安倍晋三の人質救済の対応や安倍政権支持について、東京の大手メディアが世論調査をやっている。かれらのやる世論調査は、長いものには巻かれろの国民性を利用した洗脳・誘導の本質的なものである。

わざわざ中東にまで出かけて、人質の救済どころか、殺してくれといわんばかりの挑発を繰り返す。その結果、処刑に追い込んだ首相を、過半数の国民が支持する。お花畑に住んでいても、ここまで愚かな筈がない。実際、この人質救済失敗を、地方紙やネットの世論調査では多くの国民が批判している。

日本はなぜ愚かな太平洋戦争に突入していったか。それがわかる状況が再現されている。

ブログランキング・にほんブログ村へ

野党を含む国会、メディア、大学教師を筆頭とする知識人。これらが最初に権力に寝返り、国民を見殺しにする。(ネットに登場して、安倍政権を批判している政治家、記者、大学教師たちは、例外的に優れた人たちである)。その見殺しの象徴的な事例が今回の人質見殺し事件だった。

この国では上に行くほどバカが出てくる。それはこの国の構造的なシステムになっている。バカであるから平和のありがたみなどわからない。人を救う心根の強さもない。ただ、米国に付き従い、国富を献上し、国民の命を見捨てる。「テロリストと交渉しなかったのはエライ」と頭を撫でてもらって喜ぶ。

これまでメルマガで書いてきたとおり、イスラム問題に関心をもつことは、2015年1月17日~21日の、安倍晋三の中東訪問以来、遠い中東のよそ事ではなくなってきている。安倍が買って出た国内問題になってきた。

(以下、メルマガの一部だけ公開します。

有料メルマガのお申し込みはこちらからです。
初回お申し込みの、当月は無料です)

イスラム教徒は、世界に16億人もいて、やがて20億人にも達する勢いだ。アジアでも、インドネシアやマレーシア、ブルネイがイスラム教徒の国である。イスラム問題は中東に限定される問題ではないのである。

欧州にはイスラム教徒が多く住んでいる。そして仏、英、独など、深刻な問題を抱えている。その一端を見てみよう。それは、間接的に、今回の中東訪問で、安倍がいかに大失態をやったかを知ることにもなる。

ロビン・シムコックスは「フランスのアルジェリア人―フランス紙銃撃テロの教訓」のなかで、次のように書いている。

(ロビン・シムコックスは、イギリスの外交シンクタンク、ヘンリー・ジャクソン・ソサエティリサーチフェローで、専門はテロと国家安全保障、イギリスにおけるテロリズム、アルカイダとその関連組織、イスラム主義など)

「すでに、フランス紙銃撃事件の詳細は明らかになり、ヨーロッパ諸国は次の襲撃を防ぐにはどうすればよいかに、焦点を合わせている。

フランスでのテロは、イスラム主義のイデオロギーを完全に消し去るような移民社会政策上の特定のアプローチが存在しないことを意味する。

多文化主義を尊重し、移民たちが母国の文化的習慣と価値を維持していくことを奨励するイギリスとは違って、フランスは先ず共和国の原則へのコミットメントを求めてきた。

だがイギリスのアプローチも、フランスのやり方もうまくいっていないことは明らかだ。

郊外の貧困地域で多くのイスラム系移民たちは暮らし、若者の失業率は40%にも達している。この「貧困化した郊外」はフランスのアプローチの失敗を象徴していると考えられている。 2005年の10月と11月にフランスの郊外で起きたデモは、ふつふつと煮えたぎる社会不満がいかに短期間で暴力へとエスカレートするかを示す警告だった」(『Foreign Affairs Report』2015 NO.2)

欧州の多くの国が、イスラム問題で苦しんでいる。

わたしがいいたいのは、これまで、イスラム問題を比較的うまく処理してきた日本が、どうしてわざわざイスラム社会との良好な関係にくさびを打ち込み、米国・イスラエルの陣営に飛びこむような真似をしたのか、ということだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

