『埼玉新聞』(4月11日付)が伝えるところによると、ひとりの50代の女性教師が、長男が合格した別の高校の入学式に出席した。つまり自分が勤める県立高校で、その日に年休をとった。これに対して、教育長が異例の注意をした。

こういうのはわかりやすい。この国では、下級奴隷のあるべき姿は、命をかけた滅私奉公であるから、まず袋叩きに遭う。

注目すべきは、関係のない、何の迷惑も受けていない下級奴隷も、こんなときは、必ずバッシングに同調することだ。

『埼玉新聞』も、保護者の声として「今の教員は教え子より息子の入学式が大切なのか」と困惑している、と煽る。

media

この場合、この教師には、保護者としての立場と、担任としての立場の両方があった。担任としての立場は、代替可能である。こういうときのために学年主任や副主任、学年係がいる。さらに体育館での式の後には仕事がなくなり、手の空いた教師が何十人もいる。

体育館では、入学式の後に学年主任の話があり、体育館から教室に入った後の、担任の仕事は、事務連絡が殆どで、それはすべてプリントあるいは冊子として準備され、配布される。

新入生の担任もそれを配ったら、もうお役目御免なのだ。別に生徒や保護者に顔をお披露目しなくても、困るような機会ではない。すぐに三者面談が入ってくるし、プライベートなことはそこで話せばいい。

2、3か月うちには保護者会が開かれる。すでに出身中学を訪問して情報を得た担任は、親より子どものことを知っているケースがほとんどだ。担任の教育方針なりが聞かれるのはこのときだ。

もうひとつのこの教師の立場を考えてみよう。それは息子の入学式への出席である。これは代替不可能だったのだと思われる。もし彼女が出席しなかったら、替わりのいない事情があったのである。

ここは心の問題が介入するところだ。息子に対する「お母さんは来ましたよ」という精神的な意味合いと、校庭や正門で写真を撮ったりする場面で、わが子を孤独にしたくなかったのだと思われる。これは母親(父親)でなければ、代替不可能な行為だ。

『埼玉新聞』は「県教育局によると、県内の県立高校では、ほかに男女3人の担任教諭が子息の入学式出席を理由に休暇届を提出し、勤務先の入学式を欠席した」と書いている。全国でもこのようなケースはあったと思われる。

上級奴隷(官僚・経営者・政治家・報道人・学者)のなかには、これとは比較にならない重要な仕事を休んで、税金を使って、外国を遊び回っている者もいる。『埼玉新聞』は県内の天下り・渡りは扱わないのか。マスメディアの仕事は、それらの上級奴隷を監視することだ。しかし、監視の目は下級奴隷に向かう。ほんとうに息苦しい、人間が小さな奴隷国家である。

とはいっても上級奴隷としてのマスメディアが、お友だちの政治家・官僚などを監視する筈がない。あまりにマスメディアの生活レベルが豊かすぎて、かれらがお友だちの権力の監視などする筈がないのである。

administration committee

ちなみに「女子アナたちの推定年収ランキング・2013年最新版」によると、女子アナの年間収入は、1位の高島彩が推定2億円。「お・く・や・み」で合掌した、いや「お・も・て・な・し」で両手を合わせた滝川クリステルが2位で、推定年収1億4000万円。3位が膳場貴子で、推定年収6000万円。4位の中野美奈子が推定年収5000万円。5位の赤江珠緒が推定年収5000万円。 http://bit.ly/Q2FwGf

偏向報道王大越健介のいる犬HKは、2012年時点で、給料に住宅補助手当や通勤交通費、出張日当、カフェテリアプラン(会社も拠出する会員制福利厚生サービス)、退職積立金などを含めると、職員の一人あたりの人件費は、年間総額、1,700万円を超える。

これだったら年間1,000万円の貯金も可能だ。辞めるまでに、退職金の他に何億かの金を貯めるのも可能である。これで年収100万円、200万円の下級奴隷に対して受信料を払えと裁判まで起こす。鬼である。こういうメディアが、メディアをしばる安倍晋三、あるいは経営委員会、犬HK会長の下で、さらに大本営発表に努めるのは必然である。

本人たちにとっては、ジャーナリズムというより、職場は打ち出の小槌に実感が近いのだろう。

国民の立場に立つはずがなく、まして食べるのに困った国民の側に立つのも、よほどの人物でない限り、ないのである。

worst wage

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安倍晋三は、東京五輪が開かれる2020年度までの時限措置として、外国人実習生が日本で働ける期間を、現在の3年から5年にのばす。4月4日の経済財政諮問会議・産業競争力会議の合同会議で、決めたものだ。

