不使用宣言に日本は反対?」(2016年8月5日)

『朝日デジタル』(2016年8月6日)「(核リポート)米の核先制不使用、被爆国が抵抗なら悲劇」に「米国の科学者らによる要請文要旨」が載っている。この問題の深刻さを、わたしたちは考えるべきだ。もはや広島・長崎はセレモニーになってしまった。日本が世界の先頭を走って「核の先制不使用」に反対しているのだから。

「私たちは、(オバマ大統領が検討していると伝えられている核の)先制不使用政策の採用を強く支持し、日本政府にもこれを支持するよう要請する。

最近の報道によると、安倍政権の関係者がこのような政策変更に強く反対しているという。抑止力が低減するとの懸念から来ているようである。

このような懸念は根拠のないものである。最近、10人の米国上院議員がオバマ大統領に先制不使用を呼びかける書簡を送っている。これらの上院議員が述べているとおり、「比類のない米国の通常戦力を考えれば、核の先制使用の脅しに頼る必要はない」。

先制不使用政策反対派が持ち出す一つの議論は、このような政策は日本を独自核武装に向かわせるかもしれないというものである。しかし、日本国民は圧倒的に核開発に反対している。

米国は核兵器の使用の敷居を高めるための措置を講じるべきである。オバマ大統領が今年広島を訪れた際に述べた通り、「核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」。日本がその追求の障害になるとすれば、それは悲劇的である。日本国民がそのような結果を支持するとは思われない」(「(核リポート)米の核先制不使用、被爆国が抵抗なら悲劇」

これは「米国の科学者らによる要請文要旨」である。米国の科学者によって出された声明文なのだ。

もはや状況はここまできている。原爆を投下した国の科学者から、投下された国の政府に対して、オバマが検討している核の先制不使用政策に反対するな、と要請されているのである。

「比類のない米国の通常戦力を考えれば、核の先制使用の脅しに頼る必要はない」とまで説得される始末だ。

しかも、米国の、核の先制不使用政策は、日本を独自核武装に向かわせるかもしれないという議論にまで言及し、「しかし、日本国民は圧倒的に核開発に反対している」から心配しなくていい、とまで言及している。

「米国は核兵器の使用の敷居を高めるための措置を講じるべきである」とするが、わたしはこれに賛成である。だからこそ核を、当時はすでに無力で無抵抗だった日本の都市に使用した米国の蛮行に、広島は「謝罪」を求めなければならなかったのである。ところが日本政府と広島被団協のとった態度は「感謝」であった。広島被団協にいたっては、まるでハリウッドスターを迎えるようにオバマに夢中になったのである。

核の先制使用の垣根を高くし、不可能にするためにも、「謝罪」を求めねばならなかったのだ。ところが「感謝」し、垣根を低くしてしまった。

日本がオバマの「追求の障害になるとすれば、それは悲劇的である。日本国民がそのような結果を支持するとは思われない」とするが、支持も何も日本国民の殆どはこの事実を知らない。関心すらないといっていいであろう。今はオリンピックと高校野球に夢中である。
 
オリンピック、高校野球をスピンに利用しながら、「天皇の生前退位」(「改憲への天皇利用」)が図られた。広島・長崎時代の終焉とともに、いよいよ平和憲法とともに歩んだ天皇も退位させられる。

その意味は何であろうか。それは次の日程が暗喩として機能している。

8月6日
広島原爆投下

8月8日
実質的な「天皇の生前退位」表明

8月9日
長崎原爆投下

わざわざ広島・長崎への原爆投下の間に「天皇の生前退位」をもってきた暗喩の意味は、<戦後の終焉>であり、<戦後との決別>である。広島・長崎が願った平和な世界、平和憲法とともに存在した天皇には、ともに幕が引かれた。<平和の時代>から<戦争の時代>にいよいよ日本は向かっていくことになる。

この日程の設定そのものに、「天皇の生前退位」が強いられた退位であることが表出している。

これから戦争する国に日本改造を図るにあたって、最大の疎外物になるのは、憲法と天皇である。護憲の立場に立つ現在の天皇は邪魔になる。そこで「天皇の生前退位」が考えられた。

8日8日の、天皇のビデオメッセージで、わたしが注目したのは、以下のメッセージだ。

天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます。

また、天皇が未成年であったり、重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には、天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし、この場合も、天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。

更にこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ2か月にわたって続き、その後喪儀に関連する行事が、1年間続きます。その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります。(「象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉(全文)」『NHK NEWS WEB』8月8日)

わたしのビデオを見た最初の感想は、これは官僚と官邸とで周到に作り上げた文章を、やはり天皇は読まされているだけだ、というものであった。ハプニングや裏切りを恐れて、事前検閲が可能なビデオにしたのだろう。

まるで、天皇の仕事を減らしたらいいではないか、という意見への、周到に考えられた反論といってよい。退位する人間が、このように退位の根拠を力説するのは異様である。

多くの人が失念しているが、大正天皇も昭和天皇も、仕事の多忙などとは無縁の人生を送ったのである。皇室から、高齢だの多忙だのといった声は聞こえてこなかった。ここまで自ら力説したのは今上天皇が初めてである。

わたしは、「天皇の生前退位」は政権の要請であり、「改憲への天皇利用」であり、<戦後の終焉>であり、<戦後との決別>を暗喩するものだと考えている。状況は間違いなくわたしの考えたとおりに動いていく。
 

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ふたつの悪夢 ~ポケモンGOと障害者施設襲撃事件~

最近の状況は、実に刺激的だ。

これまでNWOといい、ロスチャイルド、ロックフェラー、といえば、陰謀論として片付けてきた人たちも、ポケモンGOが世界を席巻し、その情報がCIAにビックデータとして収集されることに、ロシア、中国が警戒するに及んで、すっかり狼狽しているのではないだろうか。

(新宿御苑)

(新宿御苑)

ちなみにMI6もCIAもモサドも、さらに国連、RIIA(王立国際問題研究所)、NATO、FRBといった組織は、フリーメイソン(その奥の院がイルミナティ(「300人委員会」での名は「風を征するモリア」))支配下の組織である。

わたしは陰謀論者ではない。逆に、これまで東京の大手(「記者クラブ」)メディアを陰謀論として批判してきた。現在の日本にいて、東京の大手メディアの情報をそのまま信じている者は、それだけで知識人の資格を失っているとされねばならない。賢そうにしゃべる、形の違った愚民なのだ。

ポケモンGOとほとんど同時に、障害者施設襲撃事件が起きた。2016年7月26日未明に相模原市「津久井やまゆり園」で起きた、植松聖による障害者施設襲撃事件では、19人が殺害され、26人が重軽傷を負った。それを実行した植松聖が衆議院議長公邸に持参した手紙にフリーメイソンを評価する言葉があった。

