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民進党代表選の異様さの最大のものは、自由党の一部が、他党の民進党の代表選に介入し、前原誠司を応援していることだ。
いまのままでいけば、もし枝野幸男が敗北した場合に、自由党に落とされたと、しこりを残すことになろう。
政党人による他党代表選への介入。これはルール違反だ。だから共産党も社民党も冷静に見守っている。
もし自由党の代表選に自民党が介入してきて、代表は誰にしろ、といってきたら、自由党は憤慨し、わたしたちが決めるから、介入しないでくれ、というだろう。

宗主国の軍国主義はまず政権を占拠した。トランプは、軍人や大金持ちを政権に入れたら、それ以上の味方を入れて、自分を常に多数派にしておくという人事の鉄則を知らなかった。
米大統領といえども、ディープステートに逆らったらケネディのように暗殺される。米国の最大の権力者はホワイトハウスには住んでいないのだ。
もちろんトランプもそのことは知っていた。しかし、それでもあらがって、なんとか選挙公約を実行するには、つねに政権内を多数派にしておかねばならない人事を知らなかったのである。
バノンの解任は、トランプの最後の砦が崩された以上の大きな意味がある。それは米国政権から巨大な革命の魅力が消えたということだ。

1 民進党代表選の異様な展開

民進党の代表選が佳境に入っている。

低調で盛り上がりを欠く代表選だが、異様な現象がいくつか起きており、注目すべき代表選になっている。

その異様さの最大のものは、自由党の一部が、他党の民進党の代表選に介入し、前原誠司を応援していることだ。

いまのままでいけば、もし枝野幸男が敗北した場合に、自由党に落とされたと、しこりを残すことになろう。

政党人による他党代表選への介入。これはルール違反だ。だから共産党も社民党も冷静に見守っている。

政党の代表選を批評していいのは、票をもつその政党の関係者(党員・サポーターなど)である。さらに一般の国民であり、有識者であり、メディアである。これに他党が自分の政党の理念や利害で絡むと、理性的な選択などできなくなる。

もし自由党の代表選に自民党が介入してきて、代表は誰にしろ、といってきたら、自由党は憤慨し、わたしたちが決めるから、介入しないでくれ、というだろう。

自分たちがされて嫌なことは他党にもしないことだ。

(以上は25日のメルマガに書いた内容である。26日になって、少し状況が明るくなってきた。26日に偶然見つけた三宅雪子のツイートとのやりとりを引用しておくので、皆さんにも思考の糧にしてもらいたいと思う)

石田・三宅・雪子(野党共闘!)

「合流」といえば、なぜか皆さんお忘れですが、社民党は「沖縄の辺野古移設」が理由で連立を離脱したので、その方針が変らなければ「合流」はあり得ないでしょう。デニーさんも同様。太郎さんは党議拘束がある党は難しいのでは。そうなると5人前後の話。2候補とも選挙協力路線になったよう。

兵頭正俊

そうですか。社民やデニーや山本太郎が、なぜ「原発容認、消費税増税推進、小池との連携、改憲推進」の前原誠司と組めるのか、奇怪でしたが、納得できました。また、多くの支持者にもこの路線はムリですよ。連合の路線ですね。少し光がさしてきました。

山本太郎は「手に取るなやはり野に置け蓮華草」だ。もし民進党に行けば、山本太郎の良さは、すべて消されるだろう。ひとりでも残った方が、国民のためにもなる政治家だ。そこから自分の政党を創り、増やしていった方が山本らしいし、支持者も離れない。かれはまだ若いから、時間がある。これは強みだ。

石田・三宅・雪子(野党共闘!)

だれがいいだしたか不明な「合流」です。小沢さんは、さほど合流にはこだわっていないような気がしてます。1つの党になったらこしたことないけれど、選挙協力で十分。そもそも仮に現代段階で「消費税やむなし」の候補が代表になって合流すれば、ではなんのために離党したのかと整合性がなくなります

兵頭正俊

そうなんです。自由党にとって消費税増税は、そのために反対して離党したほどの大きなテーマです。それがなぜ消費税増税を称える前原誠司を支持できるのか。多くの国民が首をかしげていました。政治はわかりやすいのでなければなりませんよね。

石田・三宅・雪子(野党共闘!)

