若者が不幸である。こんな国に未来などある筈がない。

もっとも深刻なのは、日本人がその原因を政治に求める術を知らないことだ。もっとも暗愚な日本人は、それは国民が悪いのだ、仕方がないと思い込む。

前回のメルマガでも採り上げた政府の借金がそうである。2016年12月末で、ついに過去最高の1066兆4234億円になった。これに対して官僚も政治家もメディアも、すべて1%は、失政を批判しない。改めようとしない。「国民1人当たり約840万円の借金」と、国民に責任転嫁を謀るだけだ。

これなら10%の消費税増税も必至である。安倍晋三のばらまきはなお続くだろう。

安倍晋三の朝貢で、米国が「日米自由貿易協定(FTA)の締結を目指す」との文言を入れるよう要求していたことが明らかになった。日本側は1%の隷属利権を隠ぺいし、「2国間の枠組みに関して議論を行う」との玉虫色で決着した。

これで安倍奴隷政権は、またぞろ甘利明のような売国奴を先頭に押し立て、TPPを前提にさらなる隷属利権をむさぼることになる。

「安倍はスゲー!」「トランプは素人で無知!」と白痴的に騒いでいる間に、日本99%は米日1%に丸裸にされていく。

安倍晋三は、14日の衆院予算委員会で、「FTAを恐れているわけではない。国益になるならいい。ならないなら(交渉を)進めないのは明確だ」と発言した。

日本の不幸は、トップがその場しのぎで、平気で嘘をつく政治家であることだ。交渉する力もないくせに、「国益になるならいい」といったことがすべてで、「FTAは国益になるから始めます」となるのである。

全国農業協同組合中央会(JA全中)の奥野長衛会長が、2月9日に、米側がFTA交渉を求めてくる場合、TPPで合意した関税の水準が「日米にかかわらず、一つのラインだと思っている」「米国の農業を富ますための要求をしてくることは推察できる」と述べた。つまり、これ以上の譲歩は受け入れられないと述べたものである。奥野はTPPを知らずに喋っている。

こういうのほほんとした、甘い認識が日本を不幸にしていく。かりにTPPが最終妥結していたとしても、米国はさらなる譲歩を日本に求めてきていたのである。

『大紀元』(2017年2月13日)に「若者の心の幸せ度 日本は最低=国際調査」が載っている。

2万人の若者を対象にした国際調査によると、日本の若者は、心の幸せの状態が世界で最も乏しいことが明らかになった。また全体で「世界は良い方向に向かっている」との回答が多数派だった国は、20か国中わずか17か国で、世界について若者が悲観的になっていることも示された。

調査は、教育慈善団体Varkey Foundationが、世界20か国の15~21歳の若者2万人を対象に行った。楽観的な考え、自分への自信、愛されているか、などの項目にわけて精神健康を図る尺度「Warwick-Edinburgh Mental Wellbeing」を採用。(「若者の心の幸せ度 日本は最低=国際調査」

若者の心の幸せは、政治、経済、社会の豊かさと相関している。安倍晋三の政治で若者が幸せになれる筈がない。この調査結果は、世界でもっとも貧しい政治は日本であるといっているのと同じだ。

日本のスコアは41.3と最も低いのだが、次いで英国が47.3だった。この下からふたつの差が非常に大きい。そのあと、ニュージーランド(47.6) 、オーストラリア(47.9)と続くのだから、日本はダントツの最下位なのだ。

「安静と睡眠のための定期的な運動、十分な睡眠がとれているかについて、スコアの低い国では相対的に低く、高い国は比例するように高かった」というのだが、安静と睡眠など、非正規雇用の労働環境のもとでとれる筈がない。何しろ「karoshi」の国際語を生んだ国なのである。

これは満13~29歳の若者を対象とした、2014年の内閣府の調査でも、日本の若者に幸福度が低いことは、ぶっちぎりであった。「自分自身に満足している」と答えた人は、日本は45.8%で、他国は70%を超えていた。

米日1%の戦略は、日本の99%をできるだけ貧困にして消費を冷え込ませ、内需を冷やし続ける。そして、日本の金融資産を、日本国内に投資させずに、米国に投資させる。企業の膨大な内部留保も、この米日1%戦略に乗ったものだ。

安倍晋三がしきりに「アホノミクスで景気が良くなった」「賃上げで子供の貧困もなくなった」といった嘘をつき続けるのも、米国へ日本の金融資産を振り向けるためである。

こんな奴隷国家で若者が幸せになれる筈もないのだ。

現在、日本を考えることは、米国を考えるのと、ほぼ同義である。日本だけを評論し続けても、限界がある。日本の不幸は、米国の戦略に沿ったものだからだ。

今日のメルマガでは、その米国トランプ政権のスティーブン・バノンを考えてみる。トランプ政権のナンバー2といわれている人物である。

スティーブン・バノンは1953年11月27日生まれで、現在63歳である。ハーバード大学、ジョージタウン大学を出ている。トランプ政権では首席戦略官・大統領上級顧問の要職にある。

『カシオペアンとSOTTのご紹介』にデイビッド・フォン・ドレルの「スティーブ・バノン - トランプのホワイトハウスでの最高実力者」が載っている。この記事を叩き台にしてバノンを考えてみる。