もはやNWOは、一部の知識人が口にする思想の段平ではなくなってきた。いかに日本の政治民度が低くても、フリーメイソンの信奉者が、戦後最大の大量殺人事件を起こしてしまったのである。真面目にその因果関係を論じなければならなくなったのだ。

ところが、わたしの見る限り、それがひとつもない。まるでフリーメイソンの言葉が伏せ字であったかのように、けっして触れない。しかし、植松聖にもっとも深部で影響を与えたのはフリーメイソンの思想なのである。前号のメルマガ(『兵頭正俊の優しさ出前』)でわたしが作った、世界の植松聖への影響度は、次のようになっている。

(1)が表層で、具体的な世界である。そこにかれが存在している。(2)、(3)、(4)と後になるにつれて影響力は深まり、かれを呪縛していったものと思われる。

(1)植松聖

(2)ネトウヨ・曾野綾子ら御用文化人

(3)安倍晋三・麻生太郎・石原慎太郎ら政権与党の政治家たち

(4)フリーメイソン

4段目の最深部、フリーメイソンが、陰の権力として世界を、そして日本を支配している。こういうのを陰謀論として片付ける人には二種類あるようだ。

ひとつは、思想あるいは政治のセンスの問題である。新聞・テレビの情報をリアルとして鵜呑みにしており、日本が法治国であり、民主主義が生きていると素朴に信じている。日本の大半の知識人・国会議員はこれだと思っていい。

ふたつめの人々は、おそらく心のどこかでこの現実を恐れているのであろう。フリーメイソンあるいは国際銀行家が支配する権力構造の現実を認めることは、自己否定に陥る要素があり、恐くて認められないのである。

フリーメイソン・イルミナティのNWOの世界は、絵空事ではなく、欧米や中東では常識の権力であり、思潮だ。

ポケモンGOと障害者施設襲撃事件とは、どこで繋がり、どういった共通点があるのだろうか。

1 衝撃と影響の大きさ

2 ともに日本国民の愚民化・奴隷化・家畜化を押し進める

3 NWOの具現化

ポケモンGOは、AR(Augmented Reality: 拡張現実)で、携帯電話やスマートフォンのカメラで映し出す現実に、オンライン上の情報を重ね合わせることで、拡張現実を作り、そのなかにユーザーを連れ出し、情報を収集する。

(名古屋の鶴舞公園。ミュウツーが出現するとのデマが拡散されて)

(名古屋の鶴舞公園。ミュウツーが出現するとのデマが拡散されて)

このとき、テクノロジーが現実を支配して、ユーザーはマインドコントロールの状態におかれる。ユーザーにルアーをおかせることで、土地情報のより完璧化と立体化が進む。

Niantic(ナイアンティック)社のジョン・ハンケによって開発されたポケモンGOで収集された情報は、CIAに送られる。それはジョン・ハンケの経歴をたどると、2001年にKeyhole社を設立したが、その資金のほとんどが、米国家地球空間情報局とCIA直下に属する資金運用部門から出資されていることからいわれているものだ。ほぼ間違いないだろう。

このことはポケモンGOの契約条項からも知ることができる。

弊社は自らが入手、あるいは管理する利用者(あるいは利用が認められた児童)に関するあらゆる情報を、政府あるいは法執行機関の当事者、民間の関係者に公開することができる

ユーザーの取得した情報は、会社で留まるのではなく、「政府あるいは法執行機関の当事者、民間の関係者に公開する」と明確に述べられている。したがってユーザーの方では、法的には「承諾」して遊んでいることになる。

CIAはポケモンGOのどこに注目し、利用しようとしたのだろうか。

1 ポケモンGOは、ユーザーの位置情報・地図情報とその他の個人情報をリアルタイムで取得できる

2 周りの光景を見ることで、その国家と地域の経済状態や、どれだけ熱中しているかの、政治的民度を見ることができる。

この「2」については、ポケモンGOの製作会社は広島の原爆ドームに「ピカドン」というモンスターをおいた。「ピカドン」というのは、若い人たちは知らないだろうが、広島・長崎に投下された原爆の俗称である。「ピカッ」と光って、それから「ドン」と爆風が来たことから、原爆の名称も一般的でなかったので、当時はこの俗称が原爆の名前だった。

また、広島市中区の原爆ドーム付近には、ポケモン同士が対戦できる「ジム」まで設定されている。

広島市は製作会社に取り除くように要請するようだが、動きが遅すぎる。

ポケモンGOが配信された日に、わたしは広島・長崎にモンスターが出現するのではないかと案じた。というのは、オバマの広島見物を感謝の声で迎え、見送る、大失敗をやってしまったからだ。当然、広島の政治民度はこんなもの、と高をくくられたに違いないのである。

オバマが広島にやってきて、「71年前の明るく晴れ渡った朝、空から死神が舞い降り、世界は一変しました。閃光と炎の壁がこの街を破壊し、人類が自らを破滅に導く手段を手にしたことがはっきりと示された」と死神の裁き、責任の隠蔽、謝罪の拒否を表現したとき、日本被団協の幹部たちは感謝を連呼し、オバマにハグし、涙まで流した。

( 2014年6月、ノルマンディー上陸作戦記念式典で、オバマはガムを噛みながら、原爆投下の映像に拍手を送った。このとき、同じ式典に出席していたプーチンは、胸で十字を切った)

( 2014年6月、ノルマンディー上陸作戦記念式典で、オバマはガムを噛みながら、原爆投下の映像に拍手を送った。このとき、同じ式典に出席していたプーチンは、胸で十字を切った)

この結果、日本は原爆を落とされても70年も経てば忘れて抗議しない国、占領軍に金まで出してくれ、広島では感謝までしてくれる国ということになった。被曝の聖地は、ゲームの観光スポットに設定された。広島の行政と被団協は、猛省のうえ、今度こそ謝罪を求め、モンスターを削除させなければならない。

障害者施設襲撃事件に安倍政権の、弱肉強食、優勝劣敗、優生学思想が影響を与えたことは間違いない。これは植松聖の手紙でも自明のことなのに、東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアは安倍政権を批判どころか、安倍政権の責任を指摘すらしない。

昨年の12月に、『日経新聞』(2015年12月12日)に「精神障害者ら7.9万人、受給減額・停止も 年金新指針で 医師団体推計」という次の記事が載った。

「国の障害年金の支給・不支給判定に大きな地域差があるのを是正するため、厚生労働省が来年から導入予定の新しい判定指針について、全国の精神科医でつくる団体が「障害基礎年金を受け取っている精神・知的・発達障害者のうち、1割に当たる約7万9千人が支給停止や支給減額になる恐れがある」との推計を12日までにまとめた。