4~5名「合流」して、選挙協力せず30議席~(と言われている)を落としては意味がないと思います。民進党は1回の反対でも処分されますから、太郎さんには窮屈では?またそれを望んでいるのかどうか。合流という言葉は特定の個人を皆が希望しているような気がします(汗)

兵頭正俊

「4~5名「合流」して、選挙協力せず30議席~(と言われている)を落としては意味がない」。そこが前原民進党との合流のキモです。それともう1点。前原民進党との合流では、国民の幸せに繋がらないのです。これでは必ず「合流」は失敗します。

石田・三宅・雪子(野党共闘!)

小沢さん(自由党)のスタンスは野党共闘です。小沢さんは表向きは、いまのところ特定候補の名前は言及していません。産経1紙だけ→誰が誰に代表になって欲しいと思っているか透けて見えます。消費税増税は、三党合意の遵守や景気条項の復活を主張すれば、まだ国民の理解は得られるかもしれません

兵頭正俊

そうですよね。産経や自公、それに連合や小池、米国は前原誠司の代表を望んでいるでしょう。要は、対米隷属の二大政党制の確立です。こうなったら国民はもう地獄です。奴隷が固定されます。どっちに投票しても1%奉仕です。

(以下、メルマガの本文に戻る)代表選について、こんなツイートが目についた。

wakatyan‏

報ステが小池インチキ政党を暴露した事によって、民進党の党首選は、前原に大きなハンデがついたな。
日本ファーストとの連携を臭わせたってことは小池との連携を考えているって事! 極右との連携ってこと。
あのクソ自民より更に右寄りの前原に投票する奴は民進党には不要である!!

かまやん

前原がどこまで本気で言ってるかはともかく、野党共闘で「中道保守」は逃げない。

・昨年参院選1人区の出口では統一候補に入れた民進支持者は9割超
・日経の先日の調査でも民進支持層は過半数が共闘に賛成
・表に出てないが民進支持層の枝野評価は前原を抜いている

「保守が逃げる」は神話。

けん

前原氏と枝野氏の主張を聞いていたら
自民党と共産党の党首討論のようだった。
同じ党内で、これは無いよね。
前原氏の主張は、私達が支持してきた旧民主党とは全く異質のものだ。
消費税増税、カジノ推進、憲法改悪、
自民党と何が違うのか、
早く分党して、国民ファや自民党に入れて貰え。

ちなみに前原誠司の政策は、原発容認であり、消費税増税推進、小池国政新党との連携、憲法改定推進である。極右の小池国政新党と連携して政権を勝ちとろうとしている。

一方、枝野幸男は原発ゼロをめざし、小池国政新党とは自民補完勢力として連携を拒否している。憲法改定には慎重であり、消費税増税にも反対している。

こうしてみると、余計、自由党の一部の異様さが浮き彫りになる。政策が近いのは枝野幸男である。ところが政策が真逆の前原を、一部の自由党が強力に推している。これはいったい何であろうか。

ここには実に興味深い文化的な問題が横たわっている。この問題については、近々、別の号で展開することにする。

『マスコミに載らない海外記事』(2017年8月24日)にFinian Cunninghamの「軍産複合体が権力の座につき、トランプの裏切り完了」が載っている。いよいよ米国の優れた知識人たちにトランプは斬られはじめた。

2 バノン解任とトランプに迫る夕闇

トランプ大統領が、支持者に背を向けた最も明らかな印として傑出した一瞬があるとすれば、それは、アフガニスタンでのアメリカ軍事介入を再び段階的に拡大するという今週の彼の発表だった。

ゴールデン・アワーのテレビで、数千人の更なるアメリカ軍兵士のアフガニスタン派兵を命じて、“アメリカ・ファースト”で、前政権が開始した海外での戦争という愚挙を終わらせるという彼のおはこの選挙公約は、ずたずたにされた。アフガニスタンにおける、既に16年間にわたるアメリカ最長の戦争は、今や無期限に続くのだ。

ハフィントン・ポストは“トランプの曖昧な新アフガニスタン戦略、果てしない戦争を継続”という見出し記事を載せた。

(中略)

それだけでなく、大統領は、軍隊の人数や期間に関するいかなる公的情報の提供も拒否した。国外におけるアメリカの戦争は、トランプのもとで拡大するだけではない。戦争は、秘密に、責任を問われることなく進むのだ。

