AKB48のプロデューサーを務めている秋元康が、AKB48に「僕たちは戦わない」をうたわせている。生臭さでいえば、AKB48の島崎遥香に自衛官募集CMをやらせたあとの、第二弾のメッセージのようだ。

人間は何も金もうけのために生まれたわけではない。また生きているのでもない。しかし、秋元康にかかると、戦争もエンターテイメントになり、金もうけの手段にすぎないようだ。

反戦歌と勘違いした政党や個人が、「僕たちは戦わない」にエールを送っている。

個人も状況も全体を見ることが大切だ。秋元康は安倍晋三のオトモダチである。13年2月に設置した「クールジャパン推進会議」に有識者として参加し、13年10月12日には、秋元は、自宅に安倍晋三を昼食に招いている。

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さらに13年12月には、ASEAN特別首脳会議の晩餐会にAKB48を登場させ、「ポルノを見せた」と世界の顰蹙を買っている。

2014年3月には、東京五輪組織委員会理事にも就任させてもらった

これらの安倍との関係を断ちきって、反戦歌など秋元康が作るはずがない。秋元は「僕たちは戦わない」を作って安倍晋三を守ったのである。

秋元康は安倍晋三との対談で語っている。(引用は秋元の発言のみの抜粋である。)

「秋元 首相の指針は分かりやすい。「アベノミクス」。子供でも使いたくなるような言葉です。日本全体がどこかで、「政治はもうお任せする、よく分からない」と無関心を装うのが楽だという時代がありました。今「もう一度日本をみんなで立て直そう」となっているのは、その分かりやすさだと思います。

クールジャパンも、どうギアを入れて動かすかですね。われわれが子供のころは高度経済成長があり、強い日本、メード・イン・ジャパンってすごいという時代だった。だんだん元気がなくなってきたところで、「もう一度がんばろうよ」と首相の掛け声があったと認識しています」

「いまクールジャパンの仲間で賛同者を増やそうとしています。「国策としてみんなでドリームチーム、オールジャパンを作ろう」と声を掛けています」

「政府を利用してくださいと(安倍に 注 : 兵頭)言っていただけるのですが、なかなか利用しにくい。クールジャパン推進会議の議員で、しかもAKB48を海外コンテンツとして売ろうというと、公私混同と思われるので。AKBみたいなのは逆に「何かお役に立てるならば、やらせていただきます」くらいがちょうどいい。

「日本に生まれてよかった」ということを、われわれの責任で次の人たちのために作らなきゃいけないと思う人たちだけが集まってオールジャパンを作ったとき、たぶん勝てると思うんですよね」(「安倍晋三首相×作詞家・秋元康氏(1)アイデアと勇気、世界変える」『産経新聞』2014年1月1日)

「僕たちは戦わない」は、「何かお役に立てるならば、やらせていただきます」というモチーフで作られた曲だ。

秋元のオトモダチの安倍晋三は「積極的平和主義」というネーミングで国民をだまし、戦争法案を「安保法制」と呼ばせて、1%の金もうけのための戦争を始めようとしている。評判のよくない安倍晋三に肩入れして出来上がったのが、「僕たちは戦わない」なのである。

(安倍の止まらないウソ。英エコノミスト紙「日本の財政赤字:楽観論に勝るものはないが、非現実的なのは困る」安倍政権の財政赤字対策を皮肉る)
(安倍の止まらないウソ。英エコノミスト紙「日本の財政赤字:楽観論に勝るものはないが、非現実的なのは困る」安倍政権の財政赤字対策を皮肉る)

この歌は、実に戦争を始める権力に優しい。戦争を仕掛け、始めるのは権力だ。この詞には、その権力への憎悪も怒りも批判もない。これが世界の反戦歌との決定的な違いだ。

戦争なんか起きないから安心していい、明日を信じて、振り上げた拳を降ろせと、秋元(安倍)がいっている。心の武装解除を求めている。

戦争を始める権力を信じろ、戦う必要はないのだ、「積極的平和主義」の安倍は、戦争をしたって、それは平和のための戦争で、ほんとうは優しい人なのだから、といっているのだ。

もともと、「もう一度日本をみんなで立て直」す日本なんてないのである。それは1%に都合のいい立て直しであり、99%を切り捨てる立て直しにすぎない。

「クールジャパン」は、「日本スゲー系」への、1%への同調圧力系のことである。それをやるのが「ドリームチーム、オールジャパン」なのだ。

日本の99%は、秋元康の、許し合う、とんちんかんな幻想のなかにはいない。99%は放射能汚染地帯への帰還・放置や経済徴兵制などによる人口削減の対象になっている。日常は食べるのに必死の生活だ。

「I=PATの怖れ(1)」で見た派遣労働者の現実を、もっと見てみよう。1%と99%とが許し合える関係にないことが、はっきりとわかる。状況は、労働者派遣法改悪に追い詰められる派遣労働者の叫び声の方にあるのだ。

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「40代 女性 WEBデザイナー 現在の職場での派遣期間1年

派遣社員は使い捨ての様な風潮があります。派遣社員には無茶な働かせ方や、正社員がわからない無理な仕事を押し付けてきます。それでもやってのけられる内は良いのですが、やがてストレスで体調を崩し働けなくなります。