日本精神神経学会など7団体でつくる「精神科七者懇談会」で、同会は「年金を受給できなくなると障害者は大きく動揺し、症状の悪化や意欲の低下につながる」と指摘。厚労省に柔軟な対応を申し入れた。

障害年金では、日本年金機構の判定にばらつきがあるため、不支給とされる人の割合に都道府県間で最大約6倍の差がある。これを受け厚労省は、最重度の1級から3級まである等級を判定する際の指針を作成。精神障害者らの日常生活能力を数値化し、等級と数値の対応表を判定の目安としてつくった。

2009年時点で障害基礎年金を受け取る精神障害者らは約79万人おり、団体側は対応表に当てはめた場合、等級が下がる人が何人出るかを推計。その結果、1級の受給者約5万6千人が2級への変更が予想され、支給が減額される。2級の約2万3000人は3級となる可能性が高い。障害基礎年金は3級では対象外のため支給停止となる。

▼障害基礎年金 国の障害年金はその原因となった病気やけがで初めて医療機関にかかった「初診日」にどの年金制度に加入していたかによって、受け取れる種類が異なる。初診日が国民年金加入中や20歳前などの場合には障害基礎年金となる。受給者は身体障害者を含め約180万人。更新の審査が1~5年ごとにあることが多い。支給額は1級で月約8万1千円。2級になると約6万5000円に減る。3級では支給されない」(「精神障害者ら7.9万人、受給減額・停止も 年金新指針で 医師団体推計」)

こういう政策が、障害者は国の財政負担になっている、と植松聖に思わせたことは間違いない。それでは自分が政府に代わって、障害者を抹殺し、政権の負担を軽減してやろうという「正義」の気持ちを育んでしまったのである。

これから障害者施設襲撃事件は、政治にどのように利用されていくのだろうか。

まず犯罪者・犯罪の予告者の体内にチップを埋め込み、警察が位置情報を把握するという試みがなされるだろう。防犯のためという大義名分を掲げれば、現在の劣化したわが国の政治家・国民をだますことは比較的容易なように思われる。

7月28日、自民党の山東昭子がすぐにその政策を動かし始めた。彼女は、自民党派閥の会合で次のように語ったのである。

「私どもも、法律をきちんと作って、そして犯罪をほのめかした、主張した人物については、何らかの形で、性犯罪者もそうでございますけれども、GPSを埋め込むようなこと、何がいいのか、もちろんこれから議論すべきだと思いますけれども」

さらに彼女のフェイスブックでも「再発防止に向けて、精神疾患のある措置入院の元患者に対しては、社会の監視を継続、場合によっては強化を考える時にきていると思わざるを得ません」(『J-CASTニュース』「犯罪予告者に「GPS埋め込みを」 山東昭子氏の発言に賛否」)

山東氏「法整備の検討が必要」 相模原の事件受け 2016年7月28日

https://youtu.be/HBu2uno2Frw

これはポケモンGOの強制版である。その人物が動く度に警察には地理情報が伝わる。しかし、問題は、まるで家畜にチップを埋め込むような、この方法の、人権無視の荒っぽさである。これで抑制効果が出たり、犯罪を防いだりできるか、というと、とてもそうは思えない。

もし植松聖にこのチップを埋め込んでも、かれは実行しただろう。安倍政権を仲間だと思っており、助けるために「正義」を実行するつもりなのだから、諦めるはずがない。

実は、これは障害者施設襲撃事件を利用した国民監視の強化である。

すぐに位置情報から進化して、犯罪の予告者に対してその場所から離れるように指示する機能が加わるだろう。これが国家の指示に従う1億総奴隷化・家畜化の伏線になる。

これが、権力に批判的な知識人に埋め込まれ、いずれポケモンGOと同様にすべての国民をマインドコントロールし、操作する段階に突き進む。

ポストヒューマンの世界であり、99%はゾンビ化され、NWOの前段階はここで完成する。

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ロシアの悲しみと怒り

『Sputnik日本』(2016年6月17日)の、「ロシア 原爆投下後、広島・長崎でソ連代表団が撮影した映画フィルムを日本に譲渡」の記事で、セルゲイ・ナルィシキン露下院議長が、オバマ大統領の広島訪問時の発言について、驚きを表して、次のように述べている。

「つい先日のオバマ大統領広島訪問の際、私は1945年8月の出来事に対して、大統領が謝罪の気持ちを表すかどうかに注目していたが、日本国民の前でそれはなかった。何の罪もない何万、何十万もの人々の死をもたらした当時の軍人達の恐ろしい戦争犯罪に対し、責任のある国の指導者のそうした振る舞いに、私は驚きを禁じ得ない」(「ロシア 原爆投下後、広島・長崎でソ連代表団が撮影した映画フィルムを日本に譲渡」

これが、米国を含めて、外国の正直な感想だ。米国も「謝罪しなくていい、来てくれたらいい」と日本政府も日本被団協もいうから、やはり奴隷の国だと認識を新たにしただろう。

ナルィシキン議長は気を遣って黙っているが、日本被団協の体たらくには呆れたにちがいない。今頃(6月16日の定期総会)になって、日本被団協が、オバマの広島スピーチについて「被爆地広島にふさわしい内容だったでしょうか」などといっているが、すべては遅すぎる。

被団協の田中熙巳事務局長は「『空から死が降ってきた』は、絶対被爆者は許せない。訪問翌日、(演説直後に)評価する発言をしたことを、冷静になってすごく反省し、心が痛んだ」と述べているが、これは巧妙なすり替えである。オバマの謝罪なき広島見物を許容し、実現し、核使用のハードルを下げたこと、それ自体に反省は及ばねばならない。そして責任を取って辞任すべきだ。

軽く外務省の札付き官僚杉山晋輔の、出世の材料に使われたのである。もう無理である。組織を点検し、規約を洗い直し、戦争と核兵器に反対する闘う組織に改め、若返りを図るべきだ。

戦争に反対し、核兵器廃絶を実現するには、外国人を含む幅広い民衆との連帯が必要だ。オバマの謝罪なき広島見物に賛成した現在の日本被団協幹部は全員辞任し、抜本的な組織の建て直しを図るべきである。

さて、米国の大統領選は、ワン・ワールド勢力(オバマ、ネオコン、アーミテージ、外国を含むワン・ワールド系メディア)に支持されたヒラリーが大統領になる可能性が高くなってきた。トランプは最終的には政治生命を葬られるかもしれない。

とにかく世界的に人気のないふたりである。こういうときは、最低限、これだけやってくれたら、という支持しかない。それは第三次世界大戦だけは起こさないでくれ、という悲願からの評価である。それは圧倒的にトランプの評価が高い。

