このページは、2017年6月26日に更新しました。
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政治はとても大切です。しかし、日本のメディアは、国民を政治から遠ざけていますね。真実を知らせないようにしています。国家戦略特区も、新しい独裁の装置であって、総理に指名された民間議員が、国会議員よりも力をもって、身内への利益誘導を謀っています。こういうことを、日本のメディアは国民に隠していますね。
このページの要旨
豊田真由子の件を、「魔の2回生」というのは「ずらし」である。
この手の人間は幼少時代に萌芽があり、それが現在に開花している場合が多い。
若いときから、弱肉強食、優勝劣敗、他人を蹴落としても金儲けのためにだけ生きる者たちはいるのだ。
カメラの前の顔は選挙用で、正体は極妻が国会でしのぎをしていたのである。
国民にとっては、「魔の自民党」「魔の与党」になっている。
メディアが権力の用心棒のように振る舞う。
権力を批判する、あるいは従わない個人にメディアリンチを加える。
これは恐ろしいことだ。
なぜなら、大手新聞の記事を真に受ける国民が大半だからである。
出会い系バーに通うような文科省事務次官のいうことを信じるな。
つまり国民の劣情を組織して、権力の犯罪を隠蔽しようとしたのである。
前川喜平は読売の記事には官邸の関与があったと判断している。
日本メディアの自浄作用も大切だが、政治の側からのメディア改革も重要である。
国の最高権力とメディアが繋がり、権力の思うとおりに動かない人間を、メディアを使って叩く。
社会的に葬る。
その現場にわたしたちは立ち会うことになった。
安倍晋三ほどメディアの支配と堕落に力を注いだ総理はいない。
それはこの政権が、アホノミクスに見られるように、ただことばだけの、実体を伴わない政治であるからだ。
作られた官製相場、支持率はその象徴だ。
これが共謀罪によって庶民のレベルにまで降りてくることになっている。

メディアが国民に真実を知らせない。そればかりか、権力に盾突いた個人を、メディアが叩くようになりました。それをやった読売への批判がメディアの内部から出てきませんね。自民党とメディアの両方で浄化力が失われたまま、日本は警察国家を強化しつつあります。
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1 「魔の2回生」ではなく「魔の与党」
「戦後最低最悪の時代と政権」。
そう呟きながら歩いていると、向こうから豊田真由子そっくりの女性が歩いてきて、ぎょっとする。
えっ、東京にいたのじゃなかったのか、と思うほど似ていた。
あの手の顔は割と多いので、全国で嫌な思いをしている人もいるのではないかと思う。
豊田真由子を紹介したこんなツイートが目にとまった。
しべりや
この人と同じ小学校で同じ学年。
小学校の頃から同級生の男子を家に集めて、自宅の玄関口で100円玉やら10円玉をバラマキ同級生の男子達に拾わせてたもの。
このニュース聞いても全く驚かないよ。
知ってたよこんな感じの性格なのは。
豊田真由子元議員さん。
流石桜蔭出身。
いつから人が変わったのか、例外的な政治家、とテレビがいっているが、これは「魔の2回生」と同じ「ずらし」である。
この手の人間は幼少時代に萌芽があり、それが現在に開花している場合が多いのだ。
若いということは、純粋ということではない。
若いときから、弱肉強食、優勝劣敗、他人を蹴落としても権力や金儲けのためにだけ生きる者たちはいるのだ。
麻生太郎が、24日に、豊田真由子について、「豊田氏が議員になる前に勤めていた厚生労働省の関係者の話として「どこかで引き取ってくれないかと思ったら永田町で引き取ってもらったんですよと(言われた)」と語った。
もとからあの調子だったのだ。(豊田氏を「あれ女性です」麻生氏、講演で)
カメラの前の顔は選挙用で、正体は極妻が国会で、しのぎをしていたのである。
ただ、麻生が「魔の2回生」に対して「全国に数多くおります。(2012年衆院選で)119人もの新人が通りましたから、こりゃいろいろいるんです」というのは、ずらしである。
これに関しては、同じ自民党の河村建夫元官房長官が「あれはたまたま彼女が女性だから、あんな男の代議士なんかいっぱいいる。あんなもんじゃすまない」と語ったのが、実態としては正しい。
いずれにしても国民にとっては、「魔の自民党」「魔の与党」になっている。
「魔の2回生」などと、はぐらかしている限りは、自公政権に明日はないだろう。
6月23日は前川喜平が日本記者クラブで会見をやっていた。
誰が考えても非常に重要な記者会見だったが、テレビは海老蔵の会見をスピンとして使った。
2 政権交代によるメディア改革を
どこか前川喜平を採り上げる局があるかと探したが、どこも報道しない。
