このページの要旨

ドストエフスキードストエフスキー

今回の民進党代表選には、表舞台のふたりの他に、隠れた主役がひとりいますね。その人と、表舞台のひとりとで創ったお芝居です。とても興味深いお芝居ですが、テーマはまったく国民の幸せに結びつかず、モチーフは国民には無関係のお芝居なのです。


小池百合子は、関東大震災で虐殺された朝鮮人に対して追悼文を出さなかった。虐殺された朝鮮人を「震災、それに付随する様々な事情によって亡くなられた方々」と語った。
虐殺とは語っていない。
ここらに撤退を転進、敗戦を終戦とごまかしてきた日本支配層の、歴史を修正する腐敗した意図が顕れている。
こういう姿勢が世界から日本が信じてもらえないところである。
民進党の代表選が行われている。ここには、前原誠司という政治家の状況認識の鈍感さが顕れている。
よくも安倍晋三の支持率が急速に下降しているときに、まるで瓜二つの政策で代表選に出たものだ。
この前原誠司を、民進党では圧倒的な多数で担いでいる。
これでは支持率が伸びないのも当然だ。

民進党の代表選で、前原誠司が、「All for All」(みんながみんなのために)という空虚な理念を掲げている。
資本主義社会は弱肉強食の修羅場である。
現実は、みんな(99%)はひとり(1%)のために尽くせ、なのだ。
現在、生活に苦しむ国民のために野党に求められているものは、政権交代だ。
前原がわかっていないのは、政権交代を起こすには選挙のルールそのものを変えなければならないということだ。
それが野党共闘なのである。
前原の政策はほぼ自民党と同じだ。
しかも野党共闘で共産党を排除するのだから、これで自民党に勝てる筈がない。

シェイクスピアシェイクスピア

ええ、わかります。「きれいは汚い。汚いはきれい。 さあ飛んで行こう。霧の中 、汚れた空をかいくぐり…」ですね。ただ、表舞台のふたりも抜け目ないから、隠れた主役の思うとおりに展開するかどうか。悲劇の臭いがします。


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1 民進党の最後の代表選になるか

盛夏、『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』は2回配信を休んだ。
今日から再開する。

朝、窓を開けると、入ってきたのが、それまでの風とは違っていた。
確実に秋は勢いを増している。
空の色も澄明になってきた。

日本中が腐敗してきた。
ひとりの男でここまで変えられるというのは、もともとそういった要素がある国民性なのだろう。

米日とも軍事政権の様相を深めている。
バノン無きトランプ政権は文字通り軍事政権になったが、日本も政権中枢に警察官僚や元自衛隊幹部が進出してきた。

同時に同じ色に染まっているのは、北朝鮮を睨んだ動きなのだろう。

ナショナリズム高揚に小池百合子が関東大震災による朝鮮人虐殺を否定してきた。

【録画】東京都・小池百合子知事が午後2時から定例会見(2017年8月25日)

(32分頃から問題の発言がはじまる)

小池百合子は、虐殺された朝鮮人に対して「震災、それに付随する様々な事情によって亡くなられた方々」と述べている。
虐殺とは語っていない。
ここらに撤退を転進、敗戦を終戦とごまかしてきた日本支配層の、歴史を修正する腐敗した意図が顕れている。
こういう姿勢が世界から日本が信じてもらえないところである。
ドイツとは違って、ほんとうに反省していると見做されないのだ。

これまで石原慎太郎さえ出した追悼文である。
それが小池百合子に至って出さなかったのは、日本人特有の空気に反応する現象が露出したものだろう。

右傾化した状況は、政権内部の人事から市井の隅々にまで波及している。
しかし、いくら小池百合子が朝鮮人虐殺を隠蔽しても、虐殺の事実そのものは残るのだ。
ちょうど都民ファーストの会のポンコツ議員に対して、いくら口封じしても、かれらの存在そのものは残るように。

26日の夕刻、TLを見ていたら、偶然、松尾貴史がアンケートをとっているのを見つけた。

かれは、そんじょそこらの政治評論家より確かなことを喋るので注目していた。
そこでアンケートに答えて、枝野幸男にチェックを入れた。
すると現時点での票数が出てきた。

興味本位のアンケートですが、ご容赦を。

様々な情報が錯綜する中、皆さんは民進党の代表になるべきはどちらだとお考えですか?
ちなみに私は野次馬であってどちらにも肩入れしていません。

前原誠司  9%
枝野幸男 91%

分母が5170票とかなり大きい。
わたしが投票したときは、「残り7時間」となっていた。

今朝(27日)、気になって最終結果を見てみる。
すると前原誠司が9%、枝野幸男が91%と同じ数字が並んでいた。
ただ、投票総数は6387票と1200票ほど増えていた。

