悪の凡庸さ ~ ノーベル平和賞受賞サーロー節子のスピーチ ~

1 ノーベル平和賞と犬HK

安倍晋三が現在やっていることは、戦時中の日本がやったことと限りなく似ている。
無謀で急速な戦線の拡大。
そしてそれがすべて失敗しての、日本の歴史上、最大の敗戦の受け入れ。

原発はすでに低く見積もっても40兆円もの国税を福島第1原発に投入している。
これは、税金と電気代に転嫁されている。
国民ひとり当たり32万円にも上る。

見てくれの景気を装うための官製相場は、すでに引き返せぬ地獄の様相を呈している。

東京シロアリンピックとシロアリニア新幹線は愚者のレガシーだと語ってきたが、リニア問題もまずは不正という形でその問題点が明らかにされつつある。
だが、地検が政治家にまで手を伸ばすことはあるまい。
せいぜい、女性票を失う疫病神になりはじめた官邸お抱えレイピスト山口敬之を、捕まえて幕引きにするのではないか。

安倍晋三や麻生太郎にまで司直の手が伸びることはあるまい。

そんななか、今年のノーベル平和賞にICAN運動が選ばれ、広島の被爆者であるサーロー節子が授賞式でスピーチを行った。
このスピーチに対して、犬HKは7時のニュース、9時のニュースと黙殺で応えた。

米国人の南部陽一郎や中村修二、それに英国人のカズオ・イシグロを、日本人受賞者扱いにして、「日本スゲー系」に躍起になっていた犬HKが、平和賞のサーロー節子は冷ややかに無視した。

いかにも受信料を取る、安倍さまの犬HKらしいやり方だ。

国民が、平和に覚醒し、核兵器廃絶などに目覚めてはならないのだ。
愚民化の達成のためには、ノーベル平和賞受賞など国民に知らせないこと、考えさせないことが重要なのである。

ネット上には、たとえばアルゴスのような「これからNHKに対して訴訟を起こす時には、それなりに細かなデータを集めるべきですね。
あのサーロー節子氏の演説は歴史に残る演説でしょう。
それをあえて無視したことは、国民の知る権利を大きく阻害した暴挙ですね。
こうした事実を一つ一つ記録して、受信料強制は違憲だと訴えましょう」といった犬HK批判が溢れた。

それを気にしたのか、あわてて、しかしガス抜き程度に、クロ現やBSの国際報道では放送したらしいが、本気で取り上げる姿勢ではなかったようだ。

「橋の上のルル」の「NHK7時9時と完全無視後、報ステでサーロー節子さんの授賞式報道にふれられ、やっと少し息がつけた。
でなければ何も伝えぬ暗愚のメディアに相撲村に押し込まれ窒息寸前だった。
長い習慣でつい夜ニュースで一日終えた感を得ようとしてしまうけど、今は観るほどに世界から切り離される恐怖が募る」というツイートが、共感とともに重いトゲとなって突き刺さる。

わたしのなかでは「地上波の情報」というジャンルができつつある。
地上波のテレビ・新聞は何をいっているのか。
実は新聞はとっていないし、テレビも見ていない。
関心があるのはどうなっているのか、ぐらいだ。
それをネットで知る。

日本における地上波は、正確にいうと政権が国民をどうしようとしているかを知るためのツールである。
一部の地方紙を除いて、けっして事実や真実を知るためのツールではない。

サーロー節子の2017年ノーベル平和賞記念講演を読んで見よう。

2 サーロー節子のスピーチ

私たちは、被害者であることに甘んじていられません。
私たちは、世界が大爆発して終わることも、緩慢に毒に侵されていくことも受け入れません。
私たちは、大国と呼ばれる国々が私たちを核の夕暮れからさらに核の深夜へと無謀にも導いていこうとする中で、恐れの中でただ無為に座していることを拒みます。
私たちは立ち上がったのです。
私たちは、私たちが生きる物語を語り始めました。
核兵器と人類は共存できない、と。

今日、私は皆さんに、この会場において、広島と長崎で非業の死を遂げた全ての人々の存在を感じていただきたいと思います。
皆さんに、私たちの上に、そして私たちのまわりに、25万人の魂の大きな固まりを感じ取っていただきたいと思います。
その一人ひとりには名前がありました。
一人ひとりが、誰かに愛されていました。
彼らの死を無駄にしてはなりません。

米国が最初の核兵器を私の暮らす広島の街に落としたとき、私は13歳でした。
私はその朝のことを覚えています。
8時15分、私は目をくらます青白い閃光(せんこう)を見ました。
私は、宙に浮く感じがしたのを覚えています。
静寂と暗闇の中で意識が戻ったとき、私は、自分が壊れた建物の下で身動きがとれなくなっていることに気がつきました。
私は死に直面していることがわかりました。
私の同級生たちが「お母さん、助けて。
神様、助けてください」と、かすれる声で叫んでいるのが聞こえ始めました。

そのとき突然、私の左肩を触る手があることに気がつきました。
その人は「あきらめるな! (がれきを)押し続けろ! 蹴り続けろ! あなたを助けてあげるから。
あの隙間から光が入ってくるのが見えるだろう? そこに向かって、なるべく早く、はって行きなさい」と言うのです。
私がそこからはい出てみると、崩壊した建物は燃えていました。
その建物の中にいた私の同級生のほとんどは、生きたまま焼き殺されていきました。
私の周囲全体にはひどい、想像を超えた廃虚がありました。