こうして日本では、国民を愚民化する装置が敗戦以来、延々と続いている。
仕方なくネットで見ることにした。
今回のメルマガでは、この会見を採り上げる。
首相や官房長官の、平成の日本の大人がいかにバカであるかを実証するような、嘘にまみれた、なれ合いの「ゆるふわ系」記者会見とは違って、実に内容の充実した会見だった。
それで一回でそのすべてを採り上げることはできない。
今回は、前川喜平が語った権力とメディアの問題に絞って、採り上げることにする。
獣医学部を巡る問題で、私としての発言を1か月前に行った。
そして、全く別の問題として認識を新たにしたのは「国家権力とメディア」の関係だ。
ここには日本を代表するメディアが集まっている。一つは私に対する個人攻撃と思われる記事が、5月22日の読売新聞に掲載されました。
私としては不愉快な話だったが、その背後に何があったのか。
それはきっちりとメディアの中で検証される問題だと思う。
私ははっきりと官邸の関与があったと思っている。また、文書の存在や官邸からの働きかけについて、私に最初にインタビューを行ったのはNHKだった。
しかし、その映像はいまだに放送されず、報じられていない。また、真相を示す内部文書の中でも非常に決定的なものに、9月26日の日付のものがある。
「官邸の最高レベルが言っていること」という文言を含むものだ。
これは朝日新聞が報じる前夜に、NHKは報じていた。
しかし核心の部分は黒塗りされていた。
NHKを責めているわけではないが、これはなぜなのだろうか?また、報道番組のコメンテーターの中には、いかなる状況証拠が出てきても、官邸の擁護しかしない方がいた。
その方の名前は差し控えるが、森友学園のときも官邸を繰り返し行われていた。
名前を出すことは控えるが、森友問題で官邸を擁護し続けた中には、ご本人の性犯罪が検察、警察にもみ消されたという疑惑を受けている方もいる。こういったことを踏まえて考えると、私は今の日本での「国家権力とメディアの関係」に非常に不安を覚える。
国家権力と「第4の権力」とまで言われるメディアの関係を国民の視点から問い直す必要性、またメディアの方々の中で自浄作用が生じることを強く期待したい。(「前川前文科次官会見詳報」)
メディアが国民に対して権力の用心棒のように振る舞う。
権力を批判する、あるいは従わない個人にメディアリンチを加える。
これは恐ろしいことだ。
なぜなら、大手新聞の記事を真に受ける国民が大半だからである。
出会い系バーに通うような文科省事務次官のいうことを信じるな。
つまり国民の劣情を組織して、権力の犯罪を隠蔽しようとしたのである。
この恐るべき不祥事を、日本のメディアは検証しなければならない。
前川喜平は読売の記事には官邸の関与があったと判断している。
9月26日の日付の内部文書に、「官邸の最高レベルが言っていること」という文言を含むものがあるが、朝日のスクープの前夜に、犬HKは核心部分を黒塗りにして報道した。
前川喜平は、これがなぜなのか、と本質的な問いかけをしている。
さらに、報道番組のコメンテーターに、どんな状況証拠が出てきても、安倍政権の擁護しかしない者たちがいる。
それはたとえば政府御用達田崎スシ楼や官邸お抱え小僧寿司のレイプ山口敬之などのことだ。
前川喜平は、このような現実を前にして「今の日本での「国家権力とメディアの関係」に非常に不安を覚える」という。
これはすでに外国からその声が上がっている。
前川は、日本メディアの自浄作用というが、わたしはなかなか困難であると思う。
自浄作用も大切だが、政治の側からの改革も重要である。
次の政権交代が起きたら、メディア改革を最優先課題とすべきだ。
東京の大手(「記者クラブ」)メディアこそ、日本国民の不幸の元凶であり、メディア改革を成し遂げただけでも、その政権は歴史に残るだろう。
2009年8月の旧民主党による政権交代は、次の争点の、左側の理念を、本来政策理念としてもつものであった。
(1)対米自立か、対米隷属か
(2)共生社会か、市場経済原理主義か
(3)この国の統治機構、官僚支配の中央集権体制を根本的に変えるか、それとも現状維持か
(4)既得権益支配層の権益廃絶か、現状維持か
このすべてを旧民主党は裏切り、右側の理念に走った。
さらにも以上の政治理念を状況的に対象化すると、次のテーマが存在し、政権交代後の民主党は、左側に立つはずであった。
(1)消費税増税に反対か、賛成か
(2)TPPに反対か、賛成か
(3)東京電力の一時国有化(法的な破綻処理)か、実質国有化(政府の公的資金投入による救済)か
(4)反(脱)原発か、原発維持(推進)か
(5)国会議員の削減、公務員改革(とりわけ司法改革、天下り・渡りの根絶)、メディア改革などの改革か、現状維持か
