衆議院選挙が終わった。これまで述べてきたように「自民党圧勝」という東京の大手メディアの予測報道は嘘だった。投票を諦めろという愚民たちへの洗脳・誘導だったのである。

自民党は解散前より議席数を減らしている。このことは、先に行くほど惨敗が待ち構えているのを見越して、野党の選挙準備が整わないうちに、いわば真珠湾攻撃のように解散総選挙をやった真相を物語るものである。

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総理の解散権という、自明のように信じられてきている権力を見直すべきである。今では、野党の準備が整わないうちに、不意打ちを食らわせて選挙をする、いわば総理の「個利個略」、せいぜい与党の党利党略のために使われ始めた。

解散には厳しい条件をつけ、最低でも3か月後に解散とか、野党にも国民にも争点を周知徹底させる期間をおくべきだ。それでなければ民意が図れない。700億も税金を使って、ほとんど民意を汲まないための選挙になる。

国民は何のための解散かさえ、最後までわからなかった。ここまで民主主義に対して、さらには立憲主義に対して、無知無能な政治家は、戦後初めてである。

選挙の争点は国民が決めるものである。しかし安倍はアホノミクスが争点だと自ら指定した。この国では国民はバカにされきっているのだ。しかも、どうやら政権が維持できそうだとなると、選挙中に次々と争点を付け加える。政権維持ができれば、あれも信任、これも信任でゆくわけだ。

(以下、「或る戦争責任論 ~衆議院選挙を終えて~」の一部だけ公開します)

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選挙が終わると改憲、徴兵制へと政治色軍事色を打ち出す。安倍は政治を勘違いしている。政治とは、外国を、あるいは国内をだますことではない。まずもって自国の国民を幸せにすること、国民の生活を豊かにすることだ。

トリクルダウンとは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウン)」とする経済理論である。いかにも安倍が飛びつきそうな理論である。

現在のグローバル化した日本企業の利益の配分先は、(1)内部留保、(2)設備投資、(3)株主への還元、(4)有利子負債削減、(5)新製品・新技術の研究・開発、(6)従業員への還元、の順になっている。ほとんどは企業の内部留保に回され、政治の要請がない限り、従業員に回ってくることはないのだ。

安倍とそのブレーンがトリクルダウンに目を付けたのは、今に貧困層にも富が滴り落ちますよ、といえば、公然と富裕層優遇策が実施できるからだ。あと一年、あと一年とおバカ国民をだまし続ける。そのうち辞任して、「もっと徹底してトリクルダウンをやれば成功したのだ」と開きなおるのである。

要は小泉・竹中が、もっと徹底して民営化をやっておれば成功した、と開き直ったのと同じ、だましの戦略なのである。

選挙に関して、ツイッターには、さまざまなツイートが投稿されている。選挙当日と翌日のツイートから、わたしの目にとまったツイートには、こんなものがあった。

「修(生活の党)

@tanakaryusaku 昨日の「衆院選投票率」は前回の戦後最低の投票率59%を大きく下回り戦後最低の52%に!=>熊本県の衆院選投票率50%、一方、同日に投開票された、熊本県上天草市長選挙の投票率は76%。同じ投票所で投票、何でこんな大差がでるの? 投票率改竄の決定的証拠です。

自民党の最終街宣場所は今回も秋葉原。あの秋葉原街宣を普通の人間が見たら身震いが。ナチスを思い起こす、演説者のかん高い絶叫が響き、無数の大日章旗がたなびく。麻生氏は嘗てナチス手法を見習えと発言。安倍・麻生両氏の国民を騙す手法はヒットラーがお手本の様」=>こんな自公が圧勝? 不正です!

赤旗国民運動部

維新の党・橋下徹共同代表が大阪市で敗北宣言。「自民党、公明党、歴史的な大勝利となります。もう維新の党、はっきりいって負けます」「こんなこと言ったら江田さんが怒るかもしれない。でもそうなんです。安倍さんで結構です。もういいんです。自民党で結構です」

 
橋下徹が、まだ選挙中に敗北宣言をし、「安倍さんで結構です。もういいんです。自民党で結構です」などというのは、維新の党の、第二自民党の馬脚を現したものだった。本人は立候補していないので気楽なものだろう。しかし、闘っている立候補者は、代表にこんなことをいわれて、たまったものではない。無責任である。

選挙をバカにしている。ひいては選挙民をバカにしているのに、本人が気付いていないのだ。安倍で結構、自民党で結構、というのは選挙民が決めることだ。

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また、今回の選挙では、政策とは別に、選挙不正そのものに国民の監視の目が向かったのが、大きな特徴だった。

服部順治(脱戦争/脱原発)

おっ、徳島の開票所は徳島市立体育館か! よーし、ツイートテレビの開票中継はそこからだな! でも投票所からの追跡もやらないと! 夜8時から車で投票箱を追跡!

