前回のメルマガで、一般に唐突に見られたプーチン提案は、プーチン、アホぼん三世の間で用意周到に練られた提案だったと書いた。

改憲にせよ、アホぼん三世が考えているのは、そのことで歴史に残りたいという野心だけである。そこで北方四島も狙われたのであろう。

6年間に23回のロシア訪問。この異様さの結果がこれだった。

前回のメルマガで、プーチンの提案は、単なる日露間の平和条約に留まらず、露中日に北朝鮮、韓国を交えた軍事同盟に発展するかもしれない、と書いた。そして、これをおそらくトランプも了解している筈だと。

ちょうど『Sputnik日本』(9月15日)に「日本人専門家、露中日による軍事協力拡大を予測」という記事が載っていた。

今日のメルマガではこの記事を切り口に、さらに平和条約先行のプーチン提案を深掘りしてみる。

日本が露中両国と並んで、共同軍事演習「ヴォストーク2019」に参加したいと考えており、ここで話題になっているのは3カ国による軍事的同盟の創設であると、日本における最も著名なロシア専門家の一人である政治学者の中村逸郎・筑波大学教授は考えている。

このような見解を中村教授は、ウラジオストクで行われた日露首脳会談の総括に関するスプートニクとのインタビューで述べた。ロシアのプーチン大統領は、日本の安倍首相との12日の会談で、両国間の関係は前向きに発展しつつあり、「これが初めて、我々(両国)の軍事関係官庁による協力とも関連を有している」と強調している。

中村教授は、「シベリアとロシア極東で、ロシアと中国の軍事演習が行われる。これに、近い将来、日本も参加していく方向性だ。これが今回の首脳会談のビッグニュースだ」と考えている。

教授は、この問題について、東方経済フォーラムの枠内でこの数日の間にウラジオストクで行われた露日首脳会談の議題にも上った可能性があるとしている。

中村教授は、露中両国による今回の演習がフォーラムと同時に行われるということが偶然ではないと考えている。教授の見解によれば、このことはフォーラムが、経済的なものでありながら、同時に防衛に関する一定の内幕を有しているということを物語っている。教授は、将来の演習に参加したいとの日本による他ならぬこの願望と、10月に予定されている自衛隊の統合幕僚長によるロシア訪問を結びつけている。

教授は、「そのような流れがあるため、日本は自国の統合幕僚長を10月にロシア訪問のため送るのだ。来年9月に行われる次回の演習に日本が参加することについて、統合幕僚長は合意に達するだろう。これは、3カ国による共同軍事演習になる。ロシア、日本、そして中国は間もなく、経済的協力を確立していく。この協力が、軍事的な協力にもなるだろう。これは極めて重要な瞬間だ」と説明している」(「日本人専門家、露中日による軍事協力拡大を予測」

日本が露中の共同軍事演習「ヴォストーク2019」に参加したいと考えている。これは衝撃的な情報だ。ただ、中村逸郎の説には、米国が3つの権力に支配されているという現実認識が欠けており、それが主張を楽観的でジャーナリスティックなものにさせている。

何度も書いてきたが、米国には、3つの頭、権力がある。そのひとつは、表面的な米大統領の権力である。世界のほとんどの人が、米国の権力は大統領ひとつだと勘違いしている。これとは別にディープ・ステートという金融マフィアの裏権力があり、さらに米軍産学・イスラエル複合体という権力が存在する。この3つの頭、権力は明確に分かたれたものではなく、相互に入り組み、影響を与え合っている。

ディープ・ステートと米軍産学・イスラエル複合体は、戦争で経済を回していく勢力であり、大きくはロシアとの第三次世界大戦を狙っている。もちろん、その際、自衛隊は地政学的に最前戦で使われることになる。この認識を欠くと、米国はトランプの思うとおりに動かせるし、動いているという間違った認識が出てくる。

ここで紹介されているのは、ウラジオストクでの日露首脳会談について、スプートニクとのインタビューに中村が答えたものだ。プーチンは、アホぼん三世との12日の会談で、両国間の関係は前向きに発展しつつあること、また、両国の関係は軍事関係官庁による協力にまで波及していると強調した、という。

ふたりの間で、軍事関係官庁による協力まで話し合われたとなると、前号メルマガでわたしが書いた、平和条約先行のプーチン提案はアホぼん三世との連携の元に出されたという論を補強するものである。

しかも中村は、「シベリアとロシア極東で、ロシアと中国の軍事演習が行われる。これに、近い将来、日本も参加していく方向性だ」とまで語っている。

露中の軍事演習がフォーラムと同時並行して行われたのは、フォーラムが、防衛と絡んだものであることを物語っていると中村は指摘している。10月に日本の統合幕僚長がロシアを訪問するが、そこで、来年の3か国による共同軍事演習が決められる。露中日は、経済的協力を確立した後、軍事的な協力に発展していく。これが中村の情報だ。

この可能性は確かにある。これが成功するには、冒頭に述べた米国の、トランプ以外のふたつの頭、裏権力が、露中日の軍事協力、軍事同盟を認める必要がある。その可能性は100%ない。

だから中村の情報が現実化されるためには、トランプの存在が必要なのであり、プーチンは年内の平和条約締結と急がねばならなかったわけだ。

・・・・・・・・・━━━━━━☆

メルマガの一部の紹介はここまでです。

申し訳ありません。ぜひ有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』の購読をご検討ください。

※メルマガのご案内

こんにちは!

有料メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』を配信している兵頭と申します。

2011年10月1日より『兵頭正俊の優しさ出前』(月額:864円(税込)/配信サイト:まぐまぐ)を配信開始しました。

月・水・金・それに、ほぼ週に1回の号外を配信しております。
実質、週に4回の配信になります。

わたしの強みは、商業ジャーナリズム、「記者クラブ」メディアから自立していることから、政権にも企業にも遠慮なく真実を語る位置を確保していることです。

わたしは若い頃に吉本隆明の『試行』に作品を発表していました。
この『試行』自体が、そのような問題意識に貫かれた同人誌でした。
位置のとり方の大切さはわかっております。

また、教師をやっていたことから、わかりやすく表現することには通じており、多くの読者の方からわかりやすいという声を聞いています。

優れた情報と、新しい状況の分析・とらえ方を提供します。
そして、「記者クラブ」メディアの情報操作と国民洗脳を対象化し、あなたを現在とは違うステージに招待します。

確かに、わたしはテレビなど晴れがましい舞台には出ておりません。

しかし、わたしの書いた文章は、グーグルの検索でもあちこちで上位に出ております。

ツイッターでは3万を超えるフォロワーに支持されており、無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』は殿堂入りを果たしております。

価格以上の価値があると自信があります。
ぜひ購読のご検討をお願い申し上げる次第です。

なお、別に無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用と、内容は同じ 携帯用 を2011年8月29日より、「まぐまぐ」から配信しております。

無料で、ほぼ週刊です。
(体調を崩したとき、それに正月や5月の連休、お盆には、お休みをいただきます)

携帯の送受信の制限を考慮して、分割して送信するように改善しました。

ご登録をよろしくお願いします。

・・・・・・・・・━━━━━━