幽霊のような姿の人たちが、足を引きずりながら行列をなして歩いていきました。
恐ろしいまでに傷ついた人々は、血を流し、やけどを負い、黒こげになり、膨れあがっていました。
体の一部を失った人たち。
肉や皮が体から垂れ下がっている人たち。
飛び出た眼球を手に持っている人たち。
おなかが裂けて開き、腸が飛び出て垂れ下がっている人たち。
人体の焼ける悪臭が、そこら中に蔓延(まんえん)していました。

このように、一発の爆弾で私が愛した街は完全に破壊されました。
住民のほとんどは一般市民でしたが、彼らは燃えて灰と化し、蒸発し、黒こげの炭となりました。
その中には、私の家族や、351人の同級生もいました。
その後、数週間、数カ月、数年にわたり、何千人もの人たちが、放射線の遅発的な影響によって、次々と不可解な形で亡くなっていきました。
今日なお、放射線は被爆者たちの命を奪っています。

広島について思い出すとき、私の頭に最初に浮かぶのは4歳のおい、英治です。
彼の小さな体は、何者か判別もできない溶けた肉の塊に変わってしまいました。
彼はかすれた声で水を求め続けていましたが、息を引き取り、苦しみから解放されました。
私にとって彼は、世界で今まさに核兵器によって脅されているすべての罪のない子どもたちを代表しています。(サーロー節子の2017年ノーベル平和賞記念講演

「私たちは立ち上がったのです。
私たちは、私たちが生きる物語を語り始めました。
核兵器と人類は共存できない、と」。
核兵器は、通常兵器と違って、思考を奪ってしまう。
この戦争は間違っていた、やめようという思考を。
それは数百発、数千発のミサイルが同時に発射される。数発発射して、様子を見ることはない。相手方から数千発のミサイルが向かってきているのだから。それは、後悔もやり直しもきかず、地球が破滅する戦争だ。

「その一人ひとりには名前がありました。
一人ひとりが、誰かに愛されていました。
彼らの死を無駄にしてはなりません」。
これが、現在、忘れ去られているのだ。
ひとりの人間を銃殺できない人間が、何十万の人間をスイッチを押すことで殺してしまうのが、核戦争の恐ろしさである。

原爆が広島に落とされ、サーロー節子は壊れた建物の下で「突然、私の左肩を触る手があることに気がつきました。
その人は「あきらめるな! (がれきを)押し続けろ! 蹴り続けろ! あなたを助けてあげるから。
あの隙間から光が入ってくるのが見えるだろう? そこに向かって、なるべく早く、はって行きなさい」という。
この声は幻覚だったのだろうか。
それとも神の声だったのだろうか。

その声にしたがって地上に出ると、「幽霊のような姿の人たちが、足を引きずりながら行列をなして歩いていきました。
恐ろしいまでに傷ついた人々は、血を流し、やけどを負い、黒こげになり、膨れあがっていました。
体の一部を失った人たち。
肉や皮が体から垂れ下がっている人たち。
飛び出た眼球を手に持っている人たち。
おなかが裂けて開き、腸が飛び出て垂れ下がっている人たち。
人体の焼ける悪臭が、そこら中に蔓延(まんえん)していました」。

ここまでは想像力が及ぶ。
大切なのは、その後の彼女のことばだ。
「その後、数週間、数カ月、数年にわたり、何千人もの人たちが、放射線の遅発的な影響によって、次々と不可解な形で亡くなっていきました。
今日なお、放射線は被爆者たちの命を奪っています」。
広島、長崎で、まだ戦争は続いているのだ。
原爆は投下されて70年経っても、なお被爆者の命を奪い続けているのである。

これが厳然たる事実であり、肉体への汚染であることが恐ろしいのだ。
精神の痛手だけだったら、いつか傷も癒えるかもしれない。
しかし、核兵器は生き残った者の肉体を死ぬまで冒し続けるのである。
だから心の傷も癒えないのだ。

・・・・・・・・・━━━━━━☆

※メルマガのご案内

こんにちは!

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信している兵頭と申します。

2011年10月1日より『兵頭正俊の優しさ出前』(月額:864円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を配信しております。
実質、週に4回の配信になります。

わたしの強みは、商業ジャーナリズム、「記者クラブ」メディアから自立していることから、政権にも企業にも遠慮なく真実を語る位置を確保していることです。

わたしは若い頃に吉本隆明の『試行』に作品を発表していました。
この『試行』自体が、そのような問題意識に貫かれた同人誌でした。
位置のとり方の大切さはわかっております。

また、教師をやっていたことから、わかりやすく表現することには通じており、多くの読者の方からわかりやすいという声を聞いています。

優れた情報と、新しい状況の分析・とらえ方を提供します。
そして、「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

確かに、わたしはテレビなど晴れがましい舞台には出ておりません。

しかし、わたしの書いた文章は、グーグルの検索でもあちこちで上位に出ております。

ツイッターでは3万を超えるフォロワーに支持されており、無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』は殿堂入りを果たしております。

価格以上の価値があると自信があります。
ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用と、内容は同じ 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。
(体調を崩したとき、それに正月や5月の連休、お盆には、お休みをいただきます)

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、メルマガの一部であり、ブログ用に編集してあります。
© GIHYO

