ネット上で、あるニュース動画が話題になっている。

それは、「まるで子ども 安倍首相vs村尾キャスター ニュースZERO 『アベノミクスは限界か?』の問いかけにイヤホン外しフル無視対応 選挙2014」と題された動画である。

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この子供じみた余裕のなさ、ケンカ口調、小物感には、寂しささえ感じる。最後に記者会見場に広がった笑い声は何であろうか。いよいよメディアの退廃は完璧なものになったようだ。

『時事ドットコム』によると、衆議院選挙の勝利を祝って、またしても首相と大手メディアの幹部が飲み交わしたようだ。

「首相動静(12月16日)午後6時59分、東京・西新橋のすし店「しまだ鮨」着。
田崎史郎時事通信解説委員、島田敏男NHK解説委員ら報道関係者と会食。
 午後9時21分、同所発。
 午後9時37分、私邸着」

孫崎享はツイートで集まったメンバーを時事・田崎論説委、朝日・曽我編集委員、毎日・山田編集委員、読売小田論説主幹、日経石川常務、NHK島田解説委員、日テレ粕谷解説委員長、とツイートしている。

メディアで食っている者の、誇りはもちろん、羞恥心もすでになくなったのだろう。これで権力の監視などできる筈もない。

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総選挙が実施され、議席配分が決まった。増減だけを示すと、以下の通りである。

共産 +13

民主 +11

公明 +4

次世代 -17

無所属 -12

自民 -3

生活 -3

維新 -1

社民 ±0

「自民党圧勝」の事前事後の報道が、いかに酷いかがわかる。自民党はなりふり構わぬ解散に打って出たにもかかわらず、議席を減らしているのだ。

(以下、「志位和夫と鳩山由紀夫 ~夢の行方~」の一部だけ公開します)

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次世代の党の惨敗は、自民党が極右なので、ふたつの極右は要らないということなのだろう。政党は、他党との違いを押し出して国民に訴え、生き延びねばならない。そうしなければ、小さな政党は大きな政党に飲み込まれるに決まっている。その存在理由の基本がわかっていないのだから、どうしようもない。

維新の党は、42→41で「-1」である。この41名のなかに小沢の薫陶を受けた政治家が5名もいる。他党に散ってはいるが、今後の政界再編成には欠かせぬ勢力になろう。面白い手だ。

共産党が「+13」で倍増している。しかし、共産党の勝利には、問題が多い。小選挙区295議席のうち、当選議員が、たった1名である。後はすべて全国から満遍なく集めた票のたまものである。

しかし、共産党が小選挙区で獲得した票は、なんと約700万票もある。これで、たった1議席しか当選させられないのだ。

ちなみに維新の党は、その半分強の430万票で11議席も当選させている。生活の党は51万票だが2議席、社民党は42万票で1名当選させている。つまり社民党の17倍近い票を得ながら、当選させたのは同じ1名なのだ。

こうして見てくると、共産党の全選挙区に満遍なく候補者を立てる戦術は、小選挙区というより党勢拡大と比例代表を狙ったものであることがわかる。

この選挙戦術でゆく限り、永久に権力はとれないだろう。

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共産党の志位和夫委員長が、12月8日に、外国特派員協会で記者会見を開いた。そこで共産党の考え方、政治理念を語っている。その発言のポイントは以下の通りだ。

1 沖縄県では、主に辺野古基地建設問題に反対する立場で保革共闘の条件がそろった。しかし、全国的には他の野党と選挙協力する条件がない。

2 消費税増税、原発再稼働、集団的自衛権、沖縄基地建設、アベノミクス、この5つの争点で、共産党と、民主党あるいは維新の党はまったく違った立場だ。

3 それで、日本共産党が全ての選挙区で候補者を立て、論戦によって追いつめていく。

4 もし、共産党が擁立しなければ、消費税増税、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄の新基地建設などに反対する候補者もいなくなる。

5 共産党は国民との協働で安倍政権を包囲する。

6 共産党はまず、資本主義の枠内で民主的改革を目指す。アメリカ言いなりと財界中心の政治を正す。国民が主人公の民主主義の日本を築くのが第1のステップ。これをやり遂げた上で、次のステップに進む。

このメルマガの文脈に沿ってまとめると、以上の6点である。もっと詳しく知りたい人は、リンクを辿って読んで欲しい。

志位和夫は、他の野党と選挙協力する条件がないとして、民主党あるいは維新の党との、政策の違いを挙げている。しかし、生活の党と社民党にはある筈だ。このあたり、政策の違いをことさらに強調しすぎる。全国的に選挙協力をしないために、ことさらに民主と維新をあげつらっているようにみえる。

共産党の志位は、もし、共産党が擁立しなければ、消費税増税、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄の新基地建設などに反対する候補者もいなくなるというが、そんなことはない。生活の党と社民党で選挙協力し、選挙区を割り振り、共通の候補者として支援すればいいのだ。そうすれば、選挙結果は違ったものになっていた可能性が高い。

志位は、これからも、共産党は国民との協働で安倍政権を包囲する、という。他党とはいわずに国民という。このあたりが、共産党が偏狭で独善的といわれるところだ。

共産党へのアレルギー反応をもつ国民も多い。これを薄めるためにも選挙協力は有効であり、必要だ。

本気になって憲法改悪と闘うこと。これが共産党に求められている。そのためには、選挙協力に応じること、そして連立政権ができたら、かつての社民党のように積極的に参加し、政策の実現を図ることだ。そうしなければ、膨大な共産党に投じた票が死票になる。

さて、もうひとりの夢の行方を追ってみよう。

最近、本メルマガでも採り上げた矢部宏治(『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』の著者)が、鳩山由紀夫と対談している。

「―まずは鳩山さんに、矢部さんの本を読まれた率直な感想から伺いたいのですが?

鳩山 (中略)ただ、この本を読んで、当時、自分がもっと政治の裏側にある仕組みを深く理解していれば、結果が違っていた部分もあるのかなとは思いました。それだけに、自分が総理という立場にありながら、この本に書かれているような現実を知らなかったことを恥じなきゃいかんと感じるわけです。

(中略)

物事が自分の思いどおりに進まないのは、自分自身の力不足という程度にしか思っていませんでした。本来ならば協力してくれるはずの官僚の皆さんには、自分の提案を「米軍側との協議の結果」と言って、すべてはね返されてしまって。分厚い壁の存在は感じながらも「やっぱりアメリカはキツイんだなぁ」ぐらいにしか思っていなかった。その裏側、深淵の部分まで自分の考えは届いていなかったのです。

しかし、矢部さんのこの本はもっと深いところで米軍と官僚組織、さらには司法やメディアまでがすべてつながって一体となった姿を見事に解き明かしてくれて、いろんなことが腑(ふ)に落ちました。この本を読んで、目からうろこが何枚落ちたかわからないくらい落ちましたね。

矢部 在日米軍と日本のエリート官僚で組織された「日米合同委員会」の存在は、当時ご存じなかったということでしょうか?

鳩山 お恥ずかしい話ですが、わかりませんでした。日米で月に2度も、それも米軍と外務省や法務省、財務省などのトップクラスの官僚たちが、政府の中の議論以上に密な議論をしていたとは! しかもその内容は基本的には表に出ない」

問題は、首相になるまでに23年間も政治家をやりながら、ほんとうに鳩山が日米合同委員会を知らなかったのか、ということだ。庶民でも、23年間も同一職場にいたら、裏の裏まで知り尽くす。

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