室井佑月(むろいゆづき)が「小保方・佐村河内批判は国民も共犯ね」(『週刊朝日』(2014年4月11日号)のなかで、「しかし、袋叩きにあうのは、決まってそれほど力の無い個人。ちょっと成功していて、世間の妬みや嫉みを受けやすい人。「アベノミクス」で世の中のみんなが良くなると国民に信じ込ませ、「やっぱり駄目じゃね?」、そうじわじわと不安や不満の声があがってくると、巷にいけにえが差し出される。この人なら好きにしていいよ、と。この流れがほんとうに嫌」と書いている。
http://bit.ly/1mNtonb

muroi yuzuki

室井佑月のように全体を見ることは常に大切だ。権力は、宗主国のメディアに堕落した日本のマスメディア、ネットの一部の右翼を使って、国民の関心を、権力にとって都合の悪いことから逸らす。

理研の小保方晴子バッシングを大いに煽る。肝心の消費税増税、TPP参加の売国の本質、原発再稼働、沖縄問題、集団的自衛権、これら権力が騒がれて欲しくないものを隠し続ける。

そのとんでもない流れに巻き込まれた小保方晴子が、記者会見を止められているらしい。もし彼女が記者会見を開けば、これまで語ってきた理研の、腐った男たちの嘘が、すべて暴露されるかもしれない。

omokata haruko

こういうときの日本社会のやりかたは決まっている。外部発表の窓口をひとつに絞る。そして一般職員と世間との窓口をすべて閉ざす。それから闇から闇へと、スケープゴートを葬るのである。

理研の記者会見は非常にあくどいものであった。

昨年の春に、すでにSTAP細胞の特許出願が6人の連名で出ている。つまり特許申請の論文が組織として出ていた。小保方晴子はそのひとりにすぎない。理研は組織として提出してあるこの特許申請の論文を隠して記者会見をやった。

昨年春の、この特許出願の前に関係者はすでに集まって議論している。そのなかで、もっとも発言力のなかったのは、もちろんピペット奴隷(ピペド)の小保方晴子だったと思われる。

それが、現在、個人として責任をひとりに負わされてスケープゴートにされているのだ。詳しくは、最後に紹介した武田邦彦の「小保方さんは悪くない!」をぜひご覧いただきたい。

彼女に記者会見を求めている者たちの薄汚い動機は、マスメディアが作った、間違った認識のもとに、STAP細胞問題を小保方晴子ひとりに負わせ、理研を逃がすことにある。

たとえば「世に倦む日日」こと田中宏和(1957~)は、ネットで小保方晴子へのバッシングを長期にわたって続けているひとりである。この男が、「説明責任」なる、どこかで聞いた言葉を使って、次のように書いている。

3月16日

「小保方叩きはやめろなどと、善人面して言っているのがいるが、小保方叩きをヒートアップさせる原因を作っているのは本人だ。バッシングを終結させるのは簡単で、本人が会見で説明責任を果たせばいい。コピペを認めて理研を辞職してもいいし、潔白を主張して反論してもいい。隠れて逃げるから叩かれる」

3月22日

「マスコミの記者、何で文科大臣の記者会見で、小保方晴子本人には説明責任はないのかと、そう質問して詰めないのかね。理研の説明責任にスリカエられて逃げられている。時間稼ぎされて巧く風化させられるだけだ。研究倫理なんだから、第一に本人の問題だ。 http://urx.nu/7mSC

3月22日

「週刊文春の記者でさえ、小保方晴子と丹羽仁史に自由に接触して取材できている。理研は取材を制限していない。なぜ、朝日・毎日・日経の科学記者が本人たちに取材を試みないのか。この事件の疑惑を糾明して、国民の知る権利に応えようとしないのか。 http://urx.nu/7mfM

3月25日

「もう、本当に、いい加減に、朝日とか日経は、きちんと取材班作って、真面目に調べて特集記事を連載したらどうなんだ。理系の記者、いるんだろうが。何やってるんだよ。今日のは理研(竹市雅俊)の情報リークだよね。リークと週刊誌のエロネタでだらだらやる気かよ。国民をバカにするんじゃないよ」