早すぎたオバマのノーベル平和賞

記者会見を見ると、ゲス休の宮崎謙介の不倫相手は、ひとりではなかったようだ。すると、あちこちの不倫相手と関係を持続するには、ゲス休も必要だったというわけか。

演じるパンツ高木、ベッキー、清原、ゲス休宮崎、<みんな被曝しなさい>の丸川珠代、<もっと自民党を褒めて>の高市早苗、<千島、はぼって、まだ食べたことない>の島尻安伊子、<質問はいじめだ>の岩城光と、官邸を先頭に日本崩壊が進んでいる。

丸川珠代環境相が、2月12日に長野県松本市で、除染の基準値「年間被ばく線量1ミリシーベルト」に関して「何の根拠もない」などと講演した。これは被曝を受け入れることを進めるのと同じである。しかし、「高齢者は早く死ね」の84歳曽野綾子と同じで、1%の丸川はそのなかに入っていないのである。丸川珠代が福島に入るときは重装備することになっている。

ゲス休宮崎は辞職、丸川は発言撤回である。

高市早苗総務相は、8日の衆院予算委員会で、「行政指導しても全く改善されず、公共の電波を使って繰り返される場合、それに対して何の対応もしないと約束するわけにいかない」と語った。電波停止を命じる可能性に言及したものだ。世界から顰蹙を買っている日本の御用メディアでもまだ不十分らしい。

全体に、安倍晋三の周りには小物観が漂う。メディアの評判を非常に気にする。批判を受け付けない。学ぼうとしない。逆に言葉狩りをおこなう。

高市は「法律は法秩序を守る、違反した場合は罰則規定も用意されていることで実効性を担保すると考えている」と言い放った。

「国論を二分する政治課題で一方の政治的見解を取り上げず、ことさらに他の見解のみを取り上げてそれを支持する内容を相当時間にわたり繰り返す番組を放送した場合」、「不偏不党の立場から明らかに逸脱していると認められるといった極端な場合には、政治的に公平であるということを確保しているとは認められない」と語った。

安倍政権に関する広告・広報の偏向報道は、すでに犬HKを先頭に、東京の大手(「記者クラブ」)メディアが実行していることだ。早速電波停止にしたらよかろう。

そういえば沖縄北方担当相のくせに、「千島、はぼ、ええっと、なんだっけ」と歯舞を読めなかった島尻安伊子もいた。

とっくに日本は滅んでいる。墓場でこんな体たらくが日常茶飯事に露出するのである。この傾向はとまらないだろう。

ブログランキング・にほんブログ村へ

北朝鮮の人工衛星ロケットも、日本だけミサイル発射実験と大騒ぎしている。

『Sputnik日本』(2016年2月12日)は、「北朝鮮発射ロケット、あれは大陸弾道ミサイルではなくロケット運搬機」と題して、国際的な非政府組織「ライフボート・ファンデーション」の北朝鮮軍備問題の専門家、ウラジーミル・フルスタリョフの見解を載せている。

「北朝鮮が先日行なった光明ロケット(専門家らの間では、これは2012年に発射された銀河3号の刷新バージョンと見られている)発射について、フルスタリョフ氏は、これが完全に軍事用ミサイルであったとは言い難いと指摘している。

(中略)

フルスタリョフ氏はさらに、ミサイル発射は屋外の発射場で行なわれており、その準備には少なくとも数日はかかっていることから、軍事用ミサイルの実験であるはずはなく、もし軍事目的であれば、別のリクエストにそって開発されていたはずという点についても注意を喚起している。

「2010年、ピョンヤンでの軍事パレードで少し異なる開発例が披露されていた。それは2段階式あるいは3段階式のミサイルだ。これがまさに長距離用弾道ミサイルの原型となるものだろう。だが具体的に披露された銀河ロケットシリーズは宇宙用の運搬機だ。これは間違いない

また、『Sputnik日本』(2016年2月9日)は、「米マスメディア 北朝鮮の衛星は軌道上で「宙返り」!?」と題して米国の動きも伝えている。

「新しい北朝鮮の人工衛星は、軌道上で「宙返り」をするなど、正常に稼働していない。月曜日、米国の複数のテレビ局が、米国防総省職員の情報を引用して伝えた。

CNNによれば「北朝鮮の衛星は、軌道上には出たものの、コントロールできない状態にある」。またCBSは「すでに2度、北朝鮮は、人工衛星打上げを試みたが、今回も安定した軌道上に衛星を乗せる事が出来なかった」と指摘した。なお北朝鮮が、前回衛星打上げを試みたのは、2012年だった。

先に月曜日、米国防総省のピーター・クック報道官は「先ごろ北朝鮮が、ロケットを打上げ、衛星あるいは何か他の飛翔体を軌道上に到達させた」事を確認した。またCBSの報道では「新しい人工衛星には、すでに北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が番号をふり、追跡を続けている」とのことだ」

(以下、長いのでメルマガの一部だけ公開します。

有料メルマガのお申し込みはこちらからです。
週3回(月・水・金)の定期配信です。それに、ほぼ週1回の臨時増刊号を加えています。(実質、ほぼ週4回になります)
初回お申し込みの、当月は無料です)


(無料メルマガのお申し込みはこちらからです。ほぼ日曜日ごとの、週1回の配信です)

米ロともロケットで人工衛星を打ち上げたといっている。日本だけミサイル発射と大騒ぎである。薄汚いのは犬HKで、「実質的な(!)弾道ミサイル発射実験」と奇妙な表現を使ってまで安倍さまの犬HKぶりを発揮している。

