9月17日、山本太郎が参院安保特別委員会に、喪服で出席した。「自民党が死んだ日」の暗喩だったが、わたしには、むしろ「日本が死んだ日」の哀悼の姿に見えた。

山本は、「この国、特に永田町には民主主義が根付いていないことを再認識しました」と語っている。

戦後70年、戦勝国にあてがわれた憲法ではあったが、それは300万人同胞の死、2000万人以上のアジア人の死を代償に獲得した憲法だった。この憲法で、とりわけ九条で民族の軍国主義のDNAを押さえ込み、わが国は70年の平和を勝ちとってきた。これは戦後教育の成果でもあるが、何よりも憲法の成果だった。

外国からあてがわれた憲法だからよくない、という屁理屈をよく聞かされる。だったら自前で現行憲法より優れた憲法を作ったらよい。しかし、それが作れないことは、現在の自民党憲法草案を見たらわかる。民主主義も人権も国民主権も大幅に後退し、あるいは削除されている。遙かに現行憲法の方が新しく優れているのだ。

自民党憲法草案には、対米隷属の、戦争で食っていく国家の精神が、すでに入っている。押し付け憲法などいう資格はないわけだ。

その改憲より一足先に、安倍晋三と山口那津男が解釈で憲法改悪をやった。安倍も山口も石破茂も戦争を知らない世代である。戦後の食糧難の時代も知らないだろう。かれらにとっては、太平洋戦争はひもじさの体験ですらない。そこから愚かで勇ましい発言が出てくる。

しかし、かれらはナショナリストではない。米国恐喝ビジネスのカモである。政治家の仮面をかぶった貪欲な利権企業家たちにすぎない。

それはこの戦争法案の、何ら日本が攻撃されていないのに、戦争で経済を回している米国の指示で、自国の若者を生け贄として差し出す本質によく顕れている。

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17日午後、与党が安保関連法案を緊急上程した。それで民主は、17日夜から18日午前にかけ、(1)中川雅治参院議院運営委員長の解任決議案、(2)中谷元・防衛相の問責決議案、(3)山崎正昭参院議長の議長不信任決議案、(4)安倍首相の問責決議案を相次いで提出した。

9月18日、午後には、民主、維新、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの野党5党で、衆院に安倍内閣不信任決議案を出した。

18日午前2時過ぎ、本会議で防衛相問責案が与党などの反対多数で否決。休憩を挟んで、同日午前10時に議長不信任決議案も与党などの反対多数で否決された。

『朝日デジタル』(2015年9月18日)の「虚を突く可決、周到に準備 自民、前夜からシナリオ」からポイントだけ抜き出すと、自公は次の段取りで強行採決を謀った。

(自衛隊を米国に献上するために、パンチを繰り出す自衛隊OB)
(自衛隊を米国に献上するために、パンチを繰り出す自衛隊OB)

1 17日午後4時半ごろ、参院特別委員会の鴻池祥肇(よしただ)委員長に対する不信任動議を否決。

2 民主党の福山哲郎理事が「これからの議題は何ですか」と話しかけながら委員長席に歩み寄る。その瞬間、約10人の自民党議員が鴻池をガードするために駆け寄りスクラムを組む。

3 同時に、安倍晋三、中谷元防衛相、岸田文雄外相が閣僚席に座る。

4 野党議員があわてて委員長席に押し寄せる。

5 自民の佐藤正久が、手で合図する。山本一太が、法案の質疑を終え、ただちに採決に入ることを求める緊急動議を読み上げる。

6 安倍は委員会室から足早に逃亡。

7 鴻池は採決の進行を記した紙を読み上げるが、聞こえない。佐藤が与党議員に起立を促す。

8 野党議員から「無効」の大合唱が起きる。自民の議員らに囲まれたまま鴻池は委員長席を後にした。

菅義偉官房長官が「採決にあたっては、実に10党のうち5党が賛成しているわけだから、強行採決でないことはまさに明々白々だ」と語った。これが次世代、日本を元気にする会、新党改革らの存在理由である。

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この安倍晋三の暴走に対しては、多くの優れたツイートが投稿された。

「森ゆうこ

本来理事会で協議すべき委員長の職務代行者の決定。理事会で協議もせず、職務代行者権限も持たないのに、勝手に委員長席に座り議事を進行しようとした自民党の佐藤正久筆頭理事の行為は明らかに越権行為。

明月社 山岸飛鳥  反戦&独立!