デイビッド・フォン・ドレルはこう書いている。

バノンの人生は、政治や金融、文化といったあらゆる種類のエリートに対する改革運動となった。バノンの思想的変化は、彼の服装に表れている。彼のお気に入りの恰好であるTシャツに半ズボン、無精ひげを見たら、ゴールドマン・サックスに務めていたとは誰も思わないだろう。

バノンと袂を分かった、数多くの元ブライトバートのスタッフたちは、バノンが気性の激しい人間だと言う。(「スティーブ・バノン - トランプのホワイトハウスでの最高実力者」)

トランプ政権のなかで、もっとも気になる人物がこのスティーブン・バノンである。かれが政権内にいるのといないのとでは、トランプ政治はまったく違ってくる。

バノン思想の根底にあるのは、政治や金融、文化といったあらゆる種類のエリートに対する反発であり、改革への意欲である。これはゴールドマン・サックスで働いていた時期に、ゴールドマン・サックスを反面教師として培われたものだ。

デイビッド・フォン・ドレルは、バノンの思想が、かれの服装に表れているという。「お気に入りの恰好であるTシャツに半ズボン、無精ひげを見たら、ゴールドマン・サックスに務めていたとは誰も思わないだろう」。そればかりか、ハーバードやジョージタウンを出ていると知って驚くだろう。政治家の学歴詐称が多い日本では、さては、と思う筋が出てくるかもしれない。

気性の激しい人間であり、そういった意味では、もともと制度としての政治に向かない人間である。革命家なので、共和党主流派のマイク・ペンス副大統領とどこまで行けるか、難しいところだ。どの時点かで、激しくぶつかり、トランプ政権から去るかもしれない。

デイビッド・フォン・ドレルはこの記事でこうも書いていた。

私人としてのバノンにパーティーで会ったことがあるという人物は、その時の様子を思い出してこう述べる。「バノンは私に、『自分はレーニンみたいなものだ。こんにちの支配者層の全員を打ち倒し、破滅させてやりたいんだよ』と言ったのです」

辿り着くまでの道は違ったものの、バノンとトランプは、貿易や移住、公安、環境、政治腐敗等々の問題に関して思想的に同じ目標を持っていることに気付いたのだ。

「バノンは私に、『自分はレーニンみたいなものだ。こんにちの支配者層の全員を打ち倒し、破滅させてやりたいんだよ』と言ったのです」。ひとりの人物を分析するとき、正確に核心を捉える過去の発言がある。この言葉もそのひとつだろう。

ただ、バノンはレーニンと同じコミュニストといったわけではない。

バノンは、ブライトバート・ニュースの元会長であって、このニュースウェブサイトは、オルタナ右翼とつながりがあるとされる。

すでに1960年代から、「右翼」「左翼」といった概念は崩壊している。日本でも、安倍晋三に象徴的に顕在化しているように、政界で「右翼」といわれている者たちの正体は、新自由主義のグローバリストであり、売国に勤しんでいる。

だからバノンを「右翼」だ「極右」と決めつけても、さほど意味はない。本人はレーニンに自分をなぞらえている。つまり、アンシャン・レジーム(旧体制)の檻から飛び出したアウトサイダーと捉えるのが、一番近い人物像であろう。

・・・・・・・・・━━━━━━☆

(メルマガの公開はここまでです。申し訳ありません)

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:864円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を配信しております。実質、週に4回の配信になります。

優れた情報と、新しい状況の分析・とらえ方を提供します。そして、「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用と、内容は同じ 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

PC用と携帯用をあわせて3000を越える読者に支持されてきましたが、2016年11月6日にPC用だけで3000を超えました。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、メルマガの一部であり、ブログ用に編集してあります。

・・・・・・・・・━━━━━━☆

皆さんの判断の材料に供すべく、次の資料を添付しておきます。 2016年11月13日のメルマガの冒頭に書いたものです。

「初めにご報告と感謝を。

無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用と携帯用とを2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信してきました。

PC用と携帯用をあわせて3千を越える読者に支持されてきました。読者の皆さまには深く感謝しております。

2016年11月6日、PC用だけでついに3千超えを達成し、「まぐまぐ」の「殿堂入り」を果たしました。

5年ほどかかりました。テレビにでも出ていたら、桁が違っていたでしょうが、出なかったおかげでほんとうのことを書き続けてこれました。

わたしのようにどの組織にも属さず、辛口の政治評論が中心で、どの政党も遠慮せずに批判し、既得権益支配層を批判するばかりか、だらしのない国民をも叱咤し続けて、3千部達成というのは、珍しいのです。

たまにお便りで読者を知ることがあるのですが、わたしの読者は粒よりで、一騎当千のつわものばかりです。これが何よりのわたしの誇りです。

なにぶん歳なので、いつまで書けるかわかりません。それ以上に、狙われているので、ネットから追放される可能性もあります。皆さんのなかにもわたしのツイートをリツイートして、妨害された方がおられるでしょう。共産党からネトウヨまで、幅広い妨害に遭っております。つまり公認左翼と右翼とに怖がられております。

毒にも薬にもならない言葉ではないわけで、妨害はわたしの栄光だと思っております。

いくら妨害に遭っても、明察の支持者がいて、11月8日にはツイッターのフォロワーが3万人を超えました。感謝しております。

PC用だけで「まぐまぐ」の殿堂入りという、ひとつの区切りを迎えました。ご報告と感謝を述べておきます」

以上です。

ご検討のほどよろしくお願いいたします。