STAP細胞の小保方晴子に対する批判が、すごいことになっている。

ソーシャルメディアでは、著名な人物たちが連日この問題を採り上げている。

小保方晴子は、長年、慣れ親しんできた世界が、突如として壊され、被害者意識と恐怖に打ちのめされていることだろう。わたしは今のところ、この問題についてはひとつのツイートもしていない。(このメルマガを発行した夜に、初めてツイートした)。それはタイムラインに流れてくる小保方晴子批判に食い足りなさ、違和感を覚えるからである。

それはどういうものなのか。それを語ることで、この問題への責を塞ぐことにしよう。

omokata haruko

1 もっとも重要なことは、独立行政法人理化学研究所の小保方晴子が、実際にSTAP細胞の作製実験に成功しているのかどうかである。これがほんとうなら、論文の瑕疵は、謝罪して書き直すことで、ある程度許されるだろう。

2 しかしながら、STAP細胞の実験作製に関する言及は、情報が少ないことと、高度に専門的な分野であることもあって、ほとんどない。

多くは、大学の博士論文を含めて、彼女の盗用や実験画像の盗用、捏造、改竄など、小保方晴子論文への、モラル批判である。

もし、早稲田で、小保方晴子の博士号取り消しがあるとすれば、これはトカゲのしっぽ切りになる。

責任は、第一義的には小保方晴子にあるが、この博士論文を通した教師たち、常田聡(早稲田大学教授)、武岡真司(早稲田大学教授)、大和雅之(東京女子医科大学教授)、Charles A. Vacanti (チャールズ・A・ヴァカンティ ハーバード大学教授) の4人にも重大な責任がある。

小保方晴子はすでに世界的な規模で社会的制裁を受けている。早稲田は小保方晴子の博士号を取り消すべきではない。せいぜい問題箇所の論文再提出で済ませるべきだ。

3 この問題で重要なのは、早稲田大学と小保方晴子の問題に特化しないことだ。東大を筆頭に全国の大学が大なり小なり、こういった知的退廃のなかにあり、その一部が露出してきたと考えるべきなのである。

今日の日本の、政治的な、そして経済的社会的惨状をもたらしたのは、東大出身者たちである。そのせいか東大の大学教師は、この件でダンマリを決め込んでいる。

大学の退廃は、もはや手が付けられないところまで進んでいる。全共闘運動では、大学教師の言葉(著作)と生活(生き様)との乖離が批判された。

zenkyoto

今は、東大の原子力村を中心として、大学教師の言葉の嘘が批判されている。これはちょうどマスメディアの堕落現象と軌を一にしている。

大学教師の生活(生き様)など、もはや誰も問わない。

全国の大学院の修士論文、博士論文の審査は、学部とは違って教師と学生との付き合いも深く、ほぼ提出したら合格といった現実がある。

とくに昨今の大学生は、文科省の教育政策の間違いで日本語が十分に書けない。そんな連中の、幼稚な論文を読まされる教師の方も大変である。もちろん例外的な大学・教師もいるだろうが、ほぼ提出すれば合格といった退廃が全国の大学を覆っていると見てよい。

68―69年は、まだ、大学人に、思想家と名のつく人物が多かった。今は専門家ばかりであり、それも体制の番犬に成り下がった専門家である。

4 小保方晴子はそのような大学の空気に染まってから、独立行政法人理化学研究所に勤めた。その延長で「のんびりと」「気楽に」、論文の修練もなしに書いたのである。

彼女はきっと、なぜあたしだけがこんなに厳しく批判されるのか、と被害者意識にまみれているに違いない。高い授業料をとって、教えなかった早稲田の指導教官が悪いのだ。

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5 政府の総合科学技術会議(議長は安倍晋三)は、世界トップの成果を生みだす業務を担う「特定国立研究開発法人」の候補に理化学研究所と産業技術総合研究所を指定する方針を固めていた。本来なら12日に開催予定の総合科学技術会議で正式決定する予定だった。

もし指定されると、給料は年俸制にして高給が約束され、世界から優れた研究者を集める世界最高の研究環境が整備される。この指定を狙って、独立行政法人理化学研究所が焦っていたことも容易に想像される。

独立行政法人理化学研究所の小保方晴子が、STAP細胞作製に成功したとの論文を発表したのは、1月29日である。

先送りされたが、本来なら3月12日に開催予定の総合科学技術会議で正式決定される筈だった。

タイミング的には、まったくぴったりの成功発表だったことがわかる。

6 この件で大笑いしているのは、世界の医療マフィアだろう。TPPでは、医薬品価格をつり上げて、米国のグローバルな医薬品会社を儲けさせる。また、安価な後発医薬品、医療技術を阻止する。

世界の医療マフィアにとって、安価で、大量にできる再生医療は困るわけで、今後も潰す対象になろう。STAP細胞自体の有効性はまだ生きているが、現在の理研の体たらくでは太刀打ちできないだろう。

さて、もうひとりの片山祐輔である。

このふたりの問題は、小保方晴子は自分が書いたものが、他人によってそれはお前の書いたものではないと糾弾されている。他方、片山祐輔の場合は、自分が書いたのではないとするものが、他人(警察・検察)によってお前が書いたものだと指弾され、逮捕され、裁判になっている。

katayama yusuke

ベクトルは真逆ながら、ともに書いた(とされる)言葉によって苦しんでいる。

片山祐輔の「パソコンの遠隔操作事件」は、暗い。

この事件は、かれに先立つ4件の遠隔操作事件によって、高度な技術さえあれば、他人に犯罪の証拠の植え付けが可能であることが証明されたものだった。

したがって、警察や検察が家宅捜査でよくやるパソコン押収に疑義を抱かせるものとなった。いくらパソコンにそれらしき犯罪の証拠があっても、もし遠隔操作で植え付けられたものだったら、逆に犯人ではない証拠、無罪の決め手にもなるのである。

これはたいへん興味深いことだ。舞台はネットであり、ツールはパソコンである。犯人は高度な「C♯(シー・シャープ)」と呼ばれるプログラム言語を駆使する。

そして狙った人間のパソコンを遠隔操作し、犯人としての証拠を植え付ける。自分がどこから操作したかを匿名通信システム「The Onion Router(Tor トーア)」によって消し去る。

ところが片山は「C♯(シー・シャープ)」でプログラミングできなかった。それを出来たとするために、片山の職場のパソコンに出来たとする痕跡を残す。

katayama yusuke (3)

だから片山が犯人に間違いないと検察はいうのだが、「C♯(シー・シャープ)」を駆使し、(Tor トーア)を駆使するような犯人が、果たしてのんびりと職場のパソコンに決定的証拠を残すだろうか。

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