トランプはプーチンを評価している。ロシアもまたヒラリーよりトランプの方が第三次世界大戦を防ぎやすいと考えているようだ。

Putin (2)

もしヒラリーが大統領になったら、日本の99%は最悪の事態を迎えそうだ。

hillary-clinton

それで今日のメルマガでは、第三次世界大戦の一方の旗頭になるロシアについて考えてみる。

日本の、電通に支配された東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアは、基本的に米国のメディアである。それであまり採り上げなかったが、安倍晋三が米国の掣肘を振り切って、ソチ訪問を行った。プーチンと会談し、ロシアとの二国間関係を発展させたい、と語った。

ロシアはこれを「日本は事実上、対ロシア制裁システムから抜け出した」と評価した。

安倍晋三がソチ訪問をしたのも、米国の凋落抜きには語れない。一極支配の世界では、他の国は自主的な国益に添った外交がやりにくい。米国に対抗できる国家が存在して初めて他の国は自由を得るのである。この認識は、ロシアへの好悪に拘わらず重要な認識である。

フョードル・ルキャノフ(世界の中のロシア誌編集長)は、「ロシア外交にみる悲しみと怒り ―― 外交的勝利と経済的衰退の間」のなかで書いている。

「この25年間で世界秩序は考えられぬほどに大きな変貌を遂げ、もはや二つの超大国のライバル関係によって世界が規定されているわけではない。とはいえ、深刻な国際的危機を解決できるプレイヤーは、依然としてロシアとアメリカだけであることが多い(台頭するパワー、国際機関、地域機構は、紛争を解決する意思も能力ももっていないことが多い)。

(中略)

二極対立の時代ははるか昔に終わっているが、1991年に始まるアメリカの一極支配構造も同様だ。新しい多極世界の到来によって、国際関係の不確実性は高まっている。ロシアもアメリカも世界における自国の役割を見極めようと試みつつも、ともに「相手はやり過ぎだ」と確信している。

シリアやウクライナだけでなく、「ソビエトの崩壊が世界秩序にとって何を意味したか」の解釈をめぐっても、両国の関係は緊張している」(『Foreign Affairs Report』2016 NO.6)

「深刻な国際的危機を解決できるプレイヤーは、依然としてロシアとアメリカだけであることが多い」というのは現実的に妥当な判断である。

米ソ対立の時代からソ連邦崩壊を経て、米国の1991年に始まる一極支配構造も終わった。米国の一極支配構造の終わりは、ソ連邦の崩壊と同等か、それ以上に重い。これから起きる米国の経済破綻は、少なくとも日本にとっては、ソ連の経済破綻を遙かに超えるものとなろう。

フョードル・ルキャノフの語るところを、もっと聞いてみよう。

「2001年以降、 NATOとその主要なメンバー国は、アフガニスタン、イラク、リビアへと軍事介入を続けた。その結果、3か国のすべてで体制変革が起き、イラクとリビアはその後、カオスへと陥っていく。

この意味で、ロシアの危機感を高めたのは、NATOの東方拡大だけでなく、欧米の行動パターンが変化したことだった。「NATOは純然たる防衛のための同盟だ」といくら欧米が主張しても、説得力はなかった。冷戦期はそうではなかったが、いまやNATOはれっきとした戦闘集団、軍事介入集団に他ならない

ここに書かれていることは、これからの日本に無関係ではない。欧米には日本をNATOに入れたがっている勢力がある。もし入れば日本は好きなようにロシアにぶつけられるだろう。

NATOを防衛のための同盟だ、というのは、欺瞞に満ちた解釈である。「いまやNATOはれっきとした戦闘集団、軍事介入集団に他ならない」からである。

米国は、ヨーロッパではロシア脅威論を、そしてアジアでは中国脅威論を扇動している。その軍事的な中核になるのが、ヨーロッパではNATOであり、アジアでは日本である。

具体的にはヨーロッパではロシアを挑発・威嚇するためにNATOの「アナコンダ」軍事演習が、アジアでは中国を挑発・威嚇するために米日印の「マラバール」軍事演習が行われている。

世界は非常に危険な状況にある。ここでヒラリーが米国大統領になると、ワン・ワールド勢力の第三次世界大戦実現は大きく前進することになる。ジム・ロジャースは2018年~2019年に、遅くとも2020年に、米国経済は破綻する、と述べている。これはかれだけがいっているのではなく、多くの専門家の共通した指摘なのだが、問題はそのときの大統領がヒラリーだった場合だ。

国内の不満と怒りを、ロシアとの第三次世界大戦にぶつける可能性は大いにありうることだ。

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安倍晋三のパールハーバー訪問

(「 「今だけ、金だけ、自分だけ」政治の結論は、日本を世界の核のゴミ捨て場に)

(「 「今だけ、金だけ、自分だけ」政治の結論は、日本を世界の核のゴミ捨て場に)

もはやこの国は滅茶苦茶である。たったひとりの不勉強な世襲議員が首相になっただけで、自民党も国会もメディアも乗っ取られた。あまつさえ国まで乗っ取られてしまった。甘利明の不起訴は、三権分立さえ、この国ではもはや形式的な仮構にすぎないことを、より明確にさせたものだった。

安倍晋三の行き着いた果ては、金儲けのためなら何でもする誇りなき植民地の完成である。

その忌まわしいひとつの例が形を顕した。世界における核の墓場(核のゴミ捨て場)の建設である。このことについては、わたしは過去のメルマガで『東京ブラックアウト』を採り上げながら論じてきた。それが第2の原発破壊を待たずに、ついに具体化し始めた。

『苫小牧福音教会 水草牧師のメモ帳』(2016年5月5日)に「わが国は世界の放射能のゴミ箱に」が載っている。

「日経新聞によれば、フランスの水処最大手ヴェオリアのCEOが、日本で放射性廃棄物の処理事業を始めるという。理由は、環境省が去る3月30日、福島第1原発事故後で出た汚染土に関し、8,000ベクレル/kg以下の汚染土を、全国の公共事業で利用できる方針を決定したので、日本は、今や世界のどこよりも放射能に対して寛大な国になってしまったからである。

日本では8000ベクレル/1kg 以下の放射性廃棄物を、公共事業で再利用できる。日本に運ぶだけで、処理しなくても、放射性廃棄物が再利用できる。核ゴミは全部日本へ送ればよいというわけです。

 
理由は簡単、日本に運べばヨーロッパの低レベルの核のゴミは処理せずそのまま捨てられる。公共事業にも使って貰えるから。水処理世界最大手、仏ヴェオリアのアントワーヌ・フレロ最高経営責任者(CEO)は日本経済新聞記者と会い、放射線量が低いごみの処理事業を日本で始める計画を明らかにした。多くの原子力発電所が廃炉になるため需要は旺盛だと判断した」これが保守を訴える人々の目指す「美しい国」ですか」
(「わが国は世界の放射能のゴミ箱に」)

