現在の日本の教育は、劣化した政治が子どもたちの人権を蹂躙している。

ブログ『すくらむ』が重要な情報を発信している。5月5日の記事のポイントを、わたしの問題意識に沿ってまとめると、次のようである。

1 日本の子どもの貧困は323万人に上り、日本の子どもの6人に1人が貧困状態におかれている。

2 昨年1年間で1,183人もの小中学生が行方不明になっている。

3 すべての先進諸国の、貧困な子どもたちの総数が3,400万人で、先進諸国の貧困の子どもの約10人にひとりが日本の子どもである。

4 日本のひとり親世帯の貧困は世界最悪であり、生活保護受給は世界最小である。

5 日本政府は、貧困を加速させ、生活保護を改悪し、子どもの貧困を拡大する、世界最悪の政府である。

6 日本で有力大学に合格できるのは、幼少期からの受験準備も含めて、入学に多額の費用が必要な学校で学べる子どもがほとんどで、日本は極限の不平等状態になっている。

7 OECD(経済開発協力機構)加盟25か国を対象に行われた15歳の意識調査で、日本の子どもが29.8%と最も多く「孤独を感じる」と回答していた。以下、アイスランド10.3%、フランス6.4%、イギリス5.4%と続いている。日本が突出して多い。

8 総務省の推計によると、4月1日現在の15歳未満の子どもの数は、去年に比べ15万人少ない1,649万人で、32年連続で減少している。総人口に占める子どもの割合も、去年を0.1ポイント下回って12.9%となり、39年連続して低下している。

最も大きく減ったのは福島県と大阪府で、前年より1万1,000人減少している。命を奪う原発と、橋下維新の会の新自由主義及び教育統制のもとでは、子どもを育てることが困難になっているというあらわれである。

以上が記事のポイントであるが、福島県と並んで大阪府の子供の減少が顕著なのには、本メルマガの読者も驚かれたのではないだろうか。

総務省が5月4日に、全国の15歳未満の「子ども人口」は1,649万人であると発表した。前年より15万人減っている。32年連続の減少である。統計がある1950年以降の最低を更新した。

子どもの割合は、米国が19.6%、フランス18.6%、中国が16.5%、韓国が15.6%で、日本の12.9%は最低水準である。

放射能汚染から難民化が進む福島からは前年の1万3,000人に続いて、今回も1万1,000人と最大の減少数を示した。大阪も同数の子供が減った。

この現実を放置して、いくら橋下徹が学力の向上を叫んだとて無駄のように思われる。

吉本の笑いと、たかじんの庇護の下で、取り繕ってきた橋下徹の人気にも陰りが出てきた。橋下流の新自由主義に大阪の社会的弱者が蹴散らされたのであり、テレビのバラエティーが支えるのもここまでだろう。橋下は東京に逃げださねばならない。

責任を追及すべき大学知は、昼寝を決め込んでいる。むしろ大学知がバラエティーなのであり、それは村田晃嗣が『たかじんのそこまで言って委員会』から同志社大学学長に横滑りした姿に端的に表れていよう。誰が子供の叫び声など聞こうか。

難民化した子供たちが将来に夢を持てず、食べることに必死になる国に未来などはないのだ。

しかも無慈悲な政府は、TPP参加によって食糧安保を放棄し、水さえグローバル企業に献上しようとしている。

「国旗に敬意を払え」「君が代を歌え」、これらは腹の太った政府の都合だ。今の子供たちには、冷酷で無理解な大人の強制に響く。
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ブログ『すくらむ』は続けて重要な情報を載せている。あまりに衝撃的で辛い情報である。しかしこれは紛れもなく現代日本の現実なのである。

まず記事は、『ルポ子どもの貧困連鎖――教育現場のSOSを追って』(保坂渉・池谷孝司著 光文社)に書かれている子どもの貧困の、いくつかの具体例を紹介している。

「◆アルバイト代で学費や自分の生活費を稼ぐだけでなく、家計の援助もしなければならない高校生たち

◆100円ショップの50枚入り薬用オブラートで空腹をまぎらわす高校生たち

◆東京近郊の私鉄の駅前にある多目的トイレで寝泊まりする女子高生。彼女は午前6時から9時までコンビニのレジ打ち、午前10時から午後3時までファストフード店で働き、午後5時半から9時まで定時制高校の授業、その後、飲食店で深夜労働という過酷なトリプルワークをこなし学費と生活費を稼ぐ。時間がないので、駅のトイレで「1日に2時間眠れたらいい方」。

◆子どもたちが朝食を求めて行列ができる大阪の公立小学校の保健室。給食のほかは何も食べられない子どもなどが増えているため2008年から保健室で朝食を出すようになった。お金がかかるから歯医者に行けず、視力が低下してもメガネを買えない家庭も増えている。

◆「先生、孫だけでも夜、保育園に泊めてもらえませんか」「1か月前から、家族で車の中で寝泊まりしているんです」

◆ガリガリにやせて、体がふらふらして保育園の廊下を真っすぐ歩くのが大変な子ども」
(引用終わり)

1年を200万円で生きろ、といわれたら、子供の難民化が起きるのだ。

子どもこそわたしたちの未来であり、希望である。その人権を踏みにじっているのだから、この国に未来などないのは当然である。

しかもこの国は子供たちの人権を踏みにじりながら、憲法改悪を準備し、国防軍を創設し、徴兵制度で戦場に送り込もうと画策している。

子供の人権を奪い、義務だけを強いる。自民党の憲法草案は、ただいまの子供難民の、さらなる強化にすぎないのである。

福島の子供難民たちは、日々被曝しながら、明らかに国際法の「人道に対する罪」に違反して放置されている。しかし福島の子供難民は、子供たちの人権を全国で踏みにじってきたこの国の政治が、福島で極端な形で露出したのにすぎないのだ。

福島の子どもたちの難民に先だって、子供たちの難民は全国に広がっていた。

3.11は、フリードマン流のディザスター・キャピタリズム(惨事便乗型資本主義)に絶好の機会を与えた。

我が国のTPP参加を目指す政治家・官僚・経済人・学者・報道人の精神は、「日本なんてどうなったっていい。自分さえよけりゃ」というものである。

消費税増税・原発推進・ TPP参加・憲法改悪・国防軍創設・徴兵制導入。これらはすべてフリードマンの、危機による国民のパニックを利用して、平時なら不可能な悪政を実施するものである。

その浅ましい生け贄として、わたしたちは、現在、食べるのに必死の子供たちを送り込もうとしている。

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