このページは、2017年8月8日に更新しました。

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漱石漱石

加計の獣医学部新設を認可すべきかどうか。文部科学省の大学設置・学校法人審議会が揉めているようです。かれらは大学関係者や専門家らで構成されています。つまり政治家ではないのですから、純粋に加計学園の教育を問題にしてもらいたいですね。いったい、加計孝太郎は教育者なのか。何のために学校を作り、拡大に努めるのか。その根源的な問いを問うてほしいですね。

このページの要旨

大学が学生の国家試験を受けさせない。
理由は、不合格が多いと合格率が下がり、来年度の入試に悪い影響が出るから。
もし合格率が低かったら、対策を打てばいいだけの話だ。
専門の教師たちに対策チームを作らせ、補講などをやってもらう。
そして年ごとに改善を図っていく。
しかし、政商の学校では、世間体を気にし、来年度の応募者を気にして受験させない。
政商の加計学園では、入学後に教育に幻滅して他大学に編入する学生が20%ぐらいいるという。
こんな政商の獣医学部新設を認可してはならない。

2015年4月2日、今治市の職員ふたりが「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のために首相官邸を訪問した。
実は、このとき、複数の加計学園幹部が同行していた。
官邸では、認可担当の下村博文文部科学相(当時)までやってきた。
2015年6月、政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG、八田達夫座長)が、獣医学部の新設提案について愛媛県と同県今治市からヒアリングをおこなった。
この会議にも加計学園の幹部が出席していた。
この会議の直後の2015年夏に、早くも加計学園が新設を予定している獣医学部の教員を集めはじめた。
すべては「加計ありき」で進んでいた。

芥川芥川

もし加計の獣医学部新設が認可されたら、この国の教育を仕切る文科省まで腐っていることになります。教育は、その時々の権力者の利権に添って変わるものであってはなりません。加計の獣医学部新設の認可は、安倍の腹心の友を助ける以外の意味はありません。自余の動機はすべてうそです。

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1 世間体より教育の充実を

加計孝太郎は教育者ではない。
政商である。
その政商の学校の悲惨を、昨日のメルマガで書いた。

細部の裏付けは、優れたツイートを探すのが一番よい。

いるか ツイッター‏

今年の国家試験は半数が受けさせてもらえなかった。
なぜなら、試験を受けて落ちたら合格率が下がるから。
専門学校の人でもサクサク合格しているのに。
入学はさせるが、国家試験は受けさせない、就職の世話もしてくれない。
こんな大学入っちゃいけない!

黒川敦彦@今治で加計問題追及中

税金でFラン大作るぐらいなら保育園を作るべき。
加計学園では入学後あまりの教育のひどさに他の大学に編入する学生が20%ぐらいいるそうだ。
その結果・定員割れで赤字。
文部科学省は何をしてるのか? ここまで世論が収まらないのに8月末加計学園に設置認可を出すようなら文科省自身の信頼が揺らぐ。

大学が学生の国家試験を受けさせない。
理由は、不合格が多いと合格率が下がり、来年度の入試に悪い影響が出るから。
これがほんとうなら、これこそ政商の学校なのだ。

もし合格率が低かったら、対策を打てばいいだけの話だ。
専門の教師たちに対策チームを作らせ、補講などをやってもらう。
そして年ごとに改善を図っていく。
これしかない。

しかし、政商の学校では、世間体を気にし、来年度の応募者を気にして受験させない。

つまり学校のトップが教育者ではないのだ。

政商の加計学園では、入学後に教育に幻滅して他大学に編入する学生が20%ぐらいいるという。
わたしはこれまでそんな話を聞いたことがない。
よほどひどいのだろう。

こんな政商の獣医学部新設を認可してはならない。
文科省も大学設置・学校法人審議会も、若者の進路を、もっと真面目に考えるべきだ。
安倍がいうから仕方がないという保身を、そろそろやめるべきだ。

『AERA dot.』に注目すべき記事が載っていた。

2 教育力よりも政治力 ~歪んだ政商の学校~

いまだ真相究明に程遠い状況の加計学園問題。
中でも最大の謎の一つが、2015年4月2日、愛媛県今治市の職員2人が「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のために首相官邸を訪問していることだ。

(中略)

今治市の関係者がこう明かす。

実は、問題となっている訪問には、複数の加計学園幹部が同行していたのです。
加計学園側から今治市に連絡が行き、官邸訪問が実現したようだ。
当時はまだ国家戦略特区の枠組みがどうなるかもわからない段階。
首相秘書官から『準備、計画はどうなのか』『しっかりやってもらわないと困る』という趣旨の話があった。

最初から『加計ありき』を疑わせるような訪問で、萩生田(光一前官房副長官)、柳瀬両氏が国会で頑なに資料、記憶がないと言い張ったのは、詳細を明かせば、それが一目瞭然でバレてしまうからではないのか」

獣医学部の新設は官邸主導で最初から「加計ありき」で進められたのではないか──。

異例のメンバーによる官邸訪問は、そんな想像を抱かせるに十分な状況証拠だ。

だが、話はこれで終わらない。
この日、官邸には意外な人物もいたのだ。
前出の今治市関係者がこう続ける。

面会のため一行が官邸内に入ると、下村博文文部科学相(当時)もやってきて言葉を交わしたそうです。
やあ、加計さん。しっかりやってくれよ』というような話も出たと聞いています」」(速報 安倍政権が隠蔽した加計学園幹部、首相秘書官、今治市の”謀議” 官邸で特区申請前に)

