1 大学知の退廃

原発の問題などでは「記者クラブ」メディアよりも、遙かに正確で勇気のある情報を発信している『しんぶん赤旗』(11月5日付け)が、「敷地内に別の活断層」大飯原発・評価会合 渡辺教授が指摘」と題して次のように述べている。

「関西電力大飯原発(福井県おおい町)敷地内の破砕帯調査を行った原子力規制委員会の調査チームが4日に開いた評価会合で、東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)は、これまで問題とされた「F―6破砕帯」とは別の活断層があると指摘しました。

渡辺氏は、原発の北側に位置する海岸近くの台場浜トレンチ(溝)で見られる地質構造や、同南西側で1、2号機の背面にある山頂付近のトレンチ(溝)の現場などを確認。北側でF―6破砕帯と並行して走り、南西側でF―6につながる活断層があるとしました。

渡辺氏は「原発の重要施設の直下に活断層はある。これらが見落とされたのは事業者の不適切な調査と、国のずさんな審査にある」と批判。「追加調査するというなら、大飯原発の運転をすぐに停止し、原子炉直下にある破砕帯を含め、すべてを調べ直すべきだ」と主張しました。

一方、日本活断層学会元会長の岡田篤正立命館大学教授は「地層のずれは地滑りでも起きる。局所的な現象だけで、先走って判断するのは危険」と反論し、「じっくり考えさせてほしい」と繰り返しました。

調査チームのメンバーで原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は、問題の破砕帯のずれについては12万~13万年前で共通の認識だとし、ずれの原因については意見が分かれたため、「もう一度集まって、より掘り下げたい。事業者の説明も聞いて、考えたい」と述べました」
(引用終わり)

この日本活断層学会元会長の岡田篤正なる人物であるが、この種のタイプが大学教師には多い。状況的に、全体を見て考えることができないのだ。

狭いたこつぼのなかで発想し、一度入り込んだらけっしてそのたこつぼから出てこようとはしない。

「地層のずれは地滑りでも起きる。局所的な現象だけで、先走って判断するのは危険」とは奇怪な反論である。こういったのんきな学的な調査テーマなのだろうか。局所的だろうと、活断層の見解が出たら、いったん原発を停めて、それから調査を続けるべき問題ではないか。

地震は今日起きるかもしれないのである。危険なのは、のんきな岡田の発想である。こういった学者の発想が東電の原発事故を起こしたという反省がない。

この、いかんともしがたい学者ののんきさ。そして用心深い抜け目のなさ。

そういえば「東京大学地震研究所」公式ホームページ に「このサイトに掲載されたからといって,地震研究所の見解となるわけではまったくありません」という文言が載っていた。
http://bit.ly/w6FNrI

学者ののんきさと、用心深い抜け目のなさ。

わたしが、阪神・淡路大震災直後にもった感想は、地震研究は学問として成立するのか、というものだった。

大学知は、その知性の大半を自己保身に使っている。批判と改革のためには使わない。

検察の犯罪がこれほど剥き出しになっているのに、法学部の教師たちが殆ど声を挙げない。これは恐るべきことだ。知が現実に対象化され、研鑽されない。学が死んでいるのだ。

むしろ奇怪な言動を大学教師が繰り返している。

一橋大学の堀部政男が、小沢裁判関係の資料が流出したとき、「内部資料の性格を帯びる公判証拠の流出は司法の信頼を大きく損ない、日本の国際的な信用の低下につながりかねない」と指摘した。

これがもっともダメな見解である。

嘘の報告書をでっち上げて、強制起訴に誘導した検察の行動が、司法の信頼を損ない、日本の国際的な信用を落としたのである。大学知性は、この嘘の報告書をこそ批判しなければならなかったのである。
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小沢裁判を勉強すれば、百回の大学教師の講義に勝る、多くの収穫を得るだろう。

大学で学ぶことのうち、最も大切なことは、法学も文学も、教科書に書かれていないことなのだから。

検察が嘘をつく。その理由は? 日本の闇は時代を超えて遡り、国を超えて広がってゆく。

大学知性は69年以来死んだままだ。

菅・岡田の指示で、民主党役員会は小沢元代表を「党員資格停止」とした。これは菅・岡田といった米国のエージェントが、政権浮揚に小沢を利用したのである。この判断には、菅の傍にいた大学教師や新聞記者たちの策動もあった。菅・岡田とも政治家になってはいけないタイプの人間だ。心が弱すぎるのである。

今は大学知が、官や産に協力連携するのは自明になっている。学園からタテカンが消え、御用学者などとレッテル貼りされる恥辱を感じないほど、大学知の退廃は深刻になっている。
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