これだったら政治的に対立している国のロケット発射は、すべてミサイル発射となってしまう。

状況は戦争に向かっている。東京の大手(「記者クラブ」)メディアが死のマーチを奏で始めた。こちらの方が、国会の愚者たちの桃源郷より、よほど不気味である。

高市の語った言葉が、国論を二分する政治課題では政権の政治的見解をのみ取り上げ、支持する内容を相当時間にわたり繰り返し放送せよ、政治的に公平であってはならない、という意味であったことに、わたしたちは気付くのである。

『エコノミスト』(2016年1月23日)に「巡航制御システム」という記事が載っていた。

バラク・オバマ政権は核兵器廃絶という構想を引っさげて世界の舞台に登場してきたが、今では、10億ドルにのぼる核兵器更新計画を打ち出している。

(中略)

ヒラリー・クリントンはバラク・オバマよりタカ派だと一般に思われているが、アイオワ州での党員集会に向けたキャンペーンの最中、この「1兆ドル」核兵器計画に対する見解を問われて、こう答えた――「ええ、その事は耳にしているわ。私も調査するつもりよ。あれって私には理解できないわ。」このコメントによって、クリントン女史が左派候補のバーニー・サンダースから受けているプレッシャーの大きさを思わず露呈してしまった。

とは言え、多くの民主党支持者の目から見れば、オバマ氏が核兵器のない世界という自ら描いた構想を放棄したと映っていて、これには深く失望している。彼は、2009年にプラハで演説をして、核兵器のない世界を目指すと語って、ノーベル平和賞を受賞した。この受賞は時期尚早だったようだ。

(中略)

B-3爆撃機が搭載する新型爆弾は従来のものよりはるかに機能性が高い。すなわち、コンピューター誘導、可動式尾翼、民間人への副次的被害を極力抑えるためにダイヤル操作による可変威力弾頭で50キロトンから0.3キロトン(広島型原爆の3倍から0.02倍まで)変えることができ、さらに標的の30メートル以内に正確に命中する。

しかし、核抑止力という点では、このような先進テクノロジーからそれ自体の問題が発生する。この爆弾がきわめて精確でその威力を最小限に抑制できるからこそ、核使用に踏み切るのが心理的に容易になり、司令官らの心をますますそそってしまう

ブログランキング・にほんブログ村へ

オバマは、フリーメイソンである。だから、登場の核兵器廃絶という構想自体がいかがわしいので、現在の10億ドルにのぼる核兵器更新計画の方が、かれの正体をよく顕している。

ヒラリーがオバマよりタカ派だといわれている。第三次世界大戦に危機感を覚える世界中の知識人は、左派候補のバーニー・サンダースを支持している。ただ、オバマに関していえば、世間で見られている以上に複雑な人物である。ヒラリーより巧妙なタカ派である。

彼は、2009年にプラハで核兵器のない世界を目指すと演説した。それで平和の使徒といった誤解を世界中に振りまき、ノーベル平和賞まで受賞した。所詮、ノーベル平和賞であるから、ほとんどは政治ショーである。そうはいってもこれほどひどい誤解は珍しい。

B-3爆撃機が搭載する新型爆弾は、可変威力弾頭である。これは、50キロトンから0.3キロトン(広島型原爆の3倍から0.02倍まで)変えることができる。この意味することは、核使用の安心感を生み出してしまうことだ。つまり、ここまで威力を小さく設定したので、投下しても大丈夫だろう、という安心感を生み、使用に自責の念を奪ってしまうのである。

北朝鮮の人工衛星ロケットを、ミサイル発射実験と大騒ぎして、状況は確実に戦争に向かっている。実に簡単に東京の大手(「記者クラブ」)メディアは、極右に城を明け渡した。こんなメディアであるから太平洋戦争も可能だったのである。

第三次世界大戦では核が大量に使われる。そのための核の小型化なのだ。ありていにいえば30万人殺せば非難されても、3万人だったら、たいした非難は向かってこないだろうという欺瞞なのだ。

愚かな安倍晋三は、このタイミングで戦争法を決め、自衛隊を傭兵として米国に差し出した。これで米国の戦争は日本の戦争になり、第三次世界大戦になれば大量の核ミサイルが日本の原発に飛来することになる。

それは戦後のない戦争になり、もはや日本は生存が不可能な国になるだろう。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:864円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

額縁小説の政治版としてのマララ・ユサフザイ

『Willyの脳内日記』が「若者が草食化した本当の理由」で面白い指摘をしている。現代の日本の若者が草食化した本当の理由は、経済的理由によっている、というのだ。

「大学生が受け取る仕送り額から家賃を引いた、いわば「可処分所得」は、過去20年あまりの間に、7万3800円から2万7700円となんと6割以上も下がってしまった」ということだ。

これまでわたしはツイッターやメルマガで、現在の日本の若者を襲っている貧困について何度も書いてきた。若者の車離れも、根底には貧困がある。奨学金返済という責め苦を負い、昔と違って情報通信(スマホとPC)に支払う料金がある。

それに加えて雇用がなく、あっても不安定で長時間労働の非正規が多い。デートどころではないわけだ。

ブログの管理人は、「そのうち裕福な男子留学生が見た目華やかな肉食系の日本人女子と恋愛し、女子留学生は積極的でない草食系男子から将来有望な結婚相手を捕まえる、などという構図になるのは想像に難くない」と書いて笑わせる。