4月5日

「匿名の男が小保方晴子を叩くのはだめだと言っている奴がいる。匿名の男が渡辺喜美や佐村河内守を叩くのは構わないらしい。これって、逆の意味の男女差別なんじゃないのか。違法行為(不正行為)をしながら、説明責任を果たさず、嘘ばかりついて逃げているのは、渡辺喜美も小保方晴子も同じなのにな」

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この薄汚いハイエナが、小保方晴子が仮に記者会見を開いて喋ったとしても、その内容を首肯することは金輪際ありえない。

新たなバッシングが続くだけのことだ。これはちょうど小沢一郎に対して、与野党の既得権益支配層の政治家たちが、しきりに「説明責任」という言葉を使って攻撃したのと、構造は同じなのである。

「政治と金」の問題に関しては、他にも「説明責任」を果たさねばならない与野党の政治家が沢山いた。しかし、小沢一郎だけがターゲットにされた。もちろん、小沢一郎が何をどう「説明」しようが、それを肯定する気など最初からないのである。

ozawa ichirou

新たなバッシング、カレル・ヴァン・ウォルフレンが『誰が小沢一郎を殺すのか?』(角川書店)で展開した「人物破壊」の材料欲しさに、「説明責任」をもっともらしく語っていたのにすぎない。

田中宏和は、「マスコミの記者、何で文科大臣の記者会見で、小保方晴子本人には説明責任はないのかと、そう質問して詰めないのかね」と書いている。このあたりが、このトラブルメーカーの真骨頂である。自分は安全圏において、人を煽る。田中のこの姿勢は一貫している。これが、民度の低いわが国では、結構効果があるのだ。

その通りだと思って、実際、おバカ記者がやりかねないのである。もちろん、田中はそのあたりを知って書いているのだが。

「研究倫理」などとうそぶくのは、逆に田中がいかに倫理に欠けているかをあぶり出す結果になっている。本人はネット上では覆面をして、つまり顔と名前を隠して、顔と名前と職場を明かした女性をバッシングし続けている。自分は免罪されるのだ。わたしがこの男をナルシストと思うのは、この自分への大甘の態度、自己省察のなさからきている。

「匿名の男が渡辺喜美や佐村河内守を叩くのは構わないらしい。これって、逆の意味の男女差別なんじゃないのか」とは、田中宏和の頭の悪さを物語っているようだ。人は、自分の関心のあるテーマ、必然性のあるテーマを象徴的に採り上げ、表現する。

世間からバッシングを受けているものを全て採り上げよ、といわれたら、その数は何百にもなろう。東京だけが日本ではないからだ。それをすべて追いかけていたら、それで人生が終わってしまおう。滑稽なことに田中宏和自身が小保方晴子に絞ってバッシングし続けている。

女だから庇う、というのは、げすの勘ぐりである。わたしがこれまで長期にわたって擁護し続けてきたのは小沢一郎である。

わたしが「世に倦む日日」こと田中宏和を採り上げるのは、次の7点の理由による。

1 バッシングの対象が、一介の研究者であって、いかなる意味においても権力者ではないこと。

2 田中宏和のツイッターとブログを使ったバッシングが長期にわたり、執拗であり、人権問題になっていること。

3 バッシングの文章に、「諭旨免職」とか、小保方晴子を辞めさせる動機が語られていること。

4 田中宏和のバッシングがマスメディアを煽っていること。

5 田中のバッシングの方法自体が、顔と本名を隠して行われるという、無責任なものであること。

6 田中のバッシングが表層的な無知に基づくものであり、それがネット大衆に影響を与え続けていること。

7 田中のバッシングは、ツイートでも連続ツイートであって、楽しんでこの問題にツイートするといった次元のものではないこと。

以上の7点であるが、田中宏和の正体については、わたしはここで知った。
http://bit.ly/1fPxXMN

さて、もっと本質的なことを語ろう。

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現在のSTAP細胞問題は、医学生物学研究の構造的問題である。小野昌弘の『小野昌弘のブログ』が、冷静に全体を展望していて、素晴らしい。

それによると、「論文から派生する莫大な権利・利益 医学生物学の階層社会では、第一に利益を享受するのは間違いなく最終著者(ラストオーサー)兼連絡著者(コレスポンディングオーサー)の人たちであり、理研とハーバード」であった。

