15日(土)、16日(日)と、STAP細胞と小保方晴子問題でツイートした。反響が大きくて、小保方晴子へのバッシングもだいぶ減ったように思われる。

まだ、親分クラスがとぐろを巻いているが、かれらはバッシングを煽ってきた手前、おいそれと引き下がれなくなっているのだろう。

バッシングは、小保方晴子が、独立行政法人理化学研究所(以下、理研と略称)のトカゲのしっぽ切りに遭うか、自殺か発狂に追い込まれるまで続くようだ。

安倍晋三のもとで、失敗した人、金のない人、コネのない人、若者、職のない人、病人、老人、子ども、女性と、総じて社会的弱者の切り捨てが進んでいる。

それに軌を一にして、ネットでも同質の切り捨てが進行している。

今回のSTAP細胞と小保方晴子問題で感じたのは、小保方以上に未熟な人たちが、ネットにとぐろを巻いているということだった。

かれらは、ネットで多くのフォロワーを獲得している。そして権力批判はまったくやらずに、テレビが煽るお茶の間の話題に敏感に反応し、失敗した人、落ち目の人へのバッシングを続けるということだった。

つまり思想家としても知識人としても振る舞わない。そこらの大衆と同じレベルで呟く。それがテレビと同じ方向性にある。しかも多くの現実を、かれらは知らない。組織に属して苦労した体験も知恵もない。

どうしてもわたしに理解しがたいのは、かれらはミスをやって、悔しい思いをしたことがないのか、ということだ。

バイブルでは「汝らのうち、罪なき者まず石を なげうて。(罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい)となっている。

pieta (3)

少し敷衍すると、こうだ。

イエスがオリブ山で人びとを教えていた。すると、律法学者たちやパリサイ人たちが、姦淫をした女を引っ張ってきた。

人びとは、モーセが律法のなかで、姦淫をした女は石で打ち殺せ、と命じたことを挙げて、イエスの指示を仰ぐ。それは、イエスを試して、女を訴える口実を得るためだった。そのとき、イエスがいった言葉がこうだったのである。

「汝らのうち、罪なき者まず石をなげうて」

この言葉を聞くと、かれらは年寄から、ひとり去り、ふたり去って、ついに、イエスと、姦淫した女のふたりが残った。

そこでイエスは女に向かって、「女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」と尋ねる。女が、皆立ち去って、誰も残らなかった、と答えると、イエスはいったのである。

「われも汝を罪せじ、往け、この後ふたたび罪を犯すな。(わたしもあなたを罰しない。お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように)」

わたしがバイブルを読んだのは学生の頃である。梅原猛の倫理学の講義で啓発され、文学書として読んだ。たくさんの優れた寓喩に満ちており、信者になることはなかったものの、長く読み続ける本の一冊になった。

今回の小保方晴子問題でも、「汝らのうち、罪なき者まず石をなげうて」といいたい。これは人の生き方のうえで、大切なことなのだ。似たような失敗は誰でもやっているのである。イエスでさえ女に石を投げなかったのに、ネットではつぶての嵐である。自己省察力が皆無なのだ。

まして小保方晴子は倒れてしまった。現在は、理研で自傷行為を防ぐためもあって、24時間の監視状態にある。しかし、ネットの一部のカリスマたちは、もし小保方晴子に自殺でもされたら寝覚めが悪い、といった想像力も皆無だ。

倒れてもなお恥知らずにバッシングを続けている。

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ここで現在のSTAP細胞と小保方晴子問題を、わたしの問題意識から総括しておく。

1 現在のところ、山崎行太郎の次のツイート(3月15日)が、醒めたプロの目で全体のポイントを衝いている。

「エセ科学者たちもマスコミも、画像のつかいまわしや論文のコピペの部分にしか興味がないらしい。つまり研究者の倫理にしか。これって資本主義的私有財産の問題にすぎない。「知の共有化」=「著作権なし」という見地から見れば問題なし。それより理研でstap細胞ができたということが大問題だろ??」

コピペ問題で、東大のバカ教師を筆頭に、ネットの軽薄才子たちは大はしゃぎだ。しかし、問題は、STAP細胞の実験成果にかかっている。これは素人がとやかく判断できる問題ではない。しかし、これも東大のバカ教師が、偽物と決めつけて、ネットではしゃいでいる。それも呆れたことに専門外の教師が、だ。こんな教師に教えられたらバカ学生しか育たない。官僚になって、国民の税金を私物化し、食い物にするに決まっている。

2 小保方バッシングを続けている者たちの特徴のひとつは、巨悪を批判しない、批判できない、ということだ。この者たちが、安倍晋三や自民党はむろんのこと、共産党や社民党といった政党、それに原子力村や大学教師を名指しで批判したのを目にしたことがない。

小保方晴子は、女性で、若く、バッシングしても反撃されることはまずない。しかも倒れてくれた。それで攻撃しやすかったのである。

そのいじましさは、同じ理研の学者たちでも、男の年配の学者には秋波を送るといった徹底ぶりである。小保方晴子だけに的を絞っている。

apology interview

すでに小保方晴子問題は、論文を指導した笹井芳樹理研副センター長に移っている。石井委員長も「論文作成は小保方さん、笹井さんの共同作業だった」というし、野依理事長も「責任は非常に重い」と批判している。しかし、ネットの軽薄才子たちは、小保方晴子バッシングを変えようとしない。

omokata haruko (2)

「世に倦む日日」の田中宏和(1957~ かれの本名は、すでにいたるところで紹介された公開情報である。わたしはここから知った。  http://bit.ly/1fPxXMN )が、3月16日のツイートで、次のように書いている。

「この点は重要でね。なぜ大衆が小保方晴子の事件に熱中するかというと、自分の手が届く問題だからですよ。安倍晋三がらみの政治問題は、集団的自衛権にしても、籾井勝人の問題にしても、どんなに理不尽でも、歯噛みしたまま手を出せない。籾井勝人を馘にできない。関心を持ってもどうにもできない」

「大衆」と狡猾に主語がすり替えられているが、田中の現在の執拗な小保バッシングを見ると、田中のバッシングのモチーフが重ねられていると見ていいようだ。ついでにいっておくと、田中はそろそろ本名を堂々と名乗り、自分の顔写真で登場したらどうだろう。

というのも、かれ自身は顔と本名を隠し、素顔と本名で出ている相手をやっつけることが多く、そこに卑怯さが醸されるからである。

まして今回の小保方晴子は女性で、顔から実名、そして職場もさらしている。それを男の田中が、覆面をして叩き続ける姿が、納得し辛いのだ。

もっとも順序は逆で、顔と名前を隠しているところから、田中のあの高飛車な論争は生まれているのかもしれないが。

3 これから理研は、ネットの軽薄カリスマたちの応援を得て、小保方晴子にすべての責任を押しつけ、トカゲのしっぽ切りに走ると思われる。それは理研の3月14日の、記者会見でも露出していた。

記者会見の席上、理研の野依理事長が「未熟な研究者がデータをずさん、無責任に扱った。徹底的に教育し直さないといけない」と部下を突き放したところに現れている。

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