民主党政権の終焉が近付いている。無能な政治家たちが、その無能をカバーするために手にしていたものが、明確になってきた。

それは一言でいえば〈信なき世界〉であった。

その象徴が、政権獲得の恩人小沢一郎に対して、既得権益支配層の攻撃がかかったとき、組織として小沢を守らずに、逆に党員資格停止処分の厳罰を科し、既得権益支配層に媚びを売り、政権浮揚の材料にしたところに表れている。

これは比喩的にいえば、敵と対峙している城主が、敵の攻撃をかわすために、幾多の軍功のあった自軍の最高の指揮官を城の外に出して、城門を閉め、敵に恭順の意を表したのに似ている。

〈信なき世界〉は、消費税増税をやらないと国民をだまして政権交代を果たした。一度政権を取ると、公約を弊履のごとく投げ捨て、2倍もの増税を「命を賭け」てやる姿になって表れた。

〈信なき世界〉は、信念、信義、恩義のない世界である。

政治の世界では、連立パートナーが去ったり、ましてや連立の相手が分裂したりすることは注意深く避けるものだ。それが信義である。

民主党政権下では、社民党が追い出され、国民新党が分裂に追い込まれた。

深刻なのは社民党や国民新党の亀井静香、亀井亜紀子の方が大義を手にしており、国民の側に立っているということだ。

〈信なき世界〉の民主党では、いくら選挙に負けても誰も責任をとらない。大量の離党者が出てもトップは責任をとらない。信なくば立たず、の政治の原則とは逆に、国民に嘘を吐いた野田が代表に再選されるのである。

このような異様な政党が政権をとったために、実質的にはできあがっている民・自・公の3党の大連立のなかで、自民党前代表の谷垣などは、すっかり与党気分に染まり、あれこれと無能な野田に下知する始末だった。その下知の最たるものが「小沢を切れ」である。もはや同じ与党仲間として野田に下知していたのだ。

あまりにも民主党がお粗末なので、下野したときは深刻な危機感のもとに党改革を真剣に模索した自民党だったが、今では、このまま改革などしなくても何となく政権を奪回できる空気になっている。
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民主党のお粗末さが野党を染め上げてしまったのである。

それでみんなの党から、3人の議員が離党して大阪維新の会に走った。

何のことはない、〈信なき世界〉に無意識のうちに染め上げられた、仁義も信義もない橋下徹の世界が、友党のみんなの党に向けて牙を剥いたのである。

あれほど橋下にラブコールを送っていたみんなの党が、気の毒なほどだ。〈信なき世界〉で似た政策をとっていると狙われるのだ。

民主党の今井雅人(比例東海)、自民党の谷畑孝(比例近畿)が離党を表明した。この2人も日本維新の会へ参加するという。

消費税増税を通し、菅・野田の悪政に散々手を貸した挙げ句、選挙が近付くと、過去を消すように新党に逃げる。こういった〈信なき世界〉の破廉恥な政治家はこれからも出るだろう。考えてみれば2人とも、もっとも当選させてくれた政党に信を尽くさねばならない比例選出の政治家だ。

現在、もっとも日本で〈信なき世界〉。それが永田町であるといっていい。

追い込まれた〈信なき世界〉は、他党の選挙ポスターをも剥がす。呆れた議員は民主党の中島政希衆議院議員である。

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