3月22日午前8時頃、ベルギーの首都ブリュッセルの空港出発ロビーで、二度の爆発があった。

さらに約1時間後、EU本部や日本大使館に近い官庁街のマルベーク駅でも爆発が起きた。爆発が起きたのは車両内とみられている。マルベーク駅は、欧州連合(EU)本部や欧州委員会が位置するシューマン駅の隣駅である。EU本部までわずか500メートル程度の距離にある。

報道によると、この連続爆破によって空港で14人、地下鉄で20人が死亡した。死者数はさらに増える恐れがある。180人以上が負傷している。

過激派組織「イスラム国」(IS)系のメディアが、22日、「『イスラム国』の戦士が爆発ベルトと装置を使い、空港と地下鉄の爆破を遂行した」と犯行声明を出した。

混乱は続いていて、ベルギー王室は22日、王宮敷地内に不審物が発見されたということで、急遽、避難した。

深刻なのは原発に関する次の情報だ。

ベルギー当局の要請を受けベルギー南部にあるティアンジュ原発は、すでに大半の原発作業員を避難させたとティアンジュ原発を運営するエンジー社が明らかにしています。ティアンジュ原発は現在稼働中で、稼働に必要な作業員は残っている状態です。エンジー社はフランスの会社で電力・ガスの売り上げで世界2位。

ベルギー北部にあるドール原発もすでに大半の原発作業員を避難させたようです。ドール原発も現在稼働中で、稼働に必要な作業員は残っている状態です。

この件に関しベルギーの原子力規制当局のスポークスマンは「原発に直接の脅威が迫っているわけではない。今回の措置は新たな情報と今日発生した事件にもとづいてとられた。追加の警備対策がとられ、原発を安全に運転するに必要な職員以外は退避した」と述べています」

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いよいよテロと原発とが現実に結びついた。日本の大手(「記者クラブ」)メディアは、この情報を伝えない。

それにしても具体的に原発が攻撃されたわけではない。それなのにこの避難指示には、驚かされる。

はっきりいえるのは、まったく関係のない空港や地下鉄が攻撃されただけで、一部を残して避難しなければならないほど、原発は危険なものだということだ。原発は、現代の文明とは本来折れ合えないものである。わたしたちは、狂気と無責任と無能とが生み出した危険な産物と同居しているのだ。

テロ解決のために、イスラム世界とヨーロッパの右翼排外主義との和解は望ましいが、現実的にはあり得ないだろう。かといって左翼はヨーロッパを纏める勢力としては影響力が限定的である。とすれば、イスラム世界と話し合い、和解への道をつける思想とは何であろうか。

今回の連続爆破事件と原発との関係に着目したツイートには、次のようなものがある。

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「きっこ

爆破テロが相次いでいるベルギーで、フランスのエネルギー会社は自社が運営するベルギーの原発の従業員の大半を避難させた。つまり、この原発がテロに狙われて大事故が起こってもフランスの運営会社は「他人事」と言うわけだ。テロが相次いでいるトルコに原発を売り込んでいる安倍晋三も同類だな。

「仏エネルギー大手エンジーは22日、ベルギーの空港や駅などが過激派組織から爆破テロを受けたため、同社が運営するベルギー南部のティアンジュ原発の大半の作業員を避難させたことを明らかにした」とのこと。原発がテロのターゲットになるということを、原発大国のフランスは認識してたのね。

Fonzy

ベルギー人の友人の話によればテロリストが潜んでいたアパートで、原発を撮影したビデオが見つかったということだ。現在、ティアンジュ原発の周囲には軍隊と警官が取り囲み、まるで要塞のように守られていると伝えてきた。原発もテロの標的だったのかもしれない。

deepthroat

ベルギーのティアンジュ原発で避難との報道について、運営会社が否定。要職以外の従業員だけ現場から去るよう指示しただけと。
なんで帰したの?