徳島市体育館 開票所の様子

服部和枝(脱戦争・脱原発)

開票所にいる。まだ開票始まっていないのに、テレビでは当確報道で結果がでている。今開票開始。

hopkins

もうすぐ8時、開票所の体育館へ行きます。
開票作業を動画で撮影しようと思います。
不正がしにくいように、しっかり見てきます」

これはほんの一部で、ツイッターをやっていない人、やっていても投稿しない人を含めて、全国的に開票作業そのものへの、市民の監視が強化されているのだと思う。これはいい傾向だ。

こういう場合、服部ご夫妻、hopkinsのように動画を撮ることが大切だ。目視だけでは、あまり意味をなさない。万が一のときも、動画が最大の証拠になる。

さらにこんなツイートも目に付いた。

「布施 祐仁

こんな不意打ち、奇襲作戦のような解散総選挙だったにもかかわらず、密かに周到に準備していた自民党が議席を減らし、民主党が11議席、共産党が13議席も増やしたんですから、野党は大健闘といってもいいと思います。厳しい状況は続きますが、これまで通り、着実に一歩一歩前に進んでいきましょう。

mold

安倍が圧勝を狙って解散総選挙を企てた結果、民主党と共産党が現有議席を上回る躍進を果たし、自民・公明合わせてほぼ現状維持。自民は現有議席を割った。これがバカでもわかる数字の見方だろ。マスコミは詐欺師みたいな報道はやめろ。

壺井須美子

しばらくは暗い時代を生きなければならない。話には聞いても日本人誰もが体験したことがない、人権が合法的に弾圧される国家主義とアベノミクス経済破綻と急激な国力の低下。そのなかで、嫌な時代を終わらせるにはどうしたら良いか、国民も政治家も真剣になるだろう。救いはそこにあるはずだ

Nico TPP反対・脱原発・反ネオリベ

山本太郎さんが応援に入ってたのであまり言いたくはないけど、菅直人には落ちてもらいたかったなあ。マスコミ・官僚・財界と戦うことを回避し、TPP・消費税増税を打ち出し、その後民自公三党談合に走り、国民を裏切り民主党を凋落させたA級戦犯。菅が落ちた方が民主党再生の近道になったと思う。

山口一臣

自民圧勝というけど、前回より3議席減ですね。公明党がプラス4だから与党的には1増しただけ。事前の情勢調査で自民単独300超えから比べると、かなり下振れ観がありますなぁ。これは創価学会のグッジョブなんでしょうかね。わからんけど。自民300超の報道を見て調整したのかな、とか。

自民が単独で300超えると公明党の存在感がかなぁ―り薄れるから。最悪、自民が公明との連立を解消、維新と組んで改憲、自衛隊の国防軍化に突き進むなんてシナリオも考えられるし。まあ、その意味では自民が議席を減らしたことはせめてもの救いですね。あれだけ姑息な解散打っといて議席減ですから」

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自民党は早速、改憲から徴兵制へと走り出した。自民党憲法改正推進本部は、4日の会合で、05年に策定した改憲草案(ここには徴兵制導入はなかった)に修正を加えて、徴兵制導入の検討を示唆する論点を公表した。5月めどに改憲案修正へと動く。

一方、与党の公明党は、これまで消費税増税、集団的自衛権の行使容認と賛成してきた。いつも自民党に難色を示すポーズを見せては、結果的には賛成してきている。わたしは改憲も部分的修正を飲み込ませたポーズをとるだけで、最終的には賛成するのだとみている。

さて、今日のメルマガでは、改憲、徴兵制に向かい始めた状況に、ぜひ本メルマガの読者にお読みいただきたい文章を紹介する。

太平洋戦争敗戦直後に書かれた伊丹万作の「戦争責任者の問題」(『映画春秋』創刊号・昭和21年8月)である。実は、これは以前にも紹介したのだが、新しい読者で知らない人もいるので再掲載をお許し願いたい。

引用文は、当時の習慣のまま促音を大文字のままにしてある。ディスプレイ上の読みやすさを考慮して、兵頭の方で改行を増やしていることをお断りしておく。

「さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つている範囲ではおれがだましたのだといつた人間はまだ一人もいない。ここらあたりから、もうぼつぼつわからなくなつてくる。

多くの人はだましたものとだまされたものとの区別は、はつきりしていると思つているようであるが、それが実は錯覚らしいのである。

たとえば、民間のものは軍や官にだまされたと思つているが、軍や官の中へはいればみな上のほうをさして、上からだまされたというだろう。上のほうへ行けば、さらにもつと上のほうからだまされたというにきまつている。

すると、最後にはたつた一人か二人の人間が残る勘定になるが、いくら何でも、わずか一人や二人の智慧で一億の人間がだませるわけのものではない。

すなわち、だましていた人間の数は、一般に考えられているよりもはるかに多かつたにちがいないのである。しかもそれは、「だまし」の専門家と「だまされ」の専門家とに劃然と分れていたわけではなく、いま、一人の人間がだれかにだまされると、次の瞬間には、もうその男が別のだれかをつかまえてだますというようなことを際限なくくりかえしていたので、つまり日本人全体が夢中になつて互にだましたりだまされたりしていたのだろうと思う。

このことは、戦争中の末端行政の現われ方や、新聞報道の愚劣さや、ラジオのばかばかしさや、さては、町会、隣組、警防団、婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだます側に協力していたかを思い出してみれば直ぐにわかることである」

敗戦直後に書かれたこの文章を読み返してみて、わたしは前回とは違った感慨に襲われた。「日本人全体が夢中になつて互にだましたりだまされたりしていた」戦中の状況は、すでに現在の状況になっている。

政治家が国民をだまし、メディアが国民をだまし、国民同士もだましあっている。「町会、隣組、警防団、婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだます側に協力していたか」。名前こそ違うが、これもすでに日本の現在の状況だ。

政界、官界、メディア、学界、とだましあっている。消費税増税でだまし、集団的自衛権でだまし、選挙で、IOC総会でだます。アホノミクスでだまし、オリンピックの分散開催でだます。原発安全神話でだまし、また原発再稼働でだます。

伊丹万作は戦争中の状況というが、実は戦前から、お互いにだましあう状況があった。それが戦争を呼び込んでいったのである。

深刻なのは、戦後も日本人が変わっていないことである。日本民族は、だましあいながら(自己欺瞞に陥りながら)、けっして権力に逆らわずに戦争に突入していくのだ。

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