政府の借金(国債と借入金、政府短期証券の合計残高)が、2016年12月末で過去最高の1066兆4234億円になった。前年からは21兆8330億円増えた。内訳は9割近くが国債である。

例によってメディアは、失政を批判することもなく、「国民1人当たり約840万円の借金」と、まるで国民に非があるかのように刷り込みを始めた。こうして国民に忍従と増税を強いていくのである。

1066兆4234億円もの政府の借金を抱えながら、安倍晋三はなお外国に金をばらまき続ける。宗主国には51兆円も献上する。

振り返ると、安倍晋三の朝貢では次の関係図式が見事に実現されている。

宗主国はリップサービスだけだった。まったく新味なし。安全保障など従来の方針を再確認しただけである。

植民地は51兆円を献上した。今後、デフォルト寸前の米国に縛り付けられて、米国の再建はまだか、と安倍でんでんは怒鳴り散らされる。そのたびに国民の年金を差し出すことになる。

宗主国のトランプとメディアは冷笑し、植民地の安倍晋三とメディアは会談は成功したとはしゃぐ。何とも暗愚で地獄のような光景が繰り広げられている。

そのひとつがトランプ夫妻と安倍夫妻との夕食だった。

「非一般ニュースはアカウント凍結」がこんなツイートをしていた。

夕食を共にしたが、国家元首を招いての晩餐会とは程遠い、ファミレスで夕食に近いものだった。夕食会の設営など、国賓級の扱いとはかけ離れた極めて貧相なものである。トランプ氏は日本を属国であると正確に認識しているのだと思われる。

家庭的な雰囲気を演出したといえばそれまでだが、安倍晋三といえども建前は一国の総理である。軽く見られたものだ。いくら特別な同盟国といっても、英国のメイ首相やイスラエルのネタニヤフ首相に対しては、こんな遇し方はしないだろう。

また、メイやネタニヤフも、事前に断るに違いない。家族で遊びにきたのではないのだ。

いまや奴隷外交を打ち消すために、安倍奴隷政権と御用メディアは必死である。

『産経新聞』(2月12日)によると、「トランプ米大統領は安倍晋三首相を通じて国際社会を学び、各国首脳は首相を通してトランプ氏を知る-。大げさに言うのではなく、こんな構図が生まれつつあるのではないか」となる。

もはや日本はバカの国なのだ。なんと安倍でんでんはかくも偉大な大物政治家だったのである。

産経は続けて、安倍晋三の言葉を紹介している。「安全保障面ではマックス(最大限)で取れた。日米共同声明は完璧だ。尖閣諸島(沖縄県石垣市)が日米安保条約第5条の適用範囲であることを、日米首脳会談の文書に入れたのは初めてだ」。トランプの術中にはまり、手のひらで踊って51兆円を差し出し、この自画自賛である。もはや逃げたくなる。

米国の方針は一貫している。尖閣で日中が戦端を開くと、米国は参戦せずに、自衛隊にやらせる。適当な時期に乗りだして停戦にもっていく。有り難いことだ。

今や安倍晋三は世界の笑われ者である。ツイッターには、冷静に、全体を見たツイートが多い。

「孫崎享

安倍・トランプ会談、米国タイム誌見出し「日本の首相はトランプ大統領のハートへの道を示した。お世辞、へつらい、おだて、追従Japan’s Prime Minister Showed the Way to President Trump’s Heart: Flattery」世界の評価

安倍氏がトランプのポチ。安倍氏の周りはポチ度の競争、「日米首脳会談”極めてうまくいった” 自民・高村副総裁」「日米首脳会談”最高の成果” 自民・茂木政調会長」、これを報ずるのはポチに成り下がった朝日新聞(安倍のTへの言葉:私も朝日新聞に徹底的に叩かれた。だが、私は勝った…”)

安倍首相。何と日テレの報道です。「日本側は”大成功だった”と評価している。一方、アメリカ国内では厳しい見方も出ている。アメリカメディアからは、”こんなに大統領におべっかを使う首脳はみたことがない”という声が出ている」(「安倍首相、一連の外交日程終了 成果と課題」NNN5時間前)

きっこ

安倍晋三はトランプに「あなたは就任直後から精力的に行動し、トランプ時代の幕開けを印象づけた」と大絶賛したそうだけど、トランプが就任直後に精力的にやったことって、お前の推進してきたTPPからの永久離脱やイスラム7か国の入国禁止とかだろ? これを大絶賛するって、お前、真性のバカかよ?

