橋下徹がまたぞろ世間を騒がしている。橋下がお騒がせ男なのか、バカメディアが面白がっているのか。おそらく両者が作用しあっているのだろう。

ただ、両者の学校教育に対する無知が大きく作用して、ことの本質から外れて、意味もなく大きくふくれあがっていることは確かだ。

これからこの問題を考えてゆくが、その前にわたしの考えを述べておく。

教師の体罰は、絶対に認めてはならない。

暴力を受けた子供は、長じて自分の子供を殴る。体罰は「遺伝」するのだ。

これには多くの実例がある。子殺しにいたる親は、殆ど学校で教師にひどい体罰を受けている。殴られながら、罵声を浴びながら、かわいそうに躾の流儀として身に染みついてしまうのだ。

橋下徹の直近(2013年1月16日)のツイートを見てみよう。かれの真意を探るにはこれが一番いい。

「桜宮高校体育科の入試中止については賛否両論がある。ただ、これは子どもに責任を取らせたわけではない。桜宮高校体育科が生徒を受け入れる状態ではないということ。実態解明も済んでおらず対応策も何も決まっていない。こんな状況で生徒を受け入れることはできない」

「顧問の暴力を誰も止めることができなかった。周囲の教員も、生徒も、保護者も。そして生徒が死に至った。この実態解明、原因究明せずしてなぜ新入生を受け入れることができるのか。体育科を目指して頑張ってきた受験生には申し訳ない。しかし、今、桜宮体育科は新入生を受け入れる状態ではない」

「中学校の現場から特に中学校長から、「受験生のことを考えているのか!」と声が上がっているらしい。そのままそっくり返す。桜宮高校のこの現状を、どこまで中学校の現場は知って進路指導していたのか。桜宮高校に求める生徒や保護者の期待の在り方そのものも問題だった」

「受け入れ態勢が整っていない学校に新入生を受け入れるわけにはいかない。在校生についてはそのまま継続。そして受験生には普通科枠の増員。これが混乱回避のギリギリのところ。生徒や受験生に責任を取らせたわけではない」
(引用終わり)

まず物議を醸している入試の中止から見ていこう。

その理由を橋下は「桜宮高校体育科が生徒を受け入れる状態ではないということ。実態解明も済んでおらず対応策も何も決まっていない」からだとしている。

ところが新入生と学校改革、実態解明、対応策は直接の関係はないのである。

桜宮高校体育科の新入生は、科のカリキュラムに沿って学び始める。当分、体罰教師たちも体罰を自粛するだろうから、問題はない。新入生を受け入れて、平行して実態解明、対応策、学校改革はやったらよい。

新入生は何の妨げにもならない。

逆に、桜宮高校体育科の1年生が抜けたときの学校の混乱に対しては、橋下はもっと想像力を働かせた方がよい。

また橋下徹は、桜宮高校の現状を、どこまで中学校の現場は知って進路指導していたのか、と問いただしている。「桜宮高校に求める生徒や保護者の期待の在り方そのものも問題だった」とも指摘している。

しかし中学校の現場は、高校のことをよく知っており、体罰が横行していることも知っていたと思って間違いない。

中学校の教師は、実に進学先の近隣の、高校のことを知っている。高校のどの教師が教科の中心になっているか、どの教師が遅刻指導に熱心であるか。どの教師が、いつ、授業時間に生徒を殴ったか。そして教師の口癖、愛車の車種まで。

なぜなら中学の部活の付き合いは、生徒が卒業してからも続き、高校に進学した生徒が中学に来て、情報を入れるからだ。きわどい情報はメールで来る。

父兄も相当程度に高校の校風や体質を知っている。

だから問題は、高校の体罰の校風を知っていても、なおかつあまり体罰を問題にせずに桜宮高校体育科を目指す、この国全体を覆っている体罰軽視の風潮にあるのだ。

橋下徹は弁護士の駆け引きとして政治をやる。それですぐひっくり返る。かれの啖呵も、どこまでゆくのかわからないが、「受験生には普通科枠の増員」との案には、彼の人間蔑視が露出している。

普通科と体育科とはカリキュラムが違う。体育科に進みたい子供たちにはバカにした話だ。生徒の希望・夢をバカにしている。

繰り返すが、橋下徹は、最初に大風呂敷を広げても、すぐにひっくり返る。いい加減なところがあるので、これも実際に入試を中止する可能性は小さい、とわたしは見ている。
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橋下徹が1月17日の記者会見で、市立桜宮高校の全教員約70人の総入れ替えを市教委に要請したことに絡み、「最低限、体育会系のクラブ活動顧問の入れ替えだ。春に顧問が残っているようなら、体育教師分の人件費を執行しない」と述べた。

これは市長に予算執行権があるために、人事の刷新を迫る考えを示したものである。

この点についてメディアが勘違いしている。

人事異動は全国の高校で不断に行われていることだ。

10~20人の異動は普通に行われている。どんなに評価の高い高校、問題のひとつもない高校でも、これはやらないといけない。

10年、20年のベテラン教師も、同じ職場に長くいると、知らず知らずのうちにマンネリに陥る。また若い教師が頼り切って、自立する機会が失われる。

他方、そんな優れたベテラン教師のいる高校に異動して学びたがっている他校の教師がいる。あるいはそのベテラン教師を欲しがっている新設高校がある。

さらに世間が知らないのは、桜宮高校にはこの機会に、なじめない桜宮高校から異動したがっている教師もいるということだ。

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