全体に面白い読み物なのだが、「結局、経済成長しない国というのはそういう運命なのである」という結論はいただけない。

政治が1%のための新自由主義の政策を実施している。

いくらGDPを上げたところで1%がさらに富裕になるだけだ。 99%に富を配分しない政治が行われている。

経済成長したところで格差が拡大するばかりだ。政治を変えなければならないのである。

貧困ゆえに恋愛すらできない日本の過酷な若者たちを考えているうちに、17歳のマララ・ユサフザイがノーベル平和賞を獲得した。

Malala_Yousafzai (2)

彼女は、昨年10月に、パキスタンで、女子が教育を受ける権利を訴え、武装勢力に頭を撃たれた。

それで一躍世界の有名人になり、昨年、16歳で、国連で演説した。

この子を利用しない手はないと喜んだ国連は、マララの不屈の精神をたたえて「マララ・デー」まで設けた。反タリバン、反ISIS、反イスラムの格好の素材が登場したわけだ。

この強烈な政治的な利用価値を前にすれば、日本の憲法9条や元CIA職員のエドワード・スノーデンの受賞などないわけだ。

スンニ派のマララは、国連でこう演説した。マララのプロンプターたちは、あまりにも米欧と国連の狙いを知っていたので、「みなさんが、私にどんなことを言ってほしいのかはわかりません」と冒頭に語らねばならないほどだった。見事に政治的要請に応えたこの演説(アジテーション)は、この子の背後の、広告代理店Edelmanが書いたものだ。

「親愛なる少年少女のみなさんへ、つぎのことを決して忘れないでください。マララ・デーは私一人のためにある日ではありません。今日は、自分の権利のために声を上げる、すべての女性たち、すべての少年少女たちのためにある日なのです。

(中略)

何千もの人々がテロリストに命を奪われ、何百万もの人たちが傷つけられています。私もその1人です。そして、私はここに立っています。傷ついた数多くの人たちのなかの、一人の少女です。私は訴えます。自分自身のためではありません。すべての少年少女のためにです。

私は声を上げます。といっても、声高に叫ぶ私の声を届けるためではありません。声が聞こえてこない「声なき人々」のためにです。それは、自分たちの権利のために闘っている人たちのことです。平和に生活する権利、尊厳を持って扱われる権利、均等な機会の権利、そして教育を受ける権利です。

(中略)

私は、自分を撃ったタリバン兵士さえも憎んではいません。私が銃を手にして、彼が私の前に立っていたとしても、私は彼を撃たないでしょう。

(中略)

まさに、私の魂が私に訴えてきます。「穏やかでいなさい、すべての人を愛しなさい」と。

(中略)

「ペンは剣よりも強し」ということわざがあります。これは真実です。過激派は本とペンを恐れます。教育の力が彼らを恐れさせます。彼らは女性を恐れています。女性の声の力が彼らを恐れさせるのです。

(中略)

無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。本を手に取り、ペンを握りましょう。それが私たちにとってもっとも強力な武器なのです。

1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)。ありがとうございました」

ブログランキング・にほんブログ村へ

これは、米欧が国連を舞台にやった、小沢一郎とは違った意味での、16歳の少女の人物破壊だといっていい。狙いは反イスラムであり、それが1年後にノーベル平和賞という政治ショーで完成した。すべては米欧の1%が広告代理店Edelmanを使ってやらせたものだ。

背後のプロンプターたちは、教育(ペン)がお好きなようだ。しかし古今東西の戦争は、世界の名門大学を出たエリートによって起こされている。よく学べば人を愛する、というのは幻想にすぎない。世界の知識人の多くは、貧乏人が嫌いであり、自分のことしか考えない。自分の儲けになれば、戦争すら肯定するのである。

どこでも、いつでも、誰に対しても価値のある、普遍的な教育などはない。アフリカの、少なくともギニア、リベリア、シェラレオネ3か国で重要な教育と、ガザの教育、そして日本の教育は、まったく違うし、違わなければならない。大切なのは、そのおかれた状況でどのような教育をおこなうかということだ。

Ebola

さらに教育は政治と不可分の関係にある。だからこそ17歳の、マララの背後のプロンプターたちは、マララに教育を語らせ、テロリズムを批判させたのである。

つまりこの現実が、剣とペンとは、画然と分けられるものでないことを物語っている。ある種の状況で、ある種の人物が使うペンは、剣そのものである。マララのプロンプターたちは、この子を剣として使っている。

誤解はないと思うが、わたしはイスラムを擁護しているのでもなければ、ましてテロリズムを肯定しているのでもない。

ただ、プロンプターたちの欺瞞、すなわち世界最大のテロリズムを敢行しているのは、米国そのものであるという正義の欠如に対して、異議を申し立てているだけだ。

彼女の受賞については「Shinya Watanabe 渡辺真也」のツイートが優れている。かれはこうツイートしている。

「10月11日

マララを応援しているPR会社EdelmanはスターバックスやマイクロソフトのPR会社でもある。スタバはイスラエル分離壁の最大規模の出資会社で、Edelmanの社長Richard Edelmanはイスラエル支持者。彼らが反タリバンのスンニ派少女マララをプロモしている理由は何か?