医学生物学の場合、クレジット(取り分)は自動的にシニア(=最終著者)にいく。小保方晴子を排除した後、論文を書き直すシニアは笑いが止まらない。小保方晴子は最初に利用されたピペット奴隷(ピペド)にすぎなかった。

小保方晴子は、医学生物学の階層社会でピペット奴隷(ピペド)と呼ばれるジュニアであった。理研は、使い捨てのピペット奴隷(ピペド)ひとりに責任を押しつけて、何食わぬ顔で生き残る道を選んだのである。
http://bit.ly/1pPjL9l

4月7日になって、発生・再生科学総合研究センターの丹羽仁史プロジェクトリーダーが、記者会見を開いた。2日後の9日に小保方晴子が会見を開くので、あわてて機先を制したのであろう。

会見のポイントは、以下のようなものだった。

(1)自分は論文の取り下げに同意していること。

(2)これからSTAP細胞が存在するのかどうかの検証作業に取り組むこと。

(3)この検証作業から小保方晴子を外すこと。

(4)丹羽が実施責任者になること。

(5)小保方晴子によるSTAP細胞の作製実験を実際に見たのは、論文が発表された後の今年2月だったこと。

これで、小保方晴子のSTAP細胞の発見成果は、すべてシニアの男たちのものになる。

日本の男たちがいかにダメになっているかを、今回のSTAP細胞問題は白日のもとにさらした。よくも、ぬけぬけとこういう破廉恥なことができるものだ。もっともモラルのない者たちが、モラルを振りかざしてピペット奴隷(ピペド)を放逐したのである。

また、小保方晴子については、武田邦彦が「特許代筆業の違法性…STAP論文に見る社会の誤解」と題して、本質的なことを語っている。読んでみよう。

takeda kunihiko

「(前略)だから、特許の名誉は発明者に与えられ、特許権にともなう収益は出願人(たとえば理研)だが、執筆者は別人で影の人である。というのは、特許権は冷酷なビジネスに関係するので、本人に書かせてまずい特許になる(請求範囲、つまり権利範囲が狭い)より、専門家が執筆する方が「得策」だからだ。

(中略)

つまり、この例でもわかるように、理系の発明、発見はその真なる部分を発見者が説明すれば、その結果を誰がまとめても同じであり、特許の場合で大きな組織なら組織内の専門家が、個人の場合などは「特許執筆業」に依頼しても何の倫理的な問題も起こらないのだ。

コピペより丸ごと執筆業に依頼するのだから、現在の日本のマスコミやネットで「科学者にあるまじき」という論調からいえば、とんでもないことだが、理系の発明は「事実」であり、文章などは「わかりやすいように説明する」と言うことだけだから、オリジナリティーも学問的価値もない。

(中略)

また、博士論文の第一章をコピペして良いか悪いかは、

1)指導教官がコピペをしてはいけないといったか、研究の方が大切だから第一章はコピペしろと言ったかという指導との関係がはっきりしないと何とも言えない。

2)もともと教育中の作品である博士論文に問題がある場合、論文が認められないことはあっても、認められた後、その欠陥が問題になることはない。

という二つの原則と比較すると、日本社会の反応はきわめて非論理的、村八分的、リンチ的であるといえよう。今回のSTAP細胞の事件で、非難されるべきは、曖昧な情報のままで、一緒に実験をしている人が10人以上(上司も含めた関係者は20人ぐらいだろう)、論文の共著者が10人程度、そしておそらくは特許の発明者も10人ぐらいなのに、一人だけを犠牲にしたのは誰だろうか」 http://bit.ly/1oCK2e1

つまり文系の感覚で科学論文を判断してはならないのである。また、文系の論文とは違って、理系の論文には膨大な金が絡む、ということだ。

複数の人間で共同執筆したのに、「一人だけを犠牲にしたのは誰だろうか」という指摘は重い。小保方晴子は、医学生物学の階層社会のピペット奴隷(ピペド)として使い捨てられたのである。

また、もうひとつ、武田邦彦が本質的なことを語っているので紹介しよう。

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