会社からはストレスで体調を崩し、働けなくなったら切れば良いと思われています。派遣社員が長くなるほど正社員にはなり難くなり、ストレスで体調を崩し働けなくなり、生活保護しかないかと思うところまで追い込まれます。

自殺を考えるまで追い込まれる事もありますし、餓死しかけた事もあります。20年以上の経験や技術は無駄になってしまいます。社員と同等の差別ない扱いと、不安のない安定した就労ができるような法改正をお願いします。

(中略)

30代 女性 翻訳 現在の職場での派遣期間2年

派遣の不安定さは、経験してみなければ分かりません。3か月毎に更新されるかどうかヒヤヒヤするのです。先の見通しがない状態で働くのは相当のストレスです。今回の改悪で、26業種に就いていた人は、さらに不安定になってしまいます。転職は一回一回が大きなストレスになります。職が見つかるかどうか? 時給は下がらないだろうか? 心配の種は尽きません。

それを3年毎に繰り返して一生働け、というのは、一生ヒヤヒヤしながら生きていけ、というのと同じです。一旦派遣社員になったら、そう簡単に正社員には戻れません。

政府や国会議員の皆さん、自分の子供に派遣社員として働くことをすすめますか? 派遣法の改正においては、経営者に資するものではなく、労働者の待遇改善につながる改正を行ってください。今回の改悪案は廃案にして下さい。派遣社員一人一人の人生がかかっています。お願いします。

(中略)

50代 女性メーカー 購買部 現在の職場での派遣期間1か月

正社員でも派遣でも就労経験あり。

1 まず、現行にしろ改悪にしろ、なぜ「3年」なのか?

2 1か月で切られるかもしれない恐怖の日々に鬱々とする

3 鬱々としてさらに3年を目前に頭が変になりそうになる(いくらスキルがあっても)

4 借金があった場合、切られた時点でサドン・デス

5 祝日の多い月は一気に減給、山の日など全党に反対メールしたのにどの党も賛成した

6 いくらスキルがあっても3年ごとに環境職種が変わるのは大きな苦痛を味わう

7 数か月または3年ごとに国民年金・健康保険に入ったり出たり入ったり出たりで、入っていない時期があったりする

8 保険切り替えの時期に入院などすると手続きがいろいろ大変(実際に経験した)

9 そもそも派遣会社も選べることが派遣のメリットなのに、切られたら「同じ派遣会社が次の仕事を与えなければならない」って何。切られた直後は与えてくれてありがとうと思うかもしれないが、それは本当に希望の職か? その職は嫌というと、希望退職扱いになる

10 同じ派遣会社で人を変えればいい、というのは、営業が苦労してねんごろになった顧客を、他の派遣会社に取られてなるか、ということですよね平蔵さん。同じ派遣会社か別の派遣会社かなんて、現場で働いている私たちにはどうでもいいこと。3年ルールをなくせば済むことです。なぜ竹中平蔵は人間の安定を考えないのか! 市場原理主義者!

11 改正するのなら人材派遣を入札で取るのは禁止に。公的機関の派遣の扱いは最低です。派遣会社も安かろう悪かろうで、求めるスキルと派遣社員のスキルの差が大きい、また年金情報流出なんてことにもなる。ウイルス感染以前にすでに漏れていたんですよ」(「【派遣労働者の悲痛な声】3年ごとに蟻地獄へ突き落とされる派遣法改悪は国から死ねと言われるのと一緒」)

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派遣労働の過酷さは、自殺や餓死がつきまとうことだ。

人生設計の立てられない労働。これを政治が、1%のためにやっている。自殺や餓死は、人口削減といった究極の目的に適うので、いっこうにかまわないのである。

3.11以降、明確になった1%の政治は、究極的な棄民政治、人口削減政治だ。

まず米国の軍産複合体の戦略に沿って、戦争で儲ける戦略が立てられた。これは戦死を必然的にもたらす。人口削減の目的にも適っている。しかし、戦争をビジネスとして永続的に遂行するには、補充の軍人が必要だ。そこで99%をできるだけ経済的苦境に追いやる政策が選択された。

その代表が非正規労働者・派遣労働者の増加である。また、世界的の先進国では、奨学金とは返済義務がない給付奨学金である。ところが日本は返済義務のある貸与奨学金(学生ローン)が主流になっている。

現在の若者は借金を背負って学校を卒業する。しかも非正規・派遣労働となったら、返済もままならない。これを野党の一部には政策の失敗のように勘違いしている向きもあるが、これは意識的計画的な、成功した政策なのだ。

そして99%を生活的に追い詰め、米国のように経済徴兵制に追い込む。

貧しいが故に徴兵しか選択のない国にしてしまうのである。人選は「マイナンバー」制度で簡単になされる。

しかも日々見せつけられることは正規社員との差別である。これは二重の効果を狙ったものだ。

1 派遣労働者に正社員になりたい願望(給料は正社員の約半分)を植え付ける。ニンジンを鼻先にぶら下げるようにして3年間過酷な労働を押し付ける。

2 正社員に優越感を植え付けるとともに、会社に労働条件など文句を言わせないように仕向ける。

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