1 小村基の犯罪

大阪市立桜宮高校2年の男子生徒(17)を暴行で自殺(昨年12月23日)に追い込んだ事件で、生徒の遺族が、バスケット部顧問で体育科主任の小村基(こむらはじめ 47)容疑者を、1月23日、暴行容疑で大阪府警に告訴した。

教師の体罰に関しては、学校教育法11条で「校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、学生、生徒及び児童に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。」と明確に禁じている。

今回の場合は、生徒が体罰によって自殺しており、体育科主任の小村基(こむらはじめ)も殴ったことを認めている。

ただし殴った回数は、遺族と小村とで食い違いを見せている。自殺した生徒は「30~40回」殴られたと親に語っていたが、小村は「数回程度」と語っている。

この事件について、世間とメディアとが見落としていること、認識の間違いについて書いておく。

(1)子供は教師に殴られたことでは滅多に自殺しない。体罰教師も黙って殴り続けるわけではない。

教師が殴り続けながら生徒に浴びせる言葉の暴力が生徒を追い詰め、将来の展望を奪い、生きる活力まで奪って自殺に至らせるのである。

メディアも警察も、この言葉の暴力についてはほとんど関心を示していないが、今後の裁判に当たって、担当の弁護士は、この点を徹底的に調べ、取り上げるべきだ。

もっとも、普通の弁護士には、この問題意識自体がないだろうが。

小村も、その場にいた教師たちも、まずほんとうのことをいわないだろう。もし体罰現場に居合わせた生徒がいたら、唯一、喋ってくれる可能性があるが、すでに顧問や先輩筋が緘口令を敷いていると思われる。

この言葉の暴力さえ引き出せたら、世間の見方も、裁判官の考えも一挙に変わるのだが。

(2)暴力はクラブ指導だけで行使されるのではない。暴力教師は、遅刻指導、クラス経営、授業と、暴力を手段にして「教育」する。

このことも世間はもちろん、警察やメディアもあまり関心を示さないところである。

小村基(こむらはじめ)の、この遅刻指導、クラス経営、授業における体罰、言葉の暴力を調べることで、自殺した生徒への暴力がどんな凄まじいものであったかの認識に繋がる可能性が高い。

ただ、法廷で小村に尋問するだけでは、小村は何も答えないだろうから、事前に証拠を集める必要がある。ただ現在の大方の弁護士はそれをやってはくれないだろう。

それで遺族は弁護士同伴で市教委に行き、桜宮高校での小村の体罰暴力に関するアンケート調査を要求するのである。

直接、桜宮高校に依頼するよりは、市教委に頼んだ方がいいだろう。

市教委がダメなら橋下徹に頼み、それもダメだったら記者会見を開いて、アンケート調査に非協力的な大阪市の体質を訴えるのである。

わたしが自殺した生徒の親だったら、あるいは担当の弁護士だったら、そこまでやるが、どうだろう。

(3) 体罰教師に対しては、「体罰をふるったのは悪いが、クラブ指導では実績を上げている」、あるいは「クラブ指導で、ある程度の体罰は必要悪である」といった偏見がある。

しかしこういった部分的にせよ、体罰を認める考えが存在する限り、体罰はなくならないし、生徒が自殺に追い込まれる事件は消えないにちがいない。

体罰教師は、生徒の内面に入り、きめの細かい指導のできない、そしてカウンセリング指導ができない、無能で無力な教師である。

橋下徹はまだ今にいたっても、生徒指導面での体罰に未練を残している。こういう中途半端な姿勢の首長が、体罰教師を増長させ延命させてゆくのである。
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 2 大阪市教育委員長と桜宮高校校長の未必の故意

大阪市教育委員長と桜宮高校校長のとり続けた教育姿勢は、かれらのおかれた高度の専門性、知識、経験からして、大阪市立桜宮高校の横行する体罰を放置しておけば、いずれ殺人や自殺事件に深化してしまうかもしれない、と簡単に予測された筈である。

しかし、かれらはそのまま桜宮高校を放置し、結果的に体罰暴力による自殺生徒を生み出してしまった。

もちろん体罰で自殺する生徒が出ても仕方がない、という積極的な意思(故意)はなかっただろう。

しかし、わが国の刑法では、これにたいしても消極的な「故意」を認め、「未必の故意」が適用されることになっている。

市教委は1月13日に、顧問が約4年前にもバスケ部とは別の男子生徒の顔を平手で3、4発叩いた。

出血するけがを負わせていたと発表した。

この小村の体罰があったのは2008年9月24日夕方である。

体育祭に向けて授業で組み体操の練習中、2年の男子生徒に対し、小村が顔面を平手で2、3発叩いた。襟元を持って引き倒し、そのまま引き上げて「しっかりやれ」と言って、さらに1発叩いた。

殴られた男子生徒は口の中を切るけがをし、25日に保護者から市教委に連絡があり、体罰が発覚した。

このとき小村は体罰を認めたが、市教委が処分しなかったため、小村の体罰を止めさせるどころか、逆に増長させる結果になった。

もしこのとき、市教委が適切な処置をしていたら、小村も2度目の処分を畏れただろうから、今回の体罰自殺事件も防がれた可能性がある。

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