4月28日にはふたつの気になることがあった。

4月28日は、日本が沖縄を米国に売り渡した、沖縄にとっては「屈辱の日」である。安倍晋三はその日を「主権回復の日」と呼んだ。記念式典を行ったのである。

日米地位協定ひとつをとっても、何が日本は主権など回復しているか。

まさにわたしたちは、死語が晴れ着を着て、往来を闊歩する時代に生きているのである。

ところで安倍晋三は、ナショナリストの仮面をかぶった売国者であるが、沖縄の仲井真知事は県民の立場に立つフリをする欺瞞者である。

生活、共産、社民、みどりの風は、天皇陛下の出席を、自民党による「政治利用」と批判し、欠席した。

沖縄の仲井真知事はこの式典に本人は欠席したが、県民の怒りを思えば、高良倉吉副知事も代理出席させるべきではなかったのである。政党でさえ欠席したのに、仲井真が代理を出席させたのは、過去の知事選勝利で、安倍晋三に借りがあるからといわれている。

わたしの見方では、沖縄の仲井真知事もまた「日本なんてどうなったっていい。自分さえよけりゃ」の沖縄版を生きている。現在、我が国の既得権益支配層は、国民(県民)の幸せよりも自分の幸せを優先させて生きている。

もし仲井真知事が沖縄県民を裏切れば、これから沖縄では沖縄独立の運動が一気に拡大することになるだろう。

指導者が対米隷属を競うこの国にあっては、沖縄の向かうべき道は独立しかないように思われる。もし沖縄の仲井真知事が県民を裏切れば、沖縄の反基地闘争は一挙に沖縄独立に向かって流れを変えるであろう。

KAZUKOが4月29日に次のようにツイートしている。

「敗戦は17歳の夏だった。あの頃は人の命が軽かった。なんせ国家の為に死ねと言われ続けた時代。そんな国にそんな時代に生まれたのだから仕方がないと思っていた。そのあと一生懸命生きてきた。孫が大学生になってから3.11の事故が起こった。この国は変わっていない。平気で庶民を見殺しにする」
(引用終わり)

そうである、何も変わっていないのだ。この国の既得権益支配層が国民に冷酷なことは、神的なほどだ。神的というのは死神的という意味だが。

3·11直後、外国の大使館は福島原発から80キロあるいは100キロ以上の、自国民の避難を呼びかけた。実態としては本国に帰国した人が多かったが。菅直人が取った態度は、わずかに避難区域が半径3キロである。それを10キロ、20キロと小出しに拡大させていった。賠償金を安く切り下げるためである。

既得権益支配層のこの精神は、その後の政策のすべてに貫かれている。

沖縄にとって、米国に売り渡された「屈辱の日」は、「主権回復の日」として本土が祝う日となった。沖縄には、1年に1度、「屈辱」に新たな屈辱を重ねる日が生まれた。この無神経な政治は、今後、大きな禍根を残すことになる。
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4月28日に起こった、もうひとつの気になること。

それは山口選挙区補欠選挙である。

安倍政権発足後の初めての国政選挙である。自民党新人で、前山口県下関市長の江島潔(公明党推薦)が当選した。ほとんど無名の政治家である。

民主党前衆院議員で無所属新人の元法相平岡秀夫(民主党、みどりの風推薦)はダブルスコアの敗北だった。

参院山口補選確定得票数

当選 江島潔 28万7,604 自新

平岡秀夫 12万9,784 無新=[民][みどりの風]

藤井直子 2万5,944 共新

河井美和子 1万96 諸新

選挙中の地元の空気は、緊張感の乏しい、だらけムードだった。つまり地元は安倍総理誕生の祝賀ムード一色で、相手が実質的には民主党候補だったことから楽勝ムードが漂い、地元では、安倍晋三と書かれた無効票が出るのではないかと心配されたほどだった。

この選挙の結果、参院で自民、公明両党の非改選議席は計59となる。与党が過半数(122議席)到達に必要な議席は63になった。

民主党の平岡は、無所属で立候補していたが、民主党の党籍はそのままだった。つまり民主党の汚名を隠して立候補していたわけで、その場その場で国民の目を欺く民主党のやり口は、病膏肓に入るものらしい。

選挙期間中は、海江田代表と細野幹事長らが何度も応援に訪れ、公認候補並みの態勢でテコ入れした。これなど頭隠して尻隠さずで、無所属で立候補した意味がなくなる。

菅直人が頻繁に山口入りしたことなど、党も本人も逆効果になることを、まだ知らないのである。

平岡は選挙期間中に「脱原発」や環太平洋経済連携協定(TPP)への慎重姿勢などを訴えた。しかし、平岡の脱原発など聞いたことがない。

政治家が脱原発を訴えるには、最低、次の実績が必要になる。

1 国会議員として原発再稼動に反対署名している。

2 原発輸出に反対をしており、そのことを公表している。

3 脱原発を日常から発信しており、また運動にも現実に参加している。

これが政治家が選挙で脱原発を訴える最低条件のように思われる。なぜなら昨今の破廉恥な政治家には、いうこととやることが違っている、つまり国会では原発再稼働に賛成し、あるいは容認しながら、選挙のときだけ、票目当てに、にわか反対派になる政治家がいるからだ。

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