委員長が誰にも聞こえない声で「採決します。賛成多数と認めます」つぶやくだけで「可決」。議事録は「議場騒然、聴取不能」。提案者の首相は「採決」前にとっとと逃亡。抗議に殺到する野党議員を自衛隊出身の与党議員が殴りつける。2015年9月17日。日本の歴史に刻まれる。

あべともこ(衆議院議員・小児科医)

昨夜10時過ぎ、私たち衆議院議員が参議院議長命令によって強制的に排除された時、その衛士に混じってSPや警察官がいたとの情報。何故立法府に彼らが立ち入り、排除に加担するのか、立法権の侵害であり、警察権力の乱用。六十年安保で岸首相のやった警官導入の再現だ。三権分立も踏みにじられた。

国会が無法地帯と化しているのだが、いかにも安倍晋三が国のトップに立つ日本らしい光景である。

しかも、「昨夜10時過ぎ、私たち衆議院議員が参議院議長命令によって強制的に排除された時、その衛士に混じってSPや警察官がいた」との情報は、深刻である。この国は、わたしたちが考えている以上に、破壊され、警察国家になっているのである。開会中の国会になぜSPや警察官が入っているのか。

これは官邸の指示があったのだと思われる。しかし、その理由は何か。安倍晋三は何を恐がり、何のために立法府にSPや警察官を招き入れたのか。衛士で十分ではないか。

もはやこの国は堕ちるところまで堕ち、狂ってしまったとしか思えない。

実際、安倍晋三は狂ったのである。まともな神経の持ち主なら、憲法学者の大半が違憲だという法案など、通そうとしないものだ。いや、自国の若者を、米国の若者の身代わりに、戦場に送ったりはしないのである。安倍晋三とは、議員バッジをつけた死の商人なのだ。

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「石冢 雄人(馬ノ骨)

福山議員は、「可決はされてません、可決はみとめられません」と現場でNHKにはっきり答えたが、午後七時のたった今のNHKニュースでははじめの「可決はされてません」がそっくりカットされていた。悪質だ。

森田和夫

【検証】NHKの「田中泰臣」政治記者の発言は公共放送の政治記者として公正なのか? 今夜7時のNHKニュース。安保法案の採決が混乱したことについて「野党があくまでも阻止すると言ったからこうなったと」。違うだろう。公聴会の翌日、総括質疑もないまま採決という議会ルールを無視したことだろ。

田中 廣

秘密保護法の時と、全く一緒だ。佐藤正久がリードしていたね。自民公明は、完璧に狂っている。

thouautumn

藤井さん「安保は将来のこと。集団的自衛権について徹底的に叩くべきだった」
亀井さん「今晩もやってるけど、潰すのは簡単。議員辞職。世論の声があるから与党も採決できない」
藤井さん「そうなら総選挙」
亀井さん「不信任なんて出しても与党は痛くもかゆくもない」
深層NEWS 司会口挟めず」

「不信任なんて出しても与党は痛くもかゆくもない」というのは、亀井のいう通りだろう。否決されるのはわかっているのだが、ただ、時間稼ぎの効果はあるだろう。というか、その意味しかない。

17日、参院特別委員会の鴻池祥肇(よしただ)委員長に対する不信任動議に関する野党議員の賛成意見を見ていて、この時間延ばしの意味を知らない野党議員がいたのには驚かされた。淡々としゃべって、きわめて短い時間で、さっさと終わる。これでは自民党に勝てないと思った。

「今晩もやってるけど、潰すのは簡単。議員辞職。世論の声があるから与党も採決できない」という意見に、わたしも賛成である。野党議員は、現在の時点で直ちに選挙協力を結ぶべきだ。そして総辞職する。解散総選挙に持ち込む。

もし本気で野党が闘うなら、これしかないのではないか。死ぬ気になってこそ野党は生きられる。しかし、生きようと思ったら死が待っている。

もし来夏まで持ち越したら、その間に政権は様々な国民懐柔策を打ち出し、またぞろだまされる国民が出てくる。東京の大手(「記者クラブ」)メディアも政権寄りで洗脳・誘導を始める。

もっとも深刻なのは、国民の政治的民度が高くないことだ。来夏まで危機感を持続して、野党に投票するほど賢くないのである。このことは肝に銘じておいた方がいい。

(数珠を手に喪服姿の山本太郎。「本日は、自民党の告別式という流れになるのかな。雨に打たれながら、朝まで一般の方が集まっている、何万人も。その方々の声を聞けよ、という話だと思う。声を聞かないんだったら誰のために政治やってんだよ。誰のお金で、国会議員も、公務員も生活できてますか。今国会で通すのは早すぎるという意見がある。もっと(議論を)深めないといけない」)
(数珠を手に喪服姿の山本太郎。「本日は、自民党の告別式という流れになるのかな。雨に打たれながら、朝まで一般の方が集まっている、何万人も。その方々の声を聞けよ、という話だと思う。声を聞かないんだったら誰のために政治やってんだよ。誰のお金で、国会議員も、公務員も生活できてますか。今国会で通すのは早すぎるという意見がある。もっと(議論を)深めないといけない」)
(「自民党のご冥福をお祈りします」)
(「自民党のご冥福をお祈りします」)

【山本太郎 牛歩!】数珠を持ち焼香合掌する!2015年9月18日 国会 本会議

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