ザックジャパンの敗退が決まった。それも日本は1分け2敗で、グループリーグ最下位の敗退だった。

日本の男子サッカーは弱いので、電通とマスメディアの、問題点がそれだけ強烈に炙り出されてくる。

野球や女子サッカーは実績がある。強いのである。だから電通とマスメディアの貧困な報道(広告)も、あまり目立たない。ボロが出ないのである。

しかし日本の男子サッカーは弱い。だから、調子のいいことばかりをいって(本田に至っては優勝を口にしていた)、国民の期待ばかりを煽る電通(マスメディア)の貧しさが露出してくる。

今日(6月25日)のツイートに、日本のメディアを文化史的に捉えた次のようなものがあった。

「こみかん

コートジボワール戦「勝ち目は十分にある。勝って勢いをつけたい」。ギリシャ戦「これに勝って次に繋げる」。コロンビア戦「まだ可能性はある」。

ミッドウェー海戦「勝ち目は十分にある。勝って勢いをつけたい」。ソロモン海戦「これに勝って次に繋げる」。レイテ沖海戦「まだ可能性はある」」

140字の制限で、これほど見事に全体を切り取るのは、なかなかできるものではない。

決勝進出がすでに決まっているコロンビアは、レギュラーを大幅に外し、二軍で「どうぞ勝ってください」という態度で臨んできた。しかし4対1で日本の屈辱的な負け。日本はシュートを28本も打って1点のみ。コロンビアは日本の半分以下の13本のシュートで4点である。実力の差は歴然としていた。

電通(マスメディア)としては、アイドル扱いしてきた金のなる木を批判するわけにはいかない。監督や協会を批判してお茶を濁し、またぞろ新たな物語作りにかかるのだろう。

World Cup dentsu

わたしは、敗因の最大のものは、この電通(マスメディア)の広告姿勢にあるのだと思う。かれらがサッカー選手を見る目は、人気アイドルを見る目と何ら変わらない。決して叩かない。多くのサポーターはその広告情報の延長線上にある、といっていい。

1-2の逆転負けに終わった14日のコートジボワール戦のあと、岡崎慎司は「勝たなくてよかったと、正直、今は思っている」と語った。電通(メディア)のマインドコントロールにかかり、余裕綽々である。1勝もできずグループステージを敗退する選手がいうセリフではなかった。

長友佑都が泣いて見せ、それをテレビが大喜びで流す。これで批判する者は悪者にされ、真にサッカーを愛する者の声は消えることになった。これが電通(メディア)のドル箱育成方法なのである。つまり重要なのは、実力より人気であり、かれらはサッカーに、儲けさせてくれるアイドルを見ているのだ。

今日の政治家をダメにしてしまった最大の犯人が、電通(マスメディア)であるのと同じ構造が、男子サッカーを囲い込んでいる。

政治家と違って、スポーツ選手は遥かに素直で、批判を聞く精神力にも優れている。教育現場における日本トップクラスのチームには、優れた監督・コーチ・部長がついていて、日々、厳しい指導を続けている。言葉が選手を育て、変えてゆくのだ。

その言葉を、電通(マスメディア)がぶちこわしにしてしまっている。男子サッカーの場合、勝てばほぼ100%褒めちぎる。負けても「修正すれば、次は勝てる」という決めぜりふを選手にいわせる。恐るべき楽観論である。

教育現場には、試合に負けてこのような楽観論を許容する監督・コーチ・部長はひとりもいない。勝利への執念、真の反省は、この決まり文句の楽観論からは生まれてこないからである。

「修正」はその試合のなかで行わなければならない。そうでなければトーナメントでは即敗退になる。

欧州で本田が叩かれているが、それは新聞・テレビ、それにサポーターが叩いているのである。その彼我の違いになぜ日本は気付こうとしないのだろう。逆に日本は犬HKが、ワールドカップ前に本田の特番を組んで、はしゃいでいた。本田も、甘い日本のサッカー文化のなかでは、欧州を忘れて完全に開き直っていた。

本田は、基本的に野球のリズムでサッカーをやっている。ワールドカップでもパスミスを繰り返し、簡単に背後からボールをとられていた。ボールをもっても緩急の「緩」の時間が多く、そこを狙われるのである。

男子サッカーも政治と同じく電通(マスメディア)に支配され、甘やかされているので、優勝を狙えるチームになるのは、大変だろう。

World Cup Colombia (2)

ブログランキング・にほんブログ村へ

ただ、日本選手たちには、たいへん気の毒な、食の環境がつきまとっていたことも述べておきたい。

『スポニチ』(2014年5月9日)が「ザックジャパン4強見据え…ブラジルに日本の魚を大量輸送」と題して、次のように報道していた。

「サッカー日本代表がW杯ブラジル大会(6月12日開幕)でベースキャンプを張るイトゥに日本の魚を大量に持ち込むことが判明した。

西芳照専属シェフ(52)が8日、福島県で自身が経営するレストラン「アルパインローズ」で取材に応じ「日系人の多いサンパウロは日本の食材が手に入りやすいが、日本の魚はないので用意する」と明かした。4強進出を見据え、銀だら、銀むつ、さば、ほっけなどを100キロ単位で輸送する方向で手続きを進めている」

また、『東京新聞』(2014年5月29日)が「W杯代表に福島米 日本代表専属シェフ 西芳照さん」と題して、次のように報道していた。

「サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表の専属シェフとして知られる西芳照さん(52)が本紙のインタビューに応じ、29日から始まる日本代表の米国フロリダ合宿に、福島県広野町産の米を持ち込むことを明かした。

南相馬市出身で、今も広野町でレストランを営む西さんは、「福島の風評被害を少しでも食い止めたい」。いわき市や会津地方で造られたみそも用意する。ブラジルには輸入規制措置があるため、W杯本大会は米国産の日本米を調達するという。

西さんは楢葉町のサッカー施設「Jヴィレッジ」で総料理長を務めていた2004年から日本代表の主な海外遠征に同行し、選手のエネルギー源となる米は兼業農家の両親が作った南相馬産を使っていた。東日本大震災後は津波による塩害などで両親が稲作を断念していた」

電通も原子力村の住人なので、指示があったのかもしれない。あるいは、「福島の風評被害を少しでも食い止めたい」とする個人的な西芳照の無知と意地が、こういう手段を選択させたのかもしれない。しかし、わたしにいわせれば、これは狂気の押し付けである。

お客が自分で選択して西芳照の福島の店にやってくる。そして福島の食材を使った西の料理を食べる。これは仕方ない。お客の判断だからだ。

しかし、外国に帯同した西が出す料理に、選手たちは選択権がない。出されたものを食べるしかない。そこのところを西は考えるべきである。

福島の食材は、普通の食材ではない。多くの外国が輸入を禁止し、日本国内でも体に入れるのを拒否している人が多い。政治的社会的マターになっている。それを西が知らぬ筈はない。

それを選手たちに選択権のない外国で、「福島の風評被害を少しでも食い止めたい」という政治的社会的な問題意識で出すなど許されることではない。

選手たち全員が「食べて応援」賛同者ではないだろう。わたしの経験からいっても、スポーツ選手には食に気を遣う人が多い。この独りよがりの料理方針は、選手たちはたまったものではなかっただろう。すぐにでも西は改めるべきだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

この続きは、 有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』 でご覧いただけます。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:840円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信しております。

月・水・金・それに号外と発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。
ブログランキング・にほんブログ村へ