軍国主義のこの増派は、候補者トランプが、ラスト・ベルト諸州のブルー・カラー労働者有権者に向けた選挙運動で、国内の“忘れ去られた”コミュニティーを再生するために、アメリカの経済資源を振り向け、自分は決してしないと誓ったまさにそのことだ。1月20日、国内と海外での“アメリカによる大虐殺”を嘆いて、彼が息巻いた就任演説を想起されたい。

ハフィントン・ポストはこう書いている。“オバマ在任中、アフガニスタンにおける膨大な軍隊駐留を監督していた際、トランプは、作戦は金の無駄だと繰り返し非難し、アフガニスタンからの早期撤退を主張していた。

(中略)

一体どうして、この百八十度転換になったのだろう? これはトランプの基盤であるラスト・ベルト諸州内で支持が急落している中でのことだ。労働者がトランプが、彼らの暮らしを回復させるという過去の誓約を取り消すのではないかと恐れているために、中西部での支持が弱くなっているとNBCは報じている。

彼らの懸念は、この大統領が、大企業を減税優遇することに関心が強過ぎ、ペンタゴンに追従していることだ。

皮肉なことに、ドナルド・トランプは、自らを誰からも指図を受けない“群れを率いる雄”として描き出すのが好きだ。今や、トランプが、ホワイト・ハウスにいて、将軍連中の注文を受ける単なるマネキンだということはきわめて明白だ。

トランプが、ホワイト・ハウス内で最も強力な同盟者スティーブン・バノンを追放したのは、今や彼の政権を支配している軍人連中の命令によるものだった。トランプの大統領首席補佐官、元海軍Generalのジョン・F・ケリーは、大勢に反対する彼の見解ゆえに、バノンを追い出したがっていた。

バノンが、先週突然のインタビューで対北朝鮮軍国主義的政策と食い違う意見を言ったのが連中の我慢に対する最後の一撃だった。バノンは、ペンタゴンがトランプに助言していた“あらゆる選択肢を検討している”のと逆行して、北朝鮮の膠着状態を解決する上で、軍事的選択肢などありえないと述べたのだ。わずか数日後に彼は追い出された。「軍産複合体が権力の座につき、トランプの裏切り完了」

トランプが、アフガニスタンへの4000人の増派を決めたことはすでにお知らせした。これがバノン解任直後に、きわめて象徴的に発表されたことも。

これでトランプのオフショアバランシング戦略も、バノンの「アメリカ第一主義」も消えたのである。

トランプは、「アフガニスタンにおける、既に16年間にわたるアメリカ最長の戦争」を、さらに引き延ばすように指示されたのである。

いまやよほど鈍感な人間でないかぎり、米国の裏権力、ディープステート(国家の中の国家)の存在を知らない者はない。少し勉強した人なら、その実態が「米国軍産複合体・イスラエル・米議会・国際金融資本(米金融ユダヤ)・メディア」であることも、それを中央で束ねる最高権力が「300人委員会」であることも知っている。

これからの「戦争は、秘密に、責任を問われることなく進む」ことになった。なぜならトランプからは決定権が奪われたからだ。

宗主国の軍国主義はまずホワイトハウスを占拠した。トランプは、軍人や大金持ちを政権に入れたら、それ以上の味方を入れて、自分を常に多数派にしておくという人事の鉄則を知らなかった。かれの人事を見ていると、大統領は傑出した権力者であって、かれの命令通りにすべてが運営されていくと勘違いしていたことがわかる。

米大統領といえども、ディープステートに逆らったらケネディのように暗殺される。米国の最大の権力者はホワイトハウスには住んでいないのだ。

もちろんトランプもそのことは知っていた。しかし、それでもあらがって、なんとか選挙公約を実行するには、つねに自分を政権内の多数派にしておかねばならない人事を知らなかったのである。次々と敵側の指示にしたがって仲間を切っていき、ついに最後の砦だったバノンまで切ってしまった。

バノンは、「北朝鮮の膠着状態を解決する上で、軍事的選択肢などありえない」と述べた直後に解任された。

バノンの解任は、トランプの最後の砦が崩された以上の大きな意味がある。それは米国政権から巨大な革命の魅力が消えたということだ。

こういうチャンスは、米国ではもうないかもしれない。

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わたしは若い頃に吉本隆明の『試行』に作品を発表していました。
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与謝野晶子与謝野晶子

そうです。
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太宰太宰

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