4月8日のツイッターを見ていたら、内田聖子が次のようにツイートしていた。

「政府の出した試算に込められた意味は、すなわち「日本に農業・漁業はいらない」という点に尽きる。これは現在の農業者・漁業者を見捨てる行為でもあり、国家の安全保障という観点からも「主権放棄」そのもの。

他国にとって日本を倒すにはミサイルも軍隊もいらない。ただ食糧の輸出を止めればいいのだ」
(引用終わり)

内田聖子のこの指摘については、食糧安保の観点から、米国の要人によって同様の懸念が示されている。安倍自民党のやっていることは、国内から見ても国外から見ても、まともではないのだ。

劣化し、宗主国から見下され、これから植民地にされようとしている我が国に、ふさわしい話題が持ち上がってきた。

ジョン・ルース大使の後任に、キャロライン・ケネディ(55)の名前が浮上してきたのだ。

この女性は、故ケネディ元大統領の娘である。早速、オバマ大統領誕生のときと似たような、軽率で軽薄な歓迎の声があちこちから上がっている。

その中にはキャロライン・ケネディの起用は、女性の地位向上に寄与するという声もあって、昨今の日本人の、思考停止の軽さをよく表していると思う。

わたしにいわせれば、もしこの人事が実現すれば、その客観的で公正な理由は次の3点である。

1 TPP参加問題で、 一部に出てきた反米・嫌米の日本国民の感情をかわすために、米国が日本人の中にあるケネディ神話を利用しようとしたもの。

2 米国のアジアの関心は中国にある。対米隷属を強める日本に対しては、政治経験のないキャロライン・ケネディで十分だと軽視されたこと。

3 TPP参加後には、日本は実質的には米国の植民地になる。それで、むしろソフトな女性のイメージの方が日本支配に都合がいいと見下されたこと。

以上の3点は間違いのないところだ。

本来なら、中国との尖閣紛争、韓国との竹島問題、北朝鮮との拉致問題など、近隣諸国の緊張が高まっているのだから、米議会の中でも有数の実力者をオバマは送るべきなのである。

しかし、近隣諸国との有事に当たっても、米国の意に反して日本が何かを独自に決定し行動することはありえないのだから、誰でも務まると見下されたのである。

その証拠に、菅義偉官房長官は、 4月2日に、ケネディ元大統領は日本でも非常になじみがあり、実現すれば話題性も大きく、両国間の親近感が深まる可能性が高い、と語った。

なじみとか、話題性、親近感など、一片の緊張感もない。おんぶにだっこの奴隷根性が染み付いているので、このような角度からしか米国の大使を見られないのである。

自民党も落ちたものだ。 2、30年前の自民党なら、近隣諸国との間に何の問題もない状態でも、米議会の実力者をよこせとクレームをつけていたものだ。それが正式の要請もない噂の段階で、官房長官が好意的な同意を与える。

百歩譲って政治経験のなさを不問にしても、普通なら、例えばエドウィン・ライシャワーのように、日本で生まれ育った知日派とか、伴侶が日本人であるとか、学生時代あるいは働きだしてから東アジア研究の研究者であるとか、日米交渉を数々こなしてきて、日本に多くの友人が存在するとか、何かの取り柄があるべきだろう。

キャロライン・ケネディには、このどれもない。
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むしろ、ルースやトム・シーファーのケースのように、大統領に近い人物の、日本は天下り先とみられてきたようだ。

早速、大学教師やアナリストが、日米関係が成熟期に入った証拠である、と御用評論家ぶりを発揮している。しかし、この連中は、最初から米国の政策に賛成するためには、どのようにでも理屈をこじつける連中である。

米政界の大物が送られてくれば、それなりの理由をつけて賛成する。政治経験のない小物が来れば、またそれなりの理由もつけて賛成する。基本は昨日のメルマガで甘利明の言葉を引用して述べたように「日本なんてどうなったっていいんだ!」なのである。

恐れ入ったのは、性差別問題の大学教師がでてきて、ケネディが駐日大使に起用されれば、女性の政界進出や社会進出に寄与するだろうと主張したことである。

まさか中国から女性大使が来たときは、こんなことはいわないだろう。宗主国の女性大使だからこんな意見も出てくるのである。

女性の政界や社会への進出に、米国を手本にするのか。米国の女性に見るべきは、むしろウォール街でデモをしている女性ではないか。ウォール街のデモこそが最も象徴的で深刻な米国の現在であり、警戒すべき反面教師の姿なのだ。

TPP参加後の日本はあの姿へと向かう。女性の政界進出というのは、恵まれた1%の富裕層の話になるだろう。

そんなことまで米国の力を借りなければやれないのかと情けなくなる。

こんなことは日本自体でやりたいものだ。何から何までおんぶに抱っこで、大学知にも奴隷根性が染みついている。

日本女性の政界進出と社会進出を論じるには、次の2点を押さえなくてはならない。

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