ちなみに『東京ブラックアウト』では、三流国家のなれの果てとして、核の廃棄場が描かれているから、日本は間違いなく三流国家になったのである。

広島・長崎への原爆投下、福島第1原発による海洋・海産物汚染、原発輸出と核の墓場。こうして見てくると、日本は世界でもっとも核に呪われた国である。すべてに米国が深い影を落としている。

広島・長崎への原爆投下を時系列に沿って整理してみよう。

1 1945年5月にドイツが降伏した。

2 1945年7月16日、ニューメキシコ州の砂漠で、米国は最初の原爆実験に成功した。

3 1945年7月17日~8月2日 ポツダム会談(トルーマンらは、ソ連を対日戦争に参戦させ、かつ戦後の敵としてソ連を決めた)

4 1945年8月6日広島原爆投下、9日長崎原爆投下

5 ソ連、太平洋戦争に公式に参戦(実際は8月8日に、スターリンは赤軍に満州進撃を命じていた)

こうして見ると、1945年5月のドイツ降伏、それに広島に原爆が投下された2日後にスターリンが赤軍に満州進撃を命じていることから、もはや焼け野原と化していた日本に原爆を投下する軍事的意味はなかったことがわかる。

戦後を見据えていたフリーメイソンのトルーマンらの狙いは、

1 戦後の敵としてソ連を決め、日本へ原爆を投下し、覇権樹立(ソ連威嚇)

2 原爆投下による人体実験によって、いずれ原爆を手に入れるだろうソ連に、圧倒的なデータの差を付ける。

3 長崎への原爆投下は、昭和天皇が神でなくなった後の日本の空白を、キリスト教が支配するのを防ぐ。

このような冷徹な米国1%の戦略は知っておいた方がいい。広島演説で、オバマは「核」というキーワードなどほとんど使っていない。オバマは、今後30年間で1兆ドル(約110兆円)を投じて核兵器の小型化近代化を進めていることぐらい知っておくべきだ。

また、次のビデオは見たうえで、どうしてもオバマへの感謝を述べたければ述べたらいいだろう。

戦争と原爆とプーチン氏とオバマ氏

きっこが、「オバマ米大統領は7日、訪米中のインドのモディ首相とホワイトハウスで会談し、東芝の子会社のウェスチングハウスがインドに加圧水型軽水炉の原発6基を建設することを基本合意した」とのこと。原発のトップセールスでも日米同盟が大活躍、広島で「核なき世界」と言った2週間後にこのアリサマ」とツイートしている。このように冷静に全体を見ることが大切だ。

オバマの広島見物に、日本人が総転び状態になるなかで、亀井静香は、原爆投下の原点に、しっかりと踏みとどまっている。かれへのインタビュー(2016年6月11日)を読んでみよう。(聞き手は村田純一)

Hiroshima

「――オバマ大統領来日前の記者会見で、亀井さんは「謝罪も反省もしないのであれば、広島に来ないでもらいたい」と発言していた。その後、広島を訪れたオバマ氏のスピーチをどう受け止めましたか。

亀井 逆に聞くが、オバマ大統領は何をしに広島に来たと思いますか」

以下、紙幅の都合で亀井の発言のみを、それも一部のみを引用する。後にリンクを張っておくので、ぜひとも全文をご覧いただきたい。

一方では、オバマ大統領自身が核開発関連予算をどんどん増やして、核兵器をどんどん強化している。

しかし、なぜ、オバマ大統領はあんな形で広島にやって来たのか。彼は間違えたと思う。どういうことかと言えば、政治家として、自分の深層心理にあるものを表現するのに、被爆者がいるところで、おわびもしない、反省もしない。そのような態度で、「自分の気持ちをよく推し量ってくれ」というのは思い上がりですよ。無礼だ。

そうでなければ(謝罪の言葉がなければ 注 : 兵頭)、被害を受けた方々に、私が残虐非道なことをやった国の大統領だと見せ物として姿をさらしに来るか、それとも見物に来るのか、どっちかだ。(大統領来日前の)記者会見でも(私は)そのように言った。はっきり言って、オバマ大統領は非常に曖昧なことをやったんですよ。これに対する日本人の対応の方が悲しいよ。

それ(日本の大統領歓迎ムード一色の観 注 : 兵頭)が悲しい。

(被爆者はいいたいことを封印したかというと 注 : 兵頭)いや、新聞にも、「何しに来たんだ」という声はだいぶ出ていますよ。被爆者が何で「よく来てくれた」と思うか。殺人者が殺された被害者の墓に来て、「すいませんでした。反省しています。おわびします」とも言わずに墓参りしてくれたって、遺族としては意味がないですね。墓参りに来るなら、そういうちゃんとした気持ちを表さないと。

好意的に、彼の立場で言えば、来なかった方が良かっただろう。そんな状況で墓参りはしなさんなと。10万の人間が死んだ、墓場ですよ。

(亀井のように正直な意見を発言する人が少ないかというと 注 : 兵頭)いや、違う。マスコミがあおって、私のような気持ちを言えないようにしているんだよ。

何か、ハリウッドのスターが来てくれればうれしいなあ、みたいなことになっているんだ。

(オバマは 注 : 兵頭)自分で(核兵器を)拡大・強化しているじゃないですか。「核廃絶はできません。恥ずかしい」と言わなければいかんよ。

(米大統領が初めて広島の地を踏んだことを少しは評価することは 注 : 兵頭)ない。

墓参りに来るなら、お経の一つでも上げに来いというんだ。日本人は、ハリウッドの悪役の超スターが来ても喜ぶんだよ。

亀井が小学生の頃に、「原爆体験」があり、姉が原爆の影響で亡くなったことも、亀井の考えに影響はあるか 注 : 兵頭)それだけじゃない。あのときは10万の人間がやられたんだから。惨たんたる状況ですよ。東京の大空襲だって同じようにやられている。

都市への無差別な爆弾投下だって、国際法違反ですよ。東京など日本中の大都市が無差別爆弾投下をされ、米軍機が逃げ惑う市民を機銃掃射までした。原爆だけじゃないんだ。米国はある面ではいい国だと思っているし、好きだけどね。頑張れば誰でも上に上がっていけるようなところがある。

(放射能は)すぐに命は取らない。長生きする人もいる。放射能と人間の健康の関係は、誰にもまだ分からない。臨床がない。(米国の)スリーマイルと(旧ソ連の)チェルノブイリと広島・長崎だけだから。米国が(原爆投下で)市民を実験に使ったのは明らかだ。

