『Willyの脳内日記』が「若者が草食化した本当の理由」で面白い指摘をしている。現代の日本の若者が草食化した本当の理由は、経済的理由によっている、というのだ。

「大学生が受け取る仕送り額から家賃を引いた、いわば「可処分所得」は、過去20年あまりの間に、7万3800円から2万7700円となんと6割以上も下がってしまった」ということだ。

これまでわたしはツイッターやメルマガで、現在の日本の若者を襲っている貧困について何度も書いてきた。若者の車離れも、根底には貧困がある。奨学金返済という責め苦を負い、昔と違って情報通信(スマホとPC)に支払う料金がある。

それに加えて雇用がなく、あっても不安定で長時間労働の非正規が多い。デートどころではないわけだ。

ブログの管理人は、「そのうち裕福な男子留学生が見た目華やかな肉食系の日本人女子と恋愛し、女子留学生は積極的でない草食系男子から将来有望な結婚相手を捕まえる、などという構図になるのは想像に難くない」と書いて笑わせる。

全体に面白い読み物なのだが、「結局、経済成長しない国というのはそういう運命なのである」という結論はいただけない。

政治が1%のための新自由主義の政策を実施している。

いくらGDPを上げたところで1%がさらに富裕になるだけだ。 99%に富を配分しない政治が行われている。

経済成長したところで格差が拡大するばかりだ。政治を変えなければならないのである。

貧困ゆえに恋愛すらできない日本の過酷な若者たちを考えているうちに、17歳のマララ・ユサフザイがノーベル平和賞を獲得した。

Malala_Yousafzai (2)

彼女は、昨年10月に、パキスタンで、女子が教育を受ける権利を訴え、武装勢力に頭を撃たれた。

それで一躍世界の有名人になり、昨年、16歳で、国連で演説した。

この子を利用しない手はないと喜んだ国連は、マララの不屈の精神をたたえて「マララ・デー」まで設けた。反タリバン、反ISIS、反イスラムの格好の素材が登場したわけだ。

この強烈な政治的な利用価値を前にすれば、日本の憲法9条や元CIA職員のエドワード・スノーデンの受賞などないわけだ。

スンニ派のマララは、国連でこう演説した。マララのプロンプターたちは、あまりにも米欧と国連の狙いを知っていたので、「みなさんが、私にどんなことを言ってほしいのかはわかりません」と冒頭に語らねばならないほどだった。見事に政治的要請に応えたこの演説(アジテーション)は、この子の背後の、広告代理店Edelmanが書いたものだ。

「親愛なる少年少女のみなさんへ、つぎのことを決して忘れないでください。マララ・デーは私一人のためにある日ではありません。今日は、自分の権利のために声を上げる、すべての女性たち、すべての少年少女たちのためにある日なのです。

(中略)

何千もの人々がテロリストに命を奪われ、何百万もの人たちが傷つけられています。私もその1人です。そして、私はここに立っています。傷ついた数多くの人たちのなかの、一人の少女です。私は訴えます。自分自身のためではありません。すべての少年少女のためにです。

私は声を上げます。といっても、声高に叫ぶ私の声を届けるためではありません。声が聞こえてこない「声なき人々」のためにです。それは、自分たちの権利のために闘っている人たちのことです。平和に生活する権利、尊厳を持って扱われる権利、均等な機会の権利、そして教育を受ける権利です。

(中略)

私は、自分を撃ったタリバン兵士さえも憎んではいません。私が銃を手にして、彼が私の前に立っていたとしても、私は彼を撃たないでしょう。

(中略)

まさに、私の魂が私に訴えてきます。「穏やかでいなさい、すべての人を愛しなさい」と。

(中略)

「ペンは剣よりも強し」ということわざがあります。これは真実です。過激派は本とペンを恐れます。教育の力が彼らを恐れさせます。彼らは女性を恐れています。女性の声の力が彼らを恐れさせるのです。

(中略)

無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。本を手に取り、ペンを握りましょう。それが私たちにとってもっとも強力な武器なのです。