メディシス

普通に見れば分かると思うけれども、今回の安倍・トランプ会談において日本側が受け渡した「朝貢品」はバカみたいに多かったのに対し、お返しとして日本が得た「下賜品」は「現状維持」だけですからね。こんなんでよくもまあ喜べるものだと逆に感心してしまう。

TrinityNYC

おもいっきり利益相反問題に抵触ですよ。あのゴルフコースは、トランプ個人宅の敷地ではなくて、リゾートビジネスなんだから「宣伝」になる。安倍さんは前回イバンカ同席した件でこちらで問題視されたのに、今回もでしょ、日本政府もそこらへん少しは考えたらどうなのかしらね、ドンくさいというか」

安倍晋三が悪いのである。米国の属国といわれる国は少なくないが、ここまではへつらわない。対面もあるし、民族のプライドもある。また、自民党の歴代総理のなかでも、安倍ほど売国奴であった総理はいなかった。血は争えないということか。

トランプが歓迎した理由ははっきりしている。51兆円の貢ぎ物である。これで別荘に招き、ゴルフで済むなら、こんな安い買い物はない。しかも安倍は大喜びしている!

これから安倍以降の総理は、すべて51兆円を基準とした貢ぎ物を求められる。外国の首脳のように政治家として重要な懸案を詰めて、帰るわけにはいかなくなった。安倍は、ほんとうはそういうことも考えなければならなかったのである。

この軽い安倍に比べて、世界に与えるトランプの重さは深刻である。トランプは日本で考えられているような単純な男ではない。

ただ、はっきりしていることがある。トランプは米国の再建のためなら、なりふりかまわずにやるということだ。米国の儲けになることなら何でもやるし、損になることはしないということだ。それで昨日の味方が今日は敵にされるし、その逆もあり得るという具合に、とても難しくなっている。

『マスコミに載らない海外記事』(2017年2月12日)にWayne Madsen の「新世界秩序から、はっきりしない世界混乱へ」が載っている。

ドナルド・トランプ政権と、Brexitによるイギリスと欧州連合との関係切断により、わずか半年程度で、世界は、アメリカの優位に基づく冷戦後“新世界秩序”から、多極的地政学チェス盤上における代替諸同盟という世界的“混乱”へと変化した。

多くの点で、新たな世界的混乱は、NATO、米州機構 (米州機構)や、オーストラリア-ニュージーランド-アメリカ-の太平洋安全保障条約(ANZUS)同盟を含む様々な第二次世界大戦後の仕組みを危険にさらすことにもなった。

新たな世界的混乱の到来で、あらゆる国際関係教科書や戦略教本は投げ捨てられることになるかもしれない。トランプは首尾一貫しない政策を導入して、外交政策を開始した。一方で、トランプは“過激イスラム・テロ”との戦いで、ロシアと協力したいと主張している。

ところが、トランプは、ニッキー・ヘイリー国連大使とジェームズ・マティス国防長官を通して、彼はNATOに肩入れし、ロシアにはクリミアから撤退してほしいことを示している」(「新世界秩序から、はっきりしない世界混乱へ」)

トランプ登場とともに世界に激震が走っている。米国一極支配から米露中の多極化世界へ。これはもう止めようがない。

Wayne Madsen は「トランプは首尾一貫しない政策を導入して、外交政策を開始した」と解釈している。そのとおり、首尾一貫しないのだが、その場合も米国益で首尾一貫している。

トランプの安倍晋三への対応に見られるように、激しい口調でアドバルーンを上げておいて利を取る手法は、戦略的なもので、一貫している。世界はあまりにトランプの発言を辞書的に真面目に受け取りすぎている。

多くは駆け引きのアドバルーンであり、計算されたものだ。だから日本のようにトランプの真意を誤解し、トランプの落としどころを見て、トランプが豹変したかのようにまたぞろ誤解してしまうのである。

トランプが大声で難詰し始めても、あわてて51兆円も貢ぐことはなかったのである。これに一度ひっかかると、何度でもやられることになる。トランプが悪いのではなく、日本の官僚や安倍晋三が無能で洞察力がないのだ。

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