オバマ大統領はしなくてもいいことをやった。それを評価する日本の方が哀れだ。

核兵器は使えない。使ったら地球が破滅することは分かっているから。米国が長崎に落とした後、どの国も使っていない。ベトナム戦争だろうが何だろうが、世界中で戦争をやりながらも、(米国が)負ける戦争でも使わない」(「「オバマ米大統領は謝罪すべきだった」亀井静香衆院議員に聞く」」)

ここで亀井が語っていることは、わたしはすべて首肯できる。今はこういった、民族の誇りを背負って語る政治家がほとんどいなくなった。与野党とも外務省の役人のようなことしか語らない。思想がないし、自分がないのだ。

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戦争を止められない日本

メルマガでも紹介してきた瀬戸内寂聴と小保方晴子の対談を掲載した『婦人公論』(6月14日号)が、猛烈に売れて、売り切れが続出したため、増刷が決定した。6月初めにも書店に並ぶというから、入手できなかった皆さんには朗報である。

この対談の企画は、小保方の『あの日』(講談社)を読んだ瀬戸内寂聴が、婦人公論編集部を通じて対談をもちかけたことから実現した。瀬戸内が『婦人公論』を選んだ理由は、「100年続く『婦人公論』の真面目な女性読者たちに読んでもらうのが一番」と考えたためである。このあたりの瀬戸内の眼力はさすがである。

小保方晴子バッシングの中心になっているのは、対米隷属の男たちである。「男の嫉妬」や「米国の特許利権」が絡んでいる。

やはりいいことはすべきである。天網恢恢疎にして漏らさずという。瀬戸内も中央公論新社もいいことをした。

小保方晴子の近況として写真を何枚か載せていたが、あの企画もヒットした。

瀬戸内は、小保方の『あの日』を3回も読んだという。
奇しくも小保方も瀬戸内の『花芯』を3回読んだというから、お互いに表現を尊重した者同士の対談になった。

小保方晴子はまだ若く、将来小説家として作品を問えば、それもまた爆発的に売れるだろう。中央公論新社は宝物を探し当てたわけであり、今から次の作品の契約をとっていたほうがいい。講談社に決まっていたら、その次でもいいではないか。彼女の才能があって、瀬戸内の指南があれば、後になるほど作品は良くなっていく筈である。

さて、伊勢志摩サミットが終わった。

落ち目の自民党に勝てない野党。その最大の原因は、旧民主党壊滅のA級戦犯にある。民進党の政策がほぼ自民党と同じなのだから、鈍感力に優れたわれらの日本国民としては、民進党に票を入れようがない。

野田佳彦らA級戦犯の顔がちらついて、「政策は同じじゃないか。それならまだ自民党の方がうまくやる」。このレベルだ。

しかも選挙の直前にG7が開かれ、安倍晋三がおバカぶりを発揮したが、国民にはそんなことより、外国の首脳を伊勢神宮に案内する安倍晋三が強烈に映っている。オバマの演説の正体など、もともと見極めるのは無理である。

しかも左翼リベラルまで、オバマ絶賛であり、オバマ演説を評価することが安倍晋三を利する政治効用にすら気付かない。

言葉に距離を置けないのである。裏で何をやっているかも考えない。そのまますぐに信じる。そして感動して絶賛する。それを表白する。それが安倍の「謝罪なしの広島見物」の企画そのものへの評価につながる。

その結果、安倍内閣の支持率は急上昇した。そして選挙まで残り3週間あまり。よくやってくれる。

『エコノミスト』(2016年5月21日号)が「G7首脳が日本に集まるとき、宗教、政治、原爆すべてが安倍晋三を助けるだろう」という記事を載せていた。外国の方がよほど冷静に全体を見ている。

サミットはまた安倍氏に、他の政治的な利益をもたらすだろう――特にバラク・オバマがサミットの機会に、現職米大統領として初めて広島を訪問するのだから

サミットはまた、消費税を来年4月から引き上げる(8%から10%へ)という約束をたがえることの隠れみのを、安倍氏に与えるかもしれない。<世界経済はまだ脆弱なので、財政的刺激が当然である>という世界の指導者たちの発言は、引き上げを遅らせる口実を提供する可能性がある

などと書いている。

オバマが広島見物にくる1週間ほど前にこの記事は出ている。こんな見方が、日本国民はもちろん野党にもできない。ミーハーになって、一緒にはしゃいでいる。これで安倍晋三に勝てる筈がない。

オバマの演説については、こんなツイートが目についた。

「かばさわ洋平

日本のテレビは殆ど伝えませんが、核兵器のない社会へと唱えながら、アメリカが世界の5割近い7260発の核弾頭を保有し、しかも核抑止力維持のために今後10年間に38兆円を費やし老朽化した核戦力の近代化を進めようとしています。核兵器禁止条約の国際交渉にも反対。オバマ大統領の言葉虚しい。

asuka

どうして、こんなにも簡単に日本人は騙されるのでしょうか。
アメリカは核廃絶など少しも考えていませんよ!それどかころか新規の核爆弾を開発してるのに。
日本のマスコミは事実を伝えていないのです。

きむらゆい

NEWS23
LIVE韓国ソウル
オバマ広島訪問韓国で注目のワケ日本に出稼ぎや強制連行の韓国人の内7万人(10万人とも)広島で被ばく4万人死亡韓国の被ばく者はオバマ大統領に広島にある韓国人の慰霊碑にも参拝し、謝罪もして欲しいと

happymire

弾劾!
韓国人被爆者、二世たちからなる広島訪問団 大阪入管で不当に足止め!! 19:00過ぎ解放。
日本政府は嫌がらせを止めろ!」

きっこ

原爆の犠牲者に対する哀悼より先に、アメリカへの感謝と日米同盟の重要さを述べた安倍晋三。オバマは一言も謝罪していないのに、原爆を落とされた国の首相の口から真っ先に出たのが「アメリカへの感謝」、いくら参院選に向けて辺野古の基地問題を緩和したいからって、あまりにも恥ずかしい。

在任中はセッセと原発を推進してたくせに、引退後に急に「脱原発」とか言い出した小泉純一郎というご都合主義のクズがいるけど、在任中にセッセと核兵器の開発予算を増やし続けて来たオバマが、引退直前に広島を訪問して「核のない世界」とか寝言を言ってるのを聞いて「お前も小泉か!」って思った

ここに挙げたのは、例外的に優れたツイートである。日本中がオバマの演説に酔いしれている。広島は凌辱され、日本はバカにされているのだが、まったくそれがわからない。これほどだまされやすい民族であるから、米軍がこのおいしい国から出てゆく筈がない。

