状況への呟き

(今日は、1月12日と13日のツイートをまとめました。
文章はブログ用に加筆・編集してあります。
また、「状況への呟き」では、ここで新たに作った呟きを入れることがあります。

投稿サイト、あるいはご自分のブログへの引用・転載等は、ご自由にどうぞ。
投稿サイト『阿修羅』などに、上手わたしのツイートを編集して投稿してくださる篤厚の方がいらして、1位にランクされているのを何度も見たことがあります。
また、ブログ『晴耕雨読』に、ツイートをうまく編集して掲載していただいております。
感謝しております)

2015年1月12日

仏全土で、「シャルリー・エブド」襲撃事件に対するデモが開催された。
参加者は370万人で、歴史上最大とも。
この動きは、単純には喜べない。デモの盛り上がりは、移民排斥、反イスラムへの盛り上がりだからだ。
実際、デモではイスラム教の預言者ムハンマドを冒涜する風刺画が掲げられ、モロッコ外相は抗議してデモに参加しなかった。

シャルリー・エブドという、この挑発的な出版社を、批判し続けた良識的な声は、政府を初め、以前から仏に存在していた。英国にも存在していた。それが今は完全に隠蔽されている。
今は、「テロは悪」「表現の自由は善」の二項対立に置き換えられている。これは移民排斥、反イスラムに結びつき、次の事件を生む危険な予兆である。

「シャルリー・エブド」襲撃事件。「表現の自由は善」はフックだ。
「テロは悪」から「イスラムは悪」に結びつき、「中東参戦は善」が到達点になる。そういう意味で、仏だけの問題ではない。自衛隊の中東派遣を見据えて、冷静で慎重な考察をしなければならない。

「シャルリー・エブド」襲撃事件に対して、東京の大手メディアが「表現の自由」の圧殺を怒ってみせるのはおかしい。
なぜなら、かれらは「表現の自由」を放棄し、首相と会食し、政府の広告・広報機関に退廃しているからだ。
何という呆れた偽善だろうか。怒るのには、政府を監視している資格がいるのだ。

「反テロ」というイデオロギーは偽物だ。「反戦」の思想こそが本物である。
「反テロ」のイデオロギーは、「反戦」に深化しなければならない。
「人を殺すな」
この原則こそが、安倍の「人殺しのできる国」に対抗できるのだ。
「反テロ」は、「イスラムは殺してよい」に繋がる偽物だ。

「シャルリー・エブド」襲撃事件に関して、11日、パリで各国首脳らとドイツのメルケル首相もデモ行進した。
彼女は最後まで悩んだ筈だ。
デモは、ドイツ国内の移民排斥、ネオナチを勢いづける。
ほんとうは世界中で、鎮魂の黙祷を捧げるのがよかった。
デモのパフォーマンスは、世界中に影響を与える。

France demonstration (2)

「テロはいけないに決まっている。実際に人が殺された。何がいけないんだ」
こういうお花畑がもっともよくない。
「シャルリー・エブド」襲撃事件はプロセスにすぎない。欧州には、以前から移民排斥とネオナチ、右翼の勃興という状況があった。それに追い込まれて起きた事件だと認識しなければ、第2の事件が起きる。

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1月13日

11日にパリで行われた各国首脳らのデモには、ネタニヤフまで参加した。支持率低迷の、各国首脳は、パフォーマンスに打って出たのである。
これは全世界に呼びかける鎮魂の黙祷を捧げた方がよかった。
なぜなら、このデモによって、欧州のネオナチ、ファシストが、移民排斥、反イスラムに動き出したからだ。

仏のメディアは「フランスの9.11」と呼ぶまでに反イスラムを鮮明に出している。この動きは、もはや米欧の首脳には止められないかもしれない。
マニュエル・バルス仏首相は、仏が「テロリストとジハード(聖戦)主義者、イスラム原理主義者との戦争状態」にあると語った。もの凄く低レベルの政治家だ。
政治家は、もっと言葉に注意するべきだ。

欧州の極右政党は、「移民政策の失敗が引き起こした悲劇」としている。
仏の極右政党、国民戦線のマリーヌ・ルペンは、「イスラム原理主義に関連したテロの脅威が高まっている」と煽り始めた。
今に仏大統領も、移民排斥、反イスラムの動きを止められなくなるだろう。この統治不能というのが最も怖いのだ。

「シャルリー・エブド」襲撃事件で傑作なのは、警察が犯人として特定した証拠品だ。
ひとつは、兄のサイドの逃走車に残された身分証明書。
ふたつめは、やはり車に残されていた火炎瓶とイスラム聖戦戦士の旗。
こういうミスは小学生でもやらない。
身分証明書をもって行動するテロリスト! 覆面をしてテロをやった意味がない! 銃をもつ者に火焔瓶など必要ない!
背後に筋書きを書いた者の可能性を排除するのは、危険である。
しかし、その者は非常な低能である。

「シャルリー・エブド」は、その表現の結果に、責任をもつべきだ。欧米の移民排斥、反イスラム運動に火をつけた。
かれらはまだ、預言者ムハンマドを侮辱した反イスラム的な風刺画を掲載するという。
次第に、かれらの正体が露出してきた。これは「表現の自由」を装った反イスラムである。

「シャルリー・エブド」は商業出版だ。このことをおさえた議論がない。様々な宗教と預言者を侮辱して金を儲けていたのである。
ここでの原則は、どれほど利潤を上げるかだ。過激に侮辱するほど右翼に支持されて売れ行きが伸びたのである。イスラムと警察に警告されるほど売れたのだ。
現在、この商業主義が「表現の自由」にすり替えられている。

「シャルリー・エブド」襲撃事件。開祖・預言者を風刺し、過激に侮辱して金をもらう。
次回はまた編集者からの注文を受けて、より過激に開祖・預言者を風刺し、侮辱する。
警察からの警告があったにも関わらず、金のため、生活のためなのだ。
はっきりしていることがある。もし稿料をもらえないか、支払いが滞ったら、漫画家たちは怒って書かなかっただろう。
それが「表現の自由」の殉教者にすり替えられている。

欧州は、「シャルリー・エブド」襲撃事件の扱いを誤ったことを、いずれ後悔するだろう。
この事件は、ナチス時代のドイツ国会議事堂放火事件並みの位置を占めるかもしれない。
複数の風刺画が、政治家たちの制御不可能な方向に歴史を引っ張り始めた。この方向は警察国家の途であり、戦争への道である。

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