安倍の中東挑発訪問まで、誰も日本人がISISの憎悪の標的になるなど考えなかった。それが一変したのである。

日本人は政治に弱い民族である。こういうときに政治を批判する民度がない。人質の救出を安倍晋三がやっているから「安倍批判をするな」という、この政権へのスリより、同調圧力は、解放失敗の後にも続いている。例の国会決議への、退席した山本太郎へのバッシングである。

みんなが一緒にやろうとしている決議に、退席したのは許されない、という。そうか、しかし、そんなことはどうでもいいから、山本太郎の退席理由に対して、内容的に批判すべきだ。おそらく退席という形式のみを批判しているのであって、その理由(内容)に対しては批判できないにちがいない。

英、仏、独でさえ、解決できないイスラム問題を、日本に解決できる筈がない。その証拠に安倍はわざわざ中東にまで出かけて、大失態をやらかし、テロの標的を土産に帰国したではないか。

しかもヨルダンに現地対策本部をおいたために、結果的にヨルダン空軍パイロットのムアズ・カサースベ中尉の処刑が明らかになり、報復としてのサジダ・アル=リシャウィ死刑囚の処刑と、ヨルダン軍の空爆を引き起こしてしまった。いったい何千人の老人や女性、子どもが死んだことか。

ロビン・シムコックスは、「フランスでのテロは、イスラム主義のイデオロギーを完全に消し去るような移民社会政策上の特定のアプローチが存在しないことを意味する」と書いていた。同様に、イスラムの過激主義を完全に消し去る特定のアプローチは存在しない、とわたしはいいたい。強大な米国の軍事力をしてもそれは不可能なのだ。

かりに米国・イスラエルが、傭兵たるISISを「壊滅」させたとしよう。しかし、米国もイスラエルも、戦争ビジネスのために中東に留まるためには、また新たな過激派組織を作らねばならない。

これから日本を待っている現実は、海外と国内とでのテロ攻撃に怯える生活が始まったということだ。

ISISは、日本をイスラムの敵であった十字軍に加わったと明確に認定した。このことを軽くあしらってはならない。日本は明確に後方支援を開始したのである。相応の反撃があると見做さなければならない。

ロビン・シムコックスは、前掲論文のなかで、こうも書いている。

「フランスでの最近の出来事からみて、ヨーロッパにおけるユダヤ人への暴力トレンドも高まっている。反ユダヤ主義をテーマにするコメディアン、デュードネ・バラバラがフランスでは人気者になっている。反ユダヤ主義があまりに大きな問題になったために、フランスのベルナール・カズヌーヴ内務省は(こうした偏見や差別を)「国家的大義」に関わるとして対策をとると表明している。

最近のヨーロッパユダヤ人会議の調査によれば、2013年にフランスでは、他のいかなる国よりもユダヤ人に対する攻撃が頻発するようになった。しかも、ジハーディストのイデオロギーのなかにも反ユダヤ主義が明確に位置づけられている。

実際、(ユダヤ系食料品店を襲って、人質を取って立てこもった今回の事件以外にも)フランスのイスラム過激派はこれまで何度もユダヤ人をターゲットにした攻撃を試みている。

(中略)

ほとんど役にはたたないとしても、欧米世界は穏やかな路線をとり、問題を語らず、相手を刺激しないようにしてイスラム教徒を社会に取り込んでいくか、それとも、西洋の価値と原則に忠実であるかを選ばなければならないだろう」

「ヨーロッパにおけるユダヤ人への暴力トレンドも高まっている」という認識は重要だ。第二次大戦におけるユダヤ人虐殺に対する贖罪意識が欧州には強い。とりわけ独ではそうだ。にもかかわらず、根深いユダヤ人への暴力トレンドが高まってきた。つまり欧州では、イスラム教徒排除と、ユダヤ人への暴力トレンドが同時並行して起きている。これは非常に関心を惹かれる事実だ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信しております。

2011年10月1日より「兵頭正俊の優しさ出前」(月額:864円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を発行しております。

「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

価格以上の価値があると自信があります。ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

なお、メルマガはテキストファイルであり、このブログ掲載の画像などはありません。

また、このブログ掲載の文章は、ブログ用に編集してあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