1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)。ありがとうございました」

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これは、米欧が国連を舞台にやった、小沢一郎とは違った意味での、16歳の少女の人物破壊だといっていい。狙いは反イスラムであり、それが1年後にノーベル平和賞という政治ショーで完成した。すべては米欧の1%が広告代理店Edelmanを使ってやらせたものだ。

背後のプロンプターたちは、教育(ペン)がお好きなようだ。しかし古今東西の戦争は、世界の名門大学を出たエリートによって起こされている。よく学べば人を愛する、というのは幻想にすぎない。世界の知識人の多くは、貧乏人が嫌いであり、自分のことしか考えない。自分の儲けになれば、戦争すら肯定するのである。

どこでも、いつでも、誰に対しても価値のある、普遍的な教育などはない。アフリカの、少なくともギニア、リベリア、シェラレオネ3か国で重要な教育と、ガザの教育、そして日本の教育は、まったく違うし、違わなければならない。大切なのは、そのおかれた状況でどのような教育をおこなうかということだ。

Ebola

さらに教育は政治と不可分の関係にある。だからこそ17歳の、マララの背後のプロンプターたちは、マララに教育を語らせ、テロリズムを批判させたのである。

つまりこの現実が、剣とペンとは、画然と分けられるものでないことを物語っている。ある種の状況で、ある種の人物が使うペンは、剣そのものである。マララのプロンプターたちは、この子を剣として使っている。

誤解はないと思うが、わたしはイスラムを擁護しているのでもなければ、ましてテロリズムを肯定しているのでもない。

ただ、プロンプターたちの欺瞞、すなわち世界最大のテロリズムを敢行しているのは、米国そのものであるという正義の欠如に対して、異議を申し立てているだけだ。

彼女の受賞については「Shinya Watanabe 渡辺真也」のツイートが優れている。かれはこうツイートしている。

「10月11日

マララを応援しているPR会社EdelmanはスターバックスやマイクロソフトのPR会社でもある。スタバはイスラエル分離壁の最大規模の出資会社で、Edelmanの社長Richard Edelmanはイスラエル支持者。彼らが反タリバンのスンニ派少女マララをプロモしている理由は何か?

なんか勘ぐってばかりで申し訳ない気持ちもあるのだけれど、マララさんの国連演説の下書きをイスラエルを支持するPR会社が書いていたら、と思うと複雑。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの外相シライジッチの国連でのセルビア批判演説の文書を書いたのは、DCのユダヤ系PR会社ルーダー・フィンだった。

10月13日

マララ女史の国連スピーチを書いたのは、どうやら広告代理店EdelmanのJamie Lundie氏のようだ。平和へのアピールに広告代理店が絡むのは、本当に仕方の無いことなのだろうか? 私はどうしても、こういうやり方が好きになれない。

10月13日

TV番組で芸能人が話すことは放送作家が書いているものだし、首相のスピーチは官僚が、そして国連の各種活動家のスピーチは広告代理店が書いている場合が多い。それが実態だというのは分かるのだけれど、そう気付いた時に、なんだかとても空しい気分になってしまう」

また、「めいろま」の次の指摘も重要だ。

「10月11日

マララ女史の活動をコーディネートする広告代理店はEdelman。同社はMicrosoftとスタバの広告業務も請け負う。2012年から活動をサポートし、現在5名からなるチームが担当」

17歳のマララ・ユサフザイには自分の言葉がない。それは背後の広告代理店が作る。したがって広告代理店の表現がマララの口を借りて自己を表現している。

これは小説でいえば額縁小説の政治版である。17歳のマララ・ユサフザイという絵がある。額縁が米欧の1%だ。

人はマララを見ているが、しっかりと額縁が囲んでいる。

この額縁がメインであり、そのときどきで絵を取り替える。

額縁は変わらないで、絵が変わるのである。「今は昔、スンニ派にかくも憐れな少女いたり」と額縁が語る。その後、指示された通りにマララが語る。終わりにまたぞろ額縁が顔を出して「~と憐れにも語り伝えたるとや」と語る。この偽りの客観性、相対性が、絵のリアリティを高める。

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