アマちゃんだ

「イスラム国」のテロリスト、ベルギーの原発を攻撃目標に―― ベルギー・メディアが警告報道(2016年2月24日のツイート 注 : 兵頭)

原発作業員の大半避難=ベルギー南部。ひょっとすると欧州初の原発テロ?

ベルギーのテロ
安倍晋三がイスラム国を完全に敵に回して、日本がテロ宣言を受けてるわけだから、次は日本。
たまたま海洋国家であるため火薬類持ち込みが困難だが、北朝鮮船が自由に日本海岸に接岸してるわけだから、起きて当然だろう」

テロと原発とが結びついた。このテーマについては何度もメルマガで採り上げてきた。これは考え得る限り、究極の課題が突きつけられたことになる。

イスラム世界とわたしたちとが、和解し、連帯するには何が足りないのだろうか。

ひとついえることは、制裁的暴力では何も産まないということだ。ところが愚かな安倍晋三は、米国戦争屋のパシリになって中東に自衛隊を送り込もうとしている。

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日本では、横畠裕介内閣法制局長官が、3月18日の参院予算委員会で、「わが国を防衛するための必要最小限度のものに限られるが、憲法上あらゆる種類の核兵器の使用がおよそ禁止されているとは考えてない」と述べた。また、「海外での武力行使は必要最小限度を一般的に超えると解している」とも述べている。この男の無責任と無能、権力への滅私奉公、法匪の正体がよく顕れている。

もともと内閣法制局というのは、時の政権の政策を、法的に根拠付け正当化する部局である。横畠は、歴代長官が禁止してきた集団的自衛権の行使を容認させるために、安倍晋三が2014年5月に抜擢した男である。

それにしても少しは自分というものが、自分の見識や想像力が、ないのかと思う。ベルギーは明日の日本なのだが、そんな洞察力など微塵もない。ベクトルがわたしたちとは逆向きになっている。戦争に突っ走る政権に対して、せめてブレーキをかける程度のことはできないのか。

横畠は「核兵器は武器の一種。核兵器に限らず、あらゆる武器の使用は国内法、国際法の許す範囲で使用すべきものと解している」とも述べている。呆れた妄言である。核兵器と通常の武器が同じである筈がない。だから米国は核兵器の拡散防止に必死なのだ。逆に北朝鮮は決して核兵器を手放さないのだ。横畠の屁理屈は大いに北朝鮮を勇気づけたであろう。

集団的自衛権の本質は、自衛ではなく、他衛(米国防衛)なのである。戦場では、自衛隊は米国の指揮下に入る。戦場で、もし米国が核兵器の使用に踏み切った場合、これに日本が無関係だといえる筈がない。敵国がそう見做さないということが重要なのだ。

日本はこれまで「作らず、持たず、持ち込ませず」の非核三原則を国是としてやってきた。また、日本は核拡散防止条約の加盟国である。核兵器大国の米国と集団的自衛権を結ぶ日本が、「核兵器は武器の一種」と言い放った意味がわかっているのか。

こんな妄言を吐いている限り、日本は永久に米国の実質的な植民地である。なぜなら、日本に核を持たせないために、日本の植民地状態を続けるという米国の戦略に正当性を与えるからである。

日本は「作らず、持たず、持ち込ませず」の非核三原則を守り、他国にも核の廃絶を迫る平和国家の戦略を採るべきなのだ。それが、結局は日本の、米国に対する自立と対等な国家関係に結びつくのである。

安倍晋三は、日本を攻撃してもいないISISとの戦いに自衛隊を米軍に差し出す。しかし、イスラムテロを武力で制圧することはできないだろう。わたしたちは、話し合いに基づく和解こそが重要だと考える。そのときの柱になるものは何か。

右翼が論外であることは、日本もヨーロッパも同じだ。対話そのものを受け付けないだろう。左翼は、全体の動きになるにはまだ影響力が限定的だ。それなら、イスラム世界との和解へと導く思想とは何か。

わたしたちの前には、リベラリズムの、自由にして強大な価値観の裾野が広がっている。

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