『マスコミに載らない海外記事』が「無意味な宣伝行為に意味を与えるオバマの広島訪問」(『Huffington Post』2016年5月24日)を載せていた。

「信頼されているアメリカの政治評論家全員、バラク・オバマ広島訪問に熱くなって、気になっている。ノーベル平和賞受賞で幻惑した大統領は、本当の軍事的価値がない都市に原子爆弾を投下するというアメリカの“現実的”判断を謝罪するのだろうか? (否。)

結局、ナショナル・レビューが素早く指摘した通り、第二次世界大戦中、我々は遥かに多くの日本人を“旧来の方法で”殺害した。二つの都市を溶かして、推計200,000人を殺害し、戦争後もずっと続く長期的な環境・健康問題を引き起こしたことに対してアメリカが詫びるのは、とんでもないことだろう。

広島訪問時に、バラク・オバマが謝罪しないもう一つの理由は、自慢好きなバラク・オバマ発言を引用した書物によれば、バラク・オバマが“殺人が本当に得意なためだ”。これは、無名な兵役年齢の茶色い肌の人々を狩るべく、重武装した空飛ぶロボットを、遥か遠い国々に送り込む大統領の発言だ。いささか不愉快ではあるが、それも全て、ずっと昔、日本に投下した原子爆弾同様、より大きな善のためなのだ。

だから、広島の人々への(そして、核兵器競争を始めたかどで、全世界に対しての)謝罪は明らかに有りえない。オバマはその代わりに一体何をすのるだろう? 単純だ。

1月の最後の任期満了が近づく中、オバマは“核兵器無き世界での平和と安全保障の追求に献身し続けることに彼は焦点をあてる”とホワイト・ハウスは声明で述べた。

“彼が第二次世界大戦末の原子爆弾使用決定の判断を再考することはない。そのかわり、彼は我々の共通の未来に関する前向きな構想を提案するだろう”と、オバマのベン・ローズ国家安全保障担当副補佐官はブログに書いている。

gospel広島で、不拡散条約を読み上げながら、オバマは、1兆ドルをかけで、アメリカの核備蓄の更新を続けるだろう。何と言おうと、この人物は、同時に複数のことをこなす上で、実に経験豊かだ。

障壁を打破したわけでもない彼のキューバ訪問(ラウル・カストロとの彼の“握手”が全てを物語っている)同様、オバマの“歴史的”広島訪問は、無意味な写真撮影のチャンスに新たな意味を与える、もう一つの無意味な写真撮影のチャンスに過ぎない。(「無意味な宣伝行為に意味を与えるオバマの広島訪問」)

もちろん、電通に支配された東京の大手(「記者クラブ」)陰謀メディアは、こんなことは決して書かない。なぜならこれを書けば政府の広報・広告機関ではなくなり、ジャーナリズムになるからだ。

広島に原発を投下するとき、日本に制空権はなく、日本の都市はすでに焼け野原になっていた。日本の支配層は降伏を模索していた。軍事的な必要性はなかったのである。

ドローンで米国は殺人を繰り返し実行してきた。「広島訪問時に、バラク・オバマが謝罪しないもう一つの理由は、自慢好きなバラク・オバマ発言を引用した書物によれば、バラク・オバマが“殺人が本当に得意なためだ”」。オバマは「同時に複数のことをこなす」ことができるのである。だから一方で核兵器を増やしながら、他方で広島では戦争の悪を道徳的に語るのだ。

要は、TPPと「謝罪なき広島見物」という植民地の犠牲によって、オバマの引退の花道が作られるのである。しかも選挙での自公の勝利に結びつけば一石二鳥になる。野党の一部がオバマ演説に感動するのは、愚かである以上に日本の病巣の深さを示すものである。

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広島の「闇の奥」

オバマの「謝罪なき広島見物」は、広島被団協の「感謝」のはしゃぎのうちに終わった。

日本被団協の幹部には、沖縄の事件など眼中にもなかったらしい。オバマへの「感謝」の連呼であり、夢中になるあまり、元米海兵隊員で米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン(米国籍)が、島袋里奈を殺害・強姦した事件など、念頭にもないようだった。オバマもまた沖縄にも謝罪しなかった。

広島被団協は、沖縄ばかりではなく、長崎被爆者への配慮もしなかった。空間的な配慮の欠落ばかりではない。広島被団協は、時間的にも過去を完全に捨て去っていた。

広島・長崎の死者たちは、71年経って、生き残った者が、謝罪など必要ない、米国の大統領よ、来てくれてありがとう、と頭を下げる姿を、あの世からどう見ていたのだろうか。

わたしは、画面に映される原爆ドームが、かつて見たことがなかったほど恐ろしく見えた。瞋恚の炎がゆらゆらと立ち上っているように見えたのだ。してはならないこと、いってはならないことが、原爆ドームの前で進行していた。

日本人の変わり身の早さ、物忘れの早さ、理念への蔑視が露出していたのである。

オバマは語り始めた。

71年前の明るく晴れ渡った朝、空から死神が舞い降り、世界は一変しました。閃光と炎の壁がこの街を破壊し、人類が自らを破滅に導く手段を手にしたことがはっきりと示されたのです。

なぜ私たちはここ、広島に来たのでしょうか?

私たちは、それほど遠くないある過去に恐ろしい力が解き放たれたことに思いをはせるため、ここにやって来ました。

私たちは、10万人を超える日本の男性、女性、そして子供、数多くの朝鮮の人々、12人のアメリカ人捕虜を含む死者を悼むため、ここにやって来ました。

彼らの魂が、私たちに語りかけています。彼らは、自分たちが一体何者なのか、そして自分たちがどうなったのかを振り返るため、内省するように求めています。

広島だけが際立って戦争を象徴するものではありません。遺物を見れば、暴力的な衝突は人類の歴史が始まった頃からあったことがわかります。フリント(編注・岩石の一種)から刃を、木から槍を作るようになった私たちの初期の祖先は、それらの道具を狩りのためだけでなく、自分たち人類に対しても使ったのです。

どの大陸でも、文明の歴史は戦争で満ちています。戦争は食糧不足、あるいは富への渇望から引き起こされ、民族主義者の熱狂や宗教的な熱意でやむなく起きてしまいます」

どの国が、どのようにして原爆を投下したのかは語られない。責任の主体と謝罪に繋がるからだ。

米国は神の国であり、例外的な存在だとする「アメリカ例外論(American exceptionalism)」は、冒頭から「71年前の明るく晴れ渡った朝、空から死神が舞い降り、世界は一変」したと、オバマの口から解き放たれた。

多くの日本人にはわからなかっただろうが、白人の多くはヨハネ黙示録を思い返したのである。第一の封印が解かれて、勝利と偽りの平和を象徴する白い馬に乗った騎士が征服のために空から下りてくる。第二の封印が解かれると、地上に戦争をもたらす赤い馬にまたがった破壊の騎士が舞い降りてくる。

