広島の豪雨土砂災害時の、安倍晋三の行動が問題になっている。

この大雨は、日本政治の劣化の問題を象徴的にあぶりだして見せてくれた。しかし、あまりにもひどくて、それは、何かの間違いではないか、冗談ではないか、と思わせるほどのひどさだ。

Hiroshima

その安倍晋三を批判して、「きっこ」が次のような鋭いツイートを投稿している。

「安倍晋三、別荘でのんびりとランチを楽しんで、午後2時近くになってようやく重い腰を上げて東京に戻り、夕方4時3分から18分まで、たった15分間、形だけの「関係省庁災害対策会議」をひらいてアリバイ作り。現場では2700人体勢で必死の救助が続いてるのに、完全に他人事。

シリアで日本人が拘束されたというのに、安倍晋三は1週間近くもダンマリを決め込んでる。5月15日の集団的自衛権に関する会見では、あんな紙芝居まで用意して「海外の日本人を守るために」「紛争国の日本人を守るために」「日本人の命を守るために」と連呼してたくせに。

「首相、夏休み切り上げて公務復帰」と報じる御用マスコミども。でも実際は午後4時3分から18分まで、たった15分間、形だけの「関係省庁災害対策会議」をひらいてアリバイ作りをしただけ。これが「公務」かよ? どこまでも姑息な天ぷら野郎と電通の飼い犬ども」

広島の豪雨土砂災害では、8月22日の段階で死者が39人、行方不明者が43人も出ている。死者、行方不明者ともさらに増えると思われる。

自衛隊、消防所、警察などが必死に救援に当たっている。他府県からも救援に駆けつけている。自然発生的に現地の高校生などボランティア活動も起きている。

ただ土砂災害の爪跡が大きく、救援は困難を極めている。スコップがない。人手が足りない。救援があと半日早かったら助かっていた。そんな叫びが交錯するなかで、安倍晋三は夏季休暇でゴルフを楽しみ、官邸に戻ろうとしなかった。この問題を時系列に沿って整理すると、次のような流れになっていた。

1 8月19日の午後9時25分、広島地方気象台は大雨警報を発表。

2 20日午前1時15分、気象庁が広島市と廿日市市に土砂災害警戒警報情報を出す。

3 現地で3時21分に救助の要請。それから災害救助の通報が多数届く。

4 4時20分、広島市から避難勧告が出る。(この1時間遅れが問題になっている。市消防局は「勧告を躊躇した」と松井一実市長に報告)

5 政府は午前4時20分に官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置する。

6 午前6時過ぎには、テレビが広島市の豪雨土砂災害を報じ始める。

7 これらのテレビ情報で、大災害が予測できたにもかかわらず、安倍晋三は、午前7時20分頃に、山梨県鳴沢村の別荘を出て富士河口湖町のゴルフ場に移動した。

午前8時ごろから森喜朗元首相、茂木敏充経済産業相、岸信夫外務副大臣、加藤勝信官房副長官、萩生田光一自民党総裁特別補佐、山本有二同党衆院議員、フジテレビの日枝会長、笹川陽平日本財団会長らとゴルフを楽しむ。

民主党の海江田万里は、「深刻な事態とわかっていたはずだ。なぜゴルフを強行したのか」と批判。日本維新の会の片山虎之助は「トップは責任があり、慎まないといけない」と批判。

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8 午前9時ごろ、安倍晋三は、おそらく官邸から忠告が入ったのだろう、ゴルフを取りやめ、「サイレンを鳴らす緊急車両に先導され、高速道路を時速130キロでスッ飛ばし」(『毎日新聞』)、午前11時ごろに官邸に着く。

9 安倍晋三が帰京した後も、茂木敏充経産相、自民党の萩生田光一総裁特別補佐らは、ゴルフを楽しむ。

10 午前11時15分に、官邸の危機管理センターを官邸連絡室に格上げする。

11 安倍晋三の子どものような個性が発揮されたのは、これからである。午後5時19分に公邸で西村泰彦内閣危機管理監から報告を受けると、午後6時前には、またしても山梨県鳴沢村の別荘に戻ったのだ。

12 21日、天皇、皇后両陛下が22日から予定していた静養を取りやめると発表。あわてた安倍晋三は、比較論の湧出を警戒して、その発表の直後に別荘を出発して帰京。

首相周辺が、官邸から別荘にとんぼ返りしたのは、帰京するための荷物の整理と苦しい弁明。

これが弁明になっていないところが、周囲のレベルの低さを物語る。もし置いてきた荷物があったとしても、秘書に取りに行かせればいいのだし、一段落した後に自分が取りに戻ってもよい。いずれにしても、そのとき官邸を離れてはいけなかったのである。

以上の12点で、およその経緯を掴めたと思われる。

これらの経緯に露出した安倍晋三なる人間の本性は、集団的自衛権で国民にぶち上げた「国民の命と暮らしを守る」政治家とは、真逆に位置するものだ。死んで行く同胞よりも、おのれの夏期休暇、ゴルフの方が大切だったのである。

これはこれまで何度もわたしが強調してきたことだが、安倍晋三には同胞愛はない。むしろあるのは日本国民への蔑視のようなものだ。

それが広島の土砂災害であぶり出されたのである。

古屋圭司防災担当相は、21日、安倍が別荘に戻ったことに関し「連携を取りながら対応している。何の問題もない」と述べた。

オトモダチも何もわかっていないのである。これなら外国にいてもいいことになる。どうして安倍は官邸に戻ってきたのか。古屋のいうとおりなら、ゴルフ場とテレビ会議で「連携」すればよかったではないか。

しかも、「死者が出たことがはっきりした時点で官邸に帰る支度をしている。批判は当たらない」と述べた。いうことが矛盾している。「何の問題もない」のなら、死者が出てもゴルフを続けたらよかったではないか。

公明党の山口那津男も「ゴルフを中止して官邸に戻り、しかるべき指示を出した。取り立てて非難するには当たらない」と語った。ゴルフに向かう前に、すでにテレビが土砂災害の情報を流していたのである。ゴルフをやらずにすぐに官邸に戻るべきだったのではないか。

総じて、かれらが語る政治家像の、何と小さいことか。庶民でもしない破廉恥な行動を、一国の総理が平気でやっている。それを与党が問題ないと庇う。この驕りにどのような国民の裁きが下るか。さしあたっては支持率の変化に注目したいと思う。

さて、安倍晋三の、広島を襲った土砂災害時の対応を見てきたのだが、日本などどうなってもいい、というこの態度は、かれにおいて実は必然なのである。

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