田中秀征(元経済企画庁長官、福山大学客員教授)が「都知事選ウォッチ」というタイトルでツイートをやっている。

これは、「2014年東京都知事選挙について、想いを綴ります。告示日(1月23日)から投開票までの期間限定です」という短い期間のツイートである。

1月26日(日))のかれのツイートが面白かった。田中は、選挙の潮目が変わりつつあるとしている。

audience

「早くも潮目が変わったか!? 都知事選の潮目が変わるのは次の土日(2月1日、2日)あたりかと思っていたが、この土日の選挙戦の様相は早くも潮目が変わりつつあるような印象だ」

「土曜の立川演説についての小泉さん自身の感想は「スゴイ、ハンパじゃない、イケル」だったが、日曜の巣鴨、池袋東口はその上を行っていて、まるで最終日のような熱気だった」

「神奈川県相模原市からわざわざ来た中年男性は演説後私を見つけると「どうなっちゃったんですか。7、8千人はいましたね」と声を掛けてきた。ところがある大新聞記者は私に「300人ぐらいですか」と言ったのである。これは子供でも間違いだと判ること。なぜそうなるのか、強い不信感を持った」

「私は公正に見て3000人ぐらいかなと思っていたところ、四方を見渡せる遊説カーの上からの「小泉調べ」は私と同じ3000人。正確に言えば「少なくとも3000人」。もちろん動員なしの数字だから驚く。駅前を通行する人たちに迷惑をかけて申し訳なかったと細川候補も小泉さんも心配していた」

「若い人、特に若い女性が多くなったのがこの週末の大きな変化だ。片手の携帯をもう一方の手で叩いて拍手するのだから音を出すのも難しい」

「今日は二人の話にも一段と力が入ってきた。もともと大声の小泉節はさらに大きくなり、穏やかな細川節が日増しに迫力あるものになっている」

「私の近くで若い女の子たちが「二人とも本気なんだネ」と小声で話していたのがうれしかった。ぜひ一人でも多くの人に肉声の演説を聞いてほしい」

面白いのは、かれが、「潮目が変わるのは次の土日(2月1日、2日)あたり」と思っていたことだ。つまり、勝てる選挙だと最初から思っていることだ。

小泉も土曜(1月25日)の段階で、「スゴイ、ハンパじゃない、イケル」と感想を呟いている。

つまり田中だけではなく、小泉も、そしておそらく細川も、勝てる選挙と思って出陣し、その手応えを1月26日の日曜日で掴んだらしい。

日曜の巣鴨と池袋東口は、「まるで最終日のような熱気だった」し、「どうなっちゃったんですか」と聴衆に声をかけられている。

細川・小泉競演の熱気は動画を見てもわかる。それはツイッターのTLと一致している。かれらだけの思い込みなのではない。

ただ、わが国の重要な選挙で問題なのは、マスメディアが政府の広告機関であるのと、ムサシの存在である。これがどのような影響を与えるか。

それと潮目が変わって細川護熙と舛添要一とが互角に並び立ったときに、田母神俊雄が降りて、選挙民に舛添要一に投票するように呼びかける可能性も捨てきれない。

田母神はそのような大芝居が打てる人物である。田母神をバカにしていると痛い目に遭わされるかもしれない。

逆に、田母神がこれをやらなかったら、おそらく舛添要一が単独で勝利するケースだと思って間違いない。

そのときは、結局、よくいわれるように「脱原発」は票にならないし、このテーマを理解できるほど日本民族の民度は高くないということだ。

宇都宮健児は間違っても細川に投票を一本化するようなことはしない。

それで、細川は、終盤に舛添と田母神の合計票を上回っておく必要がある。

そのためには、これから吉永小百合や菅原文太といった、決定力の支援を頼み、どのタイミングで投入するかを、選対で練っておく必要がある。

sugahara bunta
田中のツイートで印象的なのは「私の近くで若い女の子たちが「二人とも本気なんだネ」と小声で話していたのがうれしかった」というくだりだ。

これは動画を見てもわかる。70歳を過ぎて、首相経験者が、都知事選に打って出る。少なくとも細川は本気なのだろう。小泉はわからないが。

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ところで、宇都宮健児支持者のなかに、かれの総花的な公約を見て、感動している向きがある。しかし、これは党員と票を獲得するためにあげているだけで、かりにかれが都知事になったところで、簡単に実現できるものではない。

