日本のTPP参加によって主権を喪失し、米国の植民地と化した日本人奴隷の支配は、さしあたって改憲しなくても、日本版NSA(安全保障局)などの構築によって可能である。

さらに「マイナンバー」制度をソーシャルメディア情報と結合させれば、納税などの基本情報のほかに、国民の思想傾向の分析も可能になる。

エドワード・スノーデンの暴露を持ち出すまでもなく、奴隷としての国民の支配は、コンピュータのおかげで完璧になるのである。

政党による権力闘争の決着は、最終的に選挙によって決まる。既得権益支配層が、その最終審判の真ん中にコンピュータ(ムサシのプログラム)を持ってきたのは、どうでもいい選挙はともかく、決定的に重要な選挙で、僅差で決まるような局面には勝利の物語を創るためである。そのコンピュータに対する間違った幻想が、国民のなかに幅広く存在している。

コンピュータは間違うことがなく、公正で、正確なツールである、という幻想だ。

残念ながらコンピュータはよく間違う。

正確にいうとプログラムを組んだ人間の思惑通りにコンピュータは「間違って」くれる。

しかも物語を創った後に、プログラムを変えて問題化を隠蔽することなど一瞬のうちにしてできる。

よくも生々しい権力闘争の、ど真ん中にコンピュータを持ってきたものだ。この国の政治的民度が、いかに甚だしく劣化しているかのひとつの証拠である。

マスメディアが「権力の監視」どころか「権力の御用聞き」に堕落しているので、今や権力は何でもあり、の時代になっている。

選挙の形骸化こそ、実はヒトラーの狙った戦略の中心だった。日本の選挙の形骸化は、

1 マスメディアによる選挙洗脳と誘導

2 集計作業をコンピュータに任せる

この2点によって、今や「作業負担の軽減化」などのふざけた理由で、投票時間の繰り上げまでが進んでいる。次の選挙ではさらに形骸化が進むように思われる。

確かに選挙をやった、という物語さえあれば、勝利の物語はコンピュータ(のプログラム)が創ってくれるのである。

ところで、参議院選挙の後、急速に日本の軍国主義化が進捗している。

その先頭に自民党とマスメディアが立っている。

麻生太郎の発言が世界的に物議をかもしているが、麻生は浅学浅慮で、その発言は正直に既得権益支配層の考えを述べているから、わたしたちにとっては状況を掴むのに便利でもある。

ブログランキング・にほんブログ村へ

『朝日新聞DEGITAL』(8月1日)が「麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細」と題して、発言を紹介している。(前回のメルマガで引用したのは麻生発言の要旨である)

「僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。

ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください」
(引用終わり)

全体がドイツ国民への侮辱になっているのだが、嘆かわしいのは、喋っている本人に、その自覚がないことだ。続いておバカ太郎は喋っている。

「そして、かれはワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。

ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けているが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。(中略)

ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない」
(引用終わり)

改憲論議の国民的な盛り上がりを警戒する姿勢がありありである。根底にあるのは愚民観であり、政治は自民党に任せておけばいいといっているのである。

「靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。

(中略)

昔は(靖国参拝に)静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。

憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。

わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない」
(引用終わり)

http://bit.ly/1efvDd3

こういうおバカが日本の副総理として「ギャング・スタイル」「マフィア・ファッション」で粋がって世界に出て行く。内容はもちろんだが、外見からして国辱といった政治家は珍しい。

前回のメルマガでも語ったが、喧噪(国民的な議論)を嫌って静かに改憲をやりたい、というのは、おまえたちは憲法などに関心を持つな、俺たちが変えるから静かに黙ってついてくればいいのだ、ということである。

これはグローバルエリートの思想である。麻生のような浅学浅慮までこのように民意を無視するようになった。これが先の参議院選挙がもたらしたものだ。

わたしたちが考える以上に、自民党は09年の政権交代に衝撃を受けたのであり、その後の民主党政権に多くを学んだのである。

学んだのは、民主党がやった国民無視(マニフェスト無視)、少数野党無視、民主主義無視のやり方だった。

民主党の菅直人、野田佳彦のやったことの罪深さは過小評価されている。今後、自・公政権は同じ手法で、より巧妙にガバナンスを保持するであろう。

ブログランキング・にほんブログ村へ

この続きは、 有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』 でご覧いただけます。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:840円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信しております。

月・水・金・それに号外と発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へ