ふたりの、現代日本を代表する、良心的で勇気のある知識人が、日本が怖い国になり始めている、と語っている。一日違いで、同じ状況認識を述べていた。

2月20日

孫崎享

「日本:気付いてますか。怖い国になり始めてる「RT【細川護煕 マスコミは報道統制】「都知事選、マスコミに言論封鎖され、選挙妨害された。矢でも鉄砲でも持って来いと言ったら、本当に殺されそうになった。SPに護衛され命拾い」細川護煕「戦国を生き抜いた知恵」上智大学で講演。2月15日」

2月21日

金子勝

「都内の複数の図書館で、『アンネの日記』の破損が相次いでいます。またナチスの強制収容所アウシュビッツに関連する複数の書籍が破られたりしている。被害は200冊を超える。ファッショは民衆の中からも生まれていく。怖い時代に入りかけています。

http://goo.gl/YtjiJj  」

わたしにいわせれば、すでに日本は怖い国、怖い時代になっているのだ。

anne diary 2

この国では、現在、3つの危機が進捗している。

1 孫崎享や金子勝らの指摘する危機、つまりファシズムの危機。

2 新自由主義のグローバリストによって進められているTPP参加(日本売却)の危機。

3 原発周辺住民の帰村奨励や、放射能汚染地帯への住民の放置といった、国民総被曝の危機。

今日は紙幅の都合で、「1」のファシズムの危機を、現在行われているソチオリンピックを素材に採り上げてゆく。

ソチオリンピックでの、メダルを取れなかった選手へのバッシングを見ても、こういうことはこれまでなかったことだ。

1%のナショナリズムが、スポーツを国威発揚の場として捉えており、それを実現できなかった選手を叩くのである。

このまま行けば、2020年の東京オリンピックは、選手にとっては大変重圧の大会になるだろう。

前回の東京オリンピックのマラソンで銅メダルをとり、その後、次のオリンピックへの過大な期待をかけられて、自殺に追い込まれた円谷幸吉のような犠牲者を、またぞろ生み出さないとも限らない。

tuburaya koukichi

tuburaya koukichi 2

円谷幸吉は自殺したとき、遺書を書いた。この遺書は、日本の文学史に残るといっても過言ではないほど、胸を打つ遺書である。

涙なくしては読めない、乾坤一擲の、最後の言葉の走りだった。まだ読んでいない人たちのために全文を引用する。

若い頃に読んだ人たちも、もう一度読んでいただきたい。

「父上様、

3日とろろ美味しゅうございました。

干し柿、もちも美味しゅうございました。

敏雄兄、姉上様、

ブドウ酒、リンゴ美味しゅうございました。

巌兄、姉上様、

しそめし、南ばんづけ美味しゅうございました。

喜久造兄、姉上様、ブドウ液、養命酒、美味しゅうございました。

幸造兄、姉上様往復車に便乗させて頂き有難うございました。

正男兄、姉上様

お気をわずらわして大変申し訳ありませんでした。

幸雄君、英雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、良介君、

敬久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、光江ちゃん、彰君、

芳幸君、恵子ちゃん、幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、

立派な人になってください。

父上様、母上様、

幸吉はもうすっかり疲れ切って走れません。

なにとぞお許し下さい。

気が休まる事もなく、御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。

幸吉は父母上のそばで暮らしとうございました」

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一部の関係者が、銅メダルで満足せず、「次は金」と要望する。真面目で言葉を信じる人ほど、責任を感じる。そして追い込まれて出した結論が、「幸吉はもうすっかり疲れ切って走れません」だった。

普通なら引退宣言をするところだが、座右の銘の「忍耐」がそれを許さなかった。

国民の期待を裏切る自責の念は、かれに「忍耐」力があったからこそ、自殺を選ばせた。自殺に耐えたのだ。

こういった犠牲者を二度と出さないことだ。

円谷幸吉記念館というのがある。そこを訪れた『Robinの旅Run』が、円谷幸吉の兄の、喜久造の発言を紹介しているので、ここで引用させていただく。

tuburaya koukichi memorial hall

「生家に隣接する小さな平屋。玄関を入って、正面の1部屋に円谷さんの遺品が飾られ、もう1部屋には両親が晩年まで住み続けたそうです。入館は無料ですが、事前に電話連絡が必要(0248・75・5395)。

『これが記念館なんです。立派な建物を想像してたでしょう? でも、これは私と父が幸吉を抱き締める気持ちで建てたんです。

幸吉が一緒に暮らしたかったここを、みんなで守ってやるのが一番なんです。

自分の命を自分でつんで、あんなむごいことはない。なおさら、ここで守ってやりたいんです。これは私の信念。生きがいなんです』

同館を守る兄喜久造さんは、須賀川市の度重なる記念館建立の要請を頑として断ってきたそうです」 http://bit.ly/1dV5nZF

東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗が、20日に、ソチ五輪・フィギュアスケート団体について「負けると分かっていた。浅田真央選手を出して恥をかかせることはなかった」と語った。

さらに女子ショートプログラムで16位だった浅田真央を「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」と皮肉った。

asada mao 2

オリンピック憲章は、簡潔な9つの条文のなかに、根本原則として、「人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励する」、「平和を推進する活動に従事する」、「平和でよりよい世界をつくることに貢献する」と、3か所も「平和」を謳っている。

好戦的で世界から警戒されている安倍晋三とその「お友だち」とは、その根本原則自体が、もっともかけ離れた世界なのだ。

憲章は、「3 オリンピズムの目標は、あらゆる場でスポーツを人間の調和のとれた発育に役立てることにある。またその目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励することにある」とする。

また、「8 スポーツの実践はひとつの人権である。何人もその求めるところに従ってスポーツを行う可能性を持たなければならない」とまで言い切っている。

森喜朗の発言は、浅田真央の「人間の尊厳」を踏みにじり、「人権」を傷つけている。

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