なんか勘ぐってばかりで申し訳ない気持ちもあるのだけれど、マララさんの国連演説の下書きをイスラエルを支持するPR会社が書いていたら、と思うと複雑。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの外相シライジッチの国連でのセルビア批判演説の文書を書いたのは、DCのユダヤ系PR会社ルーダー・フィンだった。

10月13日

マララ女史の国連スピーチを書いたのは、どうやら広告代理店EdelmanのJamie Lundie氏のようだ。平和へのアピールに広告代理店が絡むのは、本当に仕方の無いことなのだろうか? 私はどうしても、こういうやり方が好きになれない。

10月13日

TV番組で芸能人が話すことは放送作家が書いているものだし、首相のスピーチは官僚が、そして国連の各種活動家のスピーチは広告代理店が書いている場合が多い。それが実態だというのは分かるのだけれど、そう気付いた時に、なんだかとても空しい気分になってしまう」

また、「めいろま」の次の指摘も重要だ。

「10月11日

マララ女史の活動をコーディネートする広告代理店はEdelman。同社はMicrosoftとスタバの広告業務も請け負う。2012年から活動をサポートし、現在5名からなるチームが担当」

17歳のマララ・ユサフザイには自分の言葉がない。それは背後の広告代理店が作る。したがって広告代理店の表現がマララの口を借りて自己を表現している。

これは小説でいえば額縁小説の政治版である。17歳のマララ・ユサフザイという絵がある。額縁が米欧の1%だ。

人はマララを見ているが、しっかりと額縁が囲んでいる。

この額縁がメインであり、そのときどきで絵を取り替える。

額縁は変わらないで、絵が変わるのである。「今は昔、スンニ派にかくも憐れな少女いたり」と額縁が語る。その後、指示された通りにマララが語る。終わりにまたぞろ額縁が顔を出して「~と憐れにも語り伝えたるとや」と語る。この偽りの客観性、相対性が、絵のリアリティを高める。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:840円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

ガイドラインと対米隷属の純化

ノーベル賞騒ぎが続いている。受賞者は一度に発表したらよさそうなものだ。けれど、人気を盛り上げるためには分野ごとにこまめに発表する。期待を延ばすことも必要なのだろう。

それにしても日本人は本当に賞が好きである。人に褒められることが好きなのだ。とりわけ外国に褒められることが好きだ。

国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンが、TV番組に「日本を褒める外国人枠」の存在を暴露して、ネットで話題になっている。

10月4日の、かれのツイッターのリプライである。

「@negotohaneteie マスコミの「日本はすごい!」コンテンツは、むしろ制作費が底をついていることや、判断力が高い人達がテレビ・活字メディアから離れたことに関係しているかもしれません。ぼくにも往々にして「日本をほめる外人」枠で仕事が回ってきます。ギャラ激安で」

面白いのはこのリプライが大きな反響を呼び起こしたことだ。モーリー・ロバートソンは、8日に、「ああ…みんなもう知っているだろうと思っていたのに…これで『日本を褒める外人枠』の仕事が来なくなったら、食べていけるんだろうか?…」と肩をすくめてみせた。

太平洋戦争の敗戦後に、GHQが日本統治に実行した愚民化策[3S=補助政策][WGIP]は、まだ続いているのである。

1%が重なる悪政・失政で原発事故を起こす。すると東京の大手メディアが「忍耐強い、礼儀正しく秩序を重んじる国民性」と外人の評価で洗脳する。これで放射能まみれになりながら、99%は怒りの牙を抜かれてしまう。怒るのは悪になってしまうのだ。日本はこれの繰り返しだ。

外人の声といったところで、本物かどうかは怪しい。多くは日本人の編集者が捏造した外人の声である。あるいは東京の大手メディアに入り込んでいるCIAが、GHQ直伝の日本統治マニュアルを踏襲しているだけのことだ。

わたしはこれまでそう思ってきた。これに第3の実態が加わったわけである。それにしても「日本を褒める外国人枠」とは、日本民族の弱さをついた、とてもうまいやり方だ。そう苦笑しながら、切なくなる。

安倍晋三の顔は、米国、官僚、財界といった1%に向けられたままだ。それで今国会で、社員の発明は企業のもの、といった法律を成立させる。

現行は、社員が発明した特許は「社員のもの」となっている。これを企業に、発明時に社員に報酬を支払う社内ルールを決めさせたうえで、「企業のもの」に変更する。

中村修二が起こした「発明の対価」をめぐる裁判に対して、いかにも安倍自民党らしく企業側に立って、企業の訴訟リスクを減らすものだ。

安倍晋三は、どこまで富裕層の味方をすれば気が済むのか。これほど政治理念の希薄な、強い者の味方をする政治家はいなかった。原発再稼働でもそうだが、過去に学ぶといった姿勢がまったくない。

さて、10日にはノーベル平和賞の発表がある。発表の前に本メルマガは投稿するので、結果をまっておれないのだが、日本の憲法9条が候補にあがっている。

過去最多の278の候補が挙がっている。そのなかに元CIA職員のエドワード・スノーデンの名前もある。

ノルウェーのオスロ国際平和研究所は、「憲法9条を保持する日本国民」が1位だと予想した。しかしこの研究所の的中率は低く、そういった意味では逆に期待できなくなったという声も少なくない。