2015年4月2日、今治市の職員ふたりが「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のために首相官邸を訪問した。
この事実だけでも十分驚かされる。
地方の課長クラスが、のこのこと出かけていって官邸に入れるというのは、普通はありえないことだ。
国会議員の紹介でもまずムリである。
それが可能だったのは、安倍 ― 加計の特別の関係があり、「加計ありき」で、ことが進んでいたからだ。

実は、このとき、「複数の加計学園幹部が同行していた」。
いつも主導権を執っているのは加計学園であって、今治市ではない。
今治市は、完全にヘビに睨まれたカエルの状態になっているのではないか。

官邸では、認可担当の下村博文文部科学相(当時)までやってきた。
「やあ、加計さん。しっかりやってくれよ」といったという。
もしこの現場を京産大が見たら、その特別扱いを知って、最初から名乗り出なかっただろう。

安倍と下村は、細君同士が一緒に外国旅行をするほどの仲で、いわば家族ぐるみの仲である。
安倍晋三と加計孝太郎とが腹心の友であるから、この日の官邸は、安倍のオトモダチによる「男たちの悪巧み」(昭恵)の場となっていたのだろう。

『朝日新聞デジタル』(2017年8月6日)にこんな記事が載っていた。

政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG、八田達夫座長)が2015年6月、獣医学部の新設提案について愛媛県と同県今治市からヒアリングした際、内閣府が公表した議事要旨の出席者に記載のない学校法人・加計(かけ)学園の幹部が同席していた。

学園の教員確保の見通しをめぐる質疑もあったというが、議事要旨に記載はない。
政府はWGの議事内容を「すべて公開し、透明性が高い」と説明するが、公表資料では十分に検証できない状態だ。

ヒアリングには、加計学園系列の千葉科学大の吉川泰弘教授(現・加計学園新学部設置準備室長)らが出席した。
政府側、提案者側双方の出席者が朝日新聞の取材に認めた。

内閣府が今年3月になってホームページで公表した7ページの議事要旨には、ヒアリングの出席者として八田座長ら計12人が記載され、提案者側は愛媛県の地域振興局長、今治市の企画課長ら3人。
吉川氏らの名前はない。

複数の出席者によると、吉川氏はヒアリングの場で、既存の大学の獣医学教育では、獣医師の新たなニーズを満たしていないなどと述べたという。
政府側の委員からは教員確保の見通しなどの質問があり、吉川氏が答えたという。特区会議に加計幹部 議事要旨に出席・発言の記載なし

この記事がなぜ重要なのかは、「加計ありき」の証拠がまたひとつ増えたということである。

時系列に添って、この日の会議に加計学園の幹部が同席した意味を考えると、ことのひどさがわかる。

○ 2015年4月2日、愛媛県今治市の職員2人と加計学園の複数の幹部が「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のために首相官邸を訪問した。
その際、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)から「希望に添えるような方向で進んでいる」といわれた」とされている。

驚くことに萩生田光一、下村博文文部科学相(当時)とも会っている。
これはもう認可されたも同じではないか。
かれらは、こんなことをけっして京産大に対してはやらなかったのである。

○ 2015年6月、政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG、八田達夫座長)が、獣医学部の新設提案について愛媛県と同県今治市からヒアリングをおこなう。

このヒアリングで「政府側の委員からは教員確保の見通しなどの質問があったという。
それに対して、加計学園の吉川が答えたという。

この会議の直後の2015年夏に、早くも加計学園が新設を予定している獣医学部の教員を集めはじめる。
つまり、教員を集めるというのは、認可が間違いないということでなければできないわけで、この日の政府の国家戦略特区ワーキンググループのヒアリングで、よほどの確証(言質)をとったのである。

○ 2015年12月24日、安倍夫妻は、加計孝太郎らとともにクリスマスイブに丸の内の会員制ラウンジで会食している。
安倍昭恵が「男たちの悪巧み…」とフェイスブックに投稿して話題になった会食である。
これは獣医学部新設の祝杯の会合だったとわたしはみている。

○2016年1月に今治市が国家戦略特区に指定される。
つまり半年ほど遡る2015年6月の、国家戦略特区ワーキンググループのヒアリングに、今治市とともに加計学園の幹部が同席したということは、今治市の国家戦略特区とは、加計学園の獣医学部新設のためのものだったのである。

○2016年3月24日、京都産業大学が獣医学部新設を提案する。
このあたり、京産大がかわいそうである。
前川喜平が行政が歪められたと怒るのは当然で、すでに安倍―加計のなかで、獣医学部新設は加計に決まっていたのである。

○2016年11月には、まだ今治市との土地譲渡契約前だったが、加計学園は建設予定の市有地でボーリング調査をはじめる。
これはもう決定的な事実である。
まだ、他人の、それも市有地である。
市民の財産だ。
そこでボーリングをはじめる。
こんな大胆な、違法なことができたのは、安倍晋三の了解があったからだ。
それ以外には考えられないことだ。

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与謝野晶子与謝野晶子

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