この記事は、2017年7月2日、都議選投開票の前に書いて発信したものです。

『兵頭に訊こう』は、現在の国内外の重要問題について、最新の情報と考え方(批評)を、見やすく、わかりやすいことに注力して発信しています。

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漱石漱石

都議選最終日の秋葉原。ここで、さまざまな人間模様が見られました。安倍晋三への猛烈な「帰れコール」「やめろコール」。それにムキになってやり返す安倍晋三。そして籠池夫婦の闘い。籠池泰典を不当に連行する警察。選挙最終日の秋葉原は、これから全国で起きる前触れでした。

このページの要旨

東電や鹿島にとっては、税金で作られる凍土壁が一度で成功してもらっては困るのだ。
なるべく時間をかけて作り、失敗し、修理し、メンテナンスが頻繁に必要であり、金の成る木、金食い虫の工法が選択されたのである。
土建業者のなかからは、数分の1のコストで水を止められるとする指摘も出ている。

選挙運動の最終日(7月1日)、逃げ回っていた安倍晋三が、最初で最後の街頭演説をJR秋葉原駅前でおこなった。当然、帰れコールの洗礼を浴びることになった。
安倍晋三の子供じみた悪政が、あまりにも酷すぎ、のほほんとした日本国民にも少しわかるようになってきた。第一次安倍内閣時代の2007年でも現在のような要人の不祥事や失言・暴言があり、その結果、自民党は、夏の参院選で惨敗した。
そのときと状況が酷似している。

選挙最終日に、あの籠池泰典が100万円をもって姿を現した。
かれとしては、安倍晋三記念小学校)は潰されたし、もらった100万円は返却するのが筋だということなのだろう。
「安倍晋三やめろ」横断幕を、自民党青年団が自民党旗で隠そうとした。
これはきわめて象徴的行為であった。
企みや悪、都合の悪いこと、犯罪を、「知らない」「忘れた」「記録がない」で隠蔽して逃げる。
それが選挙にまで顕れていた。
最終日の、最初で最後の、たった一回の安倍街頭演説についても、メディアはダメだった。
とりわけ犬HKの権力へのすり寄りがひどい。
権力に都合の悪いことは隠蔽し、広報、広告にばかり務めている。
都民ファーストが圧勝、自民党が惨敗、という専門家の分析が出ている。

芥川芥川

自民党惨敗のA級戦犯は安倍晋三ですね。その指摘が自民党内部から出てくるかどうかで、この政党の運命が決まります。その誠実さ、活力がまだ党に残っているかどうかですね。ないのでは……。

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1 金のなる木としての福島第1原発

日本は1%によって国富が食い物にされている堕落国家、腐敗国家である。

そうなった最大の理由は、日本の1%が対米隷属を戦略にして、米国に国富を献上し続け、見返りに利権を獲得するという、歴史上、かつてない堕落政治、腐敗政治が行われているからである。

実質的な植民地の維持をネイティブの1%がやっているわけで、99%は奴隷を深化させてきた。
犬HKを筆頭にメディアがこの暗黒のカラクリを隠し続けるのは、この国のメディア自体が1%であり、1%の広報を務めているからだ。

最近もこんなことがあった。

巨額の税金を投じた福島第一原発の「凍土遮水壁」。

その効果を説明する東京電力に原子力規制委員が激怒している。

原子力規制委・更田委員長代理「(東京電力は)人を欺こうとしているとしか思えない。ウソだもん、これ(遮水壁の効果図)。陸側遮水壁、何も関係ないじゃん」「そんな説明が後から後から出てくるような図を描く限り、東京電力はいつまでたっても信用されませんよ

メルトダウンした原子炉建屋に流れ込み汚染水となってしまう地下水は、主に周辺に増設した井戸でくみ上げて減らしているのが実態。

しかし東電は28日、あたかも主に凍土遮水壁の効果で流入が減ったかのような説明をし、原子力規制委員会の更田委員長代理が激しく怒った。

東電は近く、遮水壁の凍結作業を完了する予定だが、350億円の国費を投入し期待した効果があったのか、検証する必要がある」(「東電説明に「ウソだもん、これ」規制委激怒」(6月28日))