賞にも意味のある賞と、意味のない賞とがある。佐藤栄作やオバマのノーベル平和賞は意味のない賞だった。

ノーベル平和賞を汚しただけだった。

しかし、憲法9条やエドワード・スノーデンの賞は意味のある賞になろう。戦争に向かう権力に、NOを突きつける。政治的にも社会的にも多大な影響を与えよう。個人的には今年はふたつの平和賞授与と願いたいものだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

『朝日新聞DIGITAL』(10月6日)が「共産は自民の補完勢力みたい」と題して、小沢一郎の発言を報じている。

「(野党間の選挙協力について)共産党はほとんどの選挙区で候補者をたて、1万票なり取る。自民党の補完勢力みたいな話だ。本当に自民党政権では駄目だというなら、野党が勝利できるよう協力をしないといけない。

(選挙区を)取れないのをわかっていてたてるのは、邪魔すること以外にない。社民党も共産党ほどじゃないが同じ事がいえる。

我々ももちろんそうだが、自民党と1対1で戦い、勝てる体制と候補者をつくる。そのために各党が協力、合意するのが大事だ。(国会内の会見で)」

本メルマガの購読者はご存知のように、このことについては、何度となく、わたしも書いてきた。共産党のこの戦略の間違いをタブー視してやり過ごす限り、政権交代は遠のく。日本は自・公政権で破局に突き進む。

これまで共産党は勝利を度外視して、党勢拡大を目標に、ほぼ全選挙区に候補者を立ててきた。この戦略が続く限り、野党の勝利は至難の業である。反自民票が分散するからだ。

共産党も選挙協力した結果、当選者が増えたらいいのだろう。

もし、野党の選挙協力ができて、わたしの選挙区で野党統一候補が共産党だったら、わたしは喜んで共産党候補に投票する。これまでも野党候補者が共産党しかいないとき、わたしは共産党に投票してきた。

このように考える無党派の人は、多い筈だ。それを共産党の党絶対視の、党無謬神話が阻んでいる。個人が間違うのだから、党もまた間違う。間違っても、その転移のプロセスを説明しながら変わったらいいのだ。

時代と状況の変化に対応して、政治家も政党も変わらなければならない。永遠の戦略などない。あるとしたら、それは変わらないことで、自民党を勝たせる戦略だけだ。

小沢一郎がこのような発言をし始めたことはいいことだ。しかし、もっとわたしたち無党派の草莽(そうもう)の志士、草奔の民が、声をあげ続けねば共産党は変わらない。

状況は急を告げている。

日米両政府が、1997年以来、17年ぶりに見直す「防衛協力の指針(ガイドライン)」の中間報告をまとめた。

この協議に出席したのは、外務省の冨田浩司北米局長、防衛省の黒江哲郎防衛政策局長、ラッセル米国務次官補、シアー米国防次官補である。

この再改定の中間報告では、朝鮮半島有事で対米支援のための概念「周辺事態」が削除された。「地理的概念」を削除したのは、中東・中国を念頭においたものである。中・韓両国からは警戒の声が上がっている。

現行のガイドラインでは、日米の役割分担の枠組みを(1)平時(2)周辺事態(3)日本有事に分類してきた。この(2)周辺事態を抜いて、次のように変えた。

「日本の平和及び安全の切れ目のない確保現在の安全保障環境の下で、持続する、及び新たに発生する国際的な脅威は、日本の平和と安全に対し深刻かつ即時の影響をもたらし得る。

また、日本に対する武力攻撃を伴わないときでも、日本の平和と安全を確保するために迅速で力強い対応が必要となる場合もある。

このような複雑な安全保障環境に鑑み、日米両政府は、平時から緊急事態までのいかなる段階においても、切れ目のない形で、日本の安全が損なわれることを防ぐための措置をとる」

今回の日米防衛協力の指針(ガイドライン)では、「切れ目のない」という表現が6箇所使われている。「切れ目なく」が1箇所。つまり7箇所にわたって切れ目ない日米の連携が謳われている。

米国は、日本の自衛隊の軍事的役割を拡大させ、同盟国の日本に軍事費負担増をさせる。テロや海賊対策、平和維持活動などで、日米が世界的に協力していくとする。

しかし、表面的な言葉とは違って、差別的な日米地位協定を残したままの協力は、自衛隊が完全に米国の傭兵化するということである。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:840円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

官僚独裁維持のための対米隷属

安倍晋三は国連総会に出かけて、ぜひともオバマに会いたがった。しかし、米国が用意したのは副大統領だった。

安倍は、オバマのいうことはなんでもふたつ返事で応諾する。だからオバマにしては、わざわざ会って安倍の意見など聞く必要がなくなっているわけだ。

しかも安倍晋三は、歴史修正主義者・国家主義者である。日本の過去の戦争犯罪を認めない、軍国主義者である。かてて加えて嘘吐きである。会うことの意味が二重にも三重にもないわけである。

オバマは、ポストには関係なく必要な人とは会っている。「人民網日本語版」(10月4日)は、「オバマ大統領と王毅外交部長が会談」と題して、次のように報じている。

「オバマ米大統領は1日、中国の王毅外交部長(外相)とホワイトハウスで会談した。

オバマ大統領は国際問題で中国が発揮している建設的役割を高く評価。11月に訪中して習近平国家主席と米中の新型の大国間関係の構築の一層の推進について踏み込んだ意思疎通を行い、各分野での実務協力を促し、気候変動、エボラ出血熱、テロなど世界や地域の問題に共同で対応することへの期待を表明した。

