最近は関西にいても福島を非常に近くに感じる。
日本列島が放射能に汚染されているので当然だが、関西の場合は福井原発の怖さがある。
福井原発で事故が起きれば、もはや沖縄なども、すぐに関西からの避難者で超人口過密になり、受け入れ不可能になるのではないか。
おそらく他府県からの避難受け入れを規制するという事態になるだろう。
もはや中途半端に沖縄などといわずに、外国に移住した方がいいかもしれない。金さえあればの話だが。
外国への移住は何も放射能汚染の恐怖からのみくるのではない。現在の狂った政治状況を見ていると、もはやこの国に未来はないという感じを強くするからだ。
原発を再稼働し、TPPに参加する。消費税増税を行い、辺野古沖に米軍基地を作る。憲法を改悪し、日本核武装の軍事国家建国に突き進む。徴兵制を敷き、できたら中国と戦端を開く。ハイパーインフレを起こし、終戦と同時に官僚と政治家、財界で作った借金をゼロにする。結果的には国民の資産をすべて紙切れにして借金も戦費も帳尻を合わせる。
TPPの本質は、米国系グローバリズムによって構想された新植民地主義である。
農業をカモフラージュに使いながら、真のターゲットは、わが国の郵貯マネー約270兆円、医療保険を通じた日本人個人資産700兆円の奪取である。早速、かんぽ生命がアフラックと代理店契約を結ばせられた。
現在、米系外資アフラックが日本のガン保険の70%以上のシェアを抑えている。これからアフラックは、放射能被曝による日本でのガン多発を見越して、現在1000の郵便局で取り扱っているアフラックのガン保険の販売を、全国2万の郵便局に拡大させる。まさに市場原理主義にとってピンチはチャンスなのだ。
しかも日本郵政は、これまで国内の大手保険会社と組んで、ガン保険をみずから開発することを目指してきた。それも許されず、今後は、傘下のかんぽ生命保険がアフラックと共同でガン保険を開発させられる。
売国とはこういうことだ。
現代の売国は、昔のように、宗主国がふんぞり返って前面にでるような、わかりやすい形はとらない。
合法的に、しかもエージェントという名の売国奴にやらせる。宗主国は背後に隠れていて、富を静かに本国に送り続けるだけだ。
未来の歴史家は、2012年の衆議院選挙、2013年の参議院選挙で、日本国民がなぜこんな狂気の選択をしたのか、理解できないに違いない。
しかしわたしたちは答えを明確に理解している。
日本人(政治家を含む)の政治的民度の低さであり、既得権益支配層がマスメディアを使って絶えず国民を愚民化し続けた結果が出たのである。
ところで原発狂いの安倍晋三がやりたがっている再稼働だが、福島3号機から湯気が出ている。
周辺は、放射線量が、国が定める年間の被ばく量の限度の約2000倍にあたる2000ミリシーベルトを超えている。
ネット上では大問題になっているのだが、例によって政府もマスメディアも東電の嘘の発表を利用して隠蔽に務めている。
武田邦彦によると、現在の状況は次のようなものだ。
「 1)すぐに逃げなくても大丈夫、
2)様子を見て判断する、
という段階です。
原因としては、
1)核燃料貯蔵施設の水が不足してきた、
2)爆発した原子炉の中で異常が起きている、の2つが考えられます。
不幸なことに東電の発表はどうせウソだから信用できないので、「東電がこう言っている」というのを判断材料に使えないことです。
もし核燃料貯蔵施設に異常がある場合、注水やホウ素剤の注入が有効ですが、60℃ぐらいに上がってきてからでもまだ時間的余裕があります。
原子炉内は大きな爆発があったので、その後の3号機の内部写真を早く公開し、それに東電としての責任ある説明を付けるのがまず第一です。
この写真は3号機の爆発当時の写真ですが、まずこの写真に対してマスコミが公開を自主規制している状態を無くさないと3号機は「群も有(ママ)象をなでる」というような状態になってしまいます。
東電には誠意は期待できませんが、せめて日本のマスコミが国民の方を向いてくれることを期待します。
(平成25年7月19日)」
(引用終わり)
http://bit.ly/1c7Fkwa
武田も書いているが、東電もマスメディアも国民のために本当の情報を知らせない、ということは、日本のみならず世界の常識になっている。もちろんそのなかに日本政府も入っているのだが。
東電が嘘をついているのを利用して手を打たない政府、東電が嘘をついているのを知っていて、そのまま嘘を報道するマスメディア。政府もマスメディアも何もいわないことに増長する東電。
この亡国のトライアングルは、三者とも既得権益支配層であることから成立している。利害の共同体なのである。
三者の関係は次の5点で説明できる。
1現在の破滅的な状況に対して、三者とも加害者としての責任を負っている。
2 嘘と隠蔽が三者に利益をもたらす。
3 三者が嘘と隠蔽が可能な立場にある。
4 三者にモラル・ハザードが起きている。
5 三者ともグローバルな市場原理主義者であり、個人的な利害を、国家的な利害に優先させている。
この関係が亡国のペンタゴンである。
わたしたちはこの亡国のペンタゴンに慣れてしまっているが、これは異常な関係なのである。
とりわけ福島原発の放射能汚染は世界を巻き込んでいるので、いずれ世界中からこの亡国のペンタゴンは袋叩きに遭うことになろう。
さて国内の政治状況である。海江田万里は、参院選東京選挙区で民主党が公認を取り消した大河原雅子を、支援した菅直人について、やはり離党させることができなかった。
党員資格停止でお茶を濁すことになる。いかにも民主党らしい幕の引き方だった。
海江田には、もともと党改革を行うような器量はない。代表に就任してからも一切党改革には触れてこなかった。
菅直人の処分など、できない人物なのである。菅もそれを知った上での大河原雅子支援だっただろう。
これで民主党は、政権時の自民党野田派を純化して、みんなの党、日本維新の会との第二自民党野合に突き進むことになる。
もはや菅・野田らのA級戦犯を批判し、袂を分かつエネルギーも誠実さもこの党には残されていない。
A級戦犯以外の国会議員の大半は、次の選挙までせいぜい金を貯めることしか念頭にないのだと思われる。
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