第三の封印が解かれると、荒廃の黒い馬に乗った、飢饉をもたらす騎士が現れる。第四の封印が解かれたときに現れる騎士こそ、蒼ざめた馬にまたがった死神であり、黄泉を連れている。

この原爆投下のイメージの展開が、「白人の重荷」(ジョゼフ・ラジャード・キプリング)を担って、オバマが広島という「闇の奥」にやってきた目的だった。

「なぜ私たちはここ、広島に来たのでしょうか?」。謝罪にきたのではない。「私たちは、それほど遠くないある過去に恐ろしい力が解き放たれたことに思いをはせるため、ここにやって来」たのだ。

オバマは、日本人のみならず、数多くの朝鮮の人々、そして12人のアメリカ人捕虜を含む死者を悼むため、ここにやって来たのである。こうして広島・長崎の被爆死は相対化された。

死者の魂は、わたしたちに語りかける。死者たちは、自分たちが一体何者なのか、そして自分たちがどうなったのかを振り返るため、内省するように求めているのだという。ここで原爆投下の現実から心の問題にすり替えられた。

問題は内省化した。さらに一般化し、広島を対象化しよう。広島だけが際立って戦争を象徴するものではありません。遺物を見れば、暴力的な衝突は人類の歴史が始まった頃からあった」のだ。どうして広島だけを特化し、米国人が謝罪することがあろう。

あとは一般化された戦争の罪が語られるのだが、語るほどに、ハイチ、リベリア、ソマリア、アフガニスタン、イラク、シリアと、世界中で起きている戦争が米国によって起こされ、米国によって進行している現実をオバマは無視していく。そのことにオバマ自身が気付いていない。まして参列していた被団協の幹部たちは感動するばかりで何も考えられない。

オバマは語り続けた。

「より高い信念という名の下、どれだけ安易に私たちは暴力を正当化してしまうようになるのか。

どの偉大な宗教も、愛や平和、正義への道を約束します。にもかかわらず、信仰こそ殺人許可証であると主張する信者たちから免れられないのです。

国家は犠牲と協力で人々が団結するストーリーをこしらえ、優れた功績を認めるようになります。しかし、自分たちとは違う人々を抑圧し、人間性を奪うため、こうしたものと同様のストーリーが頻繁に利用されたのです。

科学によって、私たちは海を越えて交信したり雲の上を飛行したりできるようになり、あるいは病気を治したり宇宙を理解したりすることができるようになりました。しかし一方で、そうした発見はより効率的な殺人マシンへと変貌しうるのです。

現代の戦争が、こうした現実を教えてくれます。広島が、こうした現実を教えてくれます。

技術の進歩が、人間社会に同等の進歩をもたらさないのなら、私たち人間に破滅をもたらすこともあります。原子の分裂へとつながった科学的な変革には、道徳的な変革も求められます。

だからこそ、私たちはこの場所に来るのです」

気をつけねばならないのは、この美辞麗句、のほほんとした日本人をうっとりさせるこの言葉が、「アメリカ例外論」で、米国だけは切り離されていることだ。世界に訓示はするけれど、米国だけは例外で、この悪をやってもいいのである。だから、オバマは冒頭で戦争を現実から切り離し、内面化し、一般化したのである。今や、その一般化から米国だけは切り離され、道徳が語られる。

なぜ切り離されねばならないのか。それは戦争の悪を謝罪しないためだ。

なぜ道徳の問題に絞ったのか。道徳の地平では、完全無欠の国家・人間などはなく、罪深い人間同士が、謝罪なしに抱き合って許し合うからだ。

こんな重要なツイートを見つけた。

「junko

ワシントンポスト
「広島だけではない。アメリカは多くの犯罪について謝罪していない

★ベトナム戦争での枯葉剤の使用
★イランでの1953年のクーデター
★西アフリカとの奴隷貿易 etc」

このリンクはぜひ辿って読んでいただきたい。とりわけコンゴへのベルギーと米国の介入では、2千万人余の黒人の命が奪われている。

ついにオバマは米日関係の「物語」に辿り着く。

「あの運命の日以来、私たちは自らに希望をもたらす選択をしてきました。

アメリカと日本は同盟関係だけでなく、友好関係を構築しました。それは私たち人間が戦争を通じて獲得しうるものよりも、はるかに多くのものを勝ち取ったのです。

ヨーロッパ各国は、戦場を交易と民主主義の結びつきを深める場に置き換える連合を構築しました。抑圧された人々と国々は解放を勝ち取りました。国際社会は戦争を防ぎ、核兵器の存在を制限し、縮小し、究極的には廃絶するために機能する組織と条約をつくりました。

それでもなお、世界中で目にするあらゆる国家間の侵略行為、あらゆるテロ、そして腐敗と残虐行為、そして抑圧は、私たちのやることに終わりがないことを示しています」

現在の日米関係が「希望をもたらす選択」の結果であり、「アメリカと日本は同盟関係だけでなく、友好関係を構築しました。それは私たち人間が戦争を通じて獲得しうるものよりも、はるかに多くのものを勝ち取った」というのは、米日の安保密約の「闇の奥」を、そして米日1%の利権の暗さを物語っている。

「はるかに多くのものを勝ち取った」のは米国であり、それは日米地位協定に見られる植民地並の扱い方に象徴的に現れている。

矢部宏治が『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』のなかで書いていた。

「そもそも現在の自衛隊には、独自の攻撃力があたえられておらず、哨戒機やイージス艦、掃海艇などの防御を中心とした編成しかされていない。「盾と矛」の関係といえば聞こえはいいが、けっして冗談ではなく、自衛隊がまもっているのは日本の国土ではなく、「在日米軍と米軍基地」だ。それが自衛隊の現実の任務だと、かれら(自衛隊の隊員 注 : 兵頭)はいうのです。

しかも自衛隊がつかっている兵器は、ほぼすべてアメリカ製で、コンピューター制御のものは、データも暗号もGPSもすべて米軍とリンクされている。

「戦争になったら、米軍の指揮下にはいる」のではなく、

「最初から米軍の指揮下でしか動けない」

「アメリカと敵対関係になったら、もうなにもできない」

もともとそのように設計されているのだというのです」

これが「戦争を通じて獲得しうるものよりも、はるかに多くのものを勝ち取った」米国の勝利の現在である。

日本の自衛隊は植民地の傭兵である、と何度も書いてきた。この現実は自衛隊の純粋な隊員たちが、もっともよく知るところであり、悔しがっていることである。

深刻なのは、「戦争法」が通ったことで、これから自衛隊の傭兵としての展開が海外でなされるようになったことだ。

私たちのやることに終わりがない」という、世界の警察のこのぞっとする宣言を、これからは自衛隊が一部肩替わりさせられることになる。

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