(6)普天間基地の県外あるいは国外移転で米国と交渉するか、従来通り沖縄に押しつけるか
旧民主党は、この左側の理念を掲げて政権交代を果たしながら、完全に右側の、既得権益支配層、エスタブリッシュメントの利益追求に奉仕する政党に転落していった。
いま本メルマガのテーマに沿っていうと、理念としては、政治の側からするメディア改革としては、既得権益支配層の権益廃絶である。
前川喜平の発言をさらに聞いてみよう。
3 権力とメディア
--5月22日付の読売報道について「官邸の関与があった」とおっしゃられた。その根拠は何か。
もともと私がそういうバーに出入りしていることについて、官邸は承知していた。
杉田和博副長官からご注意を受けたことがあるので、まず官邸で知っていた情報だ。
それがまず一つ。
それから読売新聞の記事が出たのは5月22日だが、20、21日の両日にわたって読売新聞の記者からアプローチがあった。私の私的な行為、活動について「報道するつもりがあるんだ。ついては私のコメントが欲しい」とアプローチがあった。
私は答えなかった。
ま、正直申し上げて、読売新聞がそんな記事を書くとは思わなかった。同じ21日だが、一方で、和泉首相補佐官(加計学園事件の、官邸のキーパーソン 注 : 兵頭)から文科省の某幹部を通じて「和泉さんが話をしたいと言ったならば応じるつもりがあるか?」と打診があった。5月21日の日曜日。
私は「ちょっと考えさせてほしい」とそのままにしておいた。
私は何か報道が出てもかまわないというつもりだった。報道が出ることについて、何かそれを抑えてほしいとか官邸に頼もうということは思っていなかったので、私はこの読売新聞からのアプローチと官邸のアプローチは連動していると感じた。
それは一つの根拠だが、もしこういうことが、私以外の人にも起きているとするならば、それは大変なことだと思う。監視社会化とか、あるいは警察国家化とか言われるようなことが進行していく危険性があるのではないかと。
あるいはさらに権力が私物化されて、「第4の権力」と言われているメディアまで私物化されることになれば、これは日本の民主主義が死んでしまう、その入り口に我々は立っているのではないかという危機意識を私自身が持った。
そのことがこの問題の大きなインパクトだと思っている。
5月22日付の読売による人物破壊について「官邸の関与があった」根拠として、前川喜平は次の3点を挙げている。
国の最高権力とメディアが繋がり、権力の思うとおりに動かない人間を、メディアを使って叩く。
社会的に葬る。
その現場にわたしたちは立ち会うことになった。
実に貴重で興味深い証言だ。
(1)前川が出会い系バーに出入りしていることについて、すでに官邸は知っていた。
杉田和博副長官から注意を受けたという。
(2)読売の記事が出たのは5月22日。
その直前の20、21日の両日に読売の記者から前川にアプローチがあり、前川の私的な行為、活動について「報道するつもりがあるが前川のコメントが欲しい」といってきた。
読売がそんな記事を書くとは思わず、前川はノーコメント。
(3)すると同じ21日(日曜日)に、和泉首相補佐官から文科省の某幹部を介して「和泉さんが話をしたいと言ったならば応じるつもりがあるか?」と打診があった。
前川は「ちょっと考えさせてほしい」とそのままにしておいた。
前川は、「この読売新聞からのアプローチと官邸のアプローチは連動していると感じた」。
以上の3点であるが、官邸と読売が連動しているとの前川の判断は正しいだろう。
安倍晋三ほどメディアの支配と堕落に力を注いだ総理はいない。
それはこの政権が、アホノミクスに見られるように、ただことばだけの、実体を伴わない政治であるからだ。
作られた官製相場、支持率はその象徴だ。
だから同じタイミングでメディアと官邸とから、降伏と服従の促しがあったのだ。
これを前川喜平という前事務次官に起きた特殊な事件と思ってはならない。
これが共謀罪によって庶民のレベルにまで降りてくることになっている。
具体的には、公安・警察とメディアが、権力の思うままにならない個人、政権を批判する個人を社会的に葬る仕組みがすでに出来上がっている。
前川は、「「第4の権力」と言われているメディアまで私物化されることになれば、これは日本の民主主義が死んでしまう、その入り口に我々は立っているのではないか」と訴える。
この危機意識は鋭く、かつ正当である。
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この『試行』自体が、そのような問題意識に貫かれた同人誌でした。
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そうです。
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