日本の貿易赤字が過去最大に増えた。マスメディアがあまり問題にしないので、見落としている人が多い。

『日経新聞』の1月24日付けが次のように報じている。

「財務省が24日発表した2012年の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6兆9273億円の赤字だった。貿易赤字は2年連続で、赤字額は1980年(2兆6129億円)を上回り、比較可能な79年以降で最大だった」

「特に対中国は3兆5213億円の赤字で、01年(3兆2629億円)を上回り過去最大だった」
(引用終わり)

中国向け輸出が減った原因は、経済的なものではなく、政治的人為的なものである。石原慎太郎、野田佳彦が、尖閣問題で外交上の大失敗をしたために起きたものである。

石原慎太郎は、「シナ(中国)になめられ、アメリカの妾(めかけ)で甘んじてきたこの日本」というような発言を繰り返し、ナショナリズムを煽ってきた。その結果が3兆5千億円の貿易赤字である。

まさに尖閣から始まった慎太郎不況だといっていい。安倍と慎太郎が組んだら日本は終わるといって過言ではない。

わたしは本メルマガで、またツイッターで、「尖閣棚上げ論」が東洋の知恵であり、正しいこと、そしてこの解決策こそが、現時点で国益に適い、経済的にも軍事的にも優れた解決策であると繰り返し述べてきた。

しかし「記者クラブ」メディアは、石原慎太郎、野田佳彦の側に立って、盛んにナショナリズムを煽ってきた。

その結果が3兆5213億円の赤字である。

これをもたらした原因ははっきりしているのに、「記者クラブ」メディアは何も、そして誰も批判しない。いや、批判出来ないのである。自分たちも煽動の片棒を担いだからだ。

あわてた安倍晋三は、公明党の山口代表の訪中に親書を託した。婉曲に事態の沈静化に努めだしたのである。

鳩山由紀夫が訪中して同じ方向で、尖閣諸島が「係争地」である旨を語り、沈静化を図ったとき、自民党の小野寺防衛相は、鳩山を「国賊」とまで罵倒した。それに「記者クラブ」メディアも自民党と歩調を合わせるかのようにして鳩山を叩いた。しかし、山口に対しては実に温和しい。

もし「国賊」という言葉を使うのであれば、石原慎太郎、野田佳彦こそ「国賊」と呼ぶのにふさわしい。日本が尖閣問題で失ったもの(得たもの)は、少なくとも次の4点である。

1 日本の尖閣実効支配の、中国による認定。

2 尖閣の領有権を、武力で解決を図らない、という中国の約束。

3 将来の世代に解決を託した棚上げ論。

4 3兆5213億円の対中貿易赤字

こういった無責任な政治家、メディアが存在する限り、日本はけっしてよくはならないように思われる。

ところで日本の政治状況は、この国の支配層が、精神を病んでいる、狂人より成っている、そう思って間違いないようだ。

2012年4月から健康保険の保険料が11.52%へ増税された。

6月からは、15歳以下の扶養控除が廃止された。

10月から厚生年金保険料の保険料率16.766%へ増税された。

2013年1月から納税額に2.1%上乗せする復興特別所得税は、預貯金の利子や株式の利益、配当金にも2.1%増税された。

これでも飽き足らず安倍は、生活扶助費を総額で740億円(約7.3%)減額する。この下げ幅は過去最大のものだ。

これで最大月2万円減切り下げられる。これに伴い、最低賃金も下げる。

加えて2014年4月から消費税が8%に、15年10月から10%に引き上げられる。

狂っているとしか思えないのは、逆に安倍が物価上昇率の目標を年率2%に設定したことだ。

安倍には、爪に火をともすような、切り詰めた生活をしている国民の姿が見えないのだ。

つまり自分の恵まれた生活感覚で国民を見ているのである。

安倍晋三と国民とは生活のレベルが違う。

安倍晋三にとって5万、10万は、はした金だろうが、その金で食っている人が大勢いるのである。

菅、野田、安倍の政治を見てくると、「国民は死ね。この国では裕福層だけ幸せになる」といっているのと同じだ。
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さて、1月29日、生活の党の新代表になった小沢一郎が、鈴木幹事長らとともに、各党に挨拶回りをした。

民主党を訪れた小沢に、海江田が「共闘関係をよろしくお願いしたい」と述べた。

続いて、安倍政権への攻勢を強めるために、国会対応などでの連携を呼びかけた。

これに対し、小沢は「よろしくどうぞ」と応じた。

海江田は、おととし8月の民主党代表選で、当時、党内最大勢力の小沢の支持を受けている。

民主党の代表選は、昨年の8月29日に終わり、野田佳彦が代表に選出された。この選挙の立候補者は、すべて菅内閣にあって、共同正犯の責めを負う者たちで、国民騙しの寸劇だった。

第1回投票で、小沢が支持した海江田が獲得票で第1位になるも、過半数を獲得することが出来なかったので、決選投票になった。

決選投票では、野田は前原の票に加え、鹿野の票も取り込んだ。つまり民主党は反小沢で新総理の野田佳彦を選んだのである。

その結果、野田が215票で、海江田は177票となり、逆転の結果になったものである。

このため民主党内で、あの選挙での小沢と海江田の連携が復活するのではないか、との見方がある。

これは確かに民主党にとっていいことだろう。

ただし生活の党にとっては果たしてプラスになるかどうか。

かほどさように民主党への、国民の不信と怒りは根強い。

わたしがいいたいのは、それほど国民の怒りを買っている政党に接近し、連携して、国民の同じ怒りを買わないか、ということだ。

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