10月17日の東京株式市場は小幅続伸で始まったが、東京電力ホールディングス(株)は約8%の急落となっている。株価値下がり率ランキングでは11位だった。
新潟県知事選で、反原発の米山隆一が当選したことで、再稼働が難しくなったことから、売り注文が集まったものだ。
新潟県知事選は、共産・社民・自由の推薦を受けた米山隆一が勝利した。民進党も連合も敵に回ったが、原発・TPP・アホノミクスの争点の前では、かれらは必要なかった。
投票率は53・05%だったが、前回が43・95%だったから、それなりに県民の関心は上向いたといえよう。もっとも世界の水準から見ると、異様な無関心は続いているが。
原子力村(米国・電力業界・建設業界・政界・財界・連合・メディア・大学)は、告示直前に出馬表明した米山隆一に対して、連合・民進党が米山を離党に追い込み、連合新潟が敵の与党系候補の支援を表明し、必勝の態勢を作った。
しかし、自民党支持層も25%ほどが米山に流れる予想外の接戦に持ち込まれると、民進党は蓮舫があわてて新潟に入り、米山隆一を「仲間」と呼ぶヌエぶり。しかも蓮舫の新潟入りについては、野田佳彦が体を張っても阻止すると言ったとの情報がツイッターでは流れている。
民進党が前面に出て、野田―蓮舫が仕切っている、23日投開票の衆院東京10区、福岡6区のダブル補選は、勝利の可能性は低い。しかもここでは小池百合子が応援に出ている。
そうなると、野党は、野田―蓮舫が敵に回った新潟では勝利し、前面に出た福岡・東京では負けるといった、悲惨で象徴的な結果が出る可能性が出てきた。
米山隆一は、(1)東電福島第一原発事故の検証がされていない、(2)原発事故時の避難計画の整備が不十分、などを挙げて、現状では再稼働は認められないとしてきた。その米山が当選し、「これまで皆さんと約束してきた通り、命と暮らしが守れない現状での再稼働は認められないと主張していく」と述べたことから、新潟の原発停止は長期化する可能性が出てきた。
米山隆一の勝利は、日本の脱原発(脱被曝、脱1%、脱原発依存、脱人体実験、脱テロ)運動にとっては、非常に明るい情報である。
新潟知事選について、こんなツイートが目についた。
「橋本久美
新潟県知事に米山氏が当確。民進党の自主投票って結局意味がわからなかったのだが。党首の蓮舫さんが応援に入って何故推薦ぐらい米山氏に出さなかった理由がわからない。民進党新潟県議で米山氏を応援した方々はさっさと民進党抜けて、米山氏を中心とした地域政党を作ってもいいのでは。
壺井須美子
原発交付金が落ちる自治体でさえ、はっきりと争点を脱原発か原発推進かにして選挙を行えば、脱原発が勝つことが証明された新潟知事選。国民の過半数は脱原発なのだから本来当然のこと。原発推進の連合はいらない。原発推進の安倍政権もいらない。あいまい「野党」民主党もいらない、ということだ。
徳永みちお
新潟県知事選挙の結果で改めて分かったこと。
それは福島第1原発事故を「冷温停止状態」だと言って収束宣言し、原発再稼動を推進し、尖閣を国有化し日中の火種を作り、消費増税の三党合意を密室で決め、安倍首相誕生の真の功労者である野田を、民進党から追放することこそ急務だということだ。手塚一佳
公認どころか、推薦すらもなく、それどころか党としての投票呼びかけもなく、単に米山さんをクビにしただけでした。蓮舫は遊びに来たようですがお詫びも党員への投票呼びかけも無し。自民公明に媚びる民進党が不要なことをはっきりと示しました。
よーすけ
日本の原発、特に福島や柏崎刈羽は世界的に常識である安全装置の1つであるコアキャッシャーさえ設置していなかった訳で世界最高水準どころか最悪だったのが露呈したといえる。技術水準が低いとバカにする中国の原発にさえこの装置は全て設置されている。
空【安倍政権打倒!】
民進党の執行部に属する者たちは、まず連合の言いなりになり自主投票と言う間の抜けた判断をしたことを反省し、自己批判をしてから、米山隆一氏の勝利について触れろ! 特に、野田佳彦は「蓮舫が新潟に応援に入ると言うなら体を張って止める」と言ったことが報道で流れた事を恥ずかしがれ。愚か者め!
田中龍作
無名の候補が巨大権力に勝った。新潟県知事選挙で起こした奇跡を、衆院選挙で起こすことも可能だ。民進党をアテにしない、市民と野党の共闘態勢作りを急ぐ必要がある。
インドラ天網の猫・フラジャイルな逆襲
これを機に、民進党は電力労連との関係を整理し、国民の声に耳を傾ける政党に生まれかわらなければ明日はない。政党として存続できる最後のチャンスだろう。
民進離党が功を奏した新潟知事選」
米山隆一は、間違っても民進党に復帰すべきではない。それは民進党のためにも米山隆一のためにもならない。とにかく県民を小バカにしたわかりにくいことはしないことだ。むしろ応援してくれた新潟県議とともに地域政党を作った方がいい。その方が県民にはわかりやすいし、支持も得やすいだろう。
壺井須美子の「原発交付金が落ちる自治体でさえ、はっきりと争点を脱原発か原発推進かにして選挙を行えば、脱原発が勝つことが証明された新潟知事選。国民の過半数は脱原発なのだから本来当然のこと」という指摘は重いものである。原発はない方がいい。その99%の側に立って、野党がまとまることが大切なのだ。
民進党は1%の側に立っている。米国・電力業界・建設業界・政界・財界・連合・メディア・大学の側にたっている。さらに保身を優先させている。そして99%の、原発を恐がり、命と暮らしをすり減らす現実を無視している。
これに鉄槌が下されたのである。
民進党が最低限度やらねばならないのは、野田佳彦の除名処分である。野田を幹事長に据えるなど、国民感情を逆撫でするものだ。この野田が、東京・福岡の補選では、前面に出ている。正気の沙汰ではない。深刻なのは、そのことを民進党がわかっていないことだ。
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