いかに日本が米国にいわれるままのエネルギー政策を実行し、しかもそこから1%が利権を得ているかの象徴がここにも顕れている。

凍土壁が採用された時点で、わたしはメルマガやツイッター、ブログで、失敗することを指摘してきた。

たとえば2013年9月2日のメルマガ「429基の原発が人類を滅ぼす」(『兵頭正俊の優しさ出前』)では、凍土壁についてこう書いた。

茂木敏充経済産業相は、東電の広瀬直己社長を呼び、汚染水の対処方法について、「凍土方式」でやるように指示した。

この「凍土方式」による遮水壁は、対策委で大手ゼネコンの鹿島が提案したものである。
知られているように鹿島は、日本に原発を導入した中曽根康弘とは縁戚関係にある。

広瀬は凍土壁設置コストの見通しは不明だと語ったが、公表をはばかるほど巨大な額なのだろう。

ミソは、一旦造ってそれでおしまいというものではなく、地下水が流入する限り、ほぼ永遠に膨大な電気を使って地を凍らせ続けなければならないということだ。
鹿島はこれで安泰である。

しかも成功するかどうかは、やってみなければわからないという。

失敗するに決まっているではないか。

もっとも成功の見込みのない、延々と税金を食いつぶせる工法が選択され、それが凍土壁だったというわけだ。

東電や鹿島にとっては、税金で作られる凍土壁が一度で成功してもらっては困るのである。
なるべく時間をかけて作り、失敗し、修理し、メンテナンスが頻繁に必要であり、金の成る木、金食い虫の工法が選択されたのである。

土建業者のなかからは数分の1のコストで水を止められるとする指摘も出ている。
トンネル工事の水の問題と比較すると、福島第1原発の水の問題は、まったくたいしたことではないのだ。

原子力規制委の更田委員長代理が「(東京電力は)人を欺こうとしているとしか思えない。ウソだもん、これ(遮水壁の効果図)。陸側遮水壁、何も関係ないじゃん」と東電に原子力規制委員が怒って見せたところで、この茶番劇は延々と続くだろう。

さて、今日は都議選の投開票日である。
このメルマガは夕方に書き終わり、それから投稿するので、結果はまだわかっていない。

2 自民党惨敗? 「都民ファースト」圧勝?

しかし、自民党が惨敗し、真の野党(共産党・自由党・社民党)が圧勝する筈だった。

その根拠は次の6点だ。

(1)6月の尼崎市議会議員選挙で自民党は惨敗した。
その流れを都議選は受け継ぐことになる。

(2)森友・加計学園事件によって、いかに安倍政権が腐敗しているかを(まだ一部にすぎないが)国民が知るようになってきた。
都議選は、安倍政治への信任投票になっている。
こういう場合、自民党は過去も負けている。

(3)安倍晋三の子供じみた悪政が、あまりにも酷すぎ、のほほんとした日本国民にも少しわかるようになってきた。
嘘が政策の安倍晋三、官邸お抱え強姦魔山口敬之の性犯罪、「加計でなきゃダメよ」の萩生田光一、「極道の妻たち 赤い殺意」の豊田真由子、「自衛隊としてお願い。自民党候補に投票して」の稲田朋美、銭ゲバ下村博文、安倍の嘘を守って国税庁長官をゲットの霞ヶ関文豪佐川宣寿と、自民党に逆風を吹かせまくった。

(4)共謀罪が強行採決されたことで、国民監視の警察国家が強化される。
そのことに国民の一部が気づき始めた。

(5)第一次安倍内閣時代の2007年でも現在のような要人の不祥事や失言・暴言があり、その結果、自民党は、夏の参院選で惨敗した。
そのときと状況が酷似している。

(6)安倍晋三が逃げ回って、都知事選同様に選挙応援をまともにやらなかった。
わがままで単純な安倍は、負けるとわかった選挙応援はやらないので、安倍の動きで結果が見通せる。

以上の6点で、自民党の惨敗は予測できる。ただ、ムサシが起動しなかった場合の話である。この点、日本の選挙は非常に複雑である。もし自民党が健闘した場合、不正選挙の可能性が高くなる。

選挙運動の最終日(7月1日)、逃げ回っていた安倍晋三が、最初で最後の街頭演説をJR秋葉原駅前でおこなった。

当然、帰れコールの洗礼を浴びることになった。

都議選前日ようやく表に姿を現した安倍総理を待っていたのは「やめろ!」「帰れ!」の嵐! 怒れる聴衆の中には森友・籠池氏の姿も! 安倍総理は市民を指差し「こんな人たちに負けない」逆上!