ところが外国人実習生の過労死発生率が、日本人の5倍超になっている。

国際研修協力機構(JITCO)が公表している「外国人研修生・技能実習生の死亡者数と死因」によると、1992年度から2012年度の間で、304人が死亡している。

foreigner worker death rate

29人が自殺である。87人が過労死の疑いが濃厚と考えられる脳・心臓疾患で亡くなっている。しかし、この種の政府に都合の悪いデータの実数は、大幅に上回るものと考えなくてはならない。

奴隷が奴隷である所以は、主人としては生きないし、生きられないところにある。奴隷の精神では、世界には奴隷しか存在しないのだ。

したがって日本の奴隷は、わが国にきた外国人研修生・技能実習生を、自分より下位の家畜として扱うのである。

『すくらむ』が、「安倍政権が現代の奴隷労働=外国人実習制度を拡大 ― 外国人実習生の過労死発生率は日本人の5倍超」という記事を載せている。衝撃の事実が語られているので、長くなって恐縮だが、引用する。

「私が取材した外国人研修生・技能実習生の実態の一部を紹介します。

時給は1年目が200円、2年目が300円で、勤務時間は午前7時から午後10時までが定時。しかし実際は深夜12時過ぎまで続き、なんと深夜12時以降は時給でなくボタン1個をつくるごとに5円などという完全ノルマ制になっているところがありました。

休日は月に1度のみで、彼女たちはパスポートを取り上げられ、自由な外出も許されず、真冬に取材したのですが、住まいはあばら家ですきま風が吹き放題なのに、ストーブもエアコンもなく、お湯もでないので、彼女たちはダウンジャケットを着て部屋の中にいて、私が帰ろうとしたら、お湯を沸かし出して、どうするのか見ていたら、沸かしたお湯を2リットルのペットボトルに詰めて、それを抱えて湯たんぽ替わりにして布団の中にもぐりました。どうりで部屋の中に空のペットボトルが置いてあったなと思っていたのですが、そういう尋常でない状況があったわけです。

外国人研修生・技能実習生の雇用契約書の中に、とんでもないことが書かれているところもありました。その雇用契約書には、「会社の言うことは絶対に守らなくてはいけない」「定められた休日以外は休んではいけない」、そして、「男女交際をしてはいけない」「妊娠してはいけない」という文言までありました。ここで働いているのは、20代、30代の大人です。恋愛も妊娠もなぜ会社に否定されなければならないのでしょうか。

工場の壁に表が貼ってあって、外国人研修生・技能実習生の名前が一人ひとり書いてありました。その表には、1日に何回トイレに行ったかを書き込んでいるのです。1回トイレに行ったら1分間で70円の罰金と書いてある。

後で調べてみたら実際には罰金は徴収されていなかったのですが、現場の外国人研修生・技能実習生に対して脅しとしてトイレの回数と時間まで拘束することで、1分でも長く働かせようとしていたわけです。

深刻なのがパワハラ、セクハラです。工場の敷地に外国人研修生・技能実習生がズラリと並べられていて、この工場の専務が右から順番にビンタしていくのです。パンパンッとかなり大きなビンタの音が工場に響いていて、私が駆けつけたので途中でやめましたけど、なぜビンタをしているのか?と聞くと、「こいつらが生意気なんだよ。日本人と同じ給料にしろと迫ってきたんだ」と言うのです。

そして、セクハラはより一層深刻なものがあります。20代の女性のケースを取材したことがあります。そこの経営者が「君は工場で働かなくていいから、うちの手伝いをしろ」と言って、経営者の家の掃除や犬の散歩などをその女性に押しつけました。

そして、夜になるとその経営者がやってきて、彼女は抵抗したのですが無理やりレイプされてしまったわけです。それから彼女はお金を稼いで帰国しなければならないために経営者にさからえず、そうした行為が続いたわけです。

経営者は行為を終えると枕元に1万円を置いたそうです。彼女はその1万円を受け取るかどうか迷ったそうです。

迷った末に受け取る道を選びました。彼女はお金を稼いで帰国する必要があったからです」 http://amba.to/1kiGaKS

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誤解はないと思うが、わたしは、この国を愛するが故に、書いているのだ。奴隷国家からの決別こそがわたしの真意である。奴隷国家とはけしからん、というのは、実はもっとも奴隷的な怒りである。なぜならそれは「ほんとうのことをいうな」という奴隷の心情から出てくるものだからだ。

時給は1年目が200円、2年目が300円で、勤務時間は午前7時から始まって、実際は深夜12時過ぎまで続く。

恋愛も妊娠も否定。作業中のトイレの回数も拘束。給料に文句をいうと殴られる。女性はレイプされる。

これを奴隷といわずに、どこに奴隷がいるだろう。女性への売春の強制は従軍慰安婦どころではない。現在の日本に、形を変えて実在していたのである。強いている権力者が、軍服を着ているか、ネクタイを締めているかの差だけだ。

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