1 国会で動きはじめた「準強姦」もみ消し事件

山本太郎が14日に、官邸お抱えレイピスト山口敬之の「準強姦」もみ消し事件について、野党で追及していく必要があると語った。

ようやく政治の場から具体的な発言が出てきた。
かれは語っている。

伊藤詩織さんの件を追及して頂きたいんですが、という話なんですけれども。
この件本当、モリカケの問題に並ぶというか、超える位の案件だと思います。
これ足並み揃えて野党で追及出来るようにしていけば、かなり酷い話ですから。
していけば、その反響というのはかなり大きくなると思います。
やっていく必要があると思います。

また、国会では「伊藤詩織さんの訴え、捜査を検証する「超党派の会」」が発足した。

最初の会合には、立憲民主、民進、共産、自由、社民、希望、日本維新の会、沖縄の風の野党各党・会派から約20議員が出席した。

呼びかけ人の森ゆうこ参院議員(自由)は「逮捕状が発付されたにもかかわらず、直前で取りやめになった。
国会が厳しく検証すべきではないかという意見が寄せられている」と話した。(『朝日新聞デジタル』11月21日)

政治がようやく最初の一歩を踏み出した。

それにしてもどうしてこの重大な問題に対して、かくも政治の出足が遅れたのか。
森友・加計学園事件への斬り込み方に対して、奇怪なほどの国会の静かさだった。
これに対して『日刊ゲンダイ』(11月22日)に、こんな「永田町関係者」の分析が載っている。

恐らく理由は2つです。
1つは、今年9月に検察審査会で『不起訴相当』の判断が下され、刑事事件としては一応の決着がついたこと。
もう1つは、民進党が事実上解党したことで追及しやすくなったことでしょう。

事件を握りつぶした張本人と言われている中村格総括審議官は、民主党政権時代に官房長官秘書官を務め、自民が政権を奪取した後も留任している。
民進党は、民主政権時代の弱みを握られているからか、あるいは恩義があるのか、これまで中村氏の捜査介入疑惑について国会で大きく取り上げられなかったようです。(ようやく本腰 野党超党派で“詩織さんレイプ事案”徹底追及

警察や検察、裁判所のなかには、この事件に疑問を持っている人も多数いる筈だ。
何事でもそうであるが、誰もがおかしいと思っていることが現実化するとき、上層部が関係のしがらみで、無理難題を部下に押し付けているのである。

このレイプ事件もそうであるが、司法関係者のなかには、この政治の動きをよくやってくれたと喜んでいる人たちも多いはずだ。

どこまでゆけるのかわからないが、注意深く見守りたい。
この会の参加者に敬意を表して、『Black Box』「あとがき」の次の言葉を贈っておく。

そして、彼(米国の軍人だった娘を、海兵隊のレイプの後に自殺で失った父親 注 : 兵頭)は私にこう言ってくれた。

あなたが自分の体験を公にしたことは、想像を絶するほど勇気ある行動だ。
君が今立ち向かっているように、私たちにはその力がある。
これから待ち受けている道は決して平坦なものではないと思うが、決して諦めないでくれ

政治家が諦めたり、保身の人生を送り出したりしたら、日本はお終いである。

2 トランプが露出させた植民地の現実

さて、来日して、まったく評判の悪かったトランプ大統領だが、米国でも袋だたきの様相を呈している。

米国での権力闘争は続いている。
いまやディープステートだけではなく、身内の共和党、それにメディアと官僚からもトランプは攻撃されている。

今日のメルマガでは、トランプと官僚との闘いを考えてみる。

ジョン・D・マイケルズが「トランプ政権と政府機関の対立 ―― 政府機関による逆襲」を書いている。

(ジョン・D・マイケルズは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール(法科大学院)教授。
行政法、国家安全保障法、権力分立が交差する領域を研究している)

就任から最初の6ヶ月を過ぎた段階になっても、彼(トランプ 注 : 兵頭)は依然として自分だけで判断を下し、自分が率いているはずの連邦政府の多くをあからさまに軽視し、予算に大ナタを振るい、規制ルールを廃止し、通常の手続を踏むことを拒絶している。

このやり方ゆえに、政府内のトランプ支持派は追い込まれ、官僚たちによるクリエーティブな反対が誘発され、これが次第に効果をもちつつある。
官僚たちが反発するなか、大統領は一連の調査の対象にされ、政党は気力を失い、議会における大統領の支持も失墜しかねない状況にある。

大統領と彼の側近たちは、「政府内部で後方攪乱を企てる者たちによる裏切り」と彼らがみなす行動に憤慨し、政治学の専門用語を借用して、「国家内国家」、つまり「独自のアジェンダの実現を水面下で模索する、選挙の洗礼を受けていないパワフルな官僚たちによる陰謀の犠牲にされている」と主張している」(『Foreign Affairs Report』2017 NO.9)

これまで何度もトランプが人事を知らないと書いてきた。
これは政治を知らないと同義語だ。
それがいまかれの追い詰められ方にも露出している。

トランプは安倍の日本をなめきって(安倍が総理だったら誰だってなめきるだろう)、来日に当たって横田基地に舞い降りた。

それで多くの国民はマッカーサーが敗戦国へ降り立った姿と重ね合わせた。

そして待ち受けた米軍兵士への訓示から来日行事をはじめた、と誰でもが思っている。

しかし、犬HKはじめ日本のメディアはすべて隠したが、実はそこには自衛隊もいたのだ。
トランプは米軍と自衛隊を前にして訓示を行ったのである。

幸運なことに、非常に強く有能な協力者の方々がそばにいてくれます。
前原航空総隊司令官、浅井航空総隊幕僚長、今城航空総隊防衛部長、安藤航空戦術教導団司令、皆さんのリーダーシップと奉職に感謝いたします。
ありがとうございます。

米国民を代表して、私は、米軍兵士そして自衛隊員の皆さん一人ひとりに、皆さんの国への奉仕と献身が皆の安全を保ち、皆を強くし、自由を守ってくれているのだと知ってもらいたいと思います」(横田基地トランプ演説で自衛隊を“隠した”NHK

トランプは植民地の自国の基地に降り立ち、宗主国と植民地の軍隊に訓示を与えたのである。
安倍にも天皇にも会う前に。

こんな2国間関係が世界にふたつとあろうか。

よほど相手をバカにしなければ、こんなことはしない。
人には礼儀や思いやり、それに感謝の気持ちがあるからだ。

これをトランプがやったのは、侮辱するほど、そして脅すほど、へりくだって隷属し、金を差し出す日本政治を知っていたからだ。
民族の誇りなどないのである。
安倍はその期待に応え、米国製ポンコツ兵器の「爆買い」を約束した。

ここに表出していたのは、実質的な植民地の姿と、その現実を利権化している与党自民党の姿であった。

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