王部長は「中米が協力の最大化、溝の最小化に共に努力すべきとの米側の提言に賛同する。中国側はオバマ大統領の訪中を歓迎する。米側と共に戦略的相互信頼を深化し、各分野の互恵協力を拡大し、中米の新型の大国間関係の構築の確実な実行を促したい」と表明した」

東京の大手メディアは、この種の情報をけっして国民に伝えない。官僚が対米隷属で官僚利権を守っているので、マスメディアも対米隷属の瑕疵を報道しないのである。それで国民は日米が良好な関係にあり、何の問題もなく、安倍晋三の反中政策を米国も支持していると勘違いしている。

「オバマ大統領は国際問題で中国が発揮している建設的役割を高く評価」。これで安倍晋三の、戦後レジームの転換は吹っ飛んでいる。太平洋戦争戦勝国の米・中が手を結ぶのだから、戦後レジームの転換はあり得ないのだ。安倍は甘いのである。

この記事のなかで重要なのは、双方が繰り返しているキーワード「中米の新型の大国間関係の構築」である。G2でもG1でもない、「中米の新型の大国間関係」で、今後の世界は動かされていくことになる。

こういった中国の動きを多分に意識して、安倍晋三は常任理事国入りを果たそうとしている。安倍にわかっていないのは、それには世界から愛され、支持されねばならないことだ。

日本は、世界に冠たる対米隷属国家である。誰が見ても米国票が1票増えるだけの、日本の常任理事国入りなのだ。

しかも日本のトップが反中の軍国主義者である。日本は、最大6000億円の経済支援で頬を引っぱたき、バングラデシュを来年の非常任理事国から立候補辞退させた国である。この日本を世界が推すだろうか。

日本が、もし常任理事国入りを果たそうとするなら、おりしも憲法9条がノーベル平和賞にノミネートされた路線でゆくのがいい。つまりきな臭い安倍よりも、平和志向の憲法9条がいい。

「1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」

このように格調高く謳う日本の方が、世界からは愛され、支持されるのだ。なぜなら世界は、常任理事国を筆頭に集団的自衛権を振りかざして戦争をやる国ばかりだからだ。その点、徹底した平和志向を唱える国が貴重なのである。

ブログランキング・にほんブログ村へ

いずれにしても、オバマは、中国の外交部長とは会っても、日本の総理とは会わないのだ。つまり安倍は嫌われており、かつ軽んじられているといっていい。

これはひとりオバマだけではない。世界のトップは、安倍を嫌っている。今時、反中を狂信的に唱え、靖国に参拝する政治家など、よほど不勉強の間抜けなのだ。

間抜けは側近にまで及んでいて、米メディアの取材に応じて、安倍晋三の次の靖国参拝は「APECでの日中首脳会談後になる」と語る始末だ。わかっていないのである。

この安倍晋三が、いよいよ「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」について、朝鮮半島有事など地理的概念に制約されずに、自衛隊の活動範囲を広げる、とメディアは伝えている。そのため、これまでの「周辺事態」を削除する。そして自衛隊が地理的制約を受けずに米軍の後方支援をできるようにする、という。

ここでだまされないようにしなければならない。日本は官僚独裁国家である。わが国のネイティブの支配者は官僚である。この官僚が、独裁体制維持のために、日本の対米隷属と、実質的な植民地化を進めている。そして米国―官僚の権力ラインを築いているのだ。

自民党は、誕生の最初から、その官僚の下にあって、官僚の意のままに操られる存在にすぎない。この官僚に支配された、仮想の国権の最高機関を国会といい、そこで多数決で決められることを、日本では民主主義と呼んでいる。

安倍は、これまでの周辺事態法を廃止し、対米支援新法を制定する検討も進めている。この対米隷属は、官僚の指示なのだ。

日米両政府は、見直しを進めている日米防衛協力の指針(ガイドライン)の骨子に当たる中間報告を8日に決める。

周辺事態法は、これまで「わが国周辺の地域における、わが国の平和と安全に重要な影響を与える事態」と規定してきた。

したがって小渕恵三は「周辺事態が起こる地域には限界があり、中東やインド洋で起こることは想定されない」と国会で答弁した。それが大幅に変わる。

官僚としては、米国(米軍)を引き留めるために、周辺事態法を廃止するだろう。自衛隊の派兵先のひとつには、必ずシリアが含まれることになろう。

新ガイドラインによって、自衛隊が実質的な米国の傭兵として、海外に出て行く。日本の、そして世界の誰もが思うのは、日本の対米隷属である。日本が国家主権を失った状態である。つまり敗戦が続いている状態だ。

この対米隷属、実質的な植民地、被支配、これが官僚独裁の戦略である。植民地であるからこそ、国会は要らず、敗戦直後と同様に宗主国―官僚の権力関係で仕切るのである。決めるのは米国であり、実施するのは官僚である。

国民に選挙で選ばれた国会議員と国会は、いつ官僚利権に反抗するかもしれない。邪魔で危険な存在なのだ。

実際、それは小鳩政権によって、政治主導という形で緒に就きかけた。このとき、米国と官僚がいかに驚愕したかは、司法官僚とマスメディアを使った猛烈な、なりふり構わぬ小沢一郎バッシング、「人物破壊」を思い起こせばわかる。

米国を盟主とする既得権益支配層は、民主党内の裏切り者、菅直人、野田佳彦、岡田克也、前原誠司らを使ってこの革命を潰した。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:840円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