これがネット住民の正確な判断なのだろう。
一般の国民の判断も、これと似たものだろう、と思った。

そこでふたつのことを考えた。

ひとつは前原誠司という政治家の状況認識の鈍感さだ。
よくも安倍晋三の支持率が急速に下降しているときに、まるで瓜二つの政策で代表選に出たものだ。
安倍と同じ結果が出るに決まっているではないか。

もう1点は、民進党という政党がなぜ国民に支持されないかという理由である。
この前原誠司を、民進党では圧倒的な多数で担いでいる。
これでは支持率が伸びないのも当然だ。

現場と民進党議員との意識の乖離。
国民と民進党議員の意識の落差。

これこそ組織における必敗のパターンである。
勝手に上の方では動いている。
連合との関係であれこれ決めて、この国民が生活苦に喘いでいるときに、前原が消費税増税を政策に掲げる。
原発を容認し、安倍と同じ極右の小池新党との連携を口にする。
「辺野古が基本」と相変わらず対米隷属をつらぬく。
しかも憲法改定推進で、カジノに前向き、法人税をさらに下げる、とくる。

どこが安倍と違うのか。

2 前原誠司の勝利では意味がない

安倍が3日でやることを、前原なら4日かける。
せいぜいその程度のことだろう。
丁寧にやりましたというだけで、結果は同じである。
そんなものは、政策の違いとはいわないのだ。
より悪質になっているだけだ。

その点、枝野幸男は、原発ゼロをめざし、小池国政新党は自民補完勢力で連携拒否と明言した。
憲法改定には慎重、消費税増税に反対している。
カジノに反対し、法人税を上げる。
沖縄問題では、「移設先を検証」する。
何よりも野党共闘に積極的なのがいい。
このように安倍との明確な対立軸を作り、国民に判断を仰ぐのである。

政策が同じなら、日本国民は自民党を選ぶか、野党に幻滅して棄権するのだ。

前原誠司は、「All for All」(みんながみんなのために)という空虚な理念を掲げている。

政治家が掲げた、これほどからっぽの美辞麗句も珍しい。
資本主義社会は弱肉強食の修羅場である。
だから富裕層の政治的エージェントたる政治家たちは、貧困層には過酷な消費税増税をやって、富裕層の法人税を減税するのである。
実態はみんな(99%)はひとり(1%)のために尽くせ、なのだ。

この点、法人税を上げるという枝野の方が遙かに資本主義社会を正確に認識しており、99%に寄り添う姿勢を見せている。

消費税増税を上げて富める1%に尽くすか、法人税を上げて99%に尽くすか。
どちらかしかないのだ。

このふたりの世界観は、同じ政党に所属しながら、決定的に違っている。

現在、生活に苦しむ国民のために野党に求められているものは、政権交代だ。

前原がわかっていないのは、政権交代を起こすには選挙のルールそのものを変えなければならないということだ。
それが野党共闘なのである。
前原の政策はほぼ自民党と同じだ。
しかも野党共闘で共産党を排除するのだから、これで自民党に勝てる筈がない。

民進党が共産党と共闘しなければならない理由は他にもある。

ナチズムがドイツを席巻した戦前のドイツでは、ドイツ社会民主党と共産党が組んでいれば、ナチスの政権獲得は難しかったといわれている。
共産党は野党共闘に舵を切った。
ところが民進党が連合に隷属していて、野党共闘に踏み出さない。

もちろん、自民党が裏で手を回しているのだが、いまも前原誠司は、かれ個人の反共イデオロギーもあって、忠実に共産党排除の路線を踏襲している。

この前原らの硬直した姿勢は、将来の歴史家によって厳しく指弾されるにちがいない。

こんななか、今回の民進党代表選では自由党の動きが注目を浴びている。
前原が勝てば合流するのではないかといわれている。

昨日(8月26日)、三宅雪子がこんなツイートをしていて、大いに参考になった。

「合流」といえば、なぜか皆さんお忘れですが、社民党は「沖縄の辺野古移設」が理由で連立を離脱したので、その方針が変らなければ「合流」はあり得ないでしょう。
デニーさんも同様。
太郎さんは党議拘束がある党は難しいのでは。
そうなると5人前後の話。
2候補とも選挙協力路線になったよう。

4~5名「合流」して、選挙協力せず30議席~(と言われている)を落としては意味がないと思います。
民進党は1回の反対でも処分されますから、太郎さんには窮屈では? またそれを望んでいるのかどうか。
合流という言葉は特定の個人を皆が希望しているような気がします(汗)。

もし前原誠司が代表選で勝利した後、自由党の4~5名が民進党に「合流」する。
前原は選挙協力せず、多数の野党議席を自民党に献上する。
つまり、この合流は国民の幸せとは無関係である。

合流の戦術があって、国民を幸せにする究極の戦略がない。
求められているのは形式的な政権交代だけであり、こういった合流は必ず失敗する。

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与謝野晶子与謝野晶子

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