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前回のメルマガで野田の所信表明をわたしは批判した。内容をつぶさに検討すれば、批判するのは当然の代物である。「YAHOO! みんなの政治」で、「野田佳彦首相が2012年10月29日の臨時国会冒頭で所信表明演説。首相の演説を採点すると何点? (2012年10月29日~)」というアンケートをやっている。
これはまだ途中経過であることを断って、すでに採点のトレンドは出たと考えられので、紹介しておこう。
11月2日正午現在の投票総数は、計2449票である。
「100点 1% 16 票 90点 0% 7 票 80点 0% 9 票 70点 1% 16 票 60点 1% 15 票 50点 1% 35 票 40点 1% 19 票 30点 4% 89 票 20点 3% 83 票 10点 8% 189 票 0点 80% 1971 票」
(引用終わり)
厳しい採点が30点以下から急に増え、10点が8%の189票である。
しかも0点が80%で1971票もある。
一国の総理の所信表明に対する、国民の採点で、国民のなかから0点が80%を占めるというのは普通ではない。
これはもちろん所信表明それだけを聞いての採点結果ではない。これまでの野田という政治家の言行不一致、巧言令色、鮮なし仁の、人格全般に対する採点である。
ありていにいえば、また嘘を吐いている、という冷ややかな分析の結果なのだ。
これは、今後野田が何をマニフェストで喧伝しようとも国民は信じない、という深刻な事態を物語っているのだが、この深刻さを民主党自体が理解できていないのである。
ここにわが国の究極の閉塞感がある。
首相も与党もきわめて鈍感で、民意とのずれに気付かずにいる。「記者クラブ」メディアの言葉や数字を頼りに政治をやっていている。
「回答者の支持する政党の割合」がまた興味深い。
「民主 (2%) 自民 (23%) 生活 (27%) 公明 (1%) みんな (5%) 共産 (1%) 社民 (0%) きづな (0%) 維新 (2%) 国民 (0%) たち日 (3%) 大地 (0%) 改革 (0%) 日本 (0%) その他 (2%) なし (33%)」
(引用終わり)
30点以下の採点者が95%もいた。その非常に厳しい採点者のなかに、33%の支持政党なしの無党派層の多くが入っている。つまり3人にひとりの無党派層がこの厳しい結果を出したともいえるので、次の選挙で野田民主党は無党派層に期待できないのである。
次の選挙では、一部の、これも鈍感な民主党支持者に頼るしかないであろう。
2位が国民の生活が第一の27%で、3位が23%の自民党である。
民主党の2%という数字は、与党だから当然というより、民主党支持者が野田のあの所信表明を批判できないようでは、もはや民主党再生は決定的に無理だという証左にもなっている。
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