都議会は、自民党(第一党)と公明党(第二党)に握られている。共産党推薦の知事が乗り込んでも、公約を実現できる条件は少ない。

そこに大きな誤解があるようだ。この点について小泉純一郎が街頭演説でこう述べていて、これが現実なのである。

「都政の問題は原発だけではないと言われる。確かにそうです。防災の問題、医療福祉の問題、待機児童の問題、様々な都市機能の問題、課題はたくさんある。しかし原発の問題以外は、誰が都知事になっても、たいして違いがない。最も大きな違いは原発をどうするかではないですか」

http://bit.ly/L0xVoz

それに、東京都は、宇都宮健児の掲げた公約に関して、これまで何もしていないわけではない。都政はすでに動いており、これを、かりに宇都宮が変えようとすると、すべてにわたって可決されたものを再提案して議決しなければならない。

そんなことは不可能だし、与党を敵に回すバカなことは、宇都宮もしないだろう。小沢一郎への政治謀略裁判を傍観した弁護士であるから、おそらく器用に妥協して、うまくやるだろう。

また、細川護熙を小泉純一郎が個人的に「脱原発」の一点だけで支援するのと、宇都宮健児を政党の共産党が支援するのとでは、まったく違うのである。この勘違いも少なくない。

細川は、新自由主義者としての小泉純一郎を批判しており、支援を仰ぐのは、「脱原発」の一点で、選挙期間のことである。

一方、宇都宮健児と共産党との関係は、立候補者と推薦した政党との関係である。勝利も敗北も一体のものになる。

前回の都知事選で宇都宮を支援した人のツイートによると、選挙事務所は共産党そのものであったという。当然である。

また、宇都宮は共産党員だというツイートも流れていた。これに対して、わたしの知る限り、宇都宮は否定していない。

現在の猛烈な共産党のてこ入れ、ネット上での支援、そして細川支持者への魔女狩りなどは、共産党そのものである。とても政治的で、よく訓練されていて、素人がやっているとは思えない。

そしてかりに宇都宮が当選したら、推薦した共産党との協力関係は続くことになる。今も、これからも、一体なのだ。

さて、この都知事選は、「ストップ・ザ・アベ」の闘いである。

その安倍晋三が、1月22日のダボスで、極右のルーピーとしての世界の評価を確定した。

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安倍晋三は、現在の日・中関係を、第1次世界大戦で戦った英・独関係になぞらえたのである。

「今年は第1次世界大戦から100年目であってですね、イギリスもドイツも経済的には依存度が高かった最大の貿易相手国だったが、戦争が起こった」

この例えに、安倍の無教養ぶりがさらけ出されている。このような例えをすること自体が、欧米では劣悪な政治の証拠なのだ。

戦争をやった英・独の例え自体に、欧米は驚愕するのであって、そのあと、「ですから大切なことはコントロールすることであって、わたしは中国に対してですね、偶発的な事故あるいは衝突が起こらないようにですね、軍同士、あるいは防衛当局同士のですね、コミュニケーションチャンネルを作るべきだということを、これは随分前なんですが、申し入れをしています」と付け足しても、もう駄目なのである。

欧米で日・中関係を尋ねられて語るときは、二国間は平和裏に進展しており、あなた方が懸念するようなことは起きないし、起こさない、といわねばならないのだ。

世界は、日本が中国との戦争を意識している、いずれやるつもりだ、と受け取った。この理解の仕方は正しい。

あとで、通訳のミスとか言い訳をしているが、それだったら正式に撤回せねばならない。国内向けにいくら通訳に責任を転化しても何にもならない。

中国は、安倍のルーピー発言に対して、次のような大人の対応をとった。)」(『ウォール・ストリート・ジャーナル』(2014年1月27日))

「王外相は、安倍首相が日中関係を第1次世界大戦前の英国とドイツの関係に例えたことについて、「時代錯誤のような印象を受ける」と述べ、異議を唱えた。

首相は記者団に対し、100年前にはドイツと英国は経済的に深いかかわりがあったが戦争に至ったと述べた。

王外相は「今の時代と100年前では大きな違いがある」と指摘、「世界で平和の力が育っている。平和が保証されている」と述べた。

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