【安倍辞めろ】安倍総理の秋葉原都議選応援演説で「安倍辞めろ」「帰れ」の大合唱! 籠池元理事長の姿も!(『健康になるためのブログ』

この秋葉原の演説では、いくつかの興味あることが起きた。

3 選挙最終日に露出したもの

(1)あの籠池泰典が100万円をもって姿を現した。
かれとしては、安倍晋三記念小学校)は潰されたし、もらった100万円は返却するのが筋だということなのだろう。
どこに行っても受け取ってもらえないので、演説の場にやってきたというわけだ。

大阪から東京にくるには、それなりに金がかかる。
それでもやってきたのは、安倍晋三を許せない、という思いが強いのだろう。
かれの立場からすれば、大枠で、安倍夫婦に乗せられて道を誤ったということだろう。
経済的にも人生的にも破産させられた。
その悔しさがああいった行動を促すのだが、思想の違いを超えて、気の毒な感じがする。(首相街頭演説に籠池氏現る 「100万円返金したい」

(2)「安倍晋三やめろ」横断幕を、自民党青年団が自民党旗で隠そうとした。
これはきわめて象徴的行為であった。
企みや悪、都合の悪いこと、犯罪を、「知らない」「忘れた」「記録がない」で隠蔽して逃げる。
それが選挙にまで顕れていた。

この最終日について、こんなツイートが目についた。

東京新聞編集局

安倍首相は都議選の応援演説で、ヤジを飛ばす聴衆に「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と力説しました。
かなり離れた場所で、黙って演説を聞いていたお年寄りが「こんな人ってなんだ。都民だ、国民だよ」と急に声を上げました。
震えながら声を出す姿が印象的でした。

志位和夫

安倍首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と言ったそうです。
答弁席から質問者に口汚いヤジをとばし、質問を邪魔していた方は、どなたですか?

古村治彦

NHKがコールを消したからと言って、新聞や他のメディアがそのことを伝え、時事通信(お寿司大好き田崎さんがいらっしゃる)は安倍首相激高と書いている。
どちらが本当かはやがてわかる。
その時にNHKがやったことはプロパガンダだったということが明らかになる。
国民からの信頼と受信料を失う。

宋 文洲

案の定、NHKは「安倍やめろ」の声を全く報道せずその代わりに香港市民の習近平への抗議を報道素晴らしいね、日本の報道自由。

最終日の、最初で最後の、たった一回の安倍街頭演説についても、メディアはダメだった。
とりわけ犬HKの権力へのすり寄りがひどい。
権力に都合の悪いことは隠蔽し、広報、広告にばかり務めている。

『週刊現代』が都議選を特集し、次の予測を打ち出した。

都民ファースト5→55(50増・無所属推薦を含む)

自民党57 → 34( 23減)

公明党22 → 23 (1増)

共産党17 → 10 (7減)

民進党18 → 4 (14減)

となる(全127議席)

都民ファーストが圧勝、自民党が惨敗、という結果である。

予測によれば、自民党が重視している1人区、千代田区や中央区はともに都民ファーストが議席を獲る。
さらに自民党が2人の候補を立てている港区、新宿区、江東区、品川区、目黒区などで、ことごとく1人しか通すことができず、もう片方は落選している。

驚くべきは、5人区の板橋区で、自民党が1人しか当選させられないという点だ。
板橋区と言えば、下村博文・自民党東京都連会長のおひざ元。
しかも2人の候補は下村氏の元秘書だ」(「小池完勝 都民ファースト55議席 自民惨敗34議席 東京都議選「衝撃の結末」」)

この『週刊現代』の記事は、まだ結果が出る前に書かれているのだが、「都民ファースト」と公明党をピタリと当て、民進党も1名の違いで、ほぼ当てている。見事である。注 : 兵頭

「共産党17 → 10 (7減)」は、もっと共産党がとるかもしれない。
自民党に真に対抗できるのは、民進党ではなくて、共産党という認識が広がりつつあるからだ。(このわたしの予測も当たった。共産党は2名増で健闘した。注 : 兵頭
そうすると自民党はさらに議席を減らしそうだ。(この予測も当たった。自民党は34議席も減らし、23議席と歴史的な惨敗を喫した。注 : 兵頭

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わたしは若い頃に吉本隆明の『試行』に作品を発表していました。
この『試行』自体が、そのような問題意識に貫かれた同人誌でした。
位置のとり方の大切さはわかっております。

与謝野晶子与謝野晶子

そうです。
何を書くか、よりも、誰が書くか、ですね。
どんな位置にいる、誰が書くか、が大切なのです。
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太宰太宰

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