1枚の写真に思わず釘付けになる。そういう瞬間に出会うことがある。

『らばQ』(ラバキュー 2015年3月30日)掲載の写真がそれだ。

シリアの幼い女の子に現地のフォトジャーナリストがカメラを向ける。その瞬間、武器で狙われたと思った女の子が両手を挙げた。

(瞬間的に「降伏」のポーズ。シリアで、フォトジャーナリストが、小さな女の子にカメラを向けたところ、武器だと勘違いして)
(瞬間的に「降伏」のポーズ。シリアで、フォトジャーナリストが、小さな女の子にカメラを向けたところ、武器だと勘違いして)

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この写真を見て、わたしは若い頃に見た仏映画の『かくも長き不在』を思い起こしていた。

これは間違いのない名作である。まだご覧になっていない購読者がいたら、お勧めする。(61年度ルイ・デリュック賞、同年カンヌ映画祭グランプリ)

舞台は第二次世界大戦後のフランス。テレーズは、カフェの女主人。ある日、店の前を通る浮浪者の姿に目をとめる。

16年前、ゲシュタポに捕らえられ、行方不明になった夫のアルベールに似ているのだ。男は記憶を喪失していた。そして、セーヌの河岸の粗末な小屋にひとりで住んでいた。夫に間違いないという思いは強まった。

ある夜、男を食事に招待する。ダンスをしながら、男の頭部に傷跡を見つける。これで記憶を失ったのだ。しかし、夫には微かな郷里の記憶の痕跡が残っていた。いわば本能的にテレーズのもとに帰ってきたのだ。彼女は涙ぐむ。

夜も更けて、小屋に戻ろうとする男に、テレーズは思わず夫の名を叫ぶ。「アルベール!」「アルベール・ラングロワ!」

心配して見守っていた近所の男たちも、口々に呼びかけた。「止まれ、アルベール・ラングロワ!」

瞬間、男は立ち止まり、背を向けたまま両手を挙げる。恐怖の過去の記憶が蘇ったのだ。この瞬間、画面が、そしてわたしも凍り付いたのを覚えている。

一瞬、我に返った男は、逃げるために走り出した。前方から走ってくるトラック……。

男が車に轢かれて亡くなったのを信じたくないテレーズは呟く。「寒い季節になれば、あの人はきっと戻ってくる。……夏はダメ。冬が来れば生活の温もりが欲しくなるわ」

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映画の紹介は以上である。戦争になると、このような悲劇が無数に生まれる。しかし、日本には軽い男や女たちがいて、軍需産業の儲けのために、すなわち軍需産業からの見返りを求めて、戦争に突き進む。戦争に賛成する。

わが国を戦争に引きずり込んでいる宗主国を支配しているのは、次の集団である。

1 国際金融資本(シオニズムのグローバリスト。ワン・ワールド主義者。世界統一政府の樹立者)とウオール街

2 米軍産複合体

3 イスラエル・ロビー

総じてネオコン・イデオロギーが現在の米国を支配している。

つまり、米国とイスラエルとの力関係では、「1」「3」に見られるように、米国の1%を、実はイスラエルが動かしているのである。

トーマス・モーラー海軍大将が、「イスラエルに抵抗できるアメリカ大統領はいない」と語ったように、もし重要な政策で反イスラエルを打ち出せば、「反ユダヤ」のレッテルを貼られ、大統領はおろか、議員にもなれないだろう。

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さて、冒頭の女の子は、殺されなかっただろうが、実際に本物の武器で殺された子どもたちを想像することが大切だ。

記事を読むと、こういうくだりがあった。

「いとこが小さな3人の子供たちを連れてシリアを脱出し、2年前から安全なスウェーデンに移住してきた。

彼らがここで初めての大晦日を迎えたときに、外で祝いの花火が鳴り響いた。すると彼らは「故郷と同じだ。家の中に入らなきゃ」と言った。最大級に悲しい声で」

戦争は、人間の営みのなかでも、もっとも愚劣なもののひとつだ。他民族と他国の文化を破壊する。そしてかりに勝っても、自国の多くのものが破壊され、失われる。笑いが止まらないのは、当事国に戦争資金を貸し与える国際金融資本と軍需産業だけだ。

わたしたちは、日本の周りに戦争の危機があることを最大限に警戒しなければならない。しかし、それは日米の1%によって作られる戦争なのだ。ひとつは尖閣を巡る中国との戦争である。もうひとつは、北朝鮮との戦争である。

どちらも、わが国が核攻撃を受ける可能性がきわめて高い。今回のメルマガでは、北朝鮮に限って考えてみよう。

ケイル・A・リーバー(ジョージタウン大学准教授。専門は国際関係論、核戦略)と、ダリル・G・プレス(ダートマスカレッジ准教授。専門は政策決定論、核抑止戦略など)は、共同執筆の「第二次朝鮮戦争の悪夢に備えよ」で、次のように書いている。

「現実には、核戦争が起きるリスクを現実味に乏しいシナリオと退けることはできない。もちろん、平壌のお決まりの恫喝策は今回も大言壮語に終わるかもしれない。しかし、現在の危機は通常戦力による紛争が起きるリスクを大きく高めている。そして、実際に戦争になれば、それが核戦争へとエスカレートしていく危険は大きい。

(中略)

皮肉なことに、核戦争のリスクは米韓の弱さではなく、強さに派生している。戦争が始まれば、訓練も装備も十分ではない北朝鮮軍は、どうみてもCFC司令部(米韓連合軍)には太刀打ちできないだろう。もちろん、ソウルは一定のダメージを受けるだろうが、北朝鮮軍は総崩れとなって敗走し、CFCが短時間で国境線を越えて、北へと進軍する。

この時点で、北朝鮮指導層は「サダム・フセイン、ムアンマル・カダフィに持ち受けていた忌まわしい運命を回避するにはどうすればよいか」という重大な選択に直面する。金正恩とその家族や側近たちは中国に脱出して保護を求め、そこで余生を送るつもりかもしれない。だが、北京が金正恩体制に対して苛立ちを強めているだけに、これが実現する可能性は低い。平壌に残された唯一の方法は、核によるエスカレーション策という切り札を持ち出して停戦に持ち込むことかもしれない。

CFCが平壌に攻め入るのを阻止するために、金正恩がどのように核を用いるかを知るのは不可能だが、平壌の戦略の効率は、例えば、韓国の(在韓米軍が利用する)港や日本における(在日米軍の)航空基地など、最初の攻撃で北朝鮮が何を破壊したかに左右されるとは限らない。

戦端が開かれた後に、相手に条件を飲ませることができるかは、まだ手つかずの標的を人質にできるかどうかに左右される。金正恩は、CFCが攻撃を止めない限り、その段階で、いまだ手つかずのまま残されている、片手では数え切れない韓国や日本の都市を攻撃すると威嚇するかもしれない」(『Foreign Affairs Report』2013 NO.5)

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