凋落のなかの米日

世界は変わっている。変わらないのは日本だけだろう。近隣の諸国でも北朝鮮も韓国も大きく変わりつつある。中国もロシアもそうだ。日本だけ世襲の政治家をトップに据えて、止まっているどころか後退している。アホぼん三世こと安倍晋三は、戦前に、それも明治の日本に戻りたがっているようだ。

グレアム・アリソンが「多様性を受け入れる秩序へ―― リベラルな国際秩序という幻」を書いている。

(グレアム・アリソンは、ハーバード大学ケネディスクール、政治学教授)

今日のメルマガは、この論文を中心に、変化の米日、凋落の米日を考えてみたい。

グレアム・アリソンは書いていた。

冷戦終結がもたらしたのが、「一極支配の時代」ではなく、「一極支配の瞬間」だったことはいまや明らかだ。今日、権威主義の中国が華々しく台頭し、多くの分野でアメリカのライバルになるか、さまざまな領域でアメリカ以上の力をもつようになる一方で、強引で非自由主義的なロシアが核の超大国として復活し、軍事力を用いてヨーロッパの国境線そして中東における力の均衡を揺るがそうとしている。

ワシントンの外交エリートたちもこうした変化に気づいている。世界においてアメリカのパワーが相対的に衰退しつつあることを、痛みを感じつつも、ゆっくりと認識し始めている。

購買力平価という指標でみると、第二次世界大戦直後に世界の国内総生産(GDP)合計の半分を担っていたアメリカ経済のシェアは、冷戦終結までに4分の1未満に、現在では当時のわずか7分の1へ低下している。

さまざまな課題を圧倒的な資源で克服することを中核的戦略としてきただけに、この衰退は「アメリカのリーダーシップ」という言葉から説得力を奪っている。

「歴史が復活していること」への痛みを伴う覚醒は、2017年末と2018年初頭にそれぞれ公表されたトランプ政権の国家安全保障戦略(NSS)と国家防衛戦略(NDS)からも明らかだろう。

NDSは、一極支配の数十年間で「あらゆる活動領域で挑戦を寄せ付けない、支配的な優位を確立してきた」アメリカは、「自国の軍隊を望むタイミングで投入し、思いのままに動員して好きに作戦行動を実施してきた」と記している。

しかし今日では、NSSが指摘する通り、中国とロシアは「危機の際に(勢力圏への)アメリカの介入を阻み、自由に作戦行動を実施するアメリカの力に対抗するための軍事力を配備しつつある」。リビジョニストパワーは「国際秩序を彼らの都合がよいものへ変えようとしている」とNSSは結論付けている」(『Foreign Affairs Report』2018 NO.8)

米日の凋落が続く。第二次世界大戦直後には、米国経済のシェアは、世界の国内総生産(GDP)合計の半分を担っていた。それが冷戦終結までに4分の1未満に激減し、現在では当時のわずか7分の1へ低下してしまった、とグレアム・アリソンは嘆く。しかし、これはそう単純には見られない面がある。第二次世界大戦で、米国は世界の主だった国でほぼ唯一国内の基幹産業が焼失しなかった国だった。それに比べて日独とも、また中露とも、多大の被害を受けた。だから米国の経済シェアが高いのは当然である。

戦後、日独、中露とも大幅にGDPを延ばした。さらにインド、ブラジル、イラン、南アフリカなどの躍進もある。相対的に米国の経済シェアが低下するのはやむを得ないのである。

現在の米国の凋落は、経済以上に政治的な影響力が衰退していっていることにある。トランプが何かいっても、以前ほど世界は謹聴しないようになった。むしろ習近平やプーチンの発言が重要で、世界の将来の指標になってきている。

米国の場合は、まだトランプをはじめ知識人に凋落の自覚がある。しかし、日本のアホぼん三世や側近には皆無である。無能なうえにうそつきなので、国民に向かって景気のいい話しかしない。最初からうそで逃げ切るつもりなのだ。

いまでも米国にたかられ、アホぼん三世は国富を献上し続けている。結局、カネがなくなるまでむしりとられることになるだろう。

米国はその点、シビアである。外国などどうでもいい。中東に関わったのは大失敗だった。中国もロシアもどうでもいい。日本はアホぼん三世がバカだから、借金は踏み倒し、逆にむしりとれるだけむしりとろう。トランプの本音はそういうことだろう。

世界は、ケネディが語ったように、自由主義であっても、非自由主義であってもいい。多様性を受け入れることが大切だ。これがトランプの本音だろう。

グレアム・アリソンは、冷戦終結は、「米一極支配の時代」のはじまりだったのではなかったという。それは、「一極支配の瞬間」にすぎなかったのである。

「ワシントンの外交エリートたちもこうした変化に気づいている。世界においてアメリカのパワーが相対的に衰退しつつあることを、痛みを感じつつも、ゆっくりと認識し始めている」。それはいいのだが、衰退する米日のトップが、米国は「アメリカ第一主義」を掲げるトランプであり、他方、日本のトップがアホぼん三世だったことは、わたしたち日本国にとっては最悪の組み合わせだったといえる。

宗主国側は植民地の金融資産をすべてむしり取るつもりであり、植民地側は長期政権さえ保証してもらったらいくらでもとってください、という売国奴である。

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