大惨敗した日本未来の党の嘉田由紀子代表が、選挙の総括もなしに組織の改変を行おうとしている。

そこに、ネットを中心に様々な批判が飛び交っている。

まず押さえておくべきことがある。

それは、嘉田はまだ選挙の惨敗の総括をしていないということだ。

選挙の敗因はどこにあったのか。合理的で正確な分析を彼女はしていない。冷静な選挙の総括、敗因の分析なくして、次の参議院選挙は戦えないように思われる。

ところが、嘉田はそれをやる気はないし、もともとそういった強さも持ち合わせていない人物のようだ。

嘉田が代表に推されたのは、その集票力を期待されてのことだった。誰も嘉田が新しい経済政策をもっているので、それに期待した、ということではなかったろう。

女性で、滋賀県知事を無難にこなしており、脱原発派である、といった漠然としたイメージで、脱原発がテーマになるだろう選挙での、集票力が期待されたのである。

それが「鉛筆もったら未来の党」と愚民観をもろに出されて、62議席が9議席に激減した。

小沢一郎は個人で600万票とも800万票ともいわれる集票力をもっている。これさえ、小沢を隠す選挙戦術を彼女がとったため、340万票に激減した。

しかも嘉田は「記者クラブ」メディアを前にして「ゼロから9名になったのだから」と、選挙前には62議席もあったことなど無視した評論家のようなセリフを吐いた。

彼女にはつねに彼女の個人的な政治塾の、未来塾への思い込みが強烈にあって、それは狂信的なようだ。

しかも18日には「記者クラブ」メディアに向かって、「小沢ファンと嘉田ファンが分極化してしまった。戦略が不十分だった」と意味不明の不思議な解説をしてみせた。

支持者を「ファン」とは何か。なめきった言い方である。その「ファン」とやらが分極化したために日本未来の党に投票しないことになるのか。ほんとうになめきっている。この人物の愚民観は病膏肓に入るもののようだ。自分を何様と思っているのか。

ここで、これまでわたしの、日本未来の党敗因の分析をまとめて再掲する。紙幅の都合で、項目だけに留める。

日本未来の党の敗因

(1) 新党から選挙まで時間がなかったこと。

(2) 3年前の政権交代選挙の、自民党の次点バネが発現したこと。

(3) 日本未来の党が、新党名の国民への浸透に3ヶ月かかる現実を無視して、新党名に、せっかく浸透した「国民の生活が第一」を完全に捨てて選挙に臨んだこと。(「生活党」がよかった)

(4) 選挙直前の飯田のドタバタ劇が、日本未来の党への頼りなさを国民に印象づけてしまったこと。

(5) 新党での、嘉田由紀子による小沢隠しが、せっかくの小沢の個人票まで捨てることに繋がったこと。

(6) 御用メディアの日本未来の党隠し(「維新」大宣伝)が功を奏したこと。

(7) 御用メディアの消費税増税、原発、TPPの政策隠しが成功したこと。

(8) 御用メディアの自民党圧勝の予測報道(選挙妨害)と、無党派層の棄権への誘導が効果を発揮したこと。

(9) 「8」の結果、最低の投票率が実現し、それが日本未来の党にマイナスに働いたこと。

(10) 北朝鮮のロケット、中国航空機の領空侵犯などの、危険で国際的な状況の演出が、自民党と日本維新の会に追い風として働いたこと。

(11) 日本未来の党の立候補者のなかには元民主党議員の過去を引き受けて、選挙民に謝罪した立候補者がいたこと。

(12) 卒原発にこだわりすぎ、消費税増税反対が二義的なテーマになったこと。
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今回のメルマガでは、13番目の敗因として、嘉田由紀子に集票力がなかったことを挙げて考察してみる。

(13) 嘉田由紀子に期待された集票力がなかったこと。

選挙に入る前に、小沢は、「自公体制になる」こと、日本維新の会とも連携して大政翼賛会ができることを見通していた。

その現実は、議会政治、民主主義が全く機能しなくなることを意味する、と。そして「日本にとって正に不幸の極み」であるとも語っていた。その「不幸の極み」が実現されようとしている。

この深刻な政治状況を作ったのは、民主党の菅直人と野田佳彦である。

野田は、選挙惨敗後の、民主党の両議員総会で「深く深くお詫びします」と語った。

いつもの畳語の修辞である。根っからの嘘吐きなので、困難も言葉の技術で切り抜ける。この修辞はもっとも安易で、心のこもらない修辞である。

1回でダメそうだから「深く深く」と2回繰り返しただけだ。

愚劣なことにそれが通じるところに、民主党のレベルの低さがある。菅や野田の代表選での演説は畳語を使いまくっていた。

嘘吐きや詐欺師は、古今東西、情に訴える。「ごめんごめん」、「とてもとても」、「深く深く」といった畳語が、謝罪する気などさらさらない者には便利なのだ。

それに、自民党野田派に、もともと敗北感など生じようがないのである。なぜなら母体の自民党は圧勝しているからだ。

自民党を2つにわける。自民党と自民党野田派(民主党)である。この2つの政権交代で既得権益支配層への奉仕をさせる